豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Joseph and Potiphar wife ヨセフとポテファルの妻

2014年09月15日 | 今日の美女
 「据え膳食わぬは男の恥」という言葉が西洋にあるのかどうか知らないが、せっかくの据え膳を食わずに逃げ帰った、男の風上には置けないヨセフという旧約聖書中の若者の話である。
 聖書には四人のヨセフがいるそうだがこの男は、ユダヤ人の祖ヤコブ(イスラエル)の息子で、聖母マリアの夫になる大工のヨセフとは別人である。
 ヤコブに特に可愛がられたヨセフには夢判断による預言の才があり、これらのことから腹違いの兄たちの恨みを受けて売られエジプトのファラオの侍従長ポテファルの許で奴隷として仕えることになった。有能なヨセフは主人の信頼を受け全財産の管理を任されるほどになった。美男で体格もいいヨセフということになればポテファルの妻は・・・以下はよくある話の筋書きに従って下の絵のような事態が発生したわけである。ただありふれた話と違って、もったいないことにヨセフは「据え膳を食わず衣服の一枚を残して逃げてしまった」のである。
 大家たちの作品をご鑑賞ください。 


   作者不詳 14世紀                                     作者不詳  16世紀フランス
  

   Rembrandt                                      Orazio Gentileschi
  

    Bartolome Esteban Murillo                             Jean-Baptiste Nattier
  

   Rembrandt                        Villa Castelvecchi di Cigoli             Marc Chagall
    

   Domenico Tintoretto


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Beer and Coca cola

2014年09月14日 | 今日の美女

◎ 櫻に兜とはいかにも日本的なクラシックビールのポスター。 飲んでも頭にはこないでしょうね

    

    


◎ アリアを歌うオペラ歌手のようなのもあるコーラのレトロポスター 

    

      

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二人美女

2014年09月13日 | 今日の美女

   Jules Frederic Ballavoine                               Charles Wynne Nicholls
  


   Daniel Ridgway Knight                           Ernst Klimt
  


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駆けっこ美女 その二 Atalanta And Hippomenes

2014年09月12日 | 今日の美女
 アタランテはアルカディアの王女だが王は男子を望んでいたため山に捨てられた。彼女は女神アルテミスの差し向けた雌の熊に育てられたので山野を自在に駆け巡り狩猟神アルテミスのように優れた狩人として成長した。

    

 後に狩人達に発見されカリュドンの猪狩りの後に王と再会する。彼女が野山を駆ける姿は多くの若者の心を捉えたが、アタランテには「結婚すると身を滅ぼす」という神託があったために彼らを寄せ付けなかった、しかし王が彼女の結婚を強く望んだので、「私と駆け比べをして私に勝ったものと結婚するが、負けた者は死ななければならない」という厳しい条件をつけた。

  

多くの若者が挑戦したが皆彼女の足には勝てず死んでいった。彼女の疾走する姿に魅せられた一人にヒッポメネスという美しい若者がいた。 彼の挑戦には彼女も憐れみを感じたが、神託もあるので負けるわけにはいかなかった。
  

 しかし彼の方はアタランテに勝てる自身がなかったので愛の女神アフロディテに祈った。女神は受け入れて三個の金の林檎を与え秘策を授けた。
  

 ヒッポメネスは懸命に走ったがとても勝てるはずもなかった。そこで彼はあぶなくなると金の林檎を投げてアタランテが林檎を拾っている間に追い抜き、こうしてなんとか勝利をものにできたのであった。

   

  Noel Halle


  17世紀のタペストリー


  Guido Reni 二点
  

  Willem van Herp                                             Nicolas_Colombel
  

  Sebastien Leclerc                               作者不詳
  

  Sebastiano Marsili           Paul Manship
    



 かくして二人はめでたし、めでたし・・・・・となるはずであった。いや、いったんはなったのである。
 すぐ上の絵を見ると右の建物の中で抱き合う二人と雌雄のライオンが描かれている。実はこれ前にも出てきた一つの絵の中に時間の経過した複数の場面を描く手法で、レース後の二人の姿を描いたもので、下右はそこだけを描いたものである。
 舞い上がった二人は女神アフロディテにお礼参りをするのを忘れ、罰としてライオンに変えられてしまったのである。したがって例の神託は実現してしまったということになるのである。
 
