ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

今頃、ハリー・ポッターと死の秘宝Part2の感想

2012-01-21 12:56:09 | 映画
半年前に書いていた感想が、ひょっこりevernoteから出てきました(^^;)


良かった。ただ、戦い中心。校長の家庭事情は語られず、双子の奮戦の様子は描かれず、原作を読んでない人はきっとW家の誰が死んだのかわからなかった、いや、ロンの家族が犠牲になった事すら気付かなかったろうね。死の秘宝もちゃんと語られず。…この辺り期待してたら、NGだろうね。

ドラゴンは人によって賛否ありそうだけど、虐げられ傷付いたドラゴンだからね、私は気に入ったよ。

ゴブリンがこんなにはっきりくっきり描かれたのは初めてかも。意外とツボかも。

ベラ姐さん演技超うまっ。ハーが特殊メイクしたんじゃないかと思ったほど。(笑) 今回7人のハリー以外ポリジュース使ってなかったので、ここはどうするかと思っていたけど、ベラ姐さんのうまさで大成功。
ただ、今回のベラ姐さんとしての活躍はいまいち。原作からそうだったな。この辺まだまだ成長の余地があるローリング先生。

スネイプ先生がハリーの瞳を一目冥土の土産に頂く名シーンと、彼の記憶、駆け足だったけど、素晴らしかったよ。このシーンは長い長い、指輪物語より長いポタの、最大のご褒美なのだから。期待は裏切られなかったと思う。幼少期のスネイプ君、リリーちゃんも、ペチュニアちゃんも、可愛いねえ。

気に入らなかったのは、「あの杖」の扱い。ただ単に捨てちゃいましたよね。(汗) 原作では、ハリーは最強の杖で自分の身の丈に合った最初の杖を修理して、それを選んだ。すごく大事なシーンだと思っていたのに、ちょっとがっかり。しかもあの杖は校長室に置きっぱだったでしょ。今後もしローリングさんが続きを書くような事になれば、あれだけはっきり捨てるのはまずいのでは?

ドラコが生きてると聞いてすっくと立ち上がった母さんの美しかった事。これも大事なシーンだよね。1巻で友達に立ち向かったネビル君に小さな加点が与えられたけど、最後にデスイーターから離れたマルフォイ一家のこの行動の伏線だよね。

ハリー・ポッターと死の秘宝Part1(1回目‥2回目以降はあるかな?)

2010-11-23 02:11:41 | 映画
ネタバレ注意! 何かブログを書くのが久しぶり故、乱文お許しを‥

先週末,テレビでポタ5を録画,映画館でポタ7を鑑賞,月曜にポタ2を録画,‥と,超~久しぶりに,ハリーな日々を送ってます♪

原作は,3年前に原書を2回読んだだけなので,結構うろ覚えです。(笑)

まず,気付いたツッコミ所‥ダドリーの「ありがとう」がない! コレ大事なシーンだと思ったけど? 入れる時間がなかったわけでもないでしょう。‥でも,そうだ、ダドリー君いたっけ?(汗) 次に気になったのは,ビルがマッド-アイが亡くなったと報告した後の,杯をささげるシーンが省略‥。う~ん残念ちょっと寂しいねぇ。。。クリーチャーがハリーの命令を聞く理由も説明なかったな。その後クリーチャーは尊敬するご主人様レグルスの話をした事をきっかけに,ハリーと打ち解けるのだけど,その辺の説明が全く省略。映画しか見ない人の為にちっくとわかる説明欲しかったな。シリウスの部屋には「シリウス」としか書いてないのに,レグルスの部屋は何故かフルネーム。(笑) これは笑えました。

ダンブルドア家の複雑な事情の詳細と,校長とグリンデルワルトとの関係は語られず‥これらはPart2回しか? ナギニ変身婆さんとの大立ち回り,映画ではどうもハリーの実家のようだけど,原作は婆さんち。‥でもまあ,気持ち悪い婆さんちを見るのは気が進まないんで,いいけどさ。(笑) ワームテールがアソコで死んだ気がしない。(死んでない?)


