ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

またぽっちとなを‥

2004-12-31 23:43:44 | 読書
やってしまいました。トールキンを読んだら,オックスフォード3兄弟,じゃなかった;オックスフォード3大ファンタジー作家?(そんな呼び方聞いた事ないぞ)を極めなくては,という方向に走る事に‥。
三男?C.S.LewisのThe Chronicles of Narniaをセットで,そして,長男?Lewis CarrollのAlice's Adventures in WonderlandとThrough the Looking-Glassをそれぞれ,ハリポタ映画のPetunia叔母さんを演じるFiona Shawの朗読CD付きで,お買い上げしてしまいました。
来年,読む暇,聞く暇あれば,こちらのBLOGに感想を上げる事に,なるでしょうね。


今年も残り僅か‥

2004-12-31 00:20:52 | 雑談
いよいよ今年も残り僅かになりました。今年は指輪に明けて,指輪に暮れた1年となりました。(だから別館の方がお盛んだったりする‥)それから7月のニュージーランド(スキー),10月のオランダ(仕事),と,2度も海外旅行に行ったり,いつも年間2~3回しか行かない映画館に10回以上足を運んだり,ちょっと変わった1年でした。
英語に関しては,TOEICの点が上がったとかいうような事はなくて(笑)ひたすら本ばっかり。ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団,原書2回目読了,指輪物語,これも原書2回目読了,その他,アラバマ物語,動物農場,星になった犬,読了。中でも1番難しかったのは,アラバマ物語かな。

さて来年は,7月にHarry Potter and the Half Blood Princeが発売,11月には炎のゴブレット映画公開(11月はアメリカ,日本はちょっと遅れ?でも某超大作ほどじゃあないだろう),と,後半にはハリポタファンには嬉しい行事が目白押しです。
指輪に関しては映画が終わってしまい,あとは2月のSEE発売を残すのみとなって寂しいですが,来年もHoME読書はどんどん続けようと思います,が,多分1年じゃ終わりそうにない(笑)。
個人的には,2月末~3月中旬にかけて,ニュージーランド旅行の予定です。指輪とは関係なく,行き先はミルフォード・サウンドです。帰りにシドニーに寄ってLOTR展を見る予定。(なんだ結局指輪じゃん)
来年はそろそろTOEICも900点突破目指そうかな,‥と言ってみる。(どうも現実味なし(汗))
‥という事で,来年も忙しそう,なのでした。

それでは,よいお年を!


追補編の謎

2004-12-30 14:51:45 | Tolkien・おたのしみ
ドワーリンの没年の謎
バーリンの弟ドワーリンについてです。彼の生年は追補編のドゥリン一族の家系図によると,生まれたのは(第三紀)2772年,没年は3112年とあります。これは,原書,翻訳版共にそう記述されています。しかし,第三紀は3021年までです。グローインの没年については第四紀15年となっています。という事は第四紀への変換忘れ? ただギムリは3141年まで生きたと書いてあります。しかし第四紀120年と補足されています。(ギムリについてはここでレゴラスと一緒に西方へ渡ったという噂がありますが)とすると,これは第四紀の補足を忘れたという事でしょうか?
それを確かめる為,他のドワーフについて見てみると,ドゥリン一族のドワーフは,天寿を全うした人は少ないのですが,その数少ない人の寿命を見ると,大抵260年前後生きた事になっています。ギムリは3141年262才です。という事はこの辺りがドワーフの自然な寿命なのでしょうね。
で,改めてドワーリンの没年について見てみると,3112年には彼は340才という事になります。これはちょっと長生きし過ぎな気がします。という事は,おそらく3012年の間違いだったのだろうと思います。
でも,もしドワーリンの没年が実は3012年だったのなら,これはエルロンドの指輪会議より前の事です。それより年上のバーリンが,たとえモリアでオークに襲われなくても,旅の仲間が再会できる可能性はほとんどなかったというわけですね。

