豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

心中物

2022年12月02日 | 今日の美女

 日本人の同調性と、古い時代には諌死を典型とする死をもって自己主張を達成する精神ゆえか、曽根崎心中は現実の世界においても「心中を誘発させ、それがまた劇化されてということで、幕府も取り締まりを厳しくして心中を犯罪扱いし、生き残った場合には晒し者にしてその後非人手下として町民権をはく奪した。心中には相愛男女の「情死」以外にも貧困ゆえの一家心中や合意でない無理心中といった悲惨なものもあるのは言うまでもない。

 そんな中で有名になったカップルの例を見てみる。

 ※ 最初の「じゅかせきじょう」は絵師の名である。また役者絵の大家、写楽も当ブログ初登場。

お夏清十郎 =樹下石上   ・   三勝半七=磯川亭永理   ・   おさん茂兵衛=5栄昌斎長喜

  

お染=久松 歌川豊国   ・   夕霧伊左衛門=菊川英山   ・   梅川忠兵衛=東洲斎写楽

  

小紫権八=歌川豊国   ・   小春治兵衛=竹下夢二   ・   お七吉三郎=歌川豊国 

お七吉三郎は所謂心中とは異なるが、相愛カップルの悲劇として参加。

  

下二点も満たされぬ恋ゆえの悲惨な出来ごとの破戒僧清玄と遊女八橋に振られて殺害する佐野次郎座衛門。

 

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