良かった所,面白かった所は,やっぱり楽しみにしていた「7人のハリー」本ほどではなかったけれど,十分楽しめました。ヘドウィグが原作と違って,デス・イーター(ヴォ卿?)に向かって行ったのも映画的には面白いね。原作と違うと言えば,ハリーは生まれ故郷でポリジュース薬を使って変身する事を拒否。「生まれた場所だから自分のままでいたい」とはっきり原作の設定を拒否。これも映画的にはいいかな。

マルフォイ君、老けたな。(汗) しかし、やっぱり、わかっていてI don't know!と言い通したんだねぇ。。

ドビーはかっこよかったぞ。それに出番増えて,よかったね。

誰よりステキだったのは,ベラ姐。ヘレナ姐さん,ベラ姐とはどんな女か,よ~くわかってるね。

ハリーとハーのキスシーンって;えっそんなのあったっけ?と最初焦りましたが、‥‥はっはっはっ(^o^;)、そうかアレね。(^o^;) これがまた超~セクシーでございましたねぇ。ポタはこども映画だと信じていらっしゃるお母さん、このシーンはち~~とお子さんの目をふさぐ必要があるかもです。(爆)

細かく気になる点はあれど,今まで見たポタ映画の中では1番お気に入りになりました。3Dでなかったのも、評価点です。(3D要らないよな~(汗))

ハリーポッターと謎のプリンス(ネタバレ)

2009-07-18 10:34:34 | 映画
元々,6巻は映画化が楽しみだった巻でしたが,Spinners Endでのスネイプ先生の「I will」は3回も聞く事ができました。(もしシシィが彼の手にすがりついてお願いする所も見れたら,もっと良かったんですけどね。)ラベンダー・ブラウンは期待以上に楽しいキャラでした。(爆) この1年を1人で戦ったドラコ君は,主役のハリーを食ってしまう程良い演技していました。そして,以前こちらにも書きましたが,皆がダンブルドア先生を悼むシーンの静けさまでが,期待通り,ちゃんと表現されていたのには,ちょっとびっくり。いや,本当できるとは思っていなかったので。。(^^;) これはかなり難しいかな,と思っていたのですが,校内での戦いをカットして,ダンブルドア先生を失った悲しみだけを強調する事によって実現したんですね。(バックビークの「つつき」がなかったのは残念だが(^o^;))へぇぇ,監督さん,原作ファンが見たいモノは,結構ちゃんとわかってるじゃん?みたいな。。。。

私,予告編を見て,惨劇の起きた天文学の塔から奇声を発して闇の印を打ち上げたり,机の上で踊ったりしていたのは,すっかり,原作通りアレクトーだと思っていたのですが,これはベラ姐さんでしたね。まあ,映画的には,この改変はむしろ楽しいかな。

校長とハリーが,トム・リドルの洞窟で活躍するシーン,何故かLOTRのパロディのように見えてしまいましたが。。(^o^;) ボートの形も似てたし(でもボートに乗ってる所は省略),帽子を取った校長はガン爺にそっくり,火の魔法はガン爺も得意な技だし,ハリーが池に引きずりこまれるシーン,原作にはありませんけど,これまた原作にはなかったTTTでフロドが死者の沼地の沼の中に引きずり込まれるシーンを思い出したし。。(^^;) でもまあ,元々,原作から,ビルボがゴラムと出会った地底湖に似てると思っていたので。。。。

トム・リドルの両親の話はすっぽり抜けておりました。ハッフルパフのカップなど他の分霊箱の事もパス。7巻映画が2本立てになるというので,この辺りは後で紹介されるのかもしれません。

スラグホーン先生ことナメちゃんは,まあ好きでしたが,思ったより?上品な先生でした。(実はもう少し,ムーラン・ルージュのジドラーのような強烈さを期待してたかも(^o^))

という事で,原作を詳しく舐め回した(笑)原作ファンには,今までのポタ映画の中では,なかなか良かった方だなと思いました。ただ,原作を全く知らないダーリンには,イマイチだったようです。(笑)

