ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME7 VII : The Council of Elrond(2)-(3)

2005-10-31 23:51:24 | Tolkien・HoME
この頃のオルサンクは,サルマンが造ったという事になっていたそうです。細かい話ですが,正式版では,元々はヌメノールから移ってきた人間が作った物でしたね。何故そういう変更をしたのか,もし理由がわかればレポートしましょう。

ここでサルマンは,ガンダルフに,古い時代は終った,エルフの時代は終った,新しい時代が始まるんだ,一緒に新しい時代を築こう,と雄弁に語ります。トールキンさんは,自分の書いた物が何かに例えられるのはお嫌いとの事ですが,これが書かれたのは第2次大戦直前の,1940年です。否が応でも何か(誰か)を思い出さざるを得ません。

もしかすると,もしこの時に第2次大戦がなかったら,指輪物語はもうちょっとのんびりした話になったかもしれませんね。ただ,もしそうだったら,20世紀最高と言われるほどの小説にはならなかったかもしれませんね。映画化を挟んで,何年も,第2次大戦を知らない世代のファンが議論を続ける事もなかったのでしょうね。。

仲間に入るかサウロンに殺されるまで待つかの議論の後,トールキンさんはガンダルフについてこんなセリフを別の場所に残しています。「奴に歓迎されたとて,わしの運命がそう変わるとは思えんが,サルマンは忠実な同志ではないという事は間違いない。それはサウロンもわかっておるじゃろ。」と,言います。サウロンもおバカではないという事ですね。

‥ここでフロドが,「(ボンバディルの家で)あなたが月明かりに照らされながら行ったり来たりしているのを(夢で)見ましたよ!」と言います。ガンダルフは,「こら,ネタをばらすな。However the story is mine, and you need not spoil the telling of it.

‥余談ですが,この下書きでは,グワイヒアは相変わらずGwaewer,RiddermarkはHorsemark,RohirrimはRohiroth,となっております。言葉選びのセンスは一体どこから来るのか,とても不思議ですね。

ガンダルフがローハンでゲットした馬の名前は,何故か本名がハルバラド,そして自分でShadowfax(Greyfaxから変わりました)と改名したのだそうです。正式版では裂け谷に着いた所で一旦返すのですが,それはまだ入ってないようです。

ガンダルフの話が終った後,エルロンドは,サルマンの裏切りやフロドの話に驚き心を痛めたようですが,ガンダルフに,トム・ボンバディルについて尋ねます。(今回,ガンダルフはもはやトム・ボンバディルを訪れていません)Erestorが,トム・ボンバディルが我々を助けられるのでは?と言いますが,ガンダルフは,指輪は彼は影響を与えないが,彼は指輪については何もできない,と否定。

GOF映像観放題!

2005-10-30 15:44:16 | ハリポタ4巻
いよいよあと1ヶ月に公開迫ったGOFですが,もう節操なく(笑)ビデオクリップ観放題です。こちらとか(ここからダウンロードもできます),こちらとか。まあ,この程度のネタバレは気にしないと言う方は,どんどんご覧下さい。(笑)

この先映画ネタバレです。
‥で,こういう映像を見ていて思ったのですが,コールド・マウンテン,トロイなどでかわいい(笑)オヤジっぷりを発揮している,ブレンダン・グリーソンの,マッド-アイ・ムーディ先生という役柄に対する解釈が,結構よくできているんじゃないか,という気がします。外見はちょっとイメージ違ったのですが,意外?と期待できそうです。

また,ビクトール・クラムは,これまた本を読んだイメージとはちょっと違っている(汗)のですが,映画のクラムは,いかにもスポーツマン的で,男っぽく,ロンの嫉妬を誘うという説得力がありますね。セドリック・ディゴリーは,「皆に好かれるハンサムな優等生」という感じがよく出ています。バグマンさんは,イメージぴったし。リータ・スキーターは予想よりずっと上品ですが,これまた悪くありません。‥という事でこの辺りはかなり期待できそうです。

ただ,ちょっと気になるのが,ダンブルドア先生なんですねぇ。本を読んだ感じでは,いつもシニカルなほどに穏やかだと思ったのですが,マイケル・ガンボンのダンブルドア先生は,予告編やビデオクリップを通して見る感じでは,情熱的で怒りっぽくて大人げなく,まるでガンダルフ的な感じです。この性格のまま,5巻,6巻も続けるのかなあと思うと,やや心配な面もあるのですが‥‥。