ところで,ギムリが西方に渡ったと噂された時,彼は既に262才,ドワーフとしては寿命を迎えていた時期です。という事は余命いくばくもない彼の為に,レゴラスは最後に一目憧れのガラドリエル様にお目通りを,と粋な計らいを考えたのかな?とも想像できますね。アラゴルンの寿命,ギムリの寿命をこのように合わせるなんて,トールキンさんも凝った演出しますね♪

サムは何年生まれ?
サムとファラミアは同い年(第三紀 2983年生まれ),というのは有名な話ですが,‥‥実はこれには,ふっふっふっ,な落とし穴があるんですよ。サムの家系図をご覧下さい。彼の生年は,ホビット庄紀年で1380年(=第三紀 2980年)生まれとなっているんですよ。しかも,彼の兄弟姉妹関係の生年から,とても動かせそうに見えません。どうやらこれは「違いない」。‥という事は,年表の方が間違い?
それでは,一体どのように間違える可能性があるのか,年表をよく見てみます。すると,1つ前の第三紀 2980年というのは,アラゴルンのプロポーズ,ゴラムがシェロブと出会う,セオデンがローハンの国王となる,と重要なイベントの多かった年。トールキンさんがわざとずらしたのか,それとも出版社の人が,そのイベントの後ろにちょこっと膨らんで書かれていたサムワイズ生まれる,の記述を間違えて1行下に見てしまったのか,‥辺りでしょうかね?

年表のこの部分を見たついでに周りを見渡してみると,2984年にデネソールの父君エクセリオンが亡くなってデネソールが執政になったとあります。ということは,ファラミアは無理でしょうが,5才上のボロミアはお爺さんの記憶が多少あるという事ですね。2988年フィンドゥイラス早世。2989年バーリン,モリアへ。2991年エオメル生まれる,2994年バーリン戦死,2995年エオウィン生まれる‥‥,そういう時代だったのですね。

Chapter IV : To Maggot's Farm and Buckland(5)

2004-12-30 12:16:59 | Tolkien・HoME
今日はこの章の後書き,その他感想など。
どうやらこの草稿は,正式版とかなり違って,やたら楽しい章でしたね。(^^)しかし,彼の作品を心待ちにしている人達にはあまり嬉しくなかったようです。。。

トールキンさんがこの章を書いたのは1938年3月。その年の6月にStanley Unwinさんに充てた手紙の中で,冒険よりもホビット達の会話を楽しんだと書いています。

さらに,Allen and UnwinのCharles Furthさんに宛てた手紙には,(マーマデュークが用意した家に皆集まったその後)どうしていいのかわからない。そもそも「ホビットの冒険」に続きがあるとは想定してなかった,ビルボはその後長く幸せな人生を送ったと書いてしまったからね。その本を書く為に私の力を注いでしまったので,何か続きを書いたとしても,薄っぺらで繰り返しのような話しか描けない。それとホビットの,食べる事についての話やばかばかしい冗談が楽しくてね。しかし,私の熱心な読者,例えばLewis氏(これってナルニアのC.S.Lewis氏の事ですよね)は,ホビットは「ホビットらしくない事」をした時がいいんだ"Hobbits are only amusing when in unhobbitlike situations.",と言っている。それに今私の頭は純粋なおとぎ話かSilmarillionのような神話で頭が一杯で,それを書き終わらないと抜けられそうにない。

‥このような事があって,トールキンさんは半年ほど筆を休めていました。しかし彼はその間にトム・ボンバディル,柳じじい,塚人のアイディアを温めていました。そして1938年8月31日,Charles Furthさんに,続きができた!,と手紙を書いています。


