「汽笛一声新橋を」で始まる例の唱歌を集めた豆本で、上下2巻からなる。もはや「汽笛」すら死語になっている現在では、歌えないどころか、その存在さえ知らない人もおおいのではないか。
上巻には「1 東海道線、2 山陽・九州線、3 奥州・岩城線」 下巻には「4 北陸地方、5 関西・参宮・南海、6 北海道の南北、伊予鉄道」を収めてある。
ところで、写真では、真ん中に水色のパンフレットのようなものがあるが、これは何かと言うと、「満韓鉄道編」という付録なのである。釜山から大連の方に至る鉄道もかつては日本の鉄道であったから歌が作られたのは当然なのだが現在では他国のものなので、困ったあげくにかかる付録と言う処置をとった次第である。