ペネロペはイタケの国王オデュッセウスの王妃で、貞淑な妻の鑑とされる。夫がトロイの戦などで20年も国を開けている間待ち続け、王座と美しい王妃を狙う多くの求婚者に対して、アルテミスの祭壇を飾る布を織る誓いを立てたので、出来上がるまでは結婚できないということを口実に、織ってはこっそりほどくことを繰り返して求婚をこばんだという。夫の単身赴任をいいことに、堂々と浮気不倫を繰り返す昨今の女どもに爪の垢を煎じて飲ませたいような涙の物語。したがってペネロペは織り機の前で悩む姿として描かれる。
A.F.Sandys D.G.Rossetti A.Kauffmann J.Stanhope
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