私はこの草稿の冗談みたいな会話もとても気に入りましたけど。。。ただ,正式版に入っていたら,物語の緊張感は全然なくなってしまったでしょう(笑)。‥と,ここで,こういう楽しさって決して正式版から全て抜けてしまったわけではなく,入浴シーンはちゃんと残っているし,後でフロドがすっとんきょうな事をやって馳夫さんに指輪を見つけられたり,とか,サムはほとんど最後までずっとおかしいし,‥こういうのを抜いてしまったのは実はトールキンさんじゃなくてPJ映画の方なんですよね。私ってなんで主役のはずのフロドとサムに思い入れがないかって,実は映画のそういう改変のせいじゃないか,という気がしてきました。(滝汗)

それにしてもC.S.Lewis氏には感謝,ですね。その一言が,あの数々の名シーンを生み出したんですね。

‥さて1つの章が終わりましたが,次の章は大変短いので,もうちょっとHoMEの方を続けようと思います。ちなみに,余談ですが,私はこの章ほとんど昨日投稿しましたが,昨日1日で読んだという事でなく,実は24日から読んでいたんでしたけどね。いろいろあって投稿が遅れていたんですよ。(笑)

ハワード・ショア DVD

2004-12-29 21:45:54 | Tolkien・映画
***ROTK SEEギフトセットBonus DVDのネタバレです***
今日は,Howard Shore: Creating "The Lord of The Rings" Symphony ・A Composers Journey Through Middle-earthを観ました。
これは主にハワード・ショアのコンサートの模様です。ハワード・ショアは,曲を作ったコンセプト等の説明をしています。海外版のギフトセットを買って,言葉の点で心配していらっしゃる方もいますが,そんなに難しい事をたくさん話しているわけではありませんので,大丈夫だと思います。
もしかして英文版の言葉を知らないと,聞いて(字幕を見て)ちょっと焦るのは,Quenya(クウェンヤ),Sindarin(シンダール語),Adunaic(ヌメノール語)位でしょうか。

出てくる曲の選択は,ホビット中心ですが,飛蔭のテーマなども出てきます。
既にいろいろな所でROTK SEEの感想を書いている方がたくさんいらっしゃって,読ませて頂いてますが,きちんとした原作ファンの方々と比べると,私はROTK SEEに関しては相当な不届き者で,本編を観ても,特典ディスクを観ても全然泣いた事も,ていうか,泣くと考えた事すらないんですね。(汗) で,1番(唯一)ぐっと来たのが,このDVDかもしれません。

‥と言いますのも,やはり音楽がよかったという事ですね。特にFOTRで使われた音楽は感動を誘います。そして最後に,灰色港での音楽を聴いた時,始めの頃のホビットのテーマ曲と同じメロディーを使っているのですが,静かで穏やかで,もう最初の頃のように,曲が弾んだりはしないんですね。ホビット達は使命を果たして故郷に帰ったのだけど,最初のあの曲のように弾む事はもうないんだなあ,‥と,本当に寂しい終わり方をする話なんだと改めて認識させられました。

OOP CD : Chapter 2: A Peck of Owls

2004-12-29 19:35:00 | ハリポタ5巻
HarryはMrs. FiggがDumbledore先生を知っている事に驚きます。彼女は,自分はSquib(*1)で,今までDumbledore先生の命令で隠していたと告白します。Mundungus Fletcherという魔法使いが現れます。Mrs. Figgは彼にたいしてどえらい剣幕で怒っていて,何故Harryを守らなかったの,Dumbledoreに知らせなさい!と言います。すると彼はあっという間に消えます。Mrs. Figgは,Dursley家までついてきますが,HarryがDumbledore先生が今どうしているのか聞こうとした時,立ち去ってしまいます。

家に入った途端吐いてしまったDudleyを見て,Dursley夫妻は大騒ぎ。Harryはこっそり上に上がろうとしますが,ちょうどその時,誰にやられたんだというVernon叔父さんの質問に「あいつ」と答えるDudley。HarryはVernon叔父さんに捕まります。

その時,1羽の梟が手紙を持ってきます。Ministryからのもので,そこには,Harryは未成年には禁止されている魔法を使ったとして,Hogwartsから追放,杖は破棄,8月12日9時のヒアリングへ出席する事と書かれていました。これを見て自暴自棄になったHarryは,詰め寄る叔父さん夫妻に出て行くと言います。

