ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

6巻既読前提の Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (9)

2007-02-27 00:39:54 | ハリポタ3巻
Chapter 14 : The Quidditch Final
ハグリッドが涙で一杯の手紙でバックビークの裁判の負けを知らせてくると,ロンは突然それまでのハーマイオニーとのわだかまりを一気に忘れます。(笑)ドラマチックに抱き付くハーマイオニーに,しかし,ロンは困り果てた様子。(爆)

そこからハーマイオニーの様子が何かヘン。(笑)
3人はハグリッドに話をする機会を伺いますが,この頃セキュリティが厳しく授業の時のみ。その時,遠くでハグリッドをバカにするDroco達を見つけると,猛然と迫るのはハーマイオニー。力一杯,パンチをお見舞い。ハリーかロンにされたのなら,反撃に出るドラコが,何故か穢れた血とバカにしているハーマイオニーに素手で殴られ,ぐうの音も出ません。

続いてフリットウィック先生の大事な授業をすっぽかし,

ついにトレローニー先生の授業で,ボイコット宣言。

さすがのミス・パーフェクトもついにキレましたかね。(笑)

一方,スリザリンとの試合が迫ってきて,ハリーはヘンな夢を見ますが,まるで4巻の予知夢。スリザリンチームが皆ドラゴンに乗ってきて,ハリーはファイアボルトを忘れてます。まさにトライウィザード・トーナメントの第1戦ですね。(笑)

試合は,いろいろ苦労した末,(と言っても,ハッフルパフに負けた試合よりはずっといい感じですが(笑))勝利。ハリーは,守護霊の呪文用に,最高の記憶をゲットする事ができました。アンジェリーナが得点した時の,空へ向かってパ~ンチ!がカッコよかった。。

Chapter 15 : Professor Trelawny's Prediction
そして,ついにトレローニー先生の予言が出てくる章です。。

バックビークには上告(appeal)の機会が与えられたと言いつつ,当日は処刑人がやってくるというので,明らかに形だけ。

ここで学年末テストです。テストが実況されるのは,3巻と,5巻のO.W.L.ですね。7巻でN.E.W.T.の実況はやらないのでしょうかね? そんな余裕ないかなあ。。。ハーのボガート,ロンの予想はほぼ当たり。(笑)

ファッジ氏が裁判の立会いにやってきます。心配そうな様子で「pity」と言っているので,おや,彼もいい人なのかと思ったら,「狂ったヒッポグリフの処刑を見るなんて。。。」あああ,やっぱし,そんな程度の人だったのね。(汗) でもハリーは,若いからか,バックビークの心配のあまりか,まだ彼の素顔を見抜いてないようですね。

一方,ハリーは,トレローニー先生のテストでついに,彼女の予言を聞いてしまいます~。トレローニー先生の予言も,3巻,5巻と来るので,7巻でもう1回決定的な予言が聞けるかもしれませんね。フライさんの声,5巻と全然違うのが,惜しいなあ。。5巻の声の方が好きです。

ハーがハリーの透明マントを取ってきますね。この頃どうしたの?というロンに赤くなるハー。もしかして,この頃変だったのは,ロンの為だったのか?(笑)

スキャバースは,もしこの時ロンが見つけなかったら,この後どうなったのでしょうかね? それでもやっぱりヴォ卿の所へ走ったのでしょうか。。


ベン・ハー(ネタバレ)

2007-02-25 23:46:57 | 映画
50年近くも前の映画にいまさらネタバレもないだろうと思いますが,もう,筋も知らない方が多いと思いますので(笑),とりあえず。

近所の映画館で,クラシック特集とかいう奴で上映していたので,観に行きました。こんなの観る人いるのかなあ?と思っていたら,とんでもない思い違いで,スゴイ混雑! ハリポタ映画の初日より混んでました。(笑)

私の記憶では,LOTR,SWと並ぶ映画史上の名作,と映っていましたが,なにせ,観たのは小さかった時の事,話は,覚えてないって言うより,もう全然,知らない,と言った方が正解でした。(笑) 実は,私は,この話は,キリストの生涯とも重ね合わされていた事を知らなかった不届き者でございます。(^^;)