天使と悪魔(ネタバレ)

2009-05-17 22:45:10 | 映画
ダヴィンチ・コードの時とほぼ同様、原作(原書)を読んでからの映画挑戦です。監督と主演が同じメンバーでしたが、ダヴィンチの映画を観た時の感想を読んでみたら、「わからなかった」という意見を結構耳にしたようですが、今回は、そんな難しさはありませんでした。学習したのかな? 最初から最後までずっとクライマックス?みたいな感じで見ていて飽きませんでした。

読むのに1ヶ月かかったのを、2時間で映画で観てしまうので、話の省略は仕方ないですが、ダヴィンチ同様、原作では丁寧に作りこまれていた悪役の描写が、映画だと薄っぺらになってしまったのは残念でしたね~。(汗)また、またしても、ヒロインと最初の犠牲者との関係が違うんですね。原作では義理の父と養女だったのがただの同僚。ラングドン教授とヒロインとのロマンスも省略。(それはどうでもいいや(笑)) ラングドン教授へのアプローチ方法も、ダヴィンチ同様原作とは違いますね。(これはもうお約束か。。)原作ではオリベッティは「ネチネチ」した人だったのに、映画ではその役は他の人物に移動、etc etc・・・・でしたが、冒頭に、原作の冒頭を変えても、バチカンとCERNの説明が入っていたのが、キリスト教や素粒子物理学を知らない人への配慮が感じられて、良かったです。原作でのCERNのお仕事の説明シーンは、理系の私でも頭すっ飛びましたから。(爆)

「物議を醸しそうなシーンはカットした」と言われていたので、どれをカットするのか、めちゃ心配でした~。(汗) 実際カットになったのは……、原作では実行犯が「アラブ系」だった事、CERNの所長は何故か映画では登場せず、ラングドンの転落シーン(アレは確かに、映画に入れたら、嫌われますわ。(笑))、カメルレンゴが「科学よ、君達の勝ちだ……」と長々とスピーチするシーン(これも別の意味で嫌われるか(汗))、と、灰を前教皇の棺桶へ。。。もありませんでした。これは原作で1番好きな所だったのですが、物議候補だったのでしょうかね? そもそも、原作では、前教皇のみならず、新教皇もカメルレンゴを暖かく見守っていましたが、映画では全然そんな感じではありませんでしたから、無理だったのでしょうか。

今回1番期待していたのは、ユアン・マクレガーでした。今までは青二才の優男役が多かったように思いますが、今回は、30代後半位の若きカメルレンゴですが、感情を抑えた、30代としては大人びた男性ですので、ちょっと違う雰囲気で、ちょっと大人になったか?(笑) ただ、原作ではカメルレンゴはもっと大きな権力を持っていたと思いましたが(前教皇の死から次期教皇が決定するまで教皇代理として君臨するカソリックの最高責任者のはず)、映画では、お年よりの枢機卿にちょっと抑えられたような感じで、やや物足りなく思いました。

最初うっかりぼ~っと字幕を見ていましたが、字幕と英語のセリフがずれている事に気付いて、ヤバ! なるべく英語を聞き取るよう努力しました。字幕は、やっぱり?例のあの人でしたね。最近やや減った感はありますが、大作映画というと、どうしてもあの人に頼らざるを得ないのでしょうかね?

もう1つ、映画の内容とは全然関係ありませんが、非常に気になったのは、期待していたハリポタの予告編が流れなかった事~!!! もうポスター出ているのになあ。。。子供向けの映画でないと、流れないのでしょうか。(泣)

ハリポタと言えば、読書の感想にも書きましたが、コンクラーベでの教皇選出方法が、それぞれが教皇に選出したい人物を書いた紙をカップに入れていくという方式で、ハリポタ4巻に出てくる「炎のゴブレット」でのトーナメント参加者の選出方法の原形(と言っても、魔法で自動的に決められたり、火を吹いたりはしませんよ(笑))のようで、なかなか興味深く見させて頂きました。あそこで選出されるという事は、いわゆる神との契約となるんですよね。。。というような所も、あのゴブレットとどこか似ています。