ところがそこへもう1羽の梟が。今度はArthur Weasleyからのもので,今DumbledoreがMinistryに到着して,事態の収拾に当たっている,これ以上魔法を使わない事,Dursley家から出ない事,杖を離さない事,と書かれていました。Harryはとりあえず家に残る事にします。Dursley一家はコロコロ気を変えるHarryに困惑気味。

一方,Harryは何が起きたかをDurley一家に説明しようと試みます。彼は思い切って,自分達を襲ったのは「Dementor」という生物と言います。ところがその時,それは何だと聞くVernon叔父さんに,Petunia叔母さんが「Azkaban刑務所をガードしている生物」と言います。叔母さんは慌てて口を塞ぎますが時既に遅し。Harryはこれにはびっくり。Mrs. Figg,そして,Petunia叔母さん‥‥。

するとまた梟が。またMinistryからで,とりあえず8月12日のヒアリングまでは現状のままでよい事に。そしてもう1羽,今度はSiriusからで,家にいるように,との内容でしたが,Harryは何故か生まれて初めて,Siriusからの手紙にがっかりします。

さらに,Voldemortの復活を説明するHarry。Vernon叔父さんは,「あのデカイ奴」がVoldemortは消えたと言っていたはず,と,言います。(それってHagridの事?!)しかし,Voldemort復活,と聞いて,いつもの,不機嫌で悪意に満ちた彼への態度とは違う,Petunia叔母さんの態度を見て,Harryは生まれて初めて,Petunia叔母さんが彼の母Lilyの姉妹だった事を感謝します。
ところが,ここでVernon叔父さんがキレてしまいました。お前がいるとうちの妻と子供に災難がかかる。Margeは正しかった。孤児院に送るべきだった,出て行け!と言い出しました。

その時,またしても梟が。今度は,なんと,Petunia叔母さん宛て。しかも,Howler(*2)でした。おそれおののく叔母さんに,Howlerは恐ろしい声で「Petunia,私が最後に言ったことを思い出すのだ!」と言います。

するとPetunia叔母さんは,突然Harryに,家にいるように,と命じます。。。


(*1)魔法使いの親を持つのに魔法が使えない人
(*2)魔法使いがやりとりする手紙の一種で,誰かに対して大変怒っているという事を表すもの。受取人は必ずこれを開封しなくてはならない。開封すると,差出人の怒りの声が100倍拡大され部屋中に響き渡る

peckは「つつく」の意味で,a peck ofは「たくさんの」という意味で,たくさんの梟というのはダジャレのような感じですね。

CDを聴くと,何故かいつも,本を読んだだけでは気が付かなかった,いろいろな事に気が付くのですが,‥1章で,この頃Mrs. Figgが頻繁にお茶に誘っていたとあります。4巻の最後でDumbledore先生は彼女に何らかの連絡を取っているはずなので,もしかすると,もしHarryがお誘いに応じていれば,もう少し必要な情報をゲットできたのかな,という気がしますね。

そしてもう1つ。どうして,Dumbledore先生は魔法使いでなくSquibのMrs. FiggをずっとHarryの見張りに立てていたのでしょう? 実はこの後の章で,彼女が魔法使いではなくてSquibだった為に,Ministryの網に引っ掛らず,Harryはちゃんとした目撃者を得る事ができて,彼らの陰謀は失敗します。まるで,こういう事が起きる事をDumbledore先生は予想していたみたいです。つまり,彼は14年前の時点(その時Fudge氏はまだ大臣ではなかった)でMinistryすら信用せず,独自にHarryを守る方法を考えていたという事なんですね。


