ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME7 XIII : Galadriel (3)

2005-11-30 20:46:46 | Tolkien・HoME
さて,今日は例の超有名シーンの下書きですよ。

3日目の夕刻,フロドが仲間から離れて歩いていると,Galadrienの奥方が手招きしています。彼女は「これはGaladrienの鏡です。見なさい!」(なんだ結局奥方の鏡じゃん(笑)それにしても,いきなり命令口調です)と言います。フロドは突如畏れを感じ,何が見えるのですか,と尋ねますが,「あなたの心,記憶,望みを知らなくては,それは誰も言えません。これは過去,現在,そして未来も見る事ができますが,どれであるかを語る事ができるのは,賢人のみです。」

フロドはまず遠くから歩いてくるガンダルフの様な人影を見ます。しかしそれは灰色でなく白い服をまとっていました。これは果たしてガンダルフの過去の記憶なのか,それともサルマンなのか。さらに彼は,(正式版で言う所の)ミナス・ティリスとオスギリアスと思われる都を見,海に浮かぶ船を見ます。すると今度は,彼自身を追ってくる長い腕の黒い影を見ます。

フロドが目を逸らすと,突然奥方は自分の手に輝く指輪を見せます。それは夕刻の星のような光を放っていました。奥方は「そう,これは語ってはならぬ物ですが,地の指輪(the Ring of Earth)です。私はこれの所有者です。『彼』は疑ってはいますが,この事は知りません。」さらに「あなたがしくじれば,私たちは敵に従う事(we are laid bare to the Enemy)になり,成功すれば私たちのパワーは消え,ロスロリアンは次第に滅びるでしょう。」

(ははぁ~,最初は『地』の指輪だったのですか)

フロドは「何がお望みなのですか」と尋ねます。すると奥方は「成なすがままに(That what should be shall be.)。そしてあなたはあなたの成すべき事に全力を注ぎなさい。ロスロリアンの運命については気にすることはありません。あなたの仕事だけに力を注ぎなさい(For the fate of Lothlorien you are not answerable, but only for the doing of yor task.)。」

(あれれ? ホビット庄の話は? ‥と思ったら,これもやっぱり,いつの間にか,サムが見た事になっておりました。(笑))

たまたま昨日正式版を確認したのですが,ホビット庄の行末を見て,サムが鏡を見ながらブツブツ騒いでいる(笑)セリフや,ガラ様の反応も,ほとんど正式版と一緒です。ただし,「だからエルロンド様はこうなる事を知っていて‥」帰そうとしたのはメリーだけではなくて,ピピンも,だったようですね(笑)

また別の下書きに,フロドがサウロンの目を見たという話も追加されているそうです。

ところで,何故ガラドリエルの水鏡が有名なのかと言えば,例の,アレですよね。しかし,今見た感じでは,どうやら,最初から計画されていたというわけではなさそうです。

で,え~と,すみません;今日はこれからMr.&Mrs.スミスの前売り券を買いに行かなくてはならないので,また明日にでも。(汗)

HoME7 XIII : Galadriel (2)

2005-11-29 21:45:58 | Tolkien・HoME
ケレボルンは,彼らの旅がそのような苦しみに満ちた物とは知らなかった,できるだけの事をしよう,と言います。するとそれまで黙っていたガラドリエルが,「私はあなた方の旅を存じております。」そしてガンダルフとよく話をした事,旅はぎりぎりの際であるが(この版では"yet but a little this way or that and it will fail miserably"と言ってますが),旅の仲間が真実である限り,旅は失敗ではない事,などを話します。

サムは「あのお方に心を見透かされたようだ。シャイアに帰りたいかと訊かれるかと思っただ。」とヒヤヒヤ。ボロミアは「それはあたかも誘惑のようだった。もちろん私はすぐに振り払った。」と言いますが,それが何の事だかは言いませんでした。

ケレボルン様が皆にくつろぐよう言って,一段落ですが,ここでクリストファーさん情報。実はこの時,ロスロリアンの殿と奥方の名前は,いろいろに変遷したのだそうです。最初はTarとフィンドゥイラス,次にAranとRhien,そしてGaldaranとGaldrien,最後に後からガラドリエル,と修正されて,原稿に書かれていたのだそうですよ。(この先の下書きは,名前がいろいろ交錯しているのでご注意下さいね(笑))