チャールトン・ヘストンがカッコいいですねぇ。子供の時,彼の出る大河映画が好きでした。猿の惑星は覚えているし,十戒もきっとテレビで観た事あります。オジサマのイメージだったので,ユダヤのプリンス役ができるほど若い時代もあったんだ~と新鮮でした。驚いた事に?,彼はまだ存命だったんですね? す,すみません,超失礼な奴で(汗) 他の亡くなった大物俳優と何か混同しておりました。ゆっくりですが,新しい映画にも出演しているようですね。。

50年前の映画なので,CGどころか特撮と言えるものもあまり使ってないのでしょうが,逆に,本物だからこそ,の迫力もありました。さすがに,ローマ帝国のパレードのシーンや,馬車レースの背景は,CG特撮(追記:50年前の映画にCGはないですよね)なのでしょうが,SWやLOTRと比べても,大画面で観る限りちっとも見劣りはしません。

ジュダ・ベン・ハーというユダヤのプリンスが,幼馴染のメッサーラに会う所から話が始まるのですが,ローマ軍で出世するうち,メッサーラは冷酷な軍人に変ってしまい,ついにお互い敵となってしまいます。。。。話の前半は,なかなかいい感じに因果応報を積み重ね,ついこの間,墨攻の主役,アンディ・ラウがハリウッドは因果応報を知らん云々と言ったのは,果たして本当なんだろか?結構やるじゃん,ハリウッド。。。。という感じで観ておりました。

後半,何と言っても圧巻は,四頭立て馬車レースです。私が唯一覚えていたのはそのシーンで,それ1つで,SW,LOTRと肩を並べる映画だと思っていたんだと,初めて知りました。(笑) 話の筋すら全然覚えてないのに,メッサーラの戦車の車軸が不気味に飛び出して武器になっている所は鮮明に覚えておりました。で,このシーン,実際すごかったです。お金払って映画館で観る価値十分でした。ROTKのCGなんかぶっ飛びますよ。(笑)

そう言えば,馬! すごくかわいかったです。チャールトン・ヘストンは,馬好きですね。ヴィゴ・モーテンセンにも負けてません。(笑) 4頭の白馬がほんっとうにかわいくて,思わずニコニコしてしまいました。

しかし,馬車レースにはすっかり満足でしたが,どうもその後がいけません。不朽の名作に対して失礼ですが。。(汗) 前半でジュダの母と妹が牢に入れられ,業病を患って牢から追い出され,レース以降にジュダが彼女達を探しに行き,最後にキリストの処刑を見るのですが,どうもこのくだりが,「ええ?まさかそれはないよね?」という方向ばかりに次々進んで行くんですよね。(滝汗)
ちなみに業病(leprosy)を扱った映画と言えば,私の知る限りではMolokaiと,キングダム・オブ・ヘブンがあり,どちらもとてもよいのですが,ベン・ハーでの扱いは,この2つの映画にはとてもとても及ばず,気になってしまいました。最後のあのオチは,きっと2人は,長い間牢に閉じ込められ,食べ物がよくなかったから,お肌が荒れていただけだったんだと信じたくなりました。(汗)
キリストの扱いも,最近は顔をバッチリ出して正面から描く映画もあったので,ちょっと物足りなかったかな。。。

う~~む,そういう所は,時代的にしょうがないのでしょうかね。

6巻既読前提の Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (8)

2007-02-24 23:52:24 | ハリポタ3巻
Chapter 13 : Gryffindor versus Ravenclaw
ロンとハーの友情の終り。。。。
でも,こんな状況下で,時々ハリーがハーマイオニーにかけてあげる言葉の優しい事。