The Other Boleyn Girl

2008-07-05 02:08:19 | 映画
エリザベス・ゴールデンエイジと,エリザベスのDVDを注文しました。今年の夏はエリザベス漬けです。(笑)

さて,これはそのエリザベス1世の両親,ヘンリー8世アン・ブリン,そしてアンのお姉さんメアリー・ブリンの物語です。日本では公開されてなく,英国版のDVDを買いました。

アン・ブリンに出会ったのも,レディ・ジェーンと同様,別ブログで読んでる,アセルスタンシリーズ読書のバックグラウンドの知識ゲットの過程でです。プラス,エリザベス・ゴールデンエイジを映画館で観た時の誤訳(シーッ(^^;))「私の母も女王だった。」のセリフ。それでええっ?!と思って,思わずウィキペディアを確認しちゃいました。(笑)

アン・ブリンは,有名なヘンリー8世の6人の妻の2人目です。非常に悪い言い方をすれば,彼女は,ヘンリー8世に,イングランドとバチカンの関係を切らせた人,英国教会を特別な存在にクローズアップした人,つまりは,歴史的にすごい人なんですよね。

しかし,アセルスタンシリーズを書いている作家の別のシリーズで,ヘンリー8世の時代を扱った物があるのですが,その主人公ロジャー・シャロットは,ブリン一家を,娘達を有力者に「与える」事でのし上がった成り上がり者(確かに,映画の中でも彼らは積極的にメアリーとアンの姉妹をヘンリー8世に与えております),アンはwhore(淫売),アンの姉メアリーはイングランドのmare(雌ロバ),と,もう言いたい放題。(笑)

アン・ブリンを演じているのは,ナタリー・ポートマン,姉のメアリはスカーレット・ヨハンソン,ヘンリー8世はエリック・バナ。かなり豪華な俳優陣です。これで何故日本公開してないのか,ちょっともったいないですね。

お話の進み方は,ウィキペディア辺りに書いてある事を,そのまんま並べたようで,ちょっとお手軽かなあ。。。でも,あまり重厚に進めたら,映画が長くなるので仕方ないのかなあ。それにしても,メアリーが簡単に2度目の結婚をするのであれれ?と思ったら,最初のダンナウィリアム・キャリーが知らないうちに(って聞きそびれただけかもしれませんが(笑))亡くなってたり(映画にはもちろん出てきませんが,死因は当時のイギリスを震撼させたインフルエンザに似た謎の病Sweating sicknessです。この時代の少なからずの有名人がコレで亡くなってます),アンがあっという間にフランスとイギリスを往復(笑),簡単にヘンリーをのぼせ上がらせ,結婚しらた簡単に不仲。。簡単に近親相姦の。。。という感じで,ちょっと「薄い」です。

アン・ブリンは,姉を平気で裏切る,王を手玉に取るなど,ある意味悪役です。後に娘のエリザベスが,ずっと売女と言われたのも,なるほどなあと思いました。メアリーは,妹に裏切られても,結局妹を守る為に奔走する良いお姉さんなんですね♪ エリック・バナは,トロイやミュンヘンでのセクシーな役から,一転してメタボ王。(爆)意外と?似合ってましたよ。長身で体格も良い(メタボという意味ではなく(笑))ので,華やかな衣装もしっかり似合ってました。

ヘンリーの最初の妻,キャサリン・オブ・アラゴンがめちゃカッコいいです。離婚のゴタゴタにあたって,当然王やブリン姉妹を責める場面があるわけですが,彼女の言う事は全然間違ってないし,やっぱ悪いのはろくでなしヘンリー(笑)だな,と思わせる迫力があります。王妃の座を追われても,国民に人気があったそうですが,よくわかります。

この映画を観たら,レディ・ジェーンと,エリザベスシリーズもイッキミしたいなあと思ったりしました。。。。(笑)

ベオウルフ (Beowulf and Grendel)

