豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Four ages of Man 人類の四つの時代

2015年05月18日 | 今日の美女
 過日の記事では同じようなタイトルで人間の一生を四つに分けて描いた作品であった。
 それとは別にギリシャ神話で語られている人間の誕生から現代にいたるまでを「金・銀・青銅・鉄」の四つに区分した絵画シリーズがある。
 1 金の時代  
   神と人間始め動物が共存しており、自然は常に温暖快適、食べ物は果物が豊富、つまりパラダイスの時代であった。
   絵画では、裸の男女がのんびりと過ごす様が描かれる。
 2 銀の時代  
   季節の変化が生じて寒暖の日々が出来たため、農耕牧畜が始まり、寒暑をしのぐ小屋が必要になった。人間は次第に傲慢になり出した。
   一段目二枚目の女性の麦は農耕を意味したものだろう。
 3 青銅の時代
   物づくりの技術が進み、家も大きくなり武器も作るようになった。人間はますます荒々しくなって争い事が多くなる。
 4 鉄の時代
   様々な武器や船などを作って争いは地域も規模も拡大し戦争が絶えない。即ち現代の世界を表していよう。
   そしてこう見てくると、日本にもあった 「末法思想」にも何となく似通っているように思える。
  
   作者不詳
      

   Pietro da Cortona
      

   Johann Wilhelm Baur
     

      

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