日曜日なのに6時台の早起きをするという゛難関゛を無事クリアして、先日取材した造園技能士養成講座の実習風景の取材にチャレンジしてきました。昨年10月から始まった6カ月にわたる実習の、今日は最終日です。幸い、天気は春先としては超グッド!気持ち良い青空の下、庭師のタマゴたち30人が2列に分かれて「造園」実習に取り組み、竹垣と飛び石の課題に挑戦しました。庭師というか、植木屋さんたちの仕事は、大きく樹木の剪定というメンテナンスの仕事と、造園というクリエイティブな仕事に分かれるそうです。剪定専門の植木屋さんなら飛び石を埋められなくても別に構わないわけですが、先生によると「幅広い知識の有無が施主さんの信頼を得ることにつながる」のだとか。小さな仕事を1つこなすのでも、氷山のように知識を持っていることが理想という仕事の教えはここでもしっかり生きています。画像は3級試験で課される飛び石の敷設作業に取り組んでいる受講生の皆さん。
昨日、大阪市内の女性起業家を取材しました。起業家といっても現在は自宅を拠点にフリーとして仕事をしている段階の、゛ユニバーサルデザイナー゛です。彼女は子育てもほぼ一段落、次の自分の核になってくれる仕事を探していたとき、お年寄りや体に障害を持つ人たちが本当に着たい服がないことを聞き、この分野に取り組むことを決めたとか。とはいえ、仕事はデザイン画を描くことではありません。目の肥えた年配の人が満足する極上の天然素材の、いかに(生産地や生地の)情報を沢山持っているかが一番肝要なのだとか。あとは、お客さんの要望をとことん聞いて、それをデザイナーに伝え、ちゃんと出来上がるまで管理します。今の日本はそこそこお金があって体も元気なら楽しめるメニューは山盛りですが、ひとたびハンディを持ってしまうと生き方の選択肢は極端に狭まってしまいます。そんな人たちの声を受けて作り始めた、着ていて楽、それでいて見た目もおしゃれ、という服は(ありそうで)なかなかないのです。今後はこういう志(こころざし)型のクリエーターがもっともっと活躍して欲しいものです。画像はガーゼで作った室内着としても着られるねまき2点。