レンジャーさんは生き残っていた

2004-12-29 18:28:47 | Tolkien・その他
ROTKの戴冠式のシーンでの話です(特にSEEの話ではありません)。ちらっとですが,個人的にはかなり嬉しい事を発見。ファラミアの右隣で弓を持っている人は,イシリアンのレンジャー,ですよね?
‥これが何故嬉しいかと言いますと,私はThe Lord of the Rings: Weapons and Warfare という本を持っているのですが,この中で,映画設定ではファラミアがオスギリアスに無謀な攻撃をした時に,イシリアンのレンジャーは滅びたという事になっていたから,です。
私はあのシーンにはいろいろ言いたい事はある(大将兜が全然似合ってないとか,その他もろもろ原作とかけ離れておりますので正直言ってあまり好きではありません(汗))のですが,まあ,レンジャーさんが生き残っていた事を確認できて,よかったです。

ところで,戴冠式とファラミアのオスギリアス攻撃話が出てきたついでに,ちょっと気になっていた事を思い出しました。ファラミアが馬でミナス・ティリスの町を下る時,始めの方でPJの子供達など何人かの住民がクローズアップされます。その時最初にクローズアップされる女の子,かわいいなあと思っていたら,彼女は戴冠式の時も,アラゴルンが歌い始めた直後にも映るんですね。今度はちょっとおめかしして微笑んでいます。あの子は女優さんの卵?それともだれかの娘か妹?

→SEE持ってるだろう,‥‥でしたね。(汗) ちょっとコメンタリーをあさって捜してみようと思います。

Chapter IV : To Maggot's Farm and Buckland(4)

2004-12-29 10:28:24 | Tolkien・HoME
一行は白い石できちんと縁取られた小道を下り,川岸に出てきました。広いブランディワイン川の対岸にはブランディ屋敷の赤や黄色の窓の明かりが見えます。ブランディバック家の遠い祖先が川を渡り幾つものドアと少なくても50の窓を持つ大きな作ったのでした。彼らは川の西岸にも大きな土地を所有していますが,多くは東側の古森に隣接する地域に住んでいました。外界との境は"THE HEDGE"と呼ばれる垣根だけで,この地域のホビット達は,他の地域のホビット達とは違って,家に鍵をかけました。

ビンゴは母親がブランディバックの出で,フロドはマーマデュークの従兄弟にあたり,彼の父フォルコ・トゥックはマーマデュークの母ヨランダの兄弟にあたります。つまりマーマデュークはトゥックの要素も持っています。この為ビンゴとフロドは度々ブランディワイン川を渡っていますが,オドは初めてで,まるで彼の今までの人生に別れを告げるような感触だったそうです。

川を無事に渡り,マーマデュークがボートをつないでいる時,フロドが対岸に何か潜んでいる気配を感じます。マーマデュークは何があったのか不思議がります。オドはブランディ屋敷に連れて行くのかと尋ねますが,マーマデュークは,道からはずれた場所に小さな居心地のよい家を用意したと話します。老Roryは誕生日パーティでビンゴの行いを不快に思いしかも帰路で馬車が壊れてひどく機嫌が悪い為,見つからない方がよいだろうと言うと,ビンゴは彼にも会いたくないが,他にも秘密にしたい理由があるから急ごう,と言います。

マーマデュークが案内したのは,丸いドアと丸い窓を持つ,できるだけホビットの穴に似せた平屋の家でした。ブランディ屋敷が混んでいる為,いつもお客さんの接待に使っているのだそう。彼はこの準備の為に1日2日かかったそうです。するとビンゴは「(その為に誕生日会の)夕食に出られなくて悪かったね」マーマデュークは「確かに。でもガンダルフが馬に乗せてくれて(ほんと!)ドワーフやエルフと一緒に来れたよ」。ビンゴは,ガンダルフから何かメッセージは?と聞きますが,マーマデュークは彼とはブランディワイン橋で別れ,その時「ビンゴはもういい年だしバカ(おっと!)だし当面は自分の面倒位自分で見れるさ」と言っていたと語ります。