それにしても,何なんでしょう,ほとんど脈絡の不明な名前の変わり方‥(笑)

さて,またここであらすじです。クリストファーさんによると「怒りのスピード(at furious speed)」(笑)で書かれているのだそうですが,まあなんとか読めるとか。
<Sketch>
彼らは15日間Caras Galadhonに滞在。
エルフ達はガンダルフの歌を歌う。旅の仲間達は銀の梯子を編んでいる様子を見学。
(注目!→)Galdaran王の鏡がフロドに。太陽の泉の水で満たされた銀の鏡。
(彼は)遠くにシャイアを見る。木々は倒され,古い水車の跡に高い建物。ガファー・ギャムジー。トラブル勃発,殆ど戦争。沢地,バック郷と西側。コシモ(Cosimo)・サックヴィル=バギンスが金持ちになり,土地を買い上げる。
Galdaran王は,鏡は過去であり,現在であり,未来であると言う。見分けるにはスキルが必要。
ガンダルフのような灰色の影が薄明かりの中に。しかし白い服を着ている。サルマンか?
山の噴火口,ゴラム?
出発。エルフは食べ物をくれる。彼らはStone hillsについて説明。ファンゴルンの森に気をつけるようアドバイス。Ogodurthまたはエント川。エントまたは巨人。
</Sketch>

これは驚き!最初,水鏡は奥方ではなく,殿の物だったのですね。そしてここに早くもしっかり組み込まれてるホビット庄の掃蕩の予言。また(笑)クリストファーさんは指摘してますが,シャイアの様子をここで見ているのはフロド。え~実はこれは(映画のせいで(汗))盲点でしたが,正式版では,サムが見たんですよね。また,木の鬚は,初期の草稿では「巨人」でしたが,ここでエントである事がほぼ明確になったのだそうです。

Galdrien奥方の計らいで,彼らはしばらくロスロリアンで休息の日々を過ごします。Hathaldir(また名前が戻ってる(笑))は北の守備に戻り,レゴラスは1日中エルフ達と過ごし(あれ?正式版はギムリと過ごしたのでは?),フロドとElfstone(=アラゴルン)もエルフ達に交じって,銀のロープを作っている所を見学したりしてました。

彼らはガンダルフについてもいろいろ語りました。エルフ達は弔歌を歌いました。彼らはガンダルフの事を,grey wandererとか,grey pilgrimとか,ミスランディア(初出ですね)とか,呼んでました。

HoME7 XIII : Galadriel (1)

2005-11-28 23:15:17 | Tolkien・HoME
クリストファーさんによると,この下書きではまだ「The Mirror of Galadriel」という章が独立してなかったそうですが,便宜上前の章と分けたとの事です。

彼らは200フィートほどもある,とても大きなMallornの木の立ち並ぶ所にやってきました。ハルディア(いつの間にかHathaldirから修正されてます(笑))はフロドとレゴラスに自分のすぐ後に付き,他はその後に,と言います。彼らは銀の梯子からFletづたいにどんどん登っていきました。Fletの中には船の甲板のように大きなものもあり,家が建っていたりします。

やがて彼らはたくさんのエルフが座っている場所に通されました。奥には殿と奥方が。Keleborn(=Celeborn)はフロドとレゴラスにようこそと言って,その後仲間達に次々と挨拶しました。

ここで何故かKelebornは,アラゴルンに「ようこそIngrimの息子Ingold!」と言ってます。で,しばらくアラゴルンがIngoldになっているので注意。Kelebornは8人しかいないのに気付き,「灰色のガンダルフはどうしたのだ?」と尋ねます。するとIngoldが,ガンダルフの事を話します。エルフ達はびっくりします。フロドが,自分達はロスロリアンの美しさに感銘して,しばらくガンダルフのいなくなった悲しみを忘れておりました,と言いました。Ingoldはさらに,モリアでの出来事を詳しく語ります。

