豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

戴き豆本

2012年06月20日 | 豆本
 これは私の作品ではない。ネットを介して懇意になった緋珠璃庵さんの作品の数々である。
 以前から言っていることだが、豆本のブームではあっても本格的な文芸作品を豆本にする人はごく稀で、ほとんどは自作の物語やイラスト・写真などを凝った装丁で豆本にし、最後には「売らんかな」の商品豆本であるのが普通である。中には単に折り紙で折っただけのものも豆本と言っている豆本屋がいるが、折り鶴が鶴そのものではないのと同様に、巷間折り紙豆本と言われているものは豆本そのものではなく中身のない白紙の、本のように折られた折り紙の一つである。中身があってもその内容の是非でその価値を問うのではなく、外側の体裁で、形が三角の豆本だから変わっていて面白いとかいうような評価をする。本というものは中身の優れたものなら表紙なんかぼろぼろかどうかは関係しないと思う。一般の商品だって過剰包装で中身は安物で上げ底、それどころか何もない空っぽだったら詐欺ではないか。
 「本」と標榜するからは豆本といえど中身に重点がおかれなければならない。だから一般の素人が豆本をつくるとなれば、すでに定評のある著名作品や著名作家の作品を豆本化することから始めるのが無難である。こういうオーソドックスといえる豆本作りで、昨今の豆本ブームから距離を置いている数少ない一人緋珠璃庵さんであると知って、作品を頂戴した次第。

 作品は、シンデレラ、笠地蔵、大作の銀河鉄道の夜など、写真の赤い豆本は大きさの比較のために置いた拙作。 



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コメント (2)
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