豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Four ages of Man 人類の四つの時代 2

2015年05月19日 | 今日の美女
 こういうシリーズ作品は一枚でも欠けてしまうと値打が下がってしまうのだが致し方がない。
 ただ古いものだけに 最初からセットが揃っていたものかどうかわからないものも多いようである。
 最初の作品は四点揃いで文句なしなのだが、二つ目は始めのうち「金銀鉄」で「銅」の欠けた不完全なものかと思っていたけれど、よく見てみると下にタイトルがあって「銅・鉄」をまとめて描いた、つまり三点四時代セットだったのである。 

   Hendrick Goltzius
  

 銅の時代の中央の女性は 多分 地上に残った最後の女神アストライア
  


   Jean Matheus
    


◎ 下の絵はそれぞれ「金・銀・銅」のタイトルがあって、「鉄」の欠けた作品のようなのである。
 ただ私の素人独断では中央の絵はシリーズものの「銀の時代」ではなく別の作品だと思うのである。
 その理由は、まず中央だけ構図が違っていて三人の女性が大きく描かれている。そしてそれぞれの手にしているものをよく見ると左が赤いリンゴのようなもの、真ん中か゜秤と剣、右がマーキュリーの持っている杖ということで、この三女性は以前述べた「七つの美徳」の「慈愛・正義・賢明」を描いたものではないかと思ったのである。「慈愛」の持つものは「燃える心臓」であってリンゴではない。となればこの絵は「銀の時代」描いたものではない、ということになろう。如何。
   Jacopo Zucchi
    


◎ 作者不明の下の絵は 「金の時代」と「鉄の時代」を対比的に描いたもの。
  右の「鉄の時代」は奥の方に断頭台・煙を吐く工場・大砲といった物騒なものが描かれている。

    

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