HoME7 XII : Lothlorien (5)

2005-11-28 23:13:10 | Tolkien・HoME
ここでクリストファーさんは,お父さんのメモを挿入。これからの話のあらすじ案です。
<Sketch>
「9人」(が出発した)という情報,ガンダルフ(の)ニュースに仰天
(トールキンさんはガンダルフのニュースを話すのを,Caras Galadhonのシーンまで延期する事を決定。この辺りで初めて「ガラドリエル」の名が登場)
彼らはCerin Amrothを登る。フロドはアンドゥインの向こうにDol Dugol(Dol Guldur?)を見る。殿と奥方,白い服に白い髪,鋭い眼。殿は彼らの旅を知っているがそれについては語らぬと言う。
</Sketch>

(最初は白い髪,でしたか。。(汗)

Hathaldirは,「Galadrimの殿からのメッセージを受け取った。殿はエルロンド様からメッセージを受け取り,あなた方は自由に歩いて歩いてよいという事になった。」と言って,最初にギムリの目隠しをはずしました。

彼らは,Cerin Amrothにやってきました。Cerin Amrothは木々や草花,黄色いelanorや白いnifredilの花々,が生い茂り,美しい所のようです。フロドは遠くにアンドゥイン,さらにその向こうに暗い恐ろしい丘を見ます。Hathaldirは,「あれはDol Dugolだ。かつて死人占い師が住んでいた。我々は彼がまたあそこに住んでいるのではないかと恐れている。」と言います

(ここでクリストファーさん曰く,アラゴルンがロスロリアンを知っているという話は,この下書きには出てきません。Cerin Amrothと言えば,アラゴルンとアルウェンの思い出の場所,ですが,この時点の下書きでは,当然,語られてないのですね。何故なら,‥え~ネタバレですみませんが,アラゴルンは,この時点では,アルウェンと結婚する事にはなってないからです。)

ところで,クリストファーさんはここで「すごい」メモを3つ発見したそうです。(笑)

  1. バルログ=サルマン,という事にできるかな? ガンダルフとサルマンが戦って,そしてガンダルフは白に‥とか。
  2. ガラドリエルは(ロスロリアンに)1人で住んでいて,そしてエルロンドの妻というのはアリか?
  3. エルフの指輪‥(解読不能)‥エルフの指輪のパワーは1つの指輪が破壊されたら消えてしまう

しかし,1番目と2番目は確かにセンセーションな(笑)メモですが,3番目って,原作に書いてなかったのでしたっけ??

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(ネタバレです)

2005-11-27 11:09:08 | 映画
3つのブログのどこに感想を書こうと思いましたが,こちらに映画カテゴリがあるので,まずこちらに,5巻までを既読前提とした原作ファンの立場での感想を書こうと思います。

まず,本題に入る前に,いつも楽しみにしているのが,予告編です。今回は,「キングコング」「Mr.&Mrs.スミス」と「ナルニア」の予告編を観る事ができました。「キングコング」は,ご存知PJの最新作ですが,得意ジャンルではないので,おそらく観に行かないかなあ。「Mr.&Mrs.スミス」は,超人気俳優同士の共演だったので,へそ曲がりの私は最初全然その気がなかったのですが,予告編が面白かったので,観に行くかもしれません。「ナルニア」は最新の予告編でした。実は予想に反して,吹替版の予告編でした。(え!完全お子様向け前提映画だったのね!)ピーターの「Narnia~!」を大音響で聴きたかったのに,残念!‥と思いきや,吹替の「ナルニア~!」もなかなかカッコよかったですよ。

話が逸れてしまいましたが,まずは今までの4つの映画の中では,噂どおり1番よかったと思います。前半はかなりちょっと無理矢理な駆け足でしたが,後半は,省略は多かったですが,落ち着いて観る事ができ,原作ファンとしては,特別嫌な改変もなく,まあまあ安心して観る事ができました。ちなみに,ハリポタ映画としては初めて「もう1~2回観に行っちゃおうかなあ~」と思っています。(私は前作も2回観ましたが,それは1回目の席が悪過ぎ(1番前)だったからです。)

