お良しが大好きな、博物館 という場所
どこかへ旅行に行くと、行った先の町の「博物館」へ必ず足を運びます。博物館は、その土地の歴史や風俗を知ることができるからです。
地元の、横須賀市自然・人文博物館 はもとより、思いおこすと、札幌・釧路・岩手県遠野・横浜にある 神奈川県立・千葉県佐原市にある『国立民俗博物館』(ここは、大規模で、くまなく納得いくまで見学するのは一日がかりです)などへ行きましたね。
今回 見学に行ったのは、上野公園の中にある、『国立科学博物館』です。お隣りには、日本の歴史・民俗のこれまた膨大な展示物・非公開のお品の数々を所蔵している、『国立博物館』があります。こちらも、見学は一日がかりです お良しは、ここで、本当に大きな `銅鐸’(どうたく) を目にしたのが強く印象に残っています。教科書でしか見たことがなかった銅鐸が、小さいのもあれば、こーーーーーんなにおっきいんだぁーーーーーー
と、大驚きしたからです。
いったい、どうやって造ったのだろう
重いだろうに、これ、吊るしたのかなぁ・・・
と、ビックリしますよ。
えー・・・。国立科学博物館へ、なぜ行ったかと言いますと、これも、学校の教科書で習った、`フランスで少年たちに偶然発見された、クロマニヨン人が描いた、ラスコーの洞窟壁画’ が見られる(もちろんレプリカ)というので、去年11月1日から始まっていたこの『ラスコー展』を、ようやく観に行ったのです。
一応、時間を追って記事を書きますー。
久しぶりに、上野駅 公園口に降り立ちました
駅を出て、すぐに道路を渡ると、正面には、上野公園内にある施設の数々で、今どんな催し物をやっているか、の一覧表示が立っています。まずは、これをキッチリ確認
駅に一番近いところにある、『東京文化会館』は、コンサートなどが行われることが多いですね。ここのレストラン、だいぶ前に食べたきりですが、経営者が変わっていなければ、とっても美味しいですよ
上野駅公園口の2階にあるレストランも美味しいです。奥の奥の方に秘密のお座敷があって、お良しは、絵の会に所属していた時、毎年新年会がこの公園口2階のレストランのお座敷で行われていて、生ガキのオリーブオイルがとーーーーっても、美味
だったことが忘れられません
・・・なんだか、すぐに食べ物の方へ話がそれちゃって、本題まで遠くなってしまいます ゴメンナサイ。
世界遺産にめでたく登録された、『国立西洋美術館』を過ぎると、真後ろが目指す『国立科学博物館』です。頭に日本の国旗が青空高くはためいています。
左に写っているのは、科博の象徴、地球上で現在最大の生物、シロナガスクジラの実物大オブジェです。下から見上げると、本当に大きいです。海の中だから生きていけるのかも・・・とか考えちゃいます。
ラスコー展は、楽しみに行ったのですが、入場券売り場で、大人1600円 と知って、うわっ、高い!・・・と思って、外へ引き返しちゃったのです。しばらく辺りを見回して、「行くべきか、やめとくか・・・
」 と、逡巡してしまいました。(これを読んだ主人が、「ケッ!1600円で渋ってるなんて恥ずかしー
」と、お良しのことをバカにしました。こんにゃろメー
あなたが決めている、おこずかい上げてくださいよー!)
