豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Demeter (Ceres)

2013年09月16日 | 今日の美女
 デメテルはギリシャ名、ローマ神話ではケレスという女神、先日のプシケ物語にチョイ役で顔を出したが、大地、収穫、豊穣、農業を司る重要な神様である。一般的には半円弧状の西洋の鎌を持ち、山羊の角に差した穀物や果物を手に、また頭には麦の髪飾りを付けた形で描かれる。というと農家のおばさん的イメージが強いだろうけれど、ミレーあたりから当世風のギャルっぽいものまで、50点余りよりいろいろ取り揃えたのでご覧あれ。
 二段目左のルーベンスは三人のうち、左の青い衣を纏い作物(玉蜀黍?)を手にしているのがデメテルで二人は腰元のニンフだろう。三段目右のジォルジオーネのヌードは三本の麦の穂を持っていることでデメテルを表している。また最後の作品は、典型的なデメテルのスタイルで描かれた貴婦人像である。
 

 Jacques-Augustin Pajou    Watteau                       Giovanni Francesco Romanelli
    

  Peter Paul Rubens                Gabriel Ferrier             Jan Bruegel
    

 Simon-Vouet                            Jean Francois Millet           Giorgione
    

  Adriaen Van Stalbemt                                      Simon Vouet
   

 三点 作者不詳 
            

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