ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 3-VI:The Siege of Gondor (9)

2006-10-31 00:07:03 | Tolkien・HoME
<下書き>
黒の騎士はフードを後ろへずらします。すると‥‥,見えない頭の上に王冠,ただ青白い眼の光だけは見えておりましたが。。そして恐ろしい笑い声が響きます。

「この老いぼれの愚か者,死が見えぬか? 今すぐ死ね,無駄に呪うがよい! 私の勝利の時だ!This is my hour of victory.」(追加:そして突然彼の頭は揺らいで落ちて,縮んでしまったかのように見えた)その瞬間,遠くで雄鶏が鳴きます。鋭く,はっきりと,彼は鳴きます。魔法とか戦争とか関係なく,ただ,朝が来た喜びの声でした。そしてそれに応えるように,
Horns, horns, horns.

北の偉大な角笛が鳴り響きます。ローハンの騎士達がついにやってきたのです。The riders of Rohan had come at last.
</下書き>

ついに,長い長い原作で,1番好きな段落の下書きがやって参りました!(HoMEはホントに長かったぞ(爆)) 文字通りThis is my hour.な至福の時間であります。(笑) 特に斜線で示した3つの文は好きです。正式版ではさらにシンプルに,カッコよく決まっていますね。(下線部が正式版の文章)

フードを脱いだ瞬間の魔王様の様子は,トールキン父さん,いろいろな言葉を書き込んでいたそうで,クリストファーさんが読み取れたのは,『青白い眼の光だけは(save only for the light of his pale eyes)』だけだったそうです。

話は正式版と前後しますが,ピピンの話です。この辺りはもしかすると,正式版では2つほど先の章の話だったかもしれませんが,デネソール侯が落ち込んでしまった原因を彼自身が喋らず,ピピンが推測しているそうで「ファラミアへのひどい言葉,必要もない危険にさらした事,戦い(war)と苦しみ(woe),希望の彼方の勝利,彼の家系も途絶えてしまう,という事ではないでしょうか。」元々ピピンのセリフだったのだそう。

またこの頃からラス・ディネン,フェン・ホルレン(Fen Hollen,初期はFenn Fornenと綴られる)もちゃんと「整備」されてきたようです。

慌ててガンダルフに知らせに走るピピンがBerithiel(ベレゴンド)に会った時の下書きはこんな感じだったそうです。
<下書き>
「どこへ行くのだ? マスター・ペレグリン?」
「ミスランディアを捜しに」
「では君はもう大公へのお仕えを辞めたのか? その黒と銀の服を着る者は,死ぬまでお仕えしなくてはならないのだぞ。」
「もしくは大公の。」
「では君が賜った大公のご命令は私が邪魔をしてはいけないのだな。でも一体何が?」
</下書き>

Shadowlands (4)

2006-10-29 19:26:54 | ナルニア・C.S.Lewis
4章は「Forbidden Joy」
ジャックと結婚する事になる,ジョイという女性のお話です。
ジョイは1915年,ニューヨーク生まれ,今回初めて知ったのですが,両親は,お父さんはポーランドから,お母さんはウクライナから,家族でアメリカに移民してきたユダヤ人で,ジョイはアメリカで生まれた最初の世代になります。で,これも今回初めて知ったのですが,彼女のお爺さんは,説教中に肺炎で亡くなったというほどの敬虔なユダヤ教信者だったのですが,お父さんの代で,ユダヤ教を捨て,無神論者になってしまいます。また,当時,こういうユダヤ系家族はごく普通だったようです。

無神論者って,本来とてもまじめな宗教の信者なのに,ある日神を信じられなくなって辞めてしまった人と,元々宗教的バックグラウンドもなく育った人達(私も含め多分多くの日本人みたいな)と,2種類に分かれますが,ジョイの親の代は前者,ジョイ自身は後者だったと言います。

