ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The White Rose Murders : Chapter 1-(3)

2008-05-30 23:06:46 | Athelstan・Doherty
1515年,シャロットがベンジャミン・ドーンビーに再会した年,ベンジャミンは20才,シャロットは18才だったそうです。

シャロット曰く,マスター・ベンジャミンは,全くウソをつかない人で,他の人もそうだと信じているのだそう。彼はどこかの行商人から買った,キリストとヨハネが触った事があるという,馬の玩具を大事そうに持ってました。

1517年,ベンジャミンは,一時トーマス・ブーリンに仕える事になりました。あのアン・ブーリンのお父さんです。ブーリン一家をコケ降ろしにするシャロット爺(爆)そして,シャロットから聞いた,奥さんや娘達のスキャンダルを,鵜呑みにした上さらに「本当ですか?」とサー・トーマス本人に確認するアホ(爆)ベンジャミン。

さて,そろそろ本題が近づいて来たのではないかと思います(笑)が,ベンジャミンとシャロットは,いよいよウルジー卿にお目通り。ウルジー卿は,王のスパイ,あるいは黒魔術師とも噂されるドクター・アグリッパ(名前からして魔法使いだぞ(笑))と,スコットランド王妃マーガレットの秘書ロバート・ケーツビー(どうしてこの本の登場人物は「ビー」の付いている奴だらけなのか(爆))を伴ってやってきました。当時イングランドとスコットランドの関係は「非常にヤバイ」ので,もちろん,王妃の秘書なんぞが,ロンドン近辺をうろついているのは極秘です。

彼らは,人を油断させる才能がある(笑)ベンジャミンに,ロンドン塔に捕まっている,故ジェームズ王の医師アレクサンダー・セルカークから,マーガレット王妃の動きを聞き出すのと,秘密組織Les Blancs Sangliersの情報を聞き出す事を依頼します。(ふん,この本のタイトルはThe White Rose 「Murders」だから,ここはまだ本題じゃないわね。)


The White Rose Murders : Chapter 1-(2)

2008-05-29 22:53:07 | Athelstan・Doherty
さて,ようやくベオウルフを読み終わったので,こちらを本格的に取り組むとします!

義理の父から,母はいかさま医者スコースビーのアヤシイ治療で死んだと聞き,シャロットは復讐を決意。。。って言うから,何をするかと思いきや,何か見え透いた方法でお金をだまし取って,奥さん頂き~(笑) で,シャロットはうまく行ったと思って,すぐスコースビーを忘れますが,どっこい。(笑)ある日,悪い事もしてないのに,無実の罪で捕まり,裁判所へ行くと,何とスコースビーがっ。しかも裁判官は彼の兄弟。そして何と,無実なのに,絞首刑を言い渡されます。身元引受人がいなきゃ,万事休す。(そういうのがいると,死刑免れるんですね。ある意味,不公平な時代だ。。)。。と思ったら,身元引受人が,現れたんですねぇ。(笑)誰かと思ったら,ベンジャミン!

ベンジャミンが,この時何故シャロットを救ったのか,生涯言わなかったそうです。彼は,王様のお気に入りウルジー枢機卿の甥。一種の叩き上げで出世したウルジー氏は,おこぼれを預かろうとする親類を全て蹴散らし(笑)ましたが,ベンジャミンだけはお気に入りだったそうで,ベンジャミンは,裁判関係の仕事をしておりました。彼がシャロットを助けた1つの理由は,シャロットが裏の世界をよく知っている事だそうです。これは,ラナルフを,処刑寸前で拾ったコーベットと似ていますねぇ。

ウルジー卿は何かを企んで,ベンジャミンにお金を与えていたそうな。これが将来,何か国家的に恐ろしい事件につながっているそうですが。


ベオウルフ感想

2008-05-29 22:41:02 | Tolkienその他関連本
別ブログに書きましたけど,ムダ話の多い事。(笑)

王妃様が出てきた所で,昔の王妃様へ話がジャンプ。何か本筋に関係あるのかなと思って,オチを楽しみにしていたら,結局,家族を全部戦争で殺され,国元へ帰った,だけ?。。。とか(汗),ベオウルフがいよいよドラゴンとの対決に向かうクライマックスに入ろうというタイミングで,彼の生い立ちについて語り出したり,戦い終わって,近隣諸国との戦を心配していたので,これは一騒動あるのかな?と思ったら,結局葬儀で終りだったりとか。。。