2008-06-01 19:35:16 | 映画
本の感想を書いた直後にまた感想(笑)‥‥って,こちらは映画の感想です。ただし,映画のベオウルフと言っても,アンジェリーナ・ジョリーが出ていたヤツではなく,ジェラルド・バトラー主演のヤツです。今年の初めにDVDを買っておいたのですが,今回,原作?を読了したので,めでたくDVD鑑賞しました。

え?何故「?」が付いてしまったかって? この映画は,原題が"Beowulf and Grendel"である事でもわかりますが,かなりGrendelに着目しているので。おそらく,違う原作が存在するのだと思います。(読んだ事はありませんが,Grendelに着目した本があります)また,この映画には,前半のGrendelのお話のみ収録されています。日本語版の解説には,第1弾と書かれていましたが,第2弾のドラゴン編が制作される可能性は,ないような気がします。

で,とりあえず感想ですが。
まず,風景が美しかったです。全く人の手が入ってないような,海辺と広大な緑の草原と,荒涼とした大地。ロケ地はアイスランドだそうです。以前から思っていたのですが,物価が異常に高くなければ,是非行ってみたい国です。

そして,映画自体は,‥‥プリミティブ!(^^;) 最初の方に,BeowulfがHygelacと話をしているシーンがあるのですが,何だか海辺でキャンプ生活をしている一部族のような感じでした。でもGeatって,王国のはずでしょ?(汗) そして,Dene王国には,Heorotの館はあるのですが,これが,まるで漁師小屋。(^o^;) 一応LOTRに出てくるローハンの黄金館のような雰囲気はあるのですが,‥‥。で,人々は,それなりの服装だし,もちろん鎧兜や武器もあるのですが,そういう物を作っている町か村があるような気配が全くありません。

昔,中国とイスラム圏は早くから文明を持っていて,お互いに交易していたのですが,ヨーロッパは文明が遅れていて,アジア圏と交易できる文化を持てるようになるまで,かなり時間を要した,と,お友達から聞いたのですが,まさに,ゲルマン民族大移動当時の,野蛮で遅れていたヨーロッパが表現されているのかな?と思いました。(そういう意味では,時代考証的には成功と言えるのかも)

私の読んだ原作には出てこない,GrendelがDene人を憎むようになった理由が描かれていました。子供だった彼の目の前で,お父さんが,領地の魚を取ったという理由で,Hrothgarの軍勢(数人ですが)に殺されてしまったのですね。ただ,Hrothgarは,幼いGrendelは殺しませんでした。その後成長したGrendelは,ただ恐ろしいだけではなく,優しくてお茶目な面もある,怪物というよりは「人間」として描かれていました。

また,これも原作には出てこない,Selmaという女性(人々は「魔女」と言う)が,他のDeneの人々からは1歩離れた所に暮らし,Beowulfに助言を与えて,心を通わせていました。英雄モノ映画には,やはりどうしても「女」が必要という事なのでしょうか,ただ,このSelmaには,Beowulfと心を通わせる以外に,もう1つ重要な役割があるのですが。(汗)

Grendelのママが復讐に登場するシーンがあるのですが,そこだけやたら原作に忠実でした。もちろんアンジェリーナ・ジョリーではありませんよ。(笑)

ジェラルド・バトラーと言えば,オペラ座の怪人が有名ですが,私は,憂いを秘めた仮面の男より,300とかのように体育会系の真っ直ぐに戦う男の方が絶対似合っていると思ってます。(笑)(私ったら,300の感想を書いた時も,同じ事書いているんだね(爆)) また,調べてみたら,この映画は,300の1つ前の出演作品になるんですね。

で,感想はどうよ(笑)なのですが,先ほど書いた通り,風景がこの世のものとは思えないほど美しいし,時代考証とか,あのベオウルフの話を,映像にしたらこうなるのかな,と,イメージが掴めたという事ではまあまあだったかなと思います。ただ,もうちょっと魅力的にできたのではないかなあ?というのが正直な感想ですねぇ。。

カスピアン王子の角笛(ネタバレ)