ただ,原作ファンの方は,映画を観る前に,本を読み返したり,朗読CDを聴いたり,予習をしないで行く方がいいかなあ(笑) 私は前作の時にそれをやって,省略がとても気になったので,今回は一切しないで行きました。

今回新しく加わったメンバーで,特によかったのは,私的にはセドリック・ディゴリー,マッド-アイ・ムーディ,ヴォルデモート,リータ・スキーターだと思いました。セドリックは原作以上にいい感じで皆に愛される優等生らしくて,彼が殺された事が本当に悲しいと思えるし,マッド-アイ・ムーディ先生は,俳優さんの役柄に対する解釈がよくて,原作の雰囲気をうまく醸し出していました。フェレットの後の「あっかんべぇ~」が最高(笑)。ヴォルデモートは,レイフ・ファインズの素顔が台無し(笑)ですが,演技は素晴らしかったですよ。都合上吹替え版を鑑賞される方も,機会があればぜひ,生の声を聞いて頂きたいです。また指が美しいです。史上最悪の悪役としては,何とも~な効果がありました。リータ・スキーターは,原作のいやらしさが感じられませんでしたが,きれいだし,むしろ頭悪くてかわいい人だなと思わせられてしまいました。

私にとっては,バーティ・クラウチ Jr.は,死喰い人で1番気になるキャラクタで,バーティ・クラウチ Jr.としての出番が思っていたより多くてしかもカッコよかったりするのは嬉しいのですが,結局単純な悪役としてしか描かれてなくて,マッド-アイ・ムーディ先生としての場面も含め,父親との軋轢はチラッと程度で,彼が何故死喰い人になったのかなど,殆ど描かれてなかったのが残念です。

クラムとフラーはもっとたくさん見たかったなあ。6巻より長い4巻を2時間半にまとめる上では仕方ないのかもしれませんが。。。チョウ・チャンはちょっといまいちでした。しろうとっぽさが初々しいかなという見方もありますが,次回は重要な役割なので頑張って欲しい所です。

いつものメンバーについては,まず3人組は,やはり年齢を重ねる毎にいろいろ進化の跡が見えますね。特にロンが地味ながらいい味出しててよかったなあと思いました。彼はこれからも微妙に1番演技力を要求される役柄ですので,5巻6巻の映画化が楽しみです。何気に笑い所を押さえていた双子もよかったですよ。出番はあまり多くありませんでしたが,ネビル君の成長に思わず目を見張らせられました。

出番が少ないと言えば,声の出演とカルシファーな場面(笑)しかないシリウスでしたが,久しぶりに,シリウスが生きていたという実感が感じられたのは嬉しかったです。

実はダンブルドア先生は大丈夫なのかと心配していたのですが,思ったよりちゃんと原作に忠実だったので,安心しました。前作の時よりずっとダンブルドア先生らしくなりましたね。

今回「いつものメンバー」で特別賞をあげたいのはミセス・ノリスでした。ダンパの時,皆が踊りだすと,彼女もフィルチの腕の中で嬉しそうに「ゴロゴロ」と言っていたのが不気味かわいかったです。(笑)

ところで,ネタバレクリップ等でセドリックの傍にいた男性,私はバグマンさんだと思っていたのですが,バグマンさんは映画には登場せず,バグマンさんだと思っていたのはセドリックのお父さんのエイモス・ディゴリー氏でした。(汗)でも原作の「人のよさそうな人」という記述とぴったしですね。

最後はいわゆる「すっきりしない」終わり方ですね。続き物だし,原作もそうなのだから,それはそれでいいと思います。

‥という事で,こちらのブログではこの辺までとしたいと思います。そのうち6巻既読での立場の感想をネタバレブログの方に書こうかなと思います。

HoME7 XII : Lothlorien (4)

2005-11-25 21:54:30 | Tolkien・HoME
1人のエルフがエルフ語で挨拶してきました。フロドはたどたどしく応えます。するとエルフは今度は共通語で,君達のやる事はエルロンドの遣いから聞いている,と言い,自分の名前は「Hathaldir」と名乗ります。そして,Orfin,Rhimbronという兄弟もいるが,彼らは共通語はあまり話せない,と言います。