祝!ヴェニスの商人公開

2005-10-30 09:17:32 | 映画
ずっと前にネタバレブログでこっそり特集しましたが,アル・パチーノ酒宴じゃなくて‥主演,のヴェニスの商人,地味ながら公開です。詳しくはこちら。東京では公開映画館は2つしかありませんが,テアトルタイムズスクエアに行くと,品のよいキャンペーンをやっているようです。

この映画は,シェークスピアの原作に忠実っていうか,「そのまま」でございますよ。私は英文字幕付きDVD持っていますが,これはなかなかキビシイものがあります。しかしそれだけ格調高く,ホンモノの舞台の雰囲気を垣間見る事もできるのではないでしょうか。そして,俳優さん達が素晴らしいです。難しいホンモノのセリフを使いながらも,生き生きとしているんですよね。

指輪物語がお好きな皆さんには,ガンダルフがバタバーさんに託した手紙に書いた,アラゴルンを意味する,"All that is gold does not glitter"は,このお話に出てくる"All that glister is not gold."をヒネったモノなんですよ。このセリフは英語の諺的にも使われていますね。

字幕は少し心配ですが,字幕翻訳+字幕監督が付いているので,期待できるでしょうかね?

HoME7 VII : The Council of Elrond(2)-(2)

2005-10-28 22:07:21 | Tolkien・HoME
ミナス・イシルについては,最後の同盟の戦いでイシルドゥアがそこから出陣して戻って来なかった,とか,サウロンがそこを占領したとか,バージョンによっていろいろ変更された挙句,結局,ミナス・イシルの歴史についてきちんと語られる事はなかったのだそうです。かねてから,あそこには一体どんな歴史があったんだろう?といろいろ想像したりしてましたが,トールキンさん自身もちゃんと描かなかったんですか‥。ちょっともったいないかも。。。

ところで,ボロミアが見た夢の話ですが,前の章ではまだ「Halflingが‥」というくだりはなかったのですが,今回,おめみえしました。

The Halfhigh shall you see then
with Isildur's bane in hand

ひぇ~「Halfhigh」だったんですね。Halflingはてっきりもっと早くからある言葉だと思っていたのですが,完成間際に出てきたという事ですか。

また,この頃からアラゴルン=Elfstoneというのも出てきましたが,初期は"Aragorn son of Kelegorn"改め"Elfstone son of Elfhelm"になったりとかしていたようです。

あれ?Elfhelm→エルフヘルム? 正式版では,ローハンの兵士でしたねって言うか,位的には大将ですよね。なんか唐突にローハンらしくない名前だなあと思っていたのですが,ここから出てきたのですね。お~~っと,ゴンドールに進軍した時に,デルンヘルムがエルフヘルムの庇護の下にいたというのも,何かそういう縁なのでしょうかね? ちなみに細かい事を言うと,彼は,アラゴルン達が黒門に遠征中は,ミナス・ティリスのローハン側に向かう街道の護衛をしていたんですよ。

アラゴルンがボロミアに自らの生い立ちを説明する所では,今回彼は"I have been in Minas Tirith unknown."と,言っていて,ミナス・ティリスへの奉公を匂わせます。(正式版では,これがデネソール侯の複雑な性格に1つの影を投げかけていますね。)そして,今まで剣を作り直さなかった理由を「イシルドゥアの禍が失われたから」に変更。最後に"But now it is found and the hour has come. I will return to Minas Tirith."と,現地の人が歓迎しようがしまいが,とにかく時が来たのだから帰ると宣言します。

次にエルロンドが,ビルボに「イシルドゥアの禍」を見つけた経緯を説明せよ,と言いますが,「もしまだ詩にしてなかったら,普通に話していいよ」と付け加えます。ビルボがどのように語ったかは何故かはっきり書いてないんですけど,「彼らは,年老いたホビットが,ゴラムとの出来事をなぞなぞの1つも省略せずに楽しそうに語るのを,驚きながら聞き入った。」とあるので,ひょっとすると「詩」だったのかも‥‥(笑)

続いてガンダルフが,ホビットの冒険にもあった,「死人占い師追い出し作戦」で彼のパワーが蘇ってきた事に気付かなかった事,ゴラムの指輪は確かにイシルドゥアの禍である事を説明。