2008-05-25 22:59:10 | 映画
結論から言うと,めちゃめちゃ面白かったです。今年観た映画の中では,間違いなく1番です~。原作が有名ファンタジー小説の映画化って,うまくいかない物が多いですが,これは映画の方がよかったです。(実は,別ブログにも書きましたが,内緒ですけど(笑),原作は,あまり面白いとは思わなかったんですよ。)

トールキンがディズニー嫌いで,LOTRを絶対にディズニーに渡さんと言っていたのは有名ですね。ディズニーがそれを気にしていたのかどうかはわかりませんが,ナルニアの映画化権を取って,復讐を果たしたようにも見えます。第2作としては,少なくても第1印象で比較するなら,ロード・オブ・ザ・リングの第2作,二つの塔,より,こちらの方がよかったです。え?そこまで? 言っちゃいますよ~。

基本的に,原作にかなり忠実でした,が,(^^;),原作のちょっとう~ん?だった所はさりげなく省略またはちょっと改変(笑),で,原作になかった所をちょっと味付けして追加,と,ライオンと魔女の時と,基本的に同じ戦略ですね。でも,今回は,さらに映画として良く出来ていました。原作が短いので,映画として味付けし易そうというのもあるかもしれませんが,制作陣の,ナルニアに対する並々ならぬ愛情と熱意が感じられますね。

今回,スーザンがとてもカッコ良かったです。身のこなしも,声もキマってました。やや原作以上に強かったかなあと思いました。女性キャラクタを原作以上に強くするのは,最近のハリウッド映画の困ったお約束ですが,やっていいキャラクタと,絶対にやってはいけないキャラクタがありますよね。スーザンを思い切り強くして,ルーシーは一緒に戦わせず,控え目にしていましたが,これがとてもよかったです。制作陣はうまく調整しましたね。今回ペベンジー家の主役は,まるでスーザンだったみたいです。(笑)

カスピアン王子は,最初ポスターを見た時,若き日のスネイプ教授か?!(笑)と思うような暗い容姿にびっくりしましたが,よく観れば,叔父に命を狙われ,抑圧の中で生きてきた王子ですから,合っているんですよね。(本の挿絵が可愛すぎ)次回も出演という事で,また楽しみです。

1つ心配なのは,映画と映画の間がちょっと開き過ぎのような気がします。次回作は2年後なんですよね。最終章に到達する頃には,子供達の年齢がかなり行ってしまうのではないでしょうか?。

とりあえず,来月に2回目の鑑賞(水曜日にっ),そして今回も,ただのDVDだけでなく,EE版を買う事に決定しました。ただ,EE版は限定かもしれないので,よくチェックしておかなくては!

ライラの冒険(映画・原作共にネタバレ)

2008-03-21 22:21:59 | 映画
ホントは今月初めに行くと張り切っていたのですが,諸事情で,今日ようやく行って参りました。でも,シネコンなのですが,小さなシアターが割り付けられていたし,何かちょっと心配。。。実はちょうどこの映画が日本で公開された頃に,NLのワーナーへの身売りが発表されたんですよね。だから,この映画自体は冒頭にNLのロゴが付いているけど,2作,3作(あるんだろうか(汗~~))は,ワーナーのロゴになってしまうんですね。。

映画自体は,思ったよりは良かったです。映像は,確かに噂通り迫力あったし,きれいだったし,特に作業をする(笑)熊,走る熊,戦う熊(熊づくし(爆))の映像がとても良かったです。

ただ,画面が全体的に暗くて,原作の残酷なシーンを削ってありますが,それでも,あまり小さなお子様向けではないのでは?と思いました。

キャラクタは,皆さん,良かったですね。特にお気に入りは,リー・スコースビーとヘスターでした。それにセラフィナ・ペカーラも好きなタイプですよ。実はエヴァ・グリーンを映画で観るのは3度目で,1度目はキングダム・オブ・ヘブン。その時はあまりの煙ったさに引きました(笑)が,2度目,カジノ・ロワイヤルで見た時(同一人物と知ったのはつい最近(笑))は,いいなあと思いました。でも,エヴァ姐さん,ペカーラが1番ナチュラルで合っているようで,好きです。イオレク・バーニソンは,声のせいでやっぱりガンダルフに見えてしまい,LOTRファンとしては,やや落ち着きませんでした。(笑)