                                          Crispin van de Passe   
  

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駆けっこ美女 その一 Atalanta And Meleager

2014年09月11日 | 今日の美女
 運動会の季節になった。その基本的な競技の徒競走をするアタランテというギリシャ神話の姫君の話なのだが、本題の駆けっこをする話の前に、マクラを振っておきたい。
 ヒロイン・アタランテに絡んだ話ながらこれはメレアグロスという王子の悲劇である。
 父のカリュドン国王が狩猟と月の女神アルテミスの怒りを誘って、大きな凶暴な野猪に国中を荒らされる。そこでギリシャ中の勇者英雄を集めて猪狩りをすることになり、王子メレアグロスはもちろん、狩の名人として名高い隣国の姫アタランテも加わる。王子は一目で姫に心を奪われる。
 狩りは困難を極める。第一は姫の矢があたったものの致命傷とはならない。何人かが倒されたのちメレアグロスがやっと仕留める。彼は戦利品の猪の頭をアタランテに贈った。
 細かいことは省くが、その行為が他の連中の不満を呼んで争いが起こり母の弟たる叔父二人を殺す結果となる。そしてメレアグロスは、わが子に弟を殺された母によって殺され母も自殺するということになってしまうのである。
 その辺の詳しい経緯はギリシャ神話を読んでもらうとして、以下のルーベンスを始めとする諸作品をご覧ください。 
 
◎ カリュドンの森での野猪を狩るメレアグロス と アタランテ達
        Peter Paul Rubens
    

   Peter Paul Rubens


   Peter Paul Rubens


   Chales Lebrun



◎ アタランテに猪の頭を献呈するメレアグロス
  Peter Paul Rubens                   Peter Paul Rubens                     Gerrit van Honthorst         
    

  Charles Lebrun                                    Giovanni Battista Crosato
  

  Jacob van Loo                              Jan Mytens
  

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十五夜 補遺 月見と月待ち

2014年09月10日 | 今日の美女
 江戸時代の月と絡んだ年中行事として、「月見」以外に「月待ち」というのがあった。
 「月待ち」は「二十六夜待ち」ともいい、一月と七月の二十六日夜の月の出を拝むと月光の中に「阿弥陀三尊」が出現するという信仰から始まったものである。月見と違って「初日の出」同様「月の出」そのものに意味があるのだから東に向かって海が広がり水平線が見渡せるような場所として、江戸では高輪(高縄)が最適とされた。当然十五夜の月見の場所としても「江戸の観光スポット」であり、「高縄の月」は浮世絵の恰好な題材であった。そして秋七月の「廿六夜待ち」八月の「十五夜」九月の「十三夜」と月の行事が続いたのである。

 さて、以下大中小三点の広重作品を見てもらいたい。
 右手料亭の欄干から海を眺める女の似た構図だが、右小には月(と雁)が描いてない。

  江戸名所四季の眺め・高輪月の景


  江戸名所・高輪秋の景                                                東都名所年中行事・七月高輪廿六夜
  

別作品の廿六夜待ちにも月は描かれていない。上述のように「月待ち」は月の出の瞬間が大切で僅かな時間で終わってしまい中天にかかった逆三日月のごとき細い月そのものは見る意味がない。まん丸の月をその夜の間中愛でる「月見」とはそこが違うのである。だから絵でも月そのものは題材にならず描く必要もないのだろう。
  江戸名所年中行事・高輪廿六夜                                      江戸自慢三十六興 高輪廿六夜
  

 数多くの娯楽や休日のある現代と違うから、信仰は表向きで実はそれをだしにした遊興の形は沢山見られる。「月待ち」はその最たる一つで、僅かな瞬間のしかも夜中遅くに出る月を見るために、人々は退屈しのぎに飲み食いをして楽しい時間を過ごそうとするのは考えるまでもない。そんな花火まで上げるぎやかな光景こそが遊興目的の「月待ち」なので、下の作品がその様を如実に描いている。さらに、信仰を離れた遊興が主体となればまた寒い一月の夜中の「月待ち」より納涼も兼ねた七月の方が大賑わいなのはムべなるかなであろう。
 したがって冒頭の大中二作品は、明らかに十五夜満月を目的とした「秋の景」「月の景」なのである。
  東都名所高輪廿六夜待遊興の図