アラゴルンは,死者の沼地で緑のスライムまみれのゴラムを捕まえた話をします。彼は連行の際,触らないで済むように前を歩かせたと言ってますが,ではどうやって捕まえたのかな?(笑)そしてガンダルフに会ってエルフに引き渡した時,彼は臭かったので,離れられて嬉しかったそうです。(爆)

しかしGaldor(>>レゴラス)がゴラムを逃がしてしまった事を白状します。アラゴルンはそれを聞いて,憮然。(笑)

(ついにレゴラスの名前登場ですね!)

ガンダルフの話
この章でも,ガンダルフの話は独立しています。
今回ガンダルフは,ラダガストを従兄弟と言うのをやめ,「kinsman(血縁者)」と呼びます。でもホビットの冒険では従兄弟でしたよね~。(汗) まあ,どっちみち,血縁者という事なんですね。

そして,今回サルマンは,White Councilのリーダーという事になります。

HoME7 VII : The Council of Elrond(2)-(1)

2005-10-27 22:53:25 | Tolkien・HoME
今まで何番目の修正とかちゃんと触れていませんでしたが,実はこのエルロンドの会議バージョンは第5版になります。ガンダルフの行動など,HoME6巻と比べていろいろバタバタ変更がありましたが,この辺りで,記述が正確になり,エラーが少なくなったそうで,いよいよ出版に向けて気合が入ってきた事が伺えます。

まずはグローインのお話から。
モリアはドゥリンの時代から何度も手を加え,広間や通り,明り取り窓などが作られてきました。彼らは計り知れないほど深く掘り続けました。しかしある時,地下で長い間埋もれていた者が目覚め,恐ろしい時代が来た為,彼らはそこを逃れて北の地方を彷徨っていたのでした。しかし彼らはモリアを忘れず,いつかは帰れると信じていました。ただ,1度,スマウグにはなれ山を追われた時代に,スロールが帰ろうとしましたが彼は殺され,それ以降は誰も行っていません。そこでバーリンが行く事を決意。ダインはしぶしぶこれを承知し,オインとオーリ,その他たくさんの仲間がこれに従います。

クリストファーさんによれば,元々はホビットの冒険では,ドワーフ達はオークに追い出された,と,あるので,「地下で長い間埋もれていた者が目覚め」というのは「新しい話」との事。そしてそれはもちろん,モルゴスのバルログの事,ですね。

これは余談としてここに載っている話ですが,モリアの西門前で,スロールが殺された時の戦い,その敵アゾグを討ったのがダインですが,彼はアゾグを討った直後,トーリンのお父さんのスラインに,自分は門の中の影の向こうに,Durin's Baneの影が見えると言い,あなたも私もここには入らないだろう,そしていつかドゥリンの一族がここへ入る前に,我々とは違う力がここを通るはずだ,と,言ったそうです。ふ~~む,ダイン様は250年の寿命を持つドワーフとしては,当時破格の若さ(確か20代だったと思いますが)でこの偉業を成し遂げたのですが,さらにこんな事を言う思慮深さまで持っていたとは‥。

ちなみにバーリンが行く事を渋ったというのも,これがわかっていたからですね。

次はエルロンドが立ち上がり,格調高く,エレンディルとその息子達が中つ国にやってきた話,ギル=ガラドと組んで,最後の同盟を結成,サウロン討伐の計画を立てたいきさつをします。Ondは少し進化してOndorになりました。(戦争する時,「Ond!」って言いにくいもんね~。それで自然に「-or」がついたのかな?(笑))

この後,エレンディルは北から入って北方王国の基礎を築いたりとか,息子達は南から中つ国に入ったという話が確立,地理的にも,モルドールは今までの闇の森南部から正式版の位置に移動します。この巻の後半に,地図の話も出てきますので,詳しい話はまたその時にでも。

あれ~,私今まで気が付かなかったのですが,てっきり既にMinas Morgulだと思っていたら,Minas Morgolだったんですね。やがてこれがMinas Morghul→Minas Morgulと変化したのですね。(汗)

