一行は白い石できちんと縁取られた小道を下り,川岸に出てきました。広いブランディワイン川の対岸にはブランディ屋敷の赤や黄色の窓の明かりが見えます。ブランディバック家の遠い祖先が川を渡り幾つものドアと少なくても50の窓を持つ大きな作ったのでした。彼らは川の西岸にも大きな土地を所有していますが,多くは東側の古森に隣接する地域に住んでいました。外界との境は"THE HEDGE"と呼ばれる垣根だけで,この地域のホビット達は,他の地域のホビット達とは違って,家に鍵をかけました。
ビンゴは母親がブランディバックの出で,フロドはマーマデュークの従兄弟にあたり,彼の父フォルコ・トゥックはマーマデュークの母ヨランダの兄弟にあたります。つまりマーマデュークはトゥックの要素も持っています。この為ビンゴとフロドは度々ブランディワイン川を渡っていますが,オドは初めてで,まるで彼の今までの人生に別れを告げるような感触だったそうです。
川を無事に渡り,マーマデュークがボートをつないでいる時,フロドが対岸に何か潜んでいる気配を感じます。マーマデュークは何があったのか不思議がります。オドはブランディ屋敷に連れて行くのかと尋ねますが,マーマデュークは,道からはずれた場所に小さな居心地のよい家を用意したと話します。老Roryは誕生日パーティでビンゴの行いを不快に思いしかも帰路で馬車が壊れてひどく機嫌が悪い為,見つからない方がよいだろうと言うと,ビンゴは彼にも会いたくないが,他にも秘密にしたい理由があるから急ごう,と言います。
マーマデュークが案内したのは,丸いドアと丸い窓を持つ,できるだけホビットの穴に似せた平屋の家でした。ブランディ屋敷が混んでいる為,いつもお客さんの接待に使っているのだそう。彼はこの準備の為に1日2日かかったそうです。するとビンゴは「(その為に誕生日会の)夕食に出られなくて悪かったね」マーマデュークは「確かに。でもガンダルフが馬に乗せてくれて(ほんと!)ドワーフやエルフと一緒に来れたよ」。ビンゴは,ガンダルフから何かメッセージは?と聞きますが,マーマデュークは彼とはブランディワイン橋で別れ,その時「ビンゴはもういい年だしバカ(おっと!)だし当面は自分の面倒位自分で見れるさ」と言っていたと語ります。
いよいよお待ちかねのお風呂タイム。1番早い奴からか?1番年上からか?と議論している3人に,マーマデュークは呆れ顔。
"What kind of an inn keeper do you think I am?"
風呂桶は3つ。今にも沸騰しそうだぞ。それにタオル,石鹸,マット,水差し,何がないって?
3人は風呂に突進(笑)。マーマデュークは夕食の支度の間にオドの楽しそうな歌声を聞きます。そして「バックル村の連中に君たちが来たってバレてしまうぞ。夕食にしよう‥‥おいっ!」彼は風呂場の惨状(爆)に真っ青。床はプールと化していました。
そして夕食の時間,3人はマーマデュークに袋小路屋敷を出発してから黒の乗り手につけられた話,ギルドールのアドバイス,マゴットさんがビルボに関係ありそうと言った話もします。マーマデュークは,マゴットさんは古森に出入りしていて,外の世界の事も1つ2つは知っているらしいと言います。
黒の乗り手の事を聞いたマーマデュークは,翌日早朝に出発して古森を通る事を薦めます。彼は昼間の明るい時間に歩いた事があるそうで。(ブランディバック家の人達はたまに頭がおかしくなると古森に入るのだそう)彼の見積もりでは夜までに抜けられるはず。オドはまた(彼だけ)森に入るアイディアは好きでないと言いますが,皆がいいと言うなら,と渋々OK。そしてホビット達は忙しく準備をした後,ベッドへ。その後彼らは当分ちゃんとした所では眠れないでしょう。ビンゴは夢の中で外で誰かが臭いを嗅ぎ回っているのを聞きます。