製本工房リーブルの豆本製作セットは、製本の基礎を取得するには好都合で、出来上がった作品も満足出来る。しかし出来上がったら終わりということで、なんとなく物足らない。それは本体内容からサイズ・装丁など全部お仕着せだからだろう。もっと作りたくても、結構高額だから、考えてしまう。
先述の「野菊の墓」は一冊合本用と二冊分冊用と二種類の表紙が用意されているが、本体は一点分なのでどちらかが不要になる。そこで誰もが思いつくのは、肝心の中身本体はコピーして作るということだ。ところがこれがそう簡単なことではない。本体はB5一枚の紙に豆本16ページ分が裏表に印刷されていて、裏表の二面がずれていてはならない。しかるにリーブルの本体はB5よりも少し小さいので単に裏返しただけではかなりのズレが生ずる。
とにかくあれこれ試行錯誤のすえ、全10作品のコピーをとり、作ったのが写真の海賊版豆本の一部なのである。布に裏打ちをしてクロスとし、箔押しのタイトルなどは出来ないから、小さく印刷した紙を張っただけである。こんなものでも、一応中身は本物の芥川であり、漱石であり、鷗外なので差し上げた人にはそれなりに評価してもらえた。

上段左から 「野菊の墓 上下」「にごりえ」「尾崎放哉句集」
下段左から 「あひびき」「高瀬舟」「悲しき玩具」「風の又三郎」
先述の「野菊の墓」は一冊合本用と二冊分冊用と二種類の表紙が用意されているが、本体は一点分なのでどちらかが不要になる。そこで誰もが思いつくのは、肝心の中身本体はコピーして作るということだ。ところがこれがそう簡単なことではない。本体はB5一枚の紙に豆本16ページ分が裏表に印刷されていて、裏表の二面がずれていてはならない。しかるにリーブルの本体はB5よりも少し小さいので単に裏返しただけではかなりのズレが生ずる。
とにかくあれこれ試行錯誤のすえ、全10作品のコピーをとり、作ったのが写真の海賊版豆本の一部なのである。布に裏打ちをしてクロスとし、箔押しのタイトルなどは出来ないから、小さく印刷した紙を張っただけである。こんなものでも、一応中身は本物の芥川であり、漱石であり、鷗外なので差し上げた人にはそれなりに評価してもらえた。

上段左から 「野菊の墓 上下」「にごりえ」「尾崎放哉句集」
下段左から 「あひびき」「高瀬舟」「悲しき玩具」「風の又三郎」