昨年防災会が立ち上がって、1年かけてですが立派な防災マップが出来上がりました。
役職や防災リーダーも決まり、少しずつ確実に防災会が意味あるものになっていくことを願っています。
わたし自身、危険個所に住んでいる住民として防災会に参加させてもらっていますが、たぶんほかの方より防災への思いはちょっと強いと思っています。
東海豪雨のときは川の水位が上がって慌てましたが、あの頃は今とは状況が違ったためそれほど防災や避難に対して深刻には考えていませんでした。でも、それなりに大府や豊田、また岡崎の水害時にボランティア活動に参加させてもらったり、また社協の防災講座のお手伝いをさせてもらったことで、どんなことが起こり、どんな準備をしたらいいかとかはわかっていたりしていたつもりでしたが、やっぱりそれはつもりであり、避難者が元気で健康であることが前提でのことでしか考えていませんでした。
今の状況ではさらに考えなくてはならず、実際に避難経験もしてみてあらたな問題あり、それは精神的な負担にもなっています。
今回防災会議で立派な防災マップができましたが、自分の経験からちょっと質問してみました。
地震は事前に避難するのは難しいですが、台風・豪雨などでは事前に避難することも可能な災害です。
そうなると、いざ、自分の家がちょっと危ないと感じたとき避難先をどうするか?ということになるわけですが…。
実は以前市の指定避難所になっている中学校にいったら開設されておらず、結局町の公民館に避難させてもらうことになったことが2回ほどありました。しかし、今回出来上がった防災マップをみると、町の公民館は向かうまでの道々に危険個所があるということ、また公民館に入るときに階段があり、どうしても車椅子を持ち上げて入らなければならないということに加え、洋式トイレができたとはいえ、介助者も一緒に入ることができるようなスペースがあるトイレではないため、避難先とするには無理がでてきました。避難時には区長さんや副区長さんなどにはすごくよくしてもらいましたが、たった一晩なのに精神的にはかなりクタクタ。母も疲れていました。
そう考えると福祉避難所に指定されている交流館がよいのですが。
話によると避難準備情報がでると開設され、そうでなくても直接市役所に電話をすれば開設してくれるから、と教えてもらいました。ただ、一番過ごしやすい福祉避難所である交流館を開設してくれるかどうかはわからないということで、そうなるとほかの指定避難所になっている小・中学校では体育館で過ごすことになりかねず、体力的にも精神的にもさらにきつくなるのだろうなというのを想像できます。以前企業の防災訓練に参加しひと晩わたし自身体育館で過ごした経験があるので特にそう思うのですが。
また、避難するにはタイミングがとても難しく、かなり雨が降っている中での移動するのも問題だし、かといって早めに避難するにも避難所が開設されていないでしょうし、避難所を利用する者としての心理として避難準備情報もでてないのにわたしたちだけのために開設させるのも申し訳ないという気持ちになるわけです。昼間ならまだしも、夜だとさらに困難です。
身軽であれば、ちょっと出て安全な場所に車を置いて車内で過ごし、大変な時が過ぎ去ったらさっと戻ってくるなんてことも可能ですが、そうでない我が家の場合は必要な持ち物(経管栄養、オムツ、マット、吸引器等々)を準備して持ち出し、さらに車椅子の母を連れての移動となると、母自身もわたしもそれなりに気持ちをしっかり保たなければならず気軽に避難というわけにはなりません。できれば、ギリギリまでなるべく避難したくないというのが正直な気持ちです。
会議が終わってから、防災アドバイザーの方からどんどん意見を言った方がいいですよ、といってくれましたが、果たして真剣に受け止めてくれるかどうか、少し心配ではあります。
絶対的に少数派ですから。
でも、言えることは自分で避難できるひとたちはいいですが、自分ではどうすることもできない乳幼児や、また要介護者や障がいのあるひとたちへの避難サポートはする必要があると思ってはいますし、できれば一度避難体験してもらえるといいんですけどね。
最終的にはなるようにしかならないし、運命を受け入れるしかないのでしょうけど、やれることはやっぱりやっておきたいものです。