トールキンとルイスの仲

2005-10-26 23:27:34 | ナルニア・C.S.Lewis
既に語り尽くされているネタではありますが‥

トールキンとルイスは,親友ではあったけれど,仲違いもあったそうですね。彼らは文学や宗教のみならず,伴侶の選び方についても考えの違いがあったようです。

中でも目を引いたのは,実はトールキンはルイスのThe Lion the Witch and the Wardrobeを嫌いだったという事ですね。トールキンは寓意(allegory)が好きでないという事は前からよく聞いてましたが,LWWは,Father Christmasとか,喋る動物とか,ホント寓意の固まりですから,お好きでなかったというのも,頷けます。

かくいう私も,ナルニアを4冊読んだ所で止まってしまった理由は,アスランというキャラクタの存在があまりに宗教じみていて,だんだん読んでて恥ずかしくなってきた事と,動物が喋ってもいいんだけど,「選ばれた動物だけが喋れる」というのにはかなりカチンと来た事,なんですよね。(汗) LOTRは宗教に関係なく受け入れられると思いますが,ナルニアは,正直言ってちょっとヤバイなあと思いました。

もう1つ,これもよく知られた話なのですが,トールキンは,ルイスが晩年結婚したアメリカ人の奥さんを嫌っていたんですよね。自分からルイスを遠ざけてしまうような気がしたのだそうです。

‥とは言いましても,やはり親友だった事も間違いないようで,トールキンはルイスの死に直面した時,「年を取るのは木の葉が1枚1枚落ちて行くようなものだが,これは根元に斧の一撃を食らったようなもの」と表現してます。(251番の手紙)

しかし,そのうち,またナルニアの残りも読みたいと思います。そろそろ,映画モードにもなって来ましたし。。



HoME7 VI : The Council of Elrond(1)-(5)

2005-10-26 22:57:19 | Tolkien・HoME
この会議でもう1つ重要なのは,ガンダルフがどうしてシャイアに行きそびれたかという事を説明する所です。トールキンさんは,1940年の夏に,まず最初のドラフトを書きました。

彼(ガンダルフ)は,6月の終わり頃,どうも何か語られてない物,隠されている物があるのではないかと不安を感じて,シャイアから南へ旅立ちました。途中,彼は,不意に従兄弟のラダガストに会います。彼はかつて闇の森の南端に住んでました。彼はガンダルフを捜しに「シャイアとか言う不思議な名の土地」を捜しに着ていた所でした。ガンダルフは,ラダガストはそんなに旅好きではないはずなので,どうしたのかと聞いてみると,彼は恐るべきニュースを告げます。9人の幽鬼が放たれたのだそうです。しかもその方角が「豊かな人間がたくさんいる地域ではない」,というのがとても不思議だとの事。

ガンダルフは,9人の頭は全ての魔法使いの中でも最も偉大な魔法使いで,彼の手にはとても負えないと思います。ラダガストは,その話をサルマンから聞いたと言います。サルマンは,彼らの仲間内では1番賢い魔法使いでした。

(へぇ,アングマールの魔王というのは,ガンダルフやサルマンの「同族」あるいは「類似品?」だったんですか。今までそういう認識はありませんでしたね,でも少なくても,イスタリの仲間ではありませんよね)

それだけ言って立ち去ろうとするラダガストに,ガンダルフは「全ての鳥や獣や友達にこの事を伝え,彼らに知らせを持ってくるように言ってくれ」と声をかけます。そしてブリーに向かい,フロドの為にメッセージを残します。ここで何やら意味不明(笑)な文章が,
if I ever see the innkeeper again there will be no Butter left in Butterbur. I will melt the fat from him ...
正式版のどこかに,これの進化形があったような気がしますが(笑)

そして,いよいよ彼はアイゼンガルドに向かいます。(これが記念すべき,「初アイゼンガルド」記述だそうです。今までいろいろ別の地名でした)アイゼンガルドは谷間の円形の土地で,真ん中に石造りの塔オルサンクが建っていました。(オルサンクの風景記述もお初です)しかし,いざサルマンに会ってみると,ガンダルフは急に恐怖を感じ始めました。