Hathaldir(ハサルディア?)ねえ。。。もちろんハルディアの前身なのですが,念の為に自分の持っているデータベースにかけてみました。すると,何とヒットしました。シルマリルの話に出てくる人で,バラヒアの家臣の名前なんですね。

話は逸れましたが,Hathaldirは,一行の人数と出身などを訊き,ドワーフがいるとわかると態度を一変。ドワーフとは闇の世になって以来付き合いがない,とうろたえます。フロドは一生懸命彼は大丈夫と説明しますが,Hathaldirは仲間と話し合い,さらにレゴラスを尋問して,ようやく「この国を通るには目隠しをしてもらわねば」と言います。

(挨拶や反論をする所を見ると,フロドはかなりしっかりリーダー格なんですね)

彼らは暖かい食事や毛布など提供され,ホビットは高い所は苦手ですがなんとか寝付きます。しかしフロドは夜中に目が覚めました。怖い笑い声やら金属の音が聞こえます。エルフの1人が「Yrch!」(Orcs!)と言います。

Hathaldirが,矢を引きながら立っていました。フロドは縁に行って下を覗きました。すると,何かがクンクンしながら登ってきます。その青白い目がじっと見つめていましたが,やがて消えました。Hathaldirは登ってくると「今までに見た事のない者がこの木にいた。しかし私は敢えて撃たなかった。戦争を起こしたくないからだ。」と言いました。

(あれ?この前のSketchと違うぞ,結局Hathaldirは,フロドに止められたのではなく,自分の判断でゴラムを撃たなかったんですね)

翌日,彼らは出発します。皆さん(いつの間にか名前変わって)Nimrodelにさよならのご挨拶。そして途中の急流を,ロープを使って渡ります。ピピンがさっさと渡ると,メリーはライバル心を起こして途中で落ちそうになってぶらさがってしまいます。サムはフロドの後についてゆっくり渡りました。

そしていよいよGoreという所に入る時,Hathaldirはギムリに目隠しをするよう言いますが,ギムリはこれを強硬に拒否。斧に手を掛け,目隠しをするなら北に帰ると言い出します。Hathaldirは,君はここから出る前に殺されてしまうぞと警告,他のエルフが矢を構えます。するとアラゴルンが「こら! もし私をリーダーと見るなら私の言う事を聞け! 私たちは全員目隠しだ! レゴラスもだ。これが1番よかろう。少し時間がかかるが」

ギムリは笑い出し「アホな集団に見えるだろうな。でもレゴラスが私と一緒に目隠ししてくれればそれだけでいいんだが。」これにはレゴラス,不機嫌に。(笑)アラゴルンはまたちょっと怒りますが,「私たちは皆で共有しなくては」

そしてギムリ「もしお前らのリードが悪くて転んだりつま先がささったりしたら,賠償請求するぞ!」Hathaldirは「そのような必要はない。私たちはしっかり先導するし,道はスムーズだ。」

Hathaldirはブツブツと,北の地の果てに避難用の港があるそうだが,我々はそれはどこだかわからない。。。と言うと,ピピンが「それだったらウチらの土地の近くにありますよ。」Hathaldirは,どういう場所だか教えておくれと言いますが,ピピンは「行った事ないですよ。シャイアから出た事はないし。‥もし外の世界がどういう物だか知っていたら,出なかっただろうな‥」

‥そんな話をしながら,彼らはしばらく歩いていきました。時々,北へ行き交うエルフ達がレゴラスにニュースをもたらしました。オークは待ち伏せされ,たくさん殺されたとか。

やっぱりあさって行きます

2005-11-24 22:51:30 | ハリポタ4巻
年末に観に行こうと思っていたのですが,実はすみません,縁がありまして,GOF映画,あさっての指定席をゲット致しましたので,急遽行く事になりました。いろいろ評判が漏れ伝わってきますが,評価的には4作中最高だし,嫌な方向に進んでいるような材料もあまり見当たらず,原作を読んだ事のない人も楽しめる,という事で,安心して楽しめそうです。

映画が回を重ねる毎に評価が上がる‥‥,う~む,LOTRファンという立場で考えると,またしても,羨ましいですなあ。「最高傑作」と言われる4巻で高い評価(まだ観てもいないくせに(笑))とは心強い限りです。こうなると,最後の方で滑らなければいいですね~。監督さんがその度に変わっているようですが,最後に「PJ」‥と来たら,どうしよう~~????(ひぇ~;内緒ですよ!)