でも,面白かったです。

トールキンとの関係も非常に興味深かったです。本当に明らかに,指輪もホビットも,ベオウルフに大きな影響を受けていたと,はっきりわかりますね。前半は,ローハンの黄金館を思い出させるような宮殿の風景や,Daneの騎士達や王妃様の風習。騎士達の名前も,どこかで見た事のあるような名前が少なくなかったですね。(笑) 後半は,ドラゴンが寝ている間にゴブレットを奪った泥棒,それが禍を招き,彼は自分の意図に反して,討伐隊のメンバーに無理矢理ガイドとして雇われる。。。ここはビルボの活躍と,ゴラムの起源を見たような気がしました。また,ドラゴンの最期も,ホビットのお話に影響を与えたようですね。

もし,ベオウルフがなかったら,指輪もホビットも,なかったかもしれません。たとえあったとしても,全く違ったお話になったのでしょうね。

Beowulf (17)

2008-05-29 22:27:00 | Tolkienその他関連本
あと2話と書きましたが,結局,最後は1つにまとまってしまいました。(^^;) (実は,半分位が,他国との戦争の危惧の話だったので。。。)

Beowulfは,宝を見ると,感謝の言葉を述べ,自分の墓を海辺に建立するよう,指示します。宝は残る者に任せます。そして,首飾りとシャツと兜をWiglafにプレゼント。

こうして,Beowulfの死という代償を払って,ドラゴンは滅び,宝が獲得されました。

逃げた仲間達が戻って来ました。
Wiglafは,彼らに向かって,助けてくれなかった事を責めます。これが他国に知れたら,侵略されるぞとも。

Beowulfの死は,メッセンジャーによって伝えられました。
しかし,そのうち,Frank王国やFrisian王国,あるいは,Swede王国も攻めてくるかもしれません。特にSwedeは,Hygelacの時代からの因縁があります。

ともあれ,葬儀をする事に。。

Wiglafは,皆にBeowulfの意志を伝えます。そして,国中から火葬台用の材木を集めてもらう事にして,7人の最良の騎士を集め,彼を含めて8人で,ドラゴンの宝をを運び出します。

火葬台が出来上がりました。Beowulfの意志により,兜や盾,鎧を置きました。そして愛された王を横たえます。いよいよ火が点けられると,炎が吠え,皆の泣き声を巻き込みます。女性が弔歌を歌い始めました。彼女の歌は,連綿と続く悪夢,国の侵略,累々と横たわる死体,奴隷化される事への恐怖を歌っていました。天が煙を飲み込みます。

Geatの人々は,岬に塚を作ります。船乗り達から見えるよう,高く作ります。墓に記念の品々を入れ,宝と金で埋め尽くし,周りで族長や英雄達が,別れを惜しみ,感謝の言葉を述べます。皆,彼は最も偉大で,公正で,親切で,名誉を重んじた王と,称えました。

Beowulf (16)

2008-05-27 22:16:28 | Tolkienその他関連本
Beowulfが連れてきた仲間は,1人を除いて逃げてしまいました。残ったのは,Wiglafという人物。彼の父Weohstanは,かつて追放の身であった時,Eanmundという騎士と戦って勝ち,その武器を,Eanmundの叔父Onelaに返しに行きました。するとOnelaは,彼にEanmundの武器を褒美として与え,戦いをなかった事にしました。

Wiglafは,今その武器を,父から受け継いでいます。

彼は逃げ出そうとする仲間達に向かって,こう言いました。
「我々は,王に忠誠を誓ったではないか,王は我々を最高の兵士として,選んで下さったのだ。王はお一人で行かれたが,お助けしようではないか。私はこのまま帰るより,お側で燃え尽きたい。王がお一人で戦に負けて良いと思われるのか? 我々はお側にいるべきではないか!」(でも,皆逃げたのね(^^;))

そして,彼は流れを渡りながら「Beowulf様,どうぞ思う存分戦って下さい。あなたの行いが忘れられる事はありません。私がお側にいてお守りします!」

この言葉に怒ったドラゴンの攻撃に耐えるWiglafです。

Beowulfは,彼の剣Naeglingをドラゴンの頭に振り下ろします。(私の読み違えでなければ,彼は今まで鉄の助けを借りたことがないそうな。)これはドラゴンに効いたようです。ところが,ドラゴンは,Beowulfの首に噛み付きます。

これを見たWiglaf,勇気を振り絞り,主人の元へ駆け付け,父から授かった剣を,ドラゴンの腹に差し込みます。ドラゴンの炎が弱まってきました。そして機を見たBeowulf,最期の力を振り絞り,ドラゴンの脇腹へ一撃。

こうしてドラゴンを倒す事に成功しましたが,Beowulfの体に毒が回ります。Wiglafは懸命に手当を。しかし,死期を悟ったBeowulfは,この50年,平和に国を治める事ができ,他人の恨みを買わずにこの世を去れるのでよかったと言い,Wiglafにドラゴンの宝を調べさせます。