そーいえば,ニューヨーク出身の有名なユダヤ系アメリカ人と言うと,きっと一杯いるけど,ふと思い出したのは,1960年代に活躍したサイモン&ガーファンクル。彼らは,えーと,2人とも,1941年生まれですか。これはジョイの子供世代に当りますねぇ。なるほど。彼らの歌は,ユダヤ系という事を全然連想させない,全くアメリカっぽい歌だと思ったのですが,親の代にそういう事情があったんですね。これもなかなか勉強に。。

ジョイが育った当時のアメリカは,大恐慌の真っ只中でしたので,彼女の家も経済的に大変で,電車賃もろくにもらえなかったそうですが,動物大好きな彼女は,よく何時間もかけて歩いて動物園に出掛けたのだそうです。夜にナイショで出掛けた事もあるとか。(当時は治安大丈夫だったのでしょうかね?)

ジョイのお父さんはとても厳格で,ジョイと,4つ下の弟ハワードをしょっちゅう殴っていたそうです。(汗) お母さんはとっても神経質で,友達との付き合いを制限されたとか。またジョイは貧血持ちで病弱でした。で,彼女は無類の読書好き。小さい時にいろいろな本を読破し,中にはジャックの愛読書だったという,ジョージ・マクドナルドの,Phantastes(右)という本も。(こ,この挿絵ちょっと心霊写真ぽくて怖いなあ~(笑))

彼女はそのお陰でいわゆる「○ビ・○ブ・○ガネ」(ネットでこの言葉をフルに書くのは気が引けます(汗))という,モテない女の子の典型に。しかし彼女の知性は素晴らしく,I.Q.は150だったそう。弟さんも高いI.Q.を持っていて,後にマンハッタンで高名な精神科医になったそうです。頭の良い家系なんですね。後でオックスフォードのドンと言われた男を虜にしたのは,きっとこの知性と,眼鏡の後ろに隠れた,ウクライナ系の美貌ですね!

彼女は反抗期になると,親を言い負かす程頭の良い子になり,同級生は彼女を「Forbidden Joy」と呼んで,彼女の親との戦いの話を聞いてました。

ジョイは大学(コロンビア大学)を卒業すると,ホントは物書きになりたかったのに,親の意向でまず先生になりますが,ほどなく,彼女はバセドウ病を病んでしまいます。この時の治療のために放射線を使った事が,後のガンの原因になったとか。。。

しかし,高校時代に目の前で飛び降り自殺を見てしまったり,当時のアメリカは希望とは程遠い国で,また大変な読書家であった事から,無意識のうちに結構キリスト教の影響も受け,そんな彼女が思ったのは,「人を助けたい!」 しかし知性が高い彼女がまず目指したのは,‥共産主義だったそうです。

彼女は教師を辞め,物書きに専念するとともに,共産主義にも専念していきます。
ところで,当時彼女が描いた話とは,バプテスト派の男性と結婚しようとしたユダヤ系の女性の話(結婚式の当日に彼女の家族が駆けつけてこっぴどく叱られ,男性の家族に冷笑された)とか,アメリカに希望を求めたロシアのユダヤ系女性とか,何か,後の彼女の運命を予言しているようです。


エクステンデッド・エディション出ますよ~~

2006-10-28 00:17:24 | ナルニア・C.S.Lewis

巷でちっとも噂になってないので,ちょっと心配になってしまいましたが,「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」エクステンデッド・エディション日本版出ますよ~~!
私は通常版を英国版で買ったのですが,LOTRの時と同じように,エクステンデッド・エディションは,ちょっと高いけど,日本版にする事にしました。駅でお母さんがルーシーを抱きしめるシーンがきっと入っているだろうと期待しております!

追記:「※2007年1月末までの期間限定出荷。(ただし、在庫がなくなり次第、出荷は終了致します。) 」なんて書いてあるので,買う気のある人は,お早めに!