まだ来てもいない梟を数えるな -by Albus Dumbledore
- Don't count your owls before they are delivered. -


-だったかな(笑)


HoME7 XII : Lothlorien (3)

2005-11-24 22:45:12 | Tolkien・HoME
そこでレゴラスは皆にロスロリアンの歴史を詩で聞かせました。

‥これは正式版でNimlodelの詩なのですが,最初の名前はLinglorelと言いました。ここでトールキンさんは筆を止め,その詩の下書きを12回ほど書いております。‥‥裂け谷のビルボの詩でもそうだったのですが,トールキンさんは,詩にはかなり力を入れているんですね。。少し真面目に読んであげないと(笑)

で,ここでまた今後のお話のアウトラインが出て参りました。

<Sketch>レゴラスはLinglorelの詩を聞かせる。
彼はGaladrimについて話す。
ギムリが木の方が安全と言う。
彼らは木に登る事を決意。レゴラスが登ろうとすると上からエルフ語の声が。レゴラスがエルフ達と交渉。彼らは木の上の台に留まる事に。その夜彼らはたくさんのオークが通るのを見る。

その後ゴラムが木に登ろうとする。エルフ達が矢を構えるか,フロドがこれを止める。ゴラムは危険を察知して,その場を立ち去る。
翌日,エルフ達は彼らをAngleへ連れて行く。</Sketch>

フロドが,エルフや矢を撃つのを止めたという所は,例のForbidden Forestじゃなかった(それ別のファンタジーよ(汗)),ヘンネス・アンヌーンのForbidden Poolでの出来事を思い出させます。フロドに,ゴラムを殺してはいけないという意識が,言い方を変えれば,トールキンさんがフロドをそういうキャラクタにしようという意識が,この時もうしっかり働いていたのですね。

以下は実際のお話の下書きです。

レゴラスは途中で歌うのを止めてしまいました。「全部は思い出せないよ。とても美しい歌なんだ。そしてとても悲しい歌で,Lorienにどのように悲しみが訪れたかを語るものなんだ。世界が暗くなり,ドワーフが邪悪なものを目覚めさせ‥」

するとギムリが「ドワーフは邪悪でないぞ!」レゴラスは「そうは言ってないよ。」と悲しそうに答えます。彼はLinglorelという美しいエルフの話と彼女の恋人の話,彼らがいなくなった事,そして彼らの生活(木の上に住んでいるエルフをGaladrimという)について語ります。

ギムリが地面に座っているより,木の上の方が安全だろう,と言うと,アラゴルンは,それはいい考えだ,我々もGaladrimになろう,と言って,木に登る事にします。

レゴラスが,自分は木に慣れていると言って,先に登ってみる事にします。彼によるとその木はMallornと言うそうです。(既に正式版の呼び名) ところが,彼が登り始めると,"Daro!"(止まれ!)の声が。

レゴラスは驚いて縮み上がると,皆に静かにするように言います。しかし上から笑い声が。。そしてエルフ語の会話はフロドにも多少わかりました。レゴラスは,「彼らは,我々の息遣いがうるさいので闇でも撃てるぞと言っている,しかし,恐れる事はない。我々が何者だかわかっている,と言っている」と言います。そして,彼らは改めて一緒に上に登る事にしました。

細い銀のロープでできた梯子が降りてきましたが,(見かけと違い)たくさんの人間が乗っても大丈夫なものでした。(木の上の台はFletとかtalanとか呼ばれるとメモ書き)

iPod shuffleの使い方

2005-11-23 11:21:36 | 英語・一般
ダウンロードしたオーディオブックのファイル形式が,私が持っていたMP3プレーヤーで対応してなかったので,仕方なく買ったiPod shuffleですが,本体が直接USBポートに刺さるという事で,ケーブルを取り出す時間も惜しい日には,podcastをさっさと取り出す事もできて,意外と活躍してます。