サルマンは既に「白の」サルマンでなく,「many colors」のサルマンでした。ラダガストを見下す言い方も,既に正式版と同じセリフ。"Radagast the Simple, Radagast the Fool" その上賢く狡猾なガンダルフが助けを求めに来るか,と皮肉。そして,(セリフはどうもまだ微妙に違うようですが)ガンダルフに自分の仲間に入るかどうか選択肢を与えると言います。ガンダルフは尋ねます。「選択とは? あんたのようにサウロンに屈する事か,それと何じゃと?」するとサルマンは「もしくは終わりまでここにいる事だ。」「何の終わりまでじゃ?」「冥王がお前をどのように扱うのが1番楽しいか考えるまでだ!」

そしてガンダルフは捕まってしまいました。彼はオルサンクの塔の上に閉じ込められました。彼はそこから逃げ出す事ができず,希望と恐れの同時に混じった気持ちでじっとしているしかありません。彼はバタバーさんが首尾よくフロドに手紙を渡してくれる事を切に願ってました。(これはうまくいきましたね) しかし,ラッキーな事に,ラダガストはサルマンの期待通りには動きませんでした。彼はガンダルフに言われた通り,友達にメッセージを送っていたのです。霧ふり山脈から,Gwaewer(グワイヒアの前身か~)が彼を助けに飛んできたのです。

(今度は裂け谷からの遣いではありませんでしたね)

Gwaewerはそんなに遠くには運べないというので,話し合いの結果,ガンダルフをローハンに連れて行く事にします。ガンダルフは「ローハンの人々は信頼できるのか?」と尋ねますが,Gwaewerは「彼らは馬をモルドールに売っていはいるけれどまだ服従はしていない」と言います。

(え~,ローハンの馬がモルドールに売られていたんですか。でもローハン悪役説は消えましたね。ただここではローハンの王様との話はまだ出てきませんが。。)

そしてガンダルフはローハンで手に入れた馬にGreyfaxと名付けます。彼は昼は銀色に輝き,夜は影のように見えない馬なのだそうです。正式版の飛蔭と変わりありませんが,PJ映画では「白」にされてしまいました。

ガンダルフは急いでシャイアに向かいますが,フロドは出た後でした。いろいろ聞いて,堀窪に向かいますが,そこでフロドのマントを発見,よもや,と焦ります。そして慌てて風見が丘へ。そこで敵に包囲されます。

(ガンダルフの話も正式版に随分近づいてきました)

ところで,余談ですが,恐れを抱きながらも,人の善意と好運を期待して待っていたガンダルフ。この考え方はハリポタにもあるなあと思いました。

ここでこの章は終わりです。次の章は,さらに進化するエルロンドの会議,です。

雑談いろいろ

2005-10-25 20:46:48 | 英語・一般
いつの間にかAppleのトレーラーのページの見た目がちょっと変わり,高画質のものがたくさん見れるようになりました。QuickTime Proを買えば,ダウンロードもできるようです。ただ,きれいはきれいなんですけど,特にバックグラウンドが黒の時など,ゴーストみたいなのが映るのがちょっと気になるので,お金出してまでって気には,まだなりませんがね。。。

Podcastをやるようになって,しばらく眠っていた128Mbyteのメモリプレーヤーが復活しました。2年位前の製品で,去年のちょうど今頃オランダに出張した時にも活躍したものですが,1日分のPodcastを入れるにはちょうどよい容量なんですよ。最近,この手のメモリプレーヤーは百花繚乱ですが,未だに現在の物にほとんど見劣りしません。携帯は1年で時代遅れになるご時勢に,これはちょっと嬉しいです。

SさんからAudible.comという朗読ダウンロードサイトを教えて頂き,ついつい(笑)Eragonをダウンロードしてしまいました。定価ベースではiTUNESの方が微妙に安い事もありますが,いろいろな割引を利用するとかなりお安くなるのがいいですね。ちなみにEragonは初回割引で$9.95でした。

今はAudible.comでは対応してないのですが,そのうちUS版ポタをダウンロードできるようになったらいいなあと思ってます。ポタ朗読は,どちらもイギリス人の朗読なのですが,どうもUK版の方が発音明瞭で,初心者の耳に優しいので,ずっとUK版を愛用してます。でもUS版は,5巻では♪~Weasley is our king~♪をホントに歌ってたりとか,いろいろ噂は聞いているので,そろそろチャレンジしたいと思ってます。

ただ,AudibleでもiTUNESでも,ダウンロードして購入した物を外に持ち出して聞くには,対応MP3プレーヤー(売り物のオーディオファイルはMP3ではないので,このネーミングは適当ではないのかも)が必要で,結局iPOD Shuffleも買ってしまいました。