Shadowlands 感想(3)

2006-10-27 22:13:21 | ナルニア・C.S.Lewis
(げっ,前に書いた時から1ヶ月経ったのね(汗))
今日は3章「The Middle-Aged Moralist」です。この本に興味を持つのは,C.S.ルイスかトールキンのファンという方が殆どだと思いますが,そういう皆様に取って最も興味深い章ではないかと思います。しかし,それにしても,難しかったぜ! キリスト教の話なんぞは,別にキリスト教徒でなくても簡単に読めるご都合主義のDa Vinci Codeとは全然違いまっせ。

3章の最初のページに,1942年にBBCのラジオに出演して,キリスト教徒の信じるべき物について熱く語るC.S.ルイスの様子が語られます。その「熱さ」は半端ではなかったようで,"bombard"(爆撃する)みたいだったそうです。(笑)映画Shadowlandsでは,講演会で"bombard"するジャックの姿が観れますよ。(これがホントに熱いのよね,写真で見る,あの穏やかな風貌からはと~ても想像できません(笑))

で,彼は特にキリストの高潔さに感銘を受けたようです??

‥いや,ついついトールキンを思い出してしまって。。LOTRには,「素晴らしい自己犠牲」の話が一杯ありますが,ジャックの影響も少なからずあったのでしょうねぇ。。

ちょっと脇に逸れてしまいました(汗)

彼がキリスト教に戻ってきたきっかけは,1929年,彼の父親が亡くなった事だったそうです。(お母さんが亡くなってキリスト教を捨て,お父さんが亡くなって戻ってくる‥‥)

ジャックはその頃オックスフォード郊外に家を購入。The Kilns(窯)と呼ばれるその家は,映画Shadowlandsに出てきますね~。(ホントにレンガ等を焼く窯があったそうな)で,すっかり落ち着いた彼の学園生活はその後どんどん充実。友達を増やし,学生達に慕われ,

‥ただ,あまり格好に構わない人だったそうですよ。つぎはぎのスーツに潰れた帽子はトレードマークになったそうです。教室で臆面もなく学生に時計を借り,脱線も計算のうちの講義は45分きっかり,質問も待たずにさっさと教室を退室。(あ~いるいる,こういう教授(爆)) そんな彼が特に大好きだったのは,アレゴリー趣味ばっちりな,中世の愛の詩だったそうです。

そしてたくさんの友達の中に「例のあの人」(笑)がおりました。リーズ大学から戻ってきたトールキンと,最初は,アイスランドの小説の朗読会で知り合ったのだそうです。彼らは意気投合して,ご存知,Inklingsというグループを作り,毎週火曜の午前中にEagle and Childというパブで,木曜の夕方にはジャックの研究室に集まったのだそうです。

しかしジャックは,Inklingsのメンバーの中では,とっても宗教的なファンタジーを描く,チャールズ・ウィリアムズという人に1番影響を受けたのだそうですよ。1945年に突然ウィリアムズが亡くなった時には,とても悲しんだそうな。

さて,ますます宗教的創作に意欲を燃やすジャックですが,まずはキリスト教を理解しない日本人には「超~難しい」と言われるSF3部作。そして,少しずつ有名になって参ります。彼は次第に,マニアックなキリスト教徒達の人気者になっていきます。でも,トールキン等,お友達は,ちょっと行き過ぎでないの?と心配するようになります。

そんな折,1940年,彼はついに決定版,「Screwtape」という本を出します。年老いて引退する悪魔と,これから仕事を始める若い悪魔のお話だそうですが??,これが,アメリカではある女生徒がこれを持っていた為に退学になったなど,物議を醸すような(現代でいうとハリポタみたいな?),彼の今までの人生で1番のベストセラーになったのだそうです。そして1945年には「Miracles」を出版。

