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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

何のために、いつまで、仕事をしますか?

2006-04-23 | 仕事
(社)中高年齢者雇用福祉協会が2002年に発表した「高齢化社会における企業と個人(従業員)の現状と対応に関する実態」調査報告書によると、男性が定年退職後も再就職を希望する理由は、①生きがい、生活の張りを保つ(44.1%)、②働かないと生活に困る(23.0%)、③経済的により豊かな暮らしをしたい(13.4%)、④まだまだ働ける年齢である(9.4%)、⑤自分の能力を生かしたい(5.3%)、⑥健康を保つ(3.4%)ためだそうです。
 キャリ・コン講座の先生が嘆息していわく、「働く理由というからには、せめて⑤の『自分の能力を生かしたい』と言って欲しいですね」と。私も全く同感です。自分が社長なら、①や④⑥を挙げるような人物は即刻お断りします。万一雇うなら、「雇ってあげるから、授業料ならぬ゛在籍料゛をよこしなさい!」と言いたいところです。回答には日本人特有の奥ゆかしさも反映しているのかもしれませんが、こんな再就職希望者を見る限り、現役時代は偉そうな肩書きの名刺を持ち、肩で風を切って働いてきたはずのオジサンたち、「あなたはホントに仕事が出来たんですか?」と尋ねたくなってしまいます。(ここだけの話、゛老化゛を勘案しても、どう見ても仕事が出来なかっただろうと思える年配の男性が結構多いのも事実です。エ?今とは時代が違うから、イエスマンならそれで仕事が出来たというわけですかね?どうもよくわかりません)
 ところで上記の理由について、さらに旧・余暇文化研究所所長としてコメントするなら、男性が長く働き続けたいと思う大きな理由には、「(長年家庭を顧みず働いた結果)家に居場所がないから、どこか行く場所が欲しい」というのがあるんですね。ああカワイソウ…。男性も可哀想ですが、人生の終盤をそんな夫婦で過ごすことは女性にとっても決して幸せではないはず。高齢者の働く意欲が高いことは、来る超高齢社会にとっては大変喜ばしいことだそうですが、本質はどうなんだろう?とか、色々考えてしまう今日この頃です……。