HoME7 VI : The Council of Elrond(1)-(4)

2005-10-25 20:39:10 | Tolkien・HoME
実は,この間読み終えたすぐ次のページの1番上に,「そしてまた門前で拒むか?」が削除されたとありました。Valandurについては説明がないそうですが,おそらくイシルドゥアの息子だろうという事。そしておそらく,正式版でのValandir→イシルドゥアの唯一生き残った息子,につながるだろうとの事です。

ボロミアは「私は特に何もリクエストされてない。ただ言葉の意味を確かめるよう言われただけだ。しかし我々は圧力をかけられた状況だ。もしミナス・ティリスが倒れればOndの国も滅びるだろう。」トロッターが「私が行こう」と言うと,ボロミアはフロドを見て,急にわかったように頷きました。

(この辺り,どういういきさつでエレンディル達が中つ国にやってきたか,その変遷が,いろいろ,いろいろと説明されているのですが,ちょっと難しいので(汗)割愛して,イシルドゥアが指輪を取ったというバージョンの話に移ります)

ギル=ガラドに従った軍勢は,サウロンから勝利を勝ち取りました。イシルドゥアが指輪を取り,サウロンの力を大きく減少させました。でも彼も,彼の仲間達も,皆殺されて,ミナス・イシルに帰る事はありませんでした。日の没りの塔だけ残りましたが,ギル=ガラドもエレンディルも亡くなり,戦争に勝ったにも関わらず,サウロンの力は完全に破壊されず,生き残りの邪悪な者達がオスギリアスを廃墟にして,ミナス・イシルを乗っ取りました。そしてそれはミナス・モルグル(呪魔の塔)と呼ばれるようになり,日の没りの塔はミナス・ティリスと名を変えました。

そしてボロミアのスピーチです。
彼はいろいろ前置き(^^;)した後,いよいよ例の有名な詩
"Seek for Sword that was broken ..."
について説明します。この下書きでは,この詩はまず彼のお父さんの寝苦しい夜の夢に現れ,そして都のいろいろな人たち,そしてボロミアの夢に現れたのだそうです。ある者は水が流れる音を聞き,ある者は火のはじける音を聞き,そしてあの詩が聞こえたのだそうです。彼らは最初何の事やらさっぱりでしたが,やがていろいろ調べて,裂け谷のエルロンドの名に辿り着きます。

(ほほう,正式版とは微妙に違う話ですね。正式版では最初に夢を見たのはお父さんでなく弟,おそらく夢を見たのはこの一家のみ,で,お父さんは調べるまでもなく,エルロンドの存在は知っておりましたね)

そしてここでアラゴルンがその剣は自分が持っていると言い,ボロミアが「誰?」と言い,エルロンドが紹介するという所は以前と同じですが,

「まことに」と彼(アラゴルン)は言ってボロミアに微笑みます。そして今までミナス・ティリス,オスギリアス,ミナス・モルグル(ここで何故か彼は震える→拷問の話がまだ残っているのでしょうか(汗))を旅した事,北の国の事,密かに暮らす自分の一族の事,そしてその剣をエレンディルから受け継いでいる事を語ります。

Eragon(10) An Old Friend

2005-10-25 00:58:05 | エラゴン・Paolini
恥の上塗りですが(汗)やっぱり王様=Galbatorixでした。という事でまたまたここを修正。

Jeodの隣に住む薬草屋Angelaは,ヒキガエルが存在しないという事を証明できたら,彼らは何も悪い事をしない,と力説。Eragonは変な人と思いますが,Bromは「何か役に立つかも。」

Jeodの家のドアを何回か叩くと,ようやく,彼の妻と名乗る女性が出てきました。しかし何故か不機嫌な様子。やがてJeodが出てきます。彼はBromを見てひどく驚いた様子。「生きていたのか!?」とりあえず,安全な所へ案内するから待っているようにと言います。
この友達を見て,Bromの過去が気になるEragonです。

JeodはTeirmの大公(何て訳したらいいかわからないけど,とりあえずthe Lord of Teirm)Risthatが,彼の城内に,各商人達に強制的に持たせている「本社」に彼らを案内します。どうやらJeodとBromは20年振りに会う古い友人のようです。またお互いに憎まれ口を叩き合う仲の様子。

