ウースター郊外の修道院で,年代記記者,おそらく現代で言う所の新聞記者,フローレンスは,果たして自分が聞いた恐ろしい話を記載して良いものか,考えていた。この時代は殺戮の時代で,英国はスコットランドで戦い,フランスはフランダース王国に迫っていた。
stallions with fiery eyes and fetid breath
軍馬って息臭いのか(笑)
舞台変わってパリ。
英国の諜報部員,サー・ヒュー・コーベットの部下達は,グランポンや
サン・ドニで,スパイ活動展開中。既に数人の部下のスパイが消されていた。
そんな折り,ラナルフはフラ・ダリという居酒屋で,バルドルフ・ラッシュゲートという,童顔の留学生を装うスパイと一緒。その酒場では,今まさに高級娼婦のクロティルデが、フランス王室の暗号専門書記官アンリ・ドゥ・サビニュイから秘密の書類をゲットしようとしていた。機を見てラナルフがその書類を頂きに行くと,記念品売りの男が突然襲い掛かる。娼婦が裏切ったと察したラナルフ,バルドルフを連れて慌てて逃げる。クロティルデとサビニュイは,あえなくノガレの部下に殺される。
川を渡り,もう少しで安全圏という所で,ノガレの部下に襲われ,バルドルフは瀕死の重傷。これ以上逃げられないと悟り,ラナルフに介添(彼らは宗教の理由で自害できないからね)を頼む。
森はいつもひっそりと殺人を目撃してきた。最初は決して名前が語られる事のない大地の女神に捧げる生贄の儀式を,次はトール(Thor)とウドゥン(Woden)に生贄を捧げるより好戦的な人々の儀式を。そして白いキリストを崇める人達が彼らに取って代わり,彼らの大将を祀る寺院を建立した。森は危険な所であり,シャーウッドから北のバーンズリー谷か南のニューアークからロンドンへ抜けるのは,愚か者だけだった。
ある夏の日,そのような所を,納税主査マシュー・ウィロウビーとそのアシスタント,ジョン・スペンサーは,頑丈に守られた現金を輸送していた。
収税官ウィロウビーと補佐官スペンサーと共にシャーウッドの森で秘密裏に現金輸送中。この現金は1週間以内にウェストミンスターに届けなくてはならない。しかし通れる道は制限されており,地区代官のベッチー卿も彼らの動向は掴んでいた。
突然,一行は弓矢の攻撃を受ける。ウィロウビーが気付いた時には,相棒は撃たれ,家来も何人かやられている。
やがて,リーダーらしき声が,攻撃を止めるよう命じる。
彼らの静かで素早い動きにより,ウィロウビーは思わず鹿の角を持った伝説の幽鬼
狩人ハーンが出てきたのでhないかと思った。
#そういう伝承があったんだ(^^;)
既にウィロウビーの部隊は半分近くが彼らに殺されている。勇敢に抵抗しようとした兵士も次々と殺される。これ以上犠牲を出したくないウィロウビーは仕方なく無法者に捕らわれ森へ付いて行く決断をする。その間も少しでも抵抗するものは殺される…
やがて開けた場所へ出る。
無法者のリーダーが,一緒に鹿肉のご馳走を食べるよう強要する。彼はロビン・フッド,緑の森のロビン,狼の主,射手のマスターと名乗る。しかしウィロウビーは,人殺し,嘘つき,吊されるぞと詰る。するとロビンは,部下にウィロウビーの手を木に押しつけさせると,指先をきれいに切ってしまう。さらにその手を黒いタールに突っ込まされる。あまりの痛みに気を失うウィロウビー,気が付くと,彼の部下は武器を取り上げられ,怯えて並んでいた。
するとまたロビンがやってきて,今度は謝る。すまなかった,ああしないと,奴らが君達を全員殺してしまう。金も彼らの物だ。
#ロビン・フッドって悪い奴だったのか
ウィロウビーはしばらく彼らの祝宴に付き合う。彼と主に話をしたのは,リトル・ジョンという大男だ。彼の隣には女性もいた。しかしウィロウビーはやがて睡魔に襲われる。
翌朝,アウトロー達は姿を消し,消えかけたたき火が残されていた。ウィロウビーは木の上に何か「色」を感じ,誰かがいるのかと思ったが,手の痛みによる涙でよく見えない。食べ物を少し拾ってもう1度良く見る。すると…