いよいよお待ちかねのお風呂タイム。1番早い奴からか?1番年上からか?と議論している3人に,マーマデュークは呆れ顔。
"What kind of an inn keeper do you think I am?"
風呂桶は3つ。今にも沸騰しそうだぞ。それにタオル,石鹸,マット,水差し,何がないって?
3人は風呂に突進(笑)。マーマデュークは夕食の支度の間にオドの楽しそうな歌声を聞きます。そして「バックル村の連中に君たちが来たってバレてしまうぞ。夕食にしよう‥‥おいっ!」彼は風呂場の惨状(爆)に真っ青。床はプールと化していました。

そして夕食の時間,3人はマーマデュークに袋小路屋敷を出発してから黒の乗り手につけられた話,ギルドールのアドバイス,マゴットさんがビルボに関係ありそうと言った話もします。マーマデュークは,マゴットさんは古森に出入りしていて,外の世界の事も1つ2つは知っているらしいと言います。

黒の乗り手の事を聞いたマーマデュークは,翌日早朝に出発して古森を通る事を薦めます。彼は昼間の明るい時間に歩いた事があるそうで。(ブランディバック家の人達はたまに頭がおかしくなると古森に入るのだそう)彼の見積もりでは夜までに抜けられるはず。オドはまた(彼だけ)森に入るアイディアは好きでないと言いますが,皆がいいと言うなら,と渋々OK。そしてホビット達は忙しく準備をした後,ベッドへ。その後彼らは当分ちゃんとした所では眠れないでしょう。ビンゴは夢の中で外で誰かが臭いを嗅ぎ回っているのを聞きます。

Chapter IV : To Maggot's Farm and Buckland(3)

2004-12-29 00:26:30 | Tolkien・HoME
マゴットさんはビルボのせいで,何かビンゴがトラブルに巻き込まれているんでないか?と推測します。
オドとフロドは情報をありがとうと言います。しかしマゴットさんがマグカップに手を伸ばすと,カップは突然持ち上がり,空っぽになって元の位置に戻りました。マゴットさんは震え上がります。オドは,今のは見たぞ,と言いつつ,顔が笑ってます。マゴットさんはそれを見逃さず,恐れおののきました。オドとフロドは礼儀正しく(でも急いで)出る事にすると,マゴットさん夫婦は喜んで彼らを見送りました。

オドはビンゴに「何であんな事したの?」と聞くと,ビンゴは「君たちは暖かい部屋で飲んだりお喋りしている間,私は寒い外で待ってたんだぞ。で,私はマグカップ半分頂いただけだ。それにもう遅い。」
やがて彼らはバック郷への道に出ます。あと4マイルほどです。バックル村が見えてきました。オドは今日は歩き過ぎで足が痛い,今晩はお風呂に入れないかなあ,と言って,お風呂の歌♪を歌い始めました。
... O arms and legs, you here may stay, And wallow warm and long! ...♪
これを聞いたビンゴ「お前は最後だ,でなかったら風呂で長々と遊ぶなよ!」するとオド「最初に入って熱いお湯を全部取っちゃったら沈めちゃうぞ!」ビンゴ「マーマデュークがどうアレンジしてるかわからないぞ。彼には風呂は頼んでないし‥」

‥元気だったのはそこまで。3人はすっかり疲れてしまい,とぼとぼ歩いていました。すると,突然,何故か後ろから元気一杯の歌声。ついにマーマデューク登場です。驚くビンゴに,マーマデュークは「道の脇に座っていたら,君たちが通り過ぎて行ったんだよ。地面に寝そべっていた方がよかったかな? でもそうしたら踏まれただろうね。‥ところで皆何を覗いているんだ? 大きな悪い兎でも放たれたのかい?」
するとオドが「おいおい,そんな君らしい(Marmadukish)こと言うなよ。大変だったんだから。話は後でしよう。Let's get off our legs(足を脱ごう?(笑)),何か食べよう。それから,風呂の1つも用意してくれた?」
「何? 風呂の1つ?! そんな事聞くなんてびっくりだぜ! さあ,元気出して! 付いて来て!」