◎ ところで下の作品はどういうことになるのだろうか。
  タイトルに「廿六夜待」とあるのに左手海上に満月が出ている。
  現代なら「三十日」に満月が出ても「十五日」が三日月だろうが構わないが、陰暦の中で生活している作者が「何日」ということで月の大きさを間違えることはないはずなのだが・・・。

  歌川豊国(国貞) 十二月の内 文月 廿六夜待


◎ 海外、特に西洋ではなぜか「満月」は「狂気」と結びついている故か、日本の様な作品は見当たらない。
 Henri Rousseau                                        フランス作者不詳       Raja Ravi Varma インド
    


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十五夜 その二

2014年09月09日 | 今日の美女
 揚州周延・揚斎延一の師弟の作品

   揚州周延  千代田の大奥 月見の宴


   揚州周延  更級田毎の月


   揚州周延  月秋の三曲



   揚斎延一   


   揚斎延一  美人の月見


   揚斎延一  美人の納涼



◎ 平家物語と竹取物語
   揚州周延 「小督局と仲国」


   月岡芳年               宮田雅之                   小妻 要
    



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今宵は十五夜

2014年09月08日 | 今日の美女
 今宵は十五夜だけれど、あまり天気がパッとしないようで・・・
 ならば、こちらで綺麗どこと一緒に名月をお楽しみあれ。
 十五作品を並べました。

   歌川国芳                        五雲亭貞秀                       玉川舟調
    

   右田年英                       月岡芳年 「石山の月・紫式部」              揚州周延
    

   鳥居清長                                  歌川広重 「高輪秋の月」
  

   喜多川歌麿 「高輪の月」 欄干にもたれた女性の上あたりに満月


   歌川広重  「隅田の月の宴」


   歌川国貞


   歌川国輝  「高輪の月見」  背景右の黒い棒は舟の帆柱で、高輪の海岸をしめしている


   渓斎英泉


   落合芳幾


   揚州周延


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Beer & Cola

2014年09月07日 | 今日の美女

◎ ビールレトロポスター アサヒビール(他)編

    

    


◎ コカーラ

    

     


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音楽 Andrew Atroshenko

2014年09月06日 | 今日の美女
 1965年ロシア生まれの画家。

    

    

    

 ※ この絵、上中央の作品に酷似しているが、作者は「 Anastassia Orehova 」となっていて、これらの経緯未詳。



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william medcalf  ビンナップガール六佳撰

2014年09月05日 | 今日の美女

      

      

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四芸 ・ Four arts

2014年09月04日 | 今日の美女
 欧米での「四芸」の内容は決まっていないようである。
 
  Alfons Maria Mucha
  絵画                     音楽                    詩                      舞踊
      

  Jules Cheret
  音楽                     喜劇                    パントマイム                舞踊  
      

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四芸 ・ 琴碁(棋)書画 その二

2014年09月03日 | 今日の美女
 

  歌川豊春
      


  磯田湖龍斎                 「碁」は「双六」
      

◎ 「四芸」のほかに「六芸」というのがありそれになぞらえた作品

  鳥文斎(細田)栄之 『風俗略六芸』
 琴                              十種香(聞香)                       和歌
    

 画                              茶湯                              生花
    


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四芸 ・ 琴碁(棋)書画 その一

2014年09月02日 | 今日の美女
 教養人としてのたしなみとして男子はもちろん、婦女子も身に着けるべきものとされた。
 現在の高校の芸術科目「音楽・書道・美術」に趣味的な高級ゲームを加えたものといえよう。
 この「琴碁書画」については、過去(平成12年2月18~21日)に取り上げてあるが今回はそれ追補である。
 二、三重複すものもある。

   北尾重政                         歌川豊広 二点 「碁」ではなく「双六」                勝川春章   
        


  喜多川歌麿 三点 「碁」を欠く 
    


  鈴木春信 二点 「書画」を欠く
  


  喜多川歌麿  「画」を中心に右に「文・書」を持って立つ女、左奥で「碁」、右奥で「琴」



  落合芳幾 『花盛 琴碁書画』



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無題

2014年09月01日 | 今日の美女


   Jean Baptiste Greuze                 Harold Hume Piffard                Herman N. Hyneman
    


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プログ村

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