豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

芥川作品の豆本

2010年03月24日 | 豆本
   


 文芸作品を豆本にするとすれば、芥川龍之介の諸作品がよいと思う。しっかりと纏まっており、適当な長さのものがいろいろあって、単独でも、あるいはまた二、三作組み合わせることもできる。
 リーブルの製本セットでは「杜子春・蜘蛛の糸」があり、他にも販売されたもので「鼻」や「藪の中」などが作られている。
 私も「羅生門・鼻・蜜柑」「杜子春・魔術」「芋粥・蜘蛛の糸」「藪の中・枯野抄」「地獄変」と作っているが、「地獄変」は結構厚くなる。また「杜子春・蜘蛛の糸」も作ったがこれは、リーブルの海賊版ではなく、自分で編集したものである。

 ところで豆本のサイズを変えた場合、紙の厚さやページの数まで変わるわけではないから本の厚さはすべて同じである。したがってハードカバーの豆本の場合、短い作品は薄っぺらな感じになり、小さいものだとずんぐりとした分厚い感じになる。画像は大小の「羅生門・鼻」を主として並べたものだが、写真だとそのあたりはわかりにくい。
 
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