Saint Caterina of Siena

　既述のアレキサンドリアのカテリーナから千年ほど後の14世紀のイタリア・シエナにも聖カテリーナという別の聖女が存在するので要注意である。
　前のカテリーナより数は少なくなるがやはり何人かの著名画家の作品が見られる。こちらは百合の花を手にしたものが多い。
　それと、3・5・6枚目を注意して観てもらうと手の甲の真中に黒っぽい点が見られる。初め、古い絵についた染みの汚れかと思ったら、20点のうち7点に見られし両手についているもの(6枚目)も3点ということで、これは明らかに「聖痕」と呼ばれるキリスト磔刑の釘の痕として、聖女たる証しとなるものだろう。聖痕を描いてないものもあるのだが、これはアレキサンドリアと区別する大きな特色となるものである。

　Carlo Dolci　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Francisco Zurbaran　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Bernardino Luini
　　　　

　Domenico Beccafumi
　　　　

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Saint.Catherine of Alexandria 2

　最初のカラバッジョでは車輪がはっきり描かれている。
　ついでながら、足元のススキの葉のようなものは棕櫚(棗椰子)の葉で、殉教者・勝利者を表すシンボルであり、手に持っている形で描かれるているのが普通である。
　このカテリーナは現在では実在が疑われている。

　Caravaggio　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Francesco Curradi　　　　　　　　　　　　　　Simon Vouet
　　　　


　 Carlo Dolci 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ventura Salimbeni　　　　　　　　　　　　　　Bartolome Esteban Murillo
　　　　

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Saint.Catherine of Alexandria 1

　先日登場の聖カテリーナは、3-4世紀、エジプト・アレキサンドリアの王家の血筋をひく娘として当時の最高教育を受けた才媛で、キリスト教に帰依して、ローマ皇帝に迫害される。釘を打った車輪に括り付けられる拷問を命ぜられるが、彼女が触れると車輪はたちまち壊れたということから、車輪が描かれる。判りにくいがヴァン・ダイクやティティアンがそれである。また書籍や剣を手にすることも多い。
　なお、ティティアンの絵はカテリーナに見立てた貴婦人の像で、別の婦人の同様な肖像もある。

　
　Guid Reni　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　Titian　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　Raphael　　　　　
　　　　

　Sir Anthonis van Dyck 　　　　　　　　　　　　Correggio　　　　　　　　　　 　　　　　 　　　　 Bernardino Luini
　　　　　

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本読む人

　Fantin Latour　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Jean-Honore Fragonard 　　　　　　　　　Etienne Adolph Piot
　　　　

　Henri Matisse 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　P.A.Renoir　　　　　　　　　　　　　　　　　　Edouard Manet
　　　　

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本読む女 竹久夢二

　読んでないのもいるけど・・・

　　　　

　　　　　　


　　　　

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Maria Magdarena 2

　引き続いてのマグダラのマリアだが、珍しい老婆のマリアも一枚。同じグイド・レーニの若き美女の成れの果てである。
　また最後の二人は「マリアと聖カテリーナ」で、持ち物からみて右側がマグダラのマリアと思われる。

　Guid Reni　2点　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Bernardino
　　　　　　　　　

　A.Gentileschi　　　　　　 　　　　　 　　　　　　 Anton Raphael Mengs　　　　　　　　　　 　　　　　 Ventura Salimbeni
　　　　　　　　　

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Maria Magdarena 1

　聖書のマリアといえば普通にはキリストの母「聖母マリア」だが、ほかにも(たくさんの)マリアがおり、たとえば聖母の姉妹にもマリアがいたり、ベタニアのマリアとかエジプトのマリアとかが登場して門外漢の私には混乱してよくわからない。
　その中で「マグダラのマリア」といわれる「もとは娼婦でキリストに罪をゆるされ、荒野で修業をして敬虔な使徒になった女性」のマリアが、ドラマチックな人間として絵画では多く扱われているのだが、実はこのマリアというのは、いろいろな福音書に登場する複数の女性が次第に一人の人格として総合化されてきたものらしい。
　難しい話はさておき、絵としては、娼婦が悔い改める姿として「長い髪を垂らし、半裸」の姿であったり、「頭蓋骨(死の象徴)・十字架を傍らにして修業する」姿、キリストの足に塗ったという香油の壺を持つ美女などである。

　Titian　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　Carlo　Crivelli　　　　　El Greco
　　　　

　Carlo Dolci　　　　　　　　　　　　　　　　　　Roger Van Der Weyden　　　　　　　　　　　　Francesco Ubertini Bacchiacca
　　　　

