私の本拠地、神奈川県横須賀市。
こちらの写真は、米軍横須賀基地前の国道16号線沿いの風景です。飲食店や衣服店、不動産屋などの英語表記の看板が並んでいます。
日本国横須賀市アメリカ領になっているその地区から 純粋な横須賀の街へ歩いてくると、このような雰囲気になります(*^▽^*)
( 夏の日、平日の昼間 )
・・・京浜急行線の「横須賀中央駅」の近くまでくると、ちょっとご覧ください
前方の奥に、起伏がある三浦半島では珍しくない高台がありまして、その斜面をご注目!
近づいてみますと こんな感じです。
( はじめの写真とは別の日の様子ですが )
この切り立った崖は数年前に一部が崩れて、岩や土砂が 下にあるアーケード商店街を直撃したことがありました。
閉店後の夜間だったので死傷者はありませんでしたが、店舗や歩行者通路は打撃を受けました。
大きな岩もあったので 土砂を取り除くのにも時間がかかりましたが、応急措置から始まって徹底的に防護する工事を続けています。
三浦半島には、こういう場所(急傾斜地っていうのかな?)が多いです。
崖の上に樹木や竹藪があります。樹木が途切れた左端を見てみますと・・・
あそこに人がいます!!!( 作業員さん )
あそこにも、命綱を装着して宙づりされている作業員さんの姿が
ここで、初めの写真に戻ります
この時は非常に強い風が吹いていて、あのむき出しの崖の表面からは 茶色い土煙が もうもうと立ち昇っていました。
「斜面の左肩のあたり」に、作業員さんがぶら下がって工事されているのが見えますか?
過酷すぎる現場に、もう言葉も出ませんでしたよ~
これまではビルの陰で見えませんでしたが、最近になって このように人目につく場所での作業が始まったので 恐ろしさに気づくようになりました
もうね、いつもこの下を通るときは 「ありがとうございます、ご苦労さまです」「どうかお気をつけて」「神様、守ってあげてください」 と、心の中で 祈っている私です
ひとまず、風景切りとり記事は おしまい
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ここからは、解説です
( いつも話が長くなってスイマセン ご興味のない方は ここで切り上げてください )
三浦半島にはそれほど標高が高い山はないけれど、半島の中央部は山間部や急峻な丘陵部「三浦丘陵」が中心で平地が少ないのです。そのために、古くから海岸線の埋め立てが行われて、今の中心市街地「京浜急行線の横須賀中央駅周辺」も大部分が埋立地なのです。
もう百歳を超えている あるおばあちゃんが、「お嫁に来た頃は、 海があるから 横須賀中央に行く時は上から坂を下りていくか、海岸線をぐるっと回っていくかしないとたどり着けなかった 」と、私に語ってくれました。
つまり、今回の工事現場の崖( 斜面 )は 大昔は 海に面していた場所で、前面を埋め立てて街をつくる時に削ってできたものと思われます。
この崖がまだ手付かずの山だった時は、海に出っ張って 向こうとこっちを隔てていたようです。そこで どてっ腹にトンネルを掘って両側を繋いで行き来できるようにした。そして最終的に 山を削って 前の海を埋め立てて街を造った、ということです。
それから長年、樹木草に覆われていたとはいえ、切り立った斜面のままにしてあった ということにも驚きですなぁ
わたしは最近、図書館で昔の横須賀の風景写真集を何冊か見ているのですが、やっぱり現在よりも海岸線が 間近にあったことがわかります。
それをうまく解説している文章を「そらいろネット」さんのページに見つけましたので、貼っておきます
この写真を撮影している時に私が立っている場所は、明治時代以前は海の中でした。
前方に見える白い建物のあたりが波打ち際だったそうです
でも、そんな景色を実際に見てみたかったなぁ