そして,ダコタちゃん,かわいいし,しっかりしていて,良いですね。ちなみに,原作では彼女の,野性的だけど,揺るぎのない正義感が好きでしたので,ぴったりイメージ通りだったと思います。原作を読んでいた時は「これジブリでしょう」と言っていたのですが,彼女のおかげで,実写でもなかなか良いもんだなあと思いました。

中盤で,何故か原作にはない,アスリエル卿が雪山を逃げまどうシーンがありましたけど,ここだけなんだか違う映画みたいでしたね。(笑) 雪山のシーンがあったのは女王陛下の007でしたっけ? を彷彿させるような,後手にアイスピックで氷の壁をさーっと滑り降りるサービスショットがあって,思わず「へっへっへっ」(爆)と受けてしまったのは,私だけ?(^o^) 敵に囲まれた時の身のこなしが,さすがあの有名な役を射止めただけの事はあるなあと思いましたよ。

映画のストーリーの方は,原作を知っている私でも,って言うか,原作を知っているから?目がテンになるような展開でした。改変はそれほどなかったと思いますが,第2作,3作の先取りでないの?(私は未読ですが)と,思われるような展開を感じましたね。また,それ以上に驚いたのは,話の順番が入れ替わりまくりですね。熊の戦いがここに来るか~?(それでもライラが熊の王(原作と名前違いますね)を騙す名シーンはちゃんとあってよかったです)で,ラストも「え”?ここで終わるか?!」でしたねぇ。もっとも本のあのラストが映画で来たら,原作未読の人が目がテンになっちゃいますかね。

余談ですが,実はイオレク・バーニソンの姿が,随分昔,当時史上最高のファンタジーと言われたけど,我が家のテイストに合わず,ウチら夫婦に恐怖のトラウマを埋め込んだ某映画のキャラクタを彷彿とさせたので,心配だったんですよ。(汗) でも,杞憂だったようです。(^^;) イオレクはとても良かったと思います。

Lady Jane

2008-03-06 23:03:44 | 映画
Amazon.ukで,このDVDを買いました。
レディ・ジェーン・グレイとは,「あの」(^^;)ヘンリー8世の姪で,病弱な従兄エドワード6世の後を継いで16才で女王様になったものの,僅か9日でエドワードの義姉メアリーによって女王の座を追われ,半年後に処刑されてしまった悲劇の女性です。「あの」エリザベス1世もまた彼女の従姉で,エリザベスの愛人ロバートは,ジェーンの夫だったギルフォードの兄,という関係でもあります。

レディ・ジェーンに出会ったのは,Athelstanシリーズ読書のバックグラウンドの知識をゲットする為に,英国王室の家系を見ていた時です。英国王室はホントに恐ろしい所で,王様が若くして処刑されたり,年端も行かないのに亡くなってしまう事も少なくないのですが,中でも,たった9日間の女王様,16才で処刑という,あんまりな運命に思わず惹かれてしまいました。で,映画があるという事を知り→しかも主演はハリポタでイカれた女デスイーターを演じる,ヘレナ・ボナム・カーター。という事で,さっさと購入したのでした。(笑) 買ってみると,BBC版LOTRでガンダルフを演じたマイケル・ホーダンも出演していました。私,彼の声をしっかりガンダルフと認識していまして(笑),出てきた瞬間にわかりましたよ。しかも,髭を生やしてもいないのに,ガンダルフに見えて,困りました。(爆)

若き日のヘレナ姐さん,とても初々しいです。思わず,一体どこでどう間違えてヴォルデモートに遣える事になったの? と思ってしまいました。(^^;) Wikipediaなどの資料を見て,利発な女性という印象を持っていたのですが,ヘレナ・ジェーンは,どちらかと言うと,がり勉の冴えない女の子。冒頭で鹿が追い詰められるシーンがありますが,まるで伏線です。彼女の親は,娘の幸せなんか全然考えてなく,ただ出世の道具とだけ思っているよう。(泣) 結婚話に全然乗らない娘は,お仕置きされてしまいますが,お仕置きの間捕まっている道具が,何だか首切り台に似ていて,これも伏線かなあ。。(泣) そんな彼女に優しい,従兄の幼い王様は,なかなか素敵でした。