守護霊はかなり良い感じになってきました。あとは実践あるのみ。バタービールに反応するハリーを怪しむルーピン先生。

レイブンクローとの試合に備えて,ファイアボルトを使っての練習が始まりますが,ハリーは,練習の終りに例の黒犬の視線を感じます。クルックシャンクスが出てきたので怒るロン。(汗) ハリーの晴れ姿を密かにクルックシャンクスと楽しんでいたシリウス犬の姿が頭に浮かんで参ります。

いよいよ試合の日,それはハリーにとって1つの運命の出会いの日でもあります。チョウ・チャンですね。しかし,ハリーはそんないい箒に乗っているのに,ぴったりチョウにマークされてます。よっぽど良い乗り手なのか,ハリーは,結局大した事なかったのかなあ。それにしても,ハリーの行く手を何度もブロックしたとありますので,かなり気の強い子だったんですね。

リー・ジョーダンは,試合を忘れ? ファイアボルトに関するコメントばっかり。(笑)

すると,会場にまたしてもディメンターが。ハリーは早速完成した守護霊の技をお見舞い。見事成功!‥と思いきや,悪戯を企んだ,マルフォイ一派と,キャプテンマーカス・フリント。まあキャプテンのくせに何子供っぽい事やってんの~(爆)

しかしその夜,恐ろしい事件が。何とロンのベッドに,シリウス・ブラックが立っていたというのですね。へぇぇ~何でロン? サー・カドガンが証言してくれなかったら,ロンはバカを見る(笑)所でした。シリウスにして見れば,ハリーが調子を取り戻したのを確認して,あのにっくき奴をやっつけたろう,という所だったのでしょうか。しかし,ピーターって悪運の強い奴ですねぇ。(笑)

犬って,ホグワーツ城内では,セキュリティシステムにひっかからないのでしょうかね?

Chapter 14 : Snape's Grudge
ここで4巻の伏線とも思われる現象。ロンは初めてハリー以上に注目された事を,事のほか楽しんでおります。

ハグリッドが,ハリーとロンを呼び出して「警告」。ハーマイオニーが1人でいるのを心配しての事でした。猫なら皆やる事だろうよ。鼠や箒の事なんかより,友達を大事にしろ!"I thought you two'd value yer friend more'n broomsticks or rats,"  いい言葉ですね。ハグリッドは,人の心を見抜くのが上手です。

またまたホグスミード訪問日が近付いて参りました。ロンはハーマイオニーを無視してハリーを誘います。ホグスミードに行く秘密の抜け穴の入り口の,こぶのある魔女の像付近を,何故か入念にチェックするスネイプ先生。彼はここが抜け道と知っているのでしょうか? 後で出てきますが,暴れ柳や,叫びの屋敷の事はわかっているようですが。。。。

今回は透明マントを被ってホグスミードに出かけたハリーですが,ドラコ達をからかうのに調子に乗り過ぎ,「頭」を目撃されてしまいます。スネイプ先生の追及に,妙に静か過ぎて,かえってアヤシイぞハリー。(笑) 忍びの地図が見つかってしまいますが,幸いスネイプ先生は開く事ができません。ただ,ムーニー プロングズ パッドフッド ワームテールが,揃いて,スネイプ先生をバカにする文章を並べております。(笑) スネイプ先生って,このニックネーム,知ってる? 5巻で,ハリーが一生懸命彼に,パッドフッドが捕まったと伝えていましたが,通じたのでしょうかね?

スネイプ先生は,何を思ったか(単純にDADA担当ジャンルという事か,それともジェームズの臭いを感じたのか,やっぱしニックネームを知っていたのかな‥)ルーピン先生を呼び出して注意しますが,さすがルーピン先生,スネイプ先生を欺き,ハリーを助けます。彼は,不注意に?,その地図を知っている事を言ってしまいますね。やっぱりハリーがジェームズの息子なんで,ついつい気が緩んでしまうのでしょうか。当然,ホグスミードへの秘密の道の事だって,お見通しですね。(笑) これでバタービールの一件の謎も解けた?(笑) でもハリーから地図を取り上げたのは,自分が教師である事からのモラルと,セキュリティの為。。。ああ,ハリーがホグスミードに度々出かけるのを恐れたのでしょうかねえ。

ここで,spark noteという,有名なリーディング・エイドを覗いてみました。それによると,この章のポイントは,ハリーが自分の行動についてちょっと反省すべき所だとあります。1つはハーマイオニーの事。まさに,箒や鼠より友が大切でしょ,ですね。ハーは絶交を恐れず友の安全を優先してよかれと思った事をしたのですから。もう1つは,ホグスミードの事。両親が命に代えて守った命を,軽々しく出かけて,つまらない事で無駄にするなという諌めです。ルーピン先生の,"these mapmakers would have wanted to lure you out of the castle."はなかなか「しゃれた」セリフですよ,mapmakersにはシリウスも含まれていますから。(この時まだルーピン先生はシリウスを疑っています)


HoME9 I:The Story of Frodo and Sam in Mordor (5)

2007-02-24 22:21:21 | Tolkien・HoME
<Outline>
11日未明にフロドを捕まえた後,シャグラトはゴルバグに,すぐにメッセージを送らないよう説得。何故なら,仲間(本物の戦士)がいるかどうかチェックしたかったので。オーク達は散らばって捜索する。サムは11日の夜ようやく道を見つけ,たくさんの家から成る小さな砦の崖に上る。

12日早朝フロド救出。シャグラトはメッセージをLugburzに送る。ナズグルが来て,ミスリルのコートと剣を受け取り,バラド=ドゥアへ。
フロドとサム,岩に隠れる。ゴルゴロス原は兵で一杯。横断はとても無理。ゆっくり北へ向かう。
</Outline>

また別の,フロド救出劇。
<Outline>
(IV)
フロド,10-11捕らえられる,3月12日,捕虜。(サウロンは東エムネトで,エントやロリアンのエルフ達に敗退した事にショックを受けていた)
しばらく暗黒の塔にはメッセージが途絶えていた。1つの理由として‥‥(解読不能)。フロドは服を脱がされ,ミスリルが発見された。シャグラト?はこれを欲しがり,ゴルバグがメッセージを出そうとするのを止める。最初は一緒に盗もうと嘆願するが,やがて争いに。シャグラトとゴルバグに仲間も加勢。その頃。サムはようやく道を見出す。争いはゴルバグが勝利し,シャグラト派は全員殺される。ゴルバグは,エルフのマントを見逃すが,ミスリルをバラド=ドゥアにメッセージと共に送る。彼自身の部下も残り少なく,しかも1人ではスパイが怖いというので,2人出す。《何か,かわいいなあ。。。(笑)》サムは残っていた2人を殺し,ゴルバグも殺して,フロドの部屋へ。フロドは裸にされ縛られていた。彼はオークにもらった解毒剤で正気を取り戻す。
</Outline>

シャグラトって,原作では,戦争が終ったらのんびり暮らしたいような事を言ったり,何か人間臭くて,好きなオークなんですよ。(笑) しかし,この辺りは,他のオーク達も,人間臭い様子が描かれておりますね。

6巻既読前提の Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (7)

2007-02-24 11:55:35 | ハリポタ3巻
Chapter 10 : Marauder's Map (2)
いよいよ,ハリー(ロンハーも)が,シリウス・ブラックの「正体」を立ち聞き(立ってないけど‥(笑))してしまう場面登場です。皆さんの会話は,もちろん,眉につばをつけて(笑)聞く必要がありますが,裏を読むと,今でも,7巻につながるかなりの重要情報をゲットする事ができそうに思えます。

ダンブルドア先生はシリウスの関する何かを心配していたのですね。で,自分がポッター夫妻の秘密の守人をやるとオファー。事件当日,シリウスはポッター夫妻の死に驚きません。ほほう,彼は何かを知っていたのでしょうかね?(素直に考えればピーターの動向を掴んでいたのかな) そして,その時既にハリーを自分で育てるつもりでいたようです。

