日曜日やっと兄が退院となりました。(いろいろ退院準備等バタバタした週だったのでわたし自身はとても疲れました)
およそ5か月ちょっとの入院生活。
最初の1か月半ほどは面会もできない状態で、洗濯物をもっていったりするだけでしたが、その後は家族と面会もできるようになり、兄もみるみるうちに回復。
大体週2回ほど外に連れ出したり、家族以外の面会者があるときは家族が一緒でないといけないということで、正直ちょっと面倒だなと思いつつも一生続くものでもないしということで面会につきあったり、と母が入院していたときとはだいぶ違う兄の入院生活で、ある意味いい経験をさせてもらいました。
本人の早く退院したいという希望は早い段階からあったんですが、退院後また同じような生活になっていはいけないということでケア付き高齢者住宅を探しているうちにどんどん時間が経ってしまい、先日日曜日にやっと退院となりました。
退院してホッとしたものの、大事なのは本当はこれから。
アルコール依存症ということなので、そのことを本人がどれだけ自覚して生活できるかが気になるところですが、ダメダメと連発しても仕方がないことなので、ストレスを少なくというか充実した自分の趣味をもつことが大切なことになってくるのだと思います。
入院期間中は家から近いこともあり、度々訪れることも可能でしたが、今度兄が住む新しい高齢者住宅は家からも遠いため今までのように頻繁にというわけにはいかないでしょうし、わたし自身負担を負うような覚悟もないので、今後は無理のない範囲で様子を見守るような形になりそうです。
そうえいば、先週ですが草なぎ剛くん主演の「任侠ヘルパー」を観に行ってきたのですが、この映画をわたしは大きくふたつの視点で鑑賞をしました。
ひとつはもちろん介護について。
もうひとつは更生という点で。
安田成美さん演じる介護者としてのイライラや葛藤が実によくわかるし、介護される側にとって大切なことが何かについても普段母を看ていて理解できるというか、そうだよね、と共感できる部分がありました。
そして、元やくざを演じる草薙くんを観ていて、更生しようとしても社会が認めない現実があり自暴自棄に陥ってしまうことがある一方、献身的に仕事をして認められているひとがいることを知っているだけに、この映画が恰好いいということだけでなく、本当の“強さ”とは何なのか(暴力的な行為は×)というのを考えるきっかけになればいいなと思ってしまいました。
今回の「任侠ヘルパー」に続編があるかわかりませんが(できればやってほしいな)、また違う角度で介護問題について切り込んでいってくれると有り難いですね。
それにしても…草なぎくん、いい演技だったなぁ。