Bromは,昔,Jeodと一緒に何かを見つける途中ではぐれ,彼は目的物を見つけたけれど,危険なので『友人』に預けてCarvahallに潜伏したのだそう。しかし,後で「それ」は盗まれたのだそうです。そこでどうしたらいいのかを考えているのが今のBromの仕事なのだそう。

Bromはここに来たいきさつを話します。Jeodは,実は自分達も自由に記録を見れるわけではないので,油の記録を見つけるのは難しいかもと言います。そしてEragonに向かって,君の名前はライダーにちなんでつけられたんだね,と言ったので,Eragonはびっくり。

BromはEragonにSnowfireを見るよう命じます。Eragonは何か隠している事があるな!と思い,呪文を‥すると,彼らの話し声が。。。

どうやらJeodは元学者だったようです,が。。彼らはTronjheimという人?グループ?を援助しているようです。「Tronjheim」とは何か,Eragonも知りません。BromとJeodにとっては味方のようですが,今Bromが「Tronjheim」に戻るのは,EragonとSaphiraにとってあまりよくないようです。(Eragon,何故BromがJeodに勝手にSaphiraの事を喋るのか,ちょっと気になります)

そして彼らは誰かをAjihadに遣いに出し,何かについて説得したい様子。

Jeodは,最近彼の事業がうまくいってない為,金持ちの家から嫁いできた妻とうまくいってないそうです。そこで彼はある酒場へ2人を夕食に誘います。夜通し酒場で飲み食いした後,EragonはShaphiraの様子を見る為に町の外に出ます。

彼女は崖の上にいました。彼女はどこか空き地まで行って乗せてあげると言いましたが,Eragonは自分で登ると言います。‥案の定,彼は途中でにっちもさっちも行かなくなりました。仕方なく(笑)ShaphiraはEragonを崖の上に引き上げました。そこは隠れるにはちょうどよい場所です。

EragonはしばらくShaphiraと一緒に過ごすと,あっという間に夕刻。彼は慌ててTeirmに戻り,Jeodの家に到着。太った執事が彼を迎えました。Eragonは何故Bromが上機嫌で,何故Saphiraの事を尋ねに来なかったのかちょっと不思議に思います。

Bromはこれから記録を調べると言いますが,ここでEragonは意外な事を告白。彼は字が読めないのです。Bromは,Garrowのアホ何考えてたんだ!と愚痴。しかし,とにかく,彼に字を教える事にします。EragonはまたBromの難しい訓練かなとやや意気消沈気味。しかし,Jeodが,本を読むといろいろな事が勉強できるよ,と言うと,Eragonは素直に「面白そう」

Brom,Eragonがたまたま取り上げた本は価値がある事を発見します。それはElfの古い詩で,Alagaesiaの歴史が全て刻まれていた物だそうです。Eragonは,既に亡くなった人のアイディアが,本の中に生きているという事にとても感激します。

EragonはSaphiraと一緒に考えた事「見えないものを観る」事はできないのかとBromに尋ねます。Bromは「それは透視だ。」と言います。しかし透視をするには,何を観ているのかを知っていないといけない,それは大変な労力を要する,のだそうです。

Eragonは,Roranが無事かどうか透視して確かめたいと思います。(何故か急に思い出さされましたが)RoranはRa'zacに追われる危険があるのです。

しかし,GalbatorixはRoranかEragonを殺す前に,Eragonに王に仕えるチャンスを与えるだろうとBromは考えます。Eragonがどちらのサイドに付くか,知る前に彼かRoranを傷つける事はないだろうとの事。しかし,もし王に殺されそうになった時,どうやって彼の願いを断る事ができるのかと考えるEragon。Bromは,もしその状況になったら,自分の信じる道の為に喜んで命を捧げられるか?それが唯一,彼を拒絶する方法なのだ,と答えます。本当の勇気とは,己の信じる物の為に生き,苦しむ事だ,と。

(こういう結論がこの場所でもう出てくるわけ。早いかなあ。。。ところで,Teirmは雨さえ降らなければ美しい所,とJeodが説明するのを見て,私はふいに,Alagaesiaとは現在の北アメリカ大陸で,Teirmとは現在のシアトルかポートランドなのかなと思いました。)


Run!Run!Run!