豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

絵巻「姑蘇繁華図」という豆本

2010年12月11日 | 豆本




 清の徐揚なる人の絵巻で、以前の山東京伝の「熈代照覧」と同様、いやそれをさらにスケールを大きくした形で、街中や郊外でなどの人々の様が、まことに精緻な筆遣いで描かれている。 折り本の形にして一ページ横が約9センチあり、それが24ページだから2メートル以上になる。
 写真はその2ページ分だが、おそらくこれだけの中に1,000人以上の人物が描かれているだろう。拡大鏡を通して仔細に観てみると、場面場面に応じた人々の仕草まで描き分けられている。こういうことは芸術的価値とは別なのかもしれないが、私のような門外漢にはこれだけで唸ってしまうのである。

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