しか~し,

その1:構造上,フォルダに分けるという使い方ができません。私はハリポタ朗読CDを聴く時などは,章ごとにフォルダに分けていて,フォルダ内繰り返し再生機能を使っていますが,iPod shuffleではそういう使い方はできないなぁ~。

その2:白以外のヘッドフォンが似合いそうにないのでわざわざ白いのを買いました。(付属品はありますが,語学学習にはインナー型でないとダメなんですよ)‥それはいいんですが,冬になってくると,首からぶらさげるには,白は服装に合わなくなってくるんですよね。

その3:(1番の問題)充電するには,USBポートに刺して4時間,なんですが。いくらパソコン好きの私でも,自宅で4時間ぶっ続けで使う事はありません。1回一晩パソコン点けっ放しで充電敢行しましたが,これはチョー気持ち悪い。困ったぞ。一体皆どうやって充電してんだ? まさか皆さん,会社のパソコンなんかでやっているんじゃあないでしょうねぇ~。



HoME7 XII : Lothlorien (2)

2005-11-22 23:21:26 | Tolkien・HoME
小さな湖の中には周りの山々と青い空が映し出されていましたが,彼ら自身の姿は見えませんでした。(それってちょっと不気味かも(^^;)) ギムリは「ここにDurinの冠がある」と説明して,さよならをして元の道に戻ります。その湖の少し下に泉が湧き出し,沢が流れていましたが,ギムリは,これは冷たいから飲むなとアドバイス。

トロッターは,日暮れ前にロスロリアンに着かなくては,と急いで歩き出します。フロドとサムは,怪我の為にちょっと遅れ始めました。それを見てトロッターは申し訳なく思います。美しい滝の傍で食事を取った時,彼はサムの傷ついた腕をアセラスで治療しました。そして次にフロドの番です。フロドはいやいや彼のミスリルを脱ぎました。それを見てトロッター(正式版と違うんじゃないかと思ったら,結構似てました(汗))「これはこれは美しいホビットの皮膚だ!(This is a pretty Hobbit-skin!) もし皆がこんな『皮』を着けている事が知れたら,世界中のハンターがこぞってシャイアにやってくるぞ。(If it were known they wore such a hide, all the hunter of the world would be crowding to the Shire.)」するとギムリが「そして世界中のどのハンターも矢の無駄遣いをするだけだ。(And all the hunters of the world (would) shoot in vain.)‥ビルボがあんたの命を守ったんだ。まさにタイムリーな贈り物だよ。」

フロドのわき腹などにあざがありましたが,トロッターは,どこも折れてない事を確認します。

(そして次はまたあらすじのSketchになります)
<Sketch>トロッターはアセラスでフロドも手当てすると,急いでロスロリアンへ。夕方,日が沈む,しかし東に向かって何か黄色いものが‥。彼らは川を渡り木の上へ。その夜オークが通る。しかしその後数日エルフ達と快適に過ごす。ガンダルフのニュースが皆を悲しませる。</Sketch>

別の紙にこんな事が書いてあるそうです:
フロドは何か足音と誰かの視線を感じますが,ギムリは何だか見つけられず。レゴラスがロスロリアンの入り口を見つけてちょっと嬉しそうですが,「ああ,でも冬だなあ‥」

そして,また下書きが続きます。

周囲に木がたくさんになってきたのを見て,アラゴルンはほっとして「これ以上行けないので,何かエルフのご利益があるといいのだが。」とつぶやきます。レゴラスが「我々の仲間がここにきたのはずっと前で,ある者は永遠に去り,ある者はここから遠い場所に残っている。」と言います。やがて彼らは川に到着。レゴラスは「ここはLinglorといい,よく歌に歌われる場所だ,昔は橋があったが,流れは深くないので歩いて渡れるだろう。」と言います。フロドは,川を渡りながら,冷たい水が旅の疲れを癒してくれるように感じました。

Run!Run!Run!