しかし彼に,いよいよ,本当の「ミラクル」が起きる日がやってきます。

彼は,今までの自分のラジオ講義や著作での表現は,わざとらしくて,イマイチ感を感じていましたが,ここで彼は,「おとぎ話」を描いてみよう,と思い付きます。おとぎ話なら,自分の言いたい事が何気に描けそうだ! そして,例の「16才の時に頭に浮かんだ,『Faunが傘差して荷物を持って雪道を歩いている』の絵を,話にしてみよう。」を思い付くわけです。(アノ話だって十分わざとらし‥‥,し~~~~っ;)

そしてできたのが,LWW,(The Lion, the Witch and the Wardrobe)。Aslanは,ジャックの憧れキリストの姿を,わかりやすく表現した物でした。

彼はこれをトールキンに読み聞かせたのですが,反応は,イマイチ。トールキンは,話をきちんと作るより,あからさまに何かの効果を狙ったような描き方が気に入らなかったようです。

トールキンにフラれたジャックは,誰か本をチェックしてくれる人を探します。最初に出会ったのは,当時学生だったRoger Lancelyn Greenという人でした。後にマートン校の図書館長になる彼は,LWWのお話を聞いて,心配そうにしているジャックに,「これは素晴らしいです。畏敬の念すら感じますよ。」と言います。

で,本は瞬く間に大成功。また,ジャックはトールキンのFarmer Giles of Hamの挿絵が気に入り,それを描いたPauline Baynesに本の挿絵を頼みました。


HoME8 3-VI:The Siege of Gondor (8)

2006-10-27 00:10:58 | Tolkien・HoME
この章の残りは,常軌を逸してゆくデネソール侯と,ガンダルフとナズグルの対峙シーンです。

トールキンさん初期の下書きでは,冥王が,既に9つの指輪で従わせているナズグル達に,さらに指輪を与えた,と書いていたそうですよ。(さらに指輪?そそんな暇あったんですか(笑))

で,次の下書き。正式版とそんなに違わないので,‥私これ書くのは気が進まないんですけど(汗),え~~い,頑張って書きます。

<下書き>
そしてファラミアは高熱で死にそうになって横たわっていました。一方父は傍に座り,最後の防衛にも殆ど無頓着な状態。ピピンには,デネソールの誇り高い心の中の何かがポキンと折れたのではないかと思えました。それは,ファラミアに対するヒドイ言葉か(この下書きは,まだファラミアがやる気まんまん(笑)だった時の話から続いているので,それは矛盾しているよ,とクリストファーさんがツッコミ(笑)),この戦いが悪い結末に終りそうな事,彼の家系が途絶え,もっと下位の者が人間の最後の生き残りを治める事になるかもという恐れか。。

そこでガンダルフが指揮を取ります。人々は彼が来ると勇気付けられました。しかし翼の影は冷たい剣で都を狙います。今や炎は都の最下段に広がり,城壁のガードは尽く殺されてしまいます。

遣いが塔に現れ,デネソール侯に「外の城壁は燃えています。人々は逃げています」と告げますが,彼は「何故だ? 後で燃やされるなら今の方がよい。私は今すぐに自身を火葬しよう。さよならパラディンの息子ペレグリンよ。そなたの奉公は短かった。暇を出そう。失われた物の為にまだ剣を使うつもりでないのであればな。そなたを連れて来た者の所へ行き,死ぬがよい。」

彼は立ち上がって,召使にファラミアのベッドを運ぶように言い,白の塔を後にしてゆっくり歩き出します。‥‥の木の前で少し止まっただけでした。そしてミンドルルインの麓の墓に,ピピンを傍に置いて横たわります。。
</下書き>

あの~最後の文が,"laid himself .... with Pippin by his side."となっていたのですが。え? これってまさかピピンも一緒に横たわったって事??

‥‥Christopherさんによると,後でお父さん(トールキンさん)は,「ピピンは途中まで付いて行ったが一目散にガンダルフに伝えに言った」と,書き換えたそうです。

で,では,やはり,最初の下書きは~。。。!