ビンゴ,オド,フロド,マーマデュークの大冒険,という話も観たかったな。(笑)

Chapter IV : To Maggot's Farm and Buckland(2)

2004-12-29 00:21:35 | Tolkien・HoME
彼らが休憩を取っていた時,オドは寝転がって歌を口ずさみますが,ふいに何か臭いをかぐような音を聞いて,歌を止めてしまいます。近くに怪しいものは見えませんでしたが,彼らは出発する事にしました。(最初に立ち上がったのはオド)
森のはずれに出ましたが,地面は柔らかく,沼地に入ったようです。ホビットは泥道は苦手でした。それに彼らの姿は丸見えになり,すぐにでも馬に乗った人が現れそうにも見えました。でも,そのような者は現れず,周りの風景は平和なシャイアそのものでした。

ここでフロドが,この場所を知っていると言い出しました。「ここはマゴットの農場みたいだ。」(マゴットは最初Puddifootsだったそう)「バック郷まで数マイルの所だ」
するとオドが「その人は穴に住んでいるの?それとも家?」と聞きます。(続いてこの頃ホビット達の中には簡単な穴に住んでいるのはごく貧しい者だけで,豪華な穴や家に住むものも多くなってきたと解説→正式版では前書きへ)オドはホビットの住居スタイルの雑談をしたのではなく,マゴットさんの家の外観(目印として)を知りたかっただけなのですが。
フロドが,彼の住処は「家」で,この辺りにはバック郷も含め「家」が多い,と話すと,オドは「2階のベッドに上がるなんて,鳥じゃあるまいし,不便だ」と,答えます。ビンゴは「思っているほど悪くはないのでは? でも私は2階の窓から外を眺めると思うと目眩がするよ。昔そういう所に泊まった事はあるけど,風で一晩中眠れなかった」だって。。(笑)

オドは「もし下でハンカチが欲しいなと思った時にハンカチが上にあったらいやだよ~」
フロドが「下に置いておけば」。するとビンゴは,高い建物というのは,元々エルフのもので,彼らは歌う時か遠くを見る時だけ上に上がった。そのようなエルフの塔は3つあって,1つはシャイアのずっと西側にある,自分は月の光に白く光るその塔を見た事がある,と話します。
そして,ビンゴは,もし「家」に住むなら,冷えた食べ物を持って上に上がるよと言うと,オド,「食器は下に運ばなきゃ。下に下りる時に転げ落ちたくなかったら。」ビンゴ「いや,食器は木だ。窓から投げればいいんだ。下には柔らかい芝生があるんだ。オド「でも食器を2階に運ばなきゃならないよ」‥‥

‥‥果てしなく続く2階談義‥‥(笑)

‥ビンゴは結局,「家」には住まないと言い出します。(笑)

やがてマゴットさんの家が見えてくると,3人はこっそりその脇を通り抜けようとしますが,小さな犬が出てきて吼えかかります。ビンゴは指輪で姿を隠しましたが,他の2人はそんな暇はありませんでした。あっという間にマゴットさんに見つかってしまいますが,フロドが自分の名を名乗ると,マゴットさんは,「君はよくマーマデュークの旦那と一緒に来ていたな,彼の友達なら誰でも歓迎だ。」と言います。

マゴットさんは(犬があさっての方向を向いて吼えているのを気にしつつ(^^;))オドとフロドを招き入れ,この頃黒い馬に乗った黒いフードを被った見知らぬ人がボルジャー=バギンスを捜して訪ねて来たと言います。彼はビンゴの旦那は消えたと言うと,その男は,いきなり馬を彼に向けて走らせようとしたので,彼は慌てて避けた(あぶな~),のだそうです。

マゴットさんのお話は正式版のサムのお父ちゃんの話にも似てるような気がしますが‥それにしても,ビンゴはまだ指輪で姿を隠しっぱなしな事に注目!

Run!Run!Run!