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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

BBCラジオドラマ版LOTRの感想その5

2004-08-17 07:17:10 | Tolkien・その他
映画版LOTRでは,様々な改変や省略があり,その度にファンはやきもきしたものですが,BBCラジオドラマ版も,所詮は本に書かれている事全部は表現できませんので,省略はあります。映画版で省略されて物議をかもしたトム・ボンバディルには,BBC版でも会う事ができませんでした。おかげでお帰りの時,ブリーを出た所でガンダルフがさよならをするんですが,理由がわからず不自然な別れ方になってしまってます。(汗)ベレゴンド,イムラヒル大公にも会えませんでした。

他にも,小さなエピソードがなくなったり,短くなってしまった所は,残念ながら少なからずありましたが,映画よりずっと原作よりだったと思います。会えなかった人はほぼ同じだったのに,「ずっと原作より」に感じたのは,省略はあっても改変はなかったおかげかな。(笑)

BBC版には「コルマルレン野」の話も入っているし(私は吟遊詩人が"Frodo the nine fingers"の歌を歌ってくれる所がとても好きです),短いながらも「ホビット庄の掃蕩」がちゃんと入ってますね。短いと言ってもエッセンスは押えてあり,やはりこれがあるとないとでは,ラストの印象が全然違ったものになってしまいます。(汗)

逆に追加された所も少しありました。私の気がついた限りでは,原作ではファラミアの最後のセリフはアラゴルンが王冠を被った所で言う"Behold the king!"でしたが,BBC版では,その後ローハンでエオメルの祝福に応えたり,ホビッツとのお別れの時にフロドにちゃんとお別れの言葉を言っていて,ちょっとお得でした。また,灰色港のシーンには一部ですがビルボの別れの歌が入っていて,よい効果を醸しています。

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