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Turban

　ターバンというのは、日本の女性では見かけないのだが。

　P.A.Renoir　　　　　　　　　　　　　　　　　　Jacques-Louis David　　　　　　　　　　Elisabeth Vigee-Lebrun　　　　　　　William Clarke Wontner
　　　　　　

　Cesare Felix Georges dell'Acqua　　　　　Oscar Pereira da Silva　　　　　　　　　　Rembrandt Peal　　　　　　　　　T.Lempicka
　　　　　　

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無題

　Vladislav Nagornov 　　　　　　　　　　　　　　 Frederick Sandys　　　　　　　　　　　　　 Gustave Jean Jacquet
　　　　　　

　 Julio Romero de Torres　　　　　　　　　　　　　Vittorio Matteo Corcos　　　　　　　　　　Tito Conti
　　　　　　


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書を読む美女

　それにつけても　最近の人は読書しないねぇ。
　子供から社会人のいい大人まで電車の中で一心にやってるのがゲームばかりなのだから、日本人の幼児化、白痴化は進行するばかり。本どころか新聞も読まないんだってね。若いうちから文字も読めない、理解できない認知症的人間ばかりになったら日本の国はどうなるのだろう。
　

　チビッコも読む　　　　　　　　　　　未来美女も読む　　　　　　　　　　　　現在美女も読む　　　　　　　　　　　　過去美女も読む
　　　　　　

　ママも読む　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　デブも読む
　　

　寝ながら読む　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　読みながら眠る
　　

　犬と読む　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　猫だって一服しながら読む
　　


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書を読む美女

　燈下親しむ候、読書の季節である。読書は、冬の炬燵、春の縁側、夏の木陰など何時でも何処でも構わないわけだけれど、やはりこの時期になるとなんとなくこういった気分になる。
　本を読む画像はかなり多く150点ほど、うち30点ほどが日本画である。
　数点ずつ随時紹介していくことになる。

　幕開け本日は、日本画大御所の二人、各2点である。
　
　鏑木清方　「燈火の読書」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「洋燈」
　　　　　

　上村松園　「美人観書」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「美人書見図」　　
　　　　　

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淑女の方々

　タイトルには、「ウーマン」、「レディ」のポートレイトという違いはあっても・・・

　　Albert Lynch　　　　　　　　　　　　　　　　P.A.Renoir　　　　　　　　　　　　　　　　　Conrad Kiesel　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　

　　？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Vladislav Nagornov　　　　　　　　　　　　　　　　C. Girons
　　　　


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眠らぬ美女 Delilah 2

　さあさあ「眠れる男サムソンと眠らぬ女デリラ」の、大家たちの競演とござい。
　
最後のカラバッジョの作品は鏡像になった左右が逆のものがあってどちらが正しいのか私にはわからない。
　ただ手にしているのは刃物の類いだろうから右手に持った裏返しの方がいいのかもしれない。
　ネット上の画像には、こうした裏返し画像が結構散見されるので要注意である。

　Anthony van Dyck　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Peter Paul Rubens
　　　　

　Rembrandt Harmensz. van Rijn　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(Alessandro) Padovanino (Varotari)
　　　　

　Gustave Moreau　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Michelangelo Merisi da Caravaggio
　　　　

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眠らぬ美女 Delilah 1

　眠らないといったって不眠症の女ではなく、聖書中の美女デリラである。
　デリラは、イスラエル解放の英雄サムソンをやっつけるべくペリシテの敵が送りこんだスパイである。
　たちまち鼻下長になったサムソンは怪力の秘密が髪の毛にあることを漏らしてしまい、眠っている間に髪の毛を切り取られ、通力を失って敵に目玉を抉りとられてしまうのである。男ってバカ者はまったく・・いや、これまた煩悩のなせる災い。
　オペラ・映画でも有名なこの話も、多くの画家が描いている。やはりデリラだけを描いたものより、ドラマチックな髪切りの場面が多い。

　Andrea Mantegna　　　　　　　　　　　　　　　Lucas_Cranach　　　　　　　　　　　　　Rembrandt
　　　　

　Gerrit van Honthorst　　　　　　　　　　　　Alexandre Cabanel　　　　　　　　　　　Kirk Richards
　　　　

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眠れる美女 五

　男が働かされている間の女どもは・・・

　Frederic Leighton　　　　　　　　　　　　　　　Edith Corbet　　　　　　　　　　Albert Moore　　　　　　　　　　　　Henri Matisse
　　　　　　

　Rembradt　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Jules Breton　　　　　　　　　　　　　　　　　Auguste L'Orange　　　　　　　Simon Vouet
　　　　　　

　中にはこういう女性も・・・「 NOT　YET 　SLEEPING」 - Edmund Tarbell
　　　

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