お話も興味深かったですが,衣装や調度品なども,時代考証がよくされていて(‥と言ってもそんなに詳しいわけではありませんが)とても素敵でしたよ。

この映画と,エリザベスの2部作と,合わせて3部作で観てもなかなか面白いかなと思います。

余談ですが,ジェーンから奪ったような形で王位についたメアリーですが,彼女は,40才過ぎて想像妊娠に悩まされ,結局長生きできなかったそうです。当時40才過ぎて子供を生むというのは大変な話だったと思いますが,とてもお気の毒な話です。

3人続けて短い治世で終わった時,宗教的な不安もあっただろうし,国民は国の存続すら心配だったと思いますが,そこから王位を継いだ25才のスキャンダルまみれの小娘エリザベスが,歴史に名を残す名君になるとは。歴史って面白いですねぇ。。。(^^;)

エリザベス:ゴールデンエイジ(ネタバレ)

2008-02-21 00:29:36 | 映画
ゆっくり見たかったので,わざわざ前売り券を買って,意図的に水曜を避けて行って参りました。

私的には,キャットウーマン,ミス・ポターに続く,「本能的」に好きな映画でしたよ!
最初からケイトさんの心地良い声が響き,これはガンガンリーダーシップを発揮していくのかなと思いきや,映画の多くの部分が,クライブ・オーエン演じる探検家との「恋」に割かれていました。恋する女王様のあまりの可愛さに,おもわず涙ちょちょ切れました♪ いや~それにしても,ケイトさんの声素敵ですね~。歴史的には,エリザベス女王が50才位の時のお話なのですが,老け役? 実際のケイトさんよりちょっと年上に見えましたね?

女王様と同じ名前でべスと呼ばれる女官が,いつも彼女の傍に控えおそろいのドレスを着て,影武者のように,女王様のできない想いや行動を体現し,もう1人の女王様メアリ・スチュアートが自分が持っている物を持ってないエリザベスを憐れむ(イギリスは結局彼女の子孫が治めるようになる)という構成になっているんですね。これは映画プロットオンチの私でもわかりましたよ~。

クライブ・オーエンは,今まで全然対象外(笑)でしたが,今回どこかの大王よりずっとカッコよかったですよ♪

後半で,いよいよ,予告編で見られるような,大英帝国のリーダーとしての顔が出てきます。最初はヒラヒラの服で着飾っていた女王様も,戦争が近付くにつれ,服装が地味になっていきます。

烽火の場面は,LOTRを思い出してツボでした。ああそうか,山が少なくて,海から攻められるイギリスでは,確かに有効な手段なんですね。鎧着て,兵の前で檄を飛ばすシーンもカッコよいですね。(馬ちょっと動き過ぎ(笑)もうちょっと馬が落ち着いていたら完璧だったな)そう言えば,ローリー卿と馬でデートのシーンもありましたが,横乗りで結構飛ばしてますよケイトさん。

字幕翻訳は,例のあの人でした。いくらなんでもやはり第1人者ですから,長い文は頼りになりましたよ。でも,英語が苦手な人でもわかる位の短い文で,やっぱり,あれ~?な翻訳がありましたねぇ。ちなみに,エリザベスが,母も一時女王だったと語る所がありましたが,エリザベスの母アン・ブリンは女王様じゃなくて王妃様(Queen consort)です~。彼女は可愛いタイプではなさそうですが,細くて黒い瞳と髪の毛が魅力的‥‥な方だったそうで,う~ん,今で言う所のスーパーモデル風? いろいろ浮名を流して,処刑されたのだそうです。映画の中でエリザベスの敵が,盛んに売春婦を意味する言葉を言っていたのは,そのせいなのですね。

Run!Run!Run!