「ピピン,デネソール侯と一緒に寝た」(事にするつもりだった)疑惑浮上!(*^.^*;;;)

一方,ガンダルフは門の所に立っていました。
<下書き>
丘から大きな黒い騎士がやってきます。一瞬彼は立ち止まり,剣を差し上げます。恐怖が辺りを包みます。すると兵士達は大木を持ってきて門を叩きますが,門はちょっと音を立てただけ。黒の総大将はさらに掛け声を。それは忘れられた太古の恐ろしい言葉でした。3度大木が門を叩き,3度彼が掛け声をかけます。すると突然,門は,引き裂かれ,落ちました。そしてナズグルの大将は乗り込みます。しかし,そこにガンダルフが待っておりました。まるで灰色の大理石のように根を降ろして立っていました。
「そなたは通さんぞ」ガンダルフは言います。「地獄へ帰るのじゃ。そしてそなたの主人も行くであろう虚無の世界へ落ちるがよい。」
</下書き>

Through the Looking Glass 感想

2006-10-25 01:23:12 | BookClub
本当の題名は,Through the Looking Glass, and What Alice Found Thereというのですね。こちらは,『不思議の国』以上の愛読書で,最初に原書読書を試みたのも,実はこちらが先です。でも,いくら試しても,最初の段落で撃退。(笑)

ルイス・キャロルことC.L.ドジソンは,1832年生まれの1898年没。亡くなったのはC.S.ルイスの生まれた年ですね。彼の実家はアイルランド系の,聖職者と軍人を輩出する裕福な家柄なのだそうです。お父さんも数学の才能を持っていて期待されていたのだそうですが,一牧師として慎ましい一生を送ったのだそうです。彼はお父さんの後を継いで,オックスフォード大学のクライスト・チャーチ校へ。で,やはり数学で優秀な成績を修め,教鞭を取るようになるのですが,教師,数学者として活躍する一方,聖職者であり,写真を取ったり,なかなか多趣味ですね。写真で見る彼は,すらりと足が長くて,今風の若いお兄ちゃん的です。(笑)

何か,アイルランド系とか優秀な成績で学校に残ったという辺りが,C.S.ルイスを思い出させるような経歴ですね。また彼もキリスト教には深~いバックグラウンドがありますね。それにしても,経歴が似ている人が多くて,何が誰の経歴だったのか,しばしば混乱する事があります。(^o^;) ちなみに,ルイス・キャロルより20才位年下のゴッホも,牧師の家庭で育っていたりとかしているし。。

左利きを無理矢理矯正されて暗い性格になったとか,どもりを気にしていたとか言われていますが,お友達は多かったようなので,今でいう,オタクなのでしょうかね。

今回読むまで全く知らなかったのですが,アリスにはアレゴリー的な面もあるそうで,特に『鏡の国』は,ライオンとユニコーンの話など,なるほど~と楽しむ事ができました。


Through the Looking Glass (7)

2006-10-24 21:28:57 | BookClub
今日は一気に行っちゃいます。(笑)

Chapter 9:Queen Alice
暫く本の中身を全然思い出せずにいたのですが,赤白(主に赤)の女王様達とAliceの馬鹿馬鹿しい(爆)会話は,ようやく,久しぶりに,覚えておりました。1+1+1+‥‥ては?とか,8から9を引いたら?とか(今の子は,8-9は答えられると思いますが。。),犬から骨を取ると何が残る?とか。。(笑)

マナーは授業では習わないんですね。当時のイギリスでは。(最近の日本では,マナーは学校で教えるべきだと言う方が主流ですけどねぇ。。)

ともあれ,Aliceはいつの間にか皆を招待している事になっていたそうで,ゲストハウスらしき所へ‥。彼女は偉くなると,人格が変わってしまうタイプの人ですね。(笑) 何かとっても偉そう。何故か開け方がわからないのですが,また,蛙の召使ですか。(笑) 挿絵では,Aliceはいつの間にか笏まで持ってます。