Chapter 11 : The Firebolt
しかし,シリウスの事実を知らないハリーは,すごい剣幕。思わず身震いする,ワームテール!(笑) 実は私は,シリウスの写真を確認するシーンを初めて読んだ時,英語の力がなかったのが幸いして,"handsome"とか"smiling"という単語連発なのを見て,こりゃ,悪い人じゃないわ,って見抜きました。(笑)

一方,ハグリッドには,バックビークを裁判にかけるという話が来ます。彼はすっかり落ち込み,自信をなくしてしまいます。どうもこの時の印象で,ハグリッドは弱いと思い込んでしまいましたが,彼が本当に弱り果てたのは,この時と,出生の秘密が公になった時だけでしたね。蛙にも負けてなかったし。本質的には強い人なんですね。

クリスマスの日,ハリーには,ファイアボルトが届きます。すごく良い箒のようですね。しかし,ハーマイオニーが。。。私は彼女とてもエライと思いますよ。友情を壊してでも,友達の無事を優先するその勇気。まさにグリフィンドールですね。

ちなみに,余談ですが,彼女の名前は,ギリシャ神話で,世界一の美女ヘレンとスパルタの勇者メネラオス王の娘で,アキレスの息子に嫁いで,獅子と言われた集団のかみさんになった女性から来てます。

それにしても,ハーマイオニーもマクゴナゴル先生も,ピタリと言い当てますね。ファイアボルトの送り主。(笑)

Chapter 12 : The Patronus
次のクィデッチの試合が近付いてきましたが,ファイアボルトを没収され,困ったハリー。問題はそれだけでなくて,ディメンター対策もしなくてはなりません。ルーピン先生の特別授業開始です。

ディメンターを追い払うには,守護霊というものを出す必要がありますが,それを出すには,幸せな記憶を思い浮かべて集中しなくてはなりません。ハリーには,読者の私達から見ても,そんな記憶あったっけ? 彼は,実は,不幸な生い立ちだったんだなあ,と改めて考えさせられます。

この頃,ハーマイオニーと口をきく機会がありません。いつもは,口をきく機会のない人が有効な情報を持っている(笑)のですが,この時ハーに余計な情報を聞かなくてよかったですね。彼女,ルーピン先生の正体(と言うか,問題,と言うべきですね)に気付いています。

ハリーは,守護霊の1回目の授業は,結構いい線行ったのですが,その後伸び悩みます。実は,ディメンターを追い払うという事は,彼の両親の声を聞けなくなるという事。う~~ん,辛いですねぇ。。みぞの鏡の時もそうでしたが,彼には,両親に繋がるものは諦めて生きていかなくてはならないという,厳しい宿命があるようですね。。

試合直前,期せずして,ファイアボルトが返ってきました。それを渡しながら,マクゴナゴル先生が,1度ならず2度も"Seriously"(発音に注目!(笑))と言った所が笑えました。

ハリーとハーマイオニーの間のわだかまりは消えましたが,ここで大事件。スキャバースが,血の染みを残して消えてしまいます~。

‥しかし次の章で寮内にいなくてよかったなあ,ワームテール君!(笑)


The Nightingale Gallery : Introduction

2007-02-24 10:32:09 | Athelstan・Doherty
アルカサルでバッチリ時代背景も勉強した事だし,BBC版LOTRも終って,ちょっと余裕が出てきたので,再びこのシリーズに挑戦しようと思います。

ます,PrologueでなくIntroductionなんですね。
当時の時代背景の説明です。なるほど。

1377年,英国国王エドワード3世は,死の床にありました。(カッチョええな~この王様。(^^))
‥とここでこんな文が。
Too late for those who had incurred his displeasure, their struggled-haired, blood-caked heads spiked over the gateway of London bridge, marble white cheeks turning black as the ravens dug for juicier morsels.
むむ?! もし9巻 The Field od Blood を先に読んでなかったら,こういう情景が想像できず,この文の意味がわからない所でしたよ。(笑)

(残念ながら)王の機嫌を損ねてしまって,ロンドン橋の入口に,そのくしゃくしゃ頭