そんな中、目に留まったのが・・・こちら
「多摩産木材を活用した園路舗装」 というもの。まさしくお良しの足元、上野公園内の道路、真ん中はアスファルトですが、端の方1.2mぐらいは、ご覧のような、凝った木組みになっています。この看板を見なければ、気がつきませんでした。スーッと、ラスコー展に入場していたら、知ることはなかったでしょう。
で、結局、「交通費使ってここまで来たんだし、1600円で、常設展示室も見られるんだし・・・。」と思い直して、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、なんとかなるだろう!と、入ってみることにしました。(交通費使って・・・と書きましたが、この日の午前中、もともと東京に用事があって、そのついでに上野へ行ったのです)
ラスコー展は、意外にも、フラッシュをたかなければ写真撮影が許可されていて、貴重な展示物を何枚か カメラに収めましたが、詳しくは公式ホームページをご覧くださいますかね。
ちょっと、補足と感想を書き留めます。
HPに出てくる、女性と少年の親子の等身大の人形ですが、HP写真ではわかりませんでしたが、これ、近くで説明付きで見ると、お母さんが子供の顔に、ボディペイントを施しているところなんですよー 少年の右目のまわりに、キラキラ点々
の模様を筆で描いているのです
クロマニヨン人って、今の私たち人類である、`ホモ・サピエンス’ なのです。
DNA解析でわかっているのだそうです。猿人・原人・旧人(ネアンデルタール人が代表的)・新人と来たのが、クロマニヨン人で、彼らが、起源であるアフリカを出て、ヨーロッパやアジア、さらにはシベリアからアラスカを経てアメリカ大陸へ、または陸続きだった日本へもやって来て、それぞれの気候・風土に順応するように進化してきたそうです。(★注★ 猿人・原人・旧人は、みな絶滅。新人は、彼らから進化したのではなく、新たに生まれたのです。新人の中で、ヨーロッパに到達したものがクロマニヨン人と呼ばれています。)
この、親子の姿は、お母さんがフランス、少年がイタリアで見つかった人骨から、推定で作られた姿だそうです。「やっぱり、もうヨーロッパの人の顔しているわぁーおー!」と、思いましたね。
ラスコーの洞窟は、劣化防止のため、今は閉鎖されて見学できないそうですが、真っ暗な部屋に、実物大の壁画のレプリカが描かれているのを見ることができます 真っ暗になったり、ぼんやり明かりがついて、絵を見られる状態になったりを繰り返して、神秘の世界を体験させてくれています。
お良しはなんたって、「いつの時代でも、絵が上手な人っているものなのねーーー」と、つくづく感嘆
牛・馬・鹿 ほか、いろいろな動物が、ホント躍動的で、写実的なのにはビックリです。クロマニヨン人による壁画の製作は、およそ4万年前から始まったとされ、ラスコーの洞窟壁画は2万年前のものだそうです。
発見のいきさつは、1940年の9月、遊んでいた少年たちと一緒にいた犬が穴に落ちてしまい、犬を救出するために、その穴を掘って広げたところ、思いもよらぬ深さと広さがあることがわかり、少年たちが入ってみてビックリ仰天 すぐに学校の先生に知らせて、先生も、「これは大変
」 と思って、地元の歴史家でもあった神父さんを呼んできて、大騒ぎになったんだそうです。
手近な鉱石などで、赤・茶・黒・黄・紫などの顔料を作り、指や動物の毛などを使った筆で、粘土で作ったランプ台に、灯心にネズノキの小枝をさし、獣の脂を燃やして灯かりとし、真っ暗闇の、深くて奥が広い洞窟に、梯子を使ったりして絵を描きました。なんのためでしょうねぇ??? 絵を描くことが好きなお良しとしては(私の場合、単なるいたずら書きですが)、純粋に描きたかった、という気持ちしか思いつきませんけどね 恵みに感謝する、祭祀の場だったとか・・・?うーん・・・?
とにかく、迷ったけれど、見ておいて良かったと、今は思っています トランシーバーみたいな端末を持って聴きながら見学する、「音声ガイダンス」も用意してあって、混雑する列に並ぶのが困難な人や、海外から来てくれている方には、便利だと思います。解説パネルや、音声や映像による解説も充実していて、至れり尽くせりの展示でした。これだけでなく、そこもまた広大な、常設展示室(地球館と日本館がある)も見学できるのですから、よく考えてみると、1600円は高くない!と感じました。
ラスコー展を見た後、地球館の地下3階から地上1階まで見学しました。まだまだ上の階があり、ほかに日本館というのもあるので、午後からの2時間ぐらいでは見切れませんでした
話が長くなりましたので、科博の見学日記は、ラスコー展だけ、まずUPいたします。宇宙館も、とーーーーっても、面白かったので、そのレポートは次回へ続く
ということで
ラスコー展は、今月 2月19日(日)までです。興味のある方は、お急ぎください 疲れますが、常設展示室も見学した方がいいので、午前中からでかけましょう
( 館内に、食事ができるレストラン有り
)