そこでいよいよ,赤の女王様,白の女王様と招待客に囲まれて,祝宴が始まるのですが,何故か,マトンの足を紹介されます。で,プディングも紹介。赤の女王様は,紹介した物は食べられない,と,言いますが,Aliceは無理矢理,プディングを戻し,切り分けちゃいます。プディングの「なんて無礼な!」にウケる私。いや,「ヒドイ」ではなくて「無礼」なんですね。(爆)

Aliceは今回(も)たくさんの詩を学びましたが,何故かお魚に関する詩が多かったそうです。(あれ?そうだっけ? 牡蠣の詩はありましたが。。)白の女王様がまとめの詩を詠むと,何故か大混乱‥

Chapter 10:Shaking
Chapter 11:Waking
赤の女王様が悪いと思って振るAlice,でも何故か猫になり。。。

Chapter 12:Which Dreamt It?
へぇ~そうなんですか? 子猫達が赤と白の女王様だったの?
誰の夢だったんでしょうね。。。


HoME8 3-VI:The Siege of Gondor (7)

2006-10-24 21:14:27 | Tolkien・HoME
他の本の優先度が上がったので,今日はちょびっとです。

<メモ>
デネソールとファラミアの会話は気をつけなくてはいけない。デネソールは厳しくなくては。彼はボロミアなら彼に忠実で指輪を持ってきたのに,と,言う。ファラミアは悲しむが耐えている。そしてデネソールはオスギリアスの守りの話を持ち出す。ファラミア(ガンダルフも)反対している。やがて彼は屈服して,しかし光栄に思いながら,父を喜ばせる為,ボロミアだけが勇敢でない事を見せる為,命令を受ける。都の人々はそれを好まないが。
これは前の状態に合うだけでなく,ファラミアが死にそうになって帰ってきた時にデネソールが打ちのめされる事の説明になる。
</メモ>

(汗;;)

ガンダルフとピピンが,ファラミアとデネソールについて何か言うシーンが必要かとありますが,実現されなかったそうです。

後半の下書きは,前半ほどきちんとしたものが残ってないそうです。この辺りでガンダルフは,初めて魔王が「アングマールの王」である事を言うのだそうですよ。

Through the Looking Glass (6)

2006-10-24 00:05:53 | BookClub
半分過ぎましたが,なるべく今週中に読み終わりたいので,今週は少しこの本の優先度を上げる事にします。

Chapter 8:It's My Own Invention
この本の最初の頃は一字一句覚えていて「びっくり」でしたが,どうもHumpty Dumpty辺りから記憶があやふや。でも,その辺りから,今読むと「へぇ~~!」な事が増えてきていますので,きっと当時の私の頭には難しすぎたのでしょうね。(^^;)

ちなみに,『今初めて』気付いたんですが,Humpty Dumptyって,hump(こぶ)とdump(ごみ)を組み合わせて作った言葉なんですね。ルイス・キャロルの発明した言葉ではありませんが,要は,イギリス人は,昔からこういうセンスには長けていたのですね。

前の章で,赤と白のキャラクタの違い‥と振ったくせに,まだ結論を出してない(笑)のですが,この章は赤と白のナイトの登場。白のナイトがAliceを助けてくれますが,やっぱり「白」はどこか頼りないキャラです。やたらと「自分が発明した」を自慢したがるナイトですが,雨が入らないようにと「発明」した小物入れは,単に逆さまにしただけなので,蓋が落ちて,中身が落ちるし,すぐ馬から落ちそうになるし。。。

このナイトのおかげで,私はプディングって一体どんな物なのか,食べてみたい,と思うようになったのを思い出しました。何しろ,子供の時って,箱入りのインスタントのプリンしか知らなかったんで(爆)

長い詩を詠んだ後,Aliceに手を振ってと頼む優しいナイトさんでした。


Run!Run!Run!