ドラゴンの宝物庫には,金銀財宝の他,武器がたくさんあったそうです。
また,全て金でできた軍旗も発見。これはほのかに光を放ち,おかげで彼は他の財宝もチェックできたそうです。Wiglafはそれらの宝を持って,王の所へ戻ります。

いろいろムダ話も多いです(笑)が,いよいよクライマックスでした。そして話もついに大詰め,あと2話です~。

DVDいつ買えるかな:覚え書き

2008-05-26 23:24:17 | ナルニア・C.S.Lewis
久しぶりにこちらのブログでナルニアネタです。
別ブログに感想を書きましたが,カスピアン王子の角笛,素晴らしいですよ。超お勧めです。ちなみに,こちらから,トレーラーをたくさん見る事ができます。ネタバレですが,気にしない方はどうぞ。

で,今回ももちろんDVDを買う事に決定しました。特にEE版。忘れないように,覚え書きに来ました。(笑)前作「ライオンと魔女」のDVDがいつ発売されたのか,調べてみたら,通常版は公開から約3ヶ月(日本で公開が始まった頃(汗)),EE版は映画公開から約1年後なんですね。

そしてもう1つ,読みたい本リストに,「Voyage of the Dawn Treader」を入れる事にしました。何故かと言えば,前半4冊は3年位前に読んだのに,それ以降,後半3冊を全然読んでない!と気付いたんですよ。(笑)


The White Rose Murders : Chapter 1-(1)

2008-05-25 23:11:33 | Athelstan・Doherty
シャロットは,ロンドンで生まれました。皆がびっくりするほど醜い子だったそうです。(^^;) 1502年,彼が5才の時,Sweating Sickness(粟粒熱と訳されてました)大流行。お父さんはその病で亡くなりましたが,新しいお父さんはいい人で,グラマー・スクールに通わせてくれました。そこで将来のマスター,ベンジャミンに出会ったそうです。て事は同世代ね。確かに,90才まで付き合うのは難しいよねぇ。(笑)しかし,シャロットはその後サザクの売春宿に入り浸り,不良と付き合うようになり,ホグというリーダーの元,金品を盗んでは盗品をその売春宿に卸していたそうですが,捕まって,あわや絞首刑,という所で,スコットランド討伐隊に入れられました。(周りも罪人だらけで,とてもガラが悪い部隊だったそうです。(笑))

ヘンリー8世の時代ですね。ヘレナ姐さんが初々しいLady Janeや,ケイトさんが神々しいエリザベス・ゴールデンエイジ,日本公開されてないけどぜひ観たいメタボバナ(爆)が観れる,The Other Boleyn Girlが,頭の中を渦巻いてます~。

ここで英語の勉強。コーベットの時目に付いたWelsh March,今度はScotish Marchという言葉が出てきて,お馴染みの単語だからつい調べなかったのですが,この場合のMarchってどういう意味かと思ったら,「国境地方」(特にイングランドと,ウェールズ,スコットランドの)という意味なんですね。これでまた,TOEICに役に立たないボキャブラリを伸ばしました!(爆)

で,その戦いでシャロットはさんざん恐ろしい思いをしながらも,イングランドは勝利して,ロンドンで美酒に酔いしれる,所ですが,ここで彼は珍しく(笑)しおらしい事を。前年の夏に亡くなったお母さんの墓参をして,涙を流しておりますだ。


カスピアン王子の角笛(ネタバレ)

2008-05-25 22:59:10 | 映画
結論から言うと,めちゃめちゃ面白かったです。今年観た映画の中では,間違いなく1番です~。原作が有名ファンタジー小説の映画化って,うまくいかない物が多いですが,これは映画の方がよかったです。(実は,別ブログにも書きましたが,内緒ですけど(笑),原作は,あまり面白いとは思わなかったんですよ。)

トールキンがディズニー嫌いで,LOTRを絶対にディズニーに渡さんと言っていたのは有名ですね。ディズニーがそれを気にしていたのかどうかはわかりませんが,ナルニアの映画化権を取って,復讐を果たしたようにも見えます。第2作としては,少なくても第1印象で比較するなら,ロード・オブ・ザ・リングの第2作,二つの塔,より,こちらの方がよかったです。え?そこまで? 言っちゃいますよ~。

基本的に,原作にかなり忠実でした,が,(^^;),原作のちょっとう~ん?だった所はさりげなく省略またはちょっと改変(笑),で,原作になかった所をちょっと味付けして追加,と,ライオンと魔女の時と,基本的に同じ戦略ですね。でも,今回は,さらに映画として良く出来ていました。原作が短いので,映画として味付けし易そうというのもあるかもしれませんが,制作陣の,ナルニアに対する並々ならぬ愛情と熱意が感じられますね。

今回,スーザンがとてもカッコ良かったです。身のこなしも,声もキマってました。やや原作以上に強かったかなあと思いました。女性キャラクタを原作以上に強くするのは,最近のハリウッド映画の困ったお約束ですが,やっていいキャラクタと,絶対にやってはいけないキャラクタがありますよね。スーザンを思い切り強くして,ルーシーは一緒に戦わせず,控え目にしていましたが,これがとてもよかったです。制作陣はうまく調整しましたね。今回ペベンジー家の主役は,まるでスーザンだったみたいです。(笑)

カスピアン王子は,最初ポスターを見た時,若き日のスネイプ教授か?!(笑)と思うような暗い容姿にびっくりしましたが,よく観れば,叔父に命を狙われ,抑圧の中で生きてきた王子ですから,合っているんですよね。(本の挿絵が可愛すぎ)次回も出演という事で,また楽しみです。

1つ心配なのは,映画と映画の間がちょっと開き過ぎのような気がします。次回作は2年後なんですよね。最終章に到達する頃には,子供達の年齢がかなり行ってしまうのではないでしょうか?。

とりあえず,来月に2回目の鑑賞(水曜日にっ),そして今回も,ただのDVDだけでなく,EE版を買う事に決定しました。ただ,EE版は限定かもしれないので,よくチェックしておかなくては!

Beowulf (15)

2008-05-24 08:57:22 | Tolkienその他関連本
Beowulfは,11人の仲間を従えて,ドラゴンとの対決に向かいます。

旅の途中,一行は,ドラゴンからゴブレットを盗んだ人物に会います。全ての禍の元となった,そのかわいそうな人物は,彼しか知らないその洞窟へ,無理やりガイドとして雇われました。

(ほほう,彼がゴブレットを盗んだくだりは,鮮やかに,ビルボの活躍を思い出しましたが,今度は,ゴラムの起源を見たような気がしました。)

Beowulfは,今度ばかりは無事に帰って来れまいと予感しています。ここで(突然?),彼は子供時代の事を思い出します。彼は7つの時,当時の王様Hrethel(Hygelac王の父)に預けられたのだそうです。Hrethelは,自分の息子達と分け隔てなく育ててくれますが,王の次男が誤って長男を殺す事件が発生,その後,王様は,すっかり落ち込んでしまったとか。

その後スウェーデンとの戦争が勃発,次男がここで命を落とし,三男のHygelacが王になりました。Beowulfは,Hygelacの為にたくさんの戦いで働きました。

(それだけ自国の戦いで忙しくて,よく他国に助太刀に行けましたねぇ,(笑))

で,若い頃には,自らの命を顧みず,戦ってきたけど,もうトシだしなあ,と回想するBeowulfです。しかし,その邪悪な奴を追い出す為に戦おう,と決意。

彼は,ドラゴンとの戦いには,(また(^^;))武器を使わないつもりです。ただ,熱気から体を守る為に帷子を身につけ,盾を持つ事にしました。また,これは自分の戦いなので,他の者は来る必要はない,と言います。

そして,自分の力を信じて,いざ,洞穴へ出発。

The White Rose Murders : Prolog

2008-05-22 22:57:40 | Athelstan・Doherty
The White Rose Murders (Tudor Mysteries 1)The White Rose Murders (Tudor Mysteries 1)
価格:¥ 1,510(税込)
発売日:1992-06-11

さて話が始まったようですが,あれ?あらすじ覚えてない(笑)これは,ロジャー・シャロットという人物の一人称で書かれてます。なんつ~人かね,この人はっ。(笑) 90才になるそうですが,まだまだ女の子には興味津々。アン・ブーリンは6本指だったとか,娘エリザベスとも知り合いだそーで。彼女は赤毛の変な子だったけど,今髪の毛ないよ!でも最高の赤毛のヅラをしてるよ,とか,ヘンリー8世のデブとか。医者におしっこを提出しろと言われてネコのおしっこを出した(爆)ら,「もっと魚を食べなきゃ」と言われたとか。。。(日本の常識で考えるとコレ変におかしいですが,多分,イギリスのネコは魚より肉が好きだと思う)

あ~それで,何か殺人の話をしようとしているのよね。かつて,ベンジャミン・ドーンビーという人が主人で,彼と組んでいろいろ殺人事件を解決したようです。もう亡くなったそうだけど,良い思い出があるようです。


Run!Run!Run!