◎ かくして「ジュピターとカリスト」は正しいタイトルになった。
しかしこの神話は単にダイアナに化身したジュピターが首尾よくカリストをものにしただけの話ではなく、物語はこれが始まりなのである。
カリストという美女はダイアナに仕えるニンフであったから、ダイアナにならって身持ちを堅く守るよう厳命されていた。
だからジュピターが言い寄っても簡単には靡かない。そこでダイアナに姿を変えて近づいたというわけである。
カリストはアルカディアの王女という話もあって、絵によっては従者のニンフより王女とする方がいいように思うものもあるが、それはともかく、このあとおよそ三通りに話は展開してゆくのである。
不詳 Nicolaes Berchem


Berthe Morisot Jean-Simon Berthelemy


Jean-Baptiste Marie Pierre Johann Heinrich Tischbein


Jacopo Giacomo Amigoni 二点


※ 足元の仮面に注目


