お良しなさい日記♪

三浦半島からこんにちは!

横須賀市自然・人文博物館 ミュージアムトークへ!

2017年02月25日 19時30分08秒 | おでかけ旅がらす・三浦半島編

 去る2017年2月11日、横須賀市深田台にある、横須賀市自然・人文博物館へ行ってきました!

学芸員さんが、館内の貴重な場所・秘密の場所へ案内してくれる、‘ミュージアムトーク’ というのがある日だったのです。

14:00に、文化会館方面にある、2階の入り口を入ったところの、ナウマンゾウ の骨格標本の前に、参加希望者は集合して、あっという間の1時間を過ごしました。

参加者は、お良しと、若いオニイサンと、三世代のご家族4人 の、合計6人でした。館内には、見学者がほかにもいらっしゃったのに、ミュージアムトークのことを知らないのか、はたまた興味がないのか・・・?それとも、予約制だと思っているのか?(学芸員さんは、どなたでもご参加くださーい!と声をかけていましたが・・・)、いざ!総勢7名で、博物館の`自然館’ の表と裏側を探検開始  

 

 まずは、展示室の裏側へ入らせていただく。ほら、よく水族館で、水槽の上から魚を見ることがあるでしょう。餌を上からやったり。ああいった感じで、ジオラマの裏から扉を開けて入って、キツネだのタヌキだの鹿だのネズミだのが、剥製として林の中に展示してある中へ人間の剥製 として、探検というよりは、展示物みたいな感じで入っていくのですもちろん、表側からは、一般のお客さんがお良したちを見て驚いていますよ

 林を形作っている木が、継ぎ足し継ぎ足し立てられている様とか、本物の葉っぱが敷き詰められていて、滑りやすい、とか、裏側がよーくわかりました

 興味深かったのは、新着展示として、市内の猟師さんから提供があったという `キジ’ が、見学者からは見えないように、裏側に猟銃の弾の跡が、うーっわ痛そうー に大穴でキジの肩に残っていたこと はぁ~・・・なんともコメントのしようがないほどの衝撃の感想・・・ ナンマンダブ なんまんだぶ・・・

 

こちらが1階正面入り口です まだ木も冬すがたですネ

 「見学者 立ち入り禁止」の扉をあけてくれて、中へ~

 第一資料室は、おびただしい数の魚類の標本が保管してあるお部屋・・・ すっごーい景色壮観デス。大小のホルマリンの容器が棚にいーっぱい!

基本、博物館は、その地域の生物を集めているのですが、過去の学芸員さんが南方や奄美の方面の魚類も扱っていたらしく、横須賀の博物館では、それらの資料が充実しているということです。ただし、表に展示してありませんよ。特別展とかいう機会に出すこともあるそうです。色あせた魚や、特殊な液剤で色鮮やかな骨が浮かび上がっている魚も・・・。

あと、昭和天皇が生物の研究をされていたので、カギの掛かった戸棚に、昭和天皇のコレクションの一部が保管してあり、興味をそそられました。横須賀の博物館に昭和天皇が遺したものがあるなんてー

 第二資料室は、岩石・化石・貝の化石などなど、これもまたものすごい数 模型や複製でなく、ほんもののアンモナイト、初めて目にしましたぁー 大きいぃ

 植物を保管してある部屋は、昭和3年に作成された標本などもあり、植物標本が6万点 も保管してあるそうです。標本の作り方・保管の仕方なども教わり、とっても驚きました 海藻は比較的、色が残るのだそうです。葉っぱなどは、吸い取り紙などを使って常温で乾燥させます。熱をかけず、紫外線に当てないことで、色が残るのだそうですが、カビたりもしやすいので、室内の温度と湿度の管理が必要だということです。どの資料室も、ちょっとヒヤッとする気温でした。一気に熱をかけて乾燥させるものもあるそうで、技術が進歩しているようです。

 鳥類の資料室がいちばんビックリしました だって、小さなスズメから、カラス・フクロウなどの猛禽類・大きなツルなど、床から天井まで、生きているかのような本物の生き生きした目が、お良したちを見ているのですから・・・ これら、動物・鳥関係は、まず虫(寄生虫とか)を殺す必要があり、資料室の中は、常に湿度を60%に保っているのだそうです。

 そしてそして、なぁーんととある作業室で、2人の若い学生アルバイトさんが、小さな昆虫の標本を作製中でした

小さいものは2mmぐらいの、よくお米の中や本の間にいるような虫!を、一つ一つピンにさして、これまたどーやって印刷したの というべき細かい字のネームプレートを虫の下に付けています。ひゃぁー こんな若い学生さんが作っているんだぁー!と、ビックリ

 博物館って、日ごろ目にしている展示室より、裏側の方が広いみたいです 一つ一つ、名前や採取年月日・採取地などが書かれている、十万点単位で保管されている資料すべてが、今はコンピューター内にデータベース化されているそうです。おどろきー

 カメラ撮影が許されていましたが、あまりにもプライベート空間だし、貴重すぎる映像なので、ここには載せません。ぜーひ、その目で見にいかれてください!

3月11日 14:00からもミュージアムトークがありますよ

 資料室に入るとき、ベタベタした足ふきマットの上に両足を付けて、靴の裏から、外からの侵入物を防いでいたのにも、感心しました すごーい

 

 ここまでレポートしてきた内容を、岩手県立博物館の‘被災自然史標本の再生’ という映像で、同じような感じで見ることができますので、どうぞ 標本の作製

横須賀市自然・人文博物館へは、京急線の横須賀中央駅から、平坂を上がって左側、この看板を見たら左折

すぐにこのような古くても立派な蔵が目に入ります。

文化会館の横に小さな階段があるので、ここを下りて裏から行くと近道です。

 

横須賀市自然・人文博物館 HP (切り替わるのに、なぜか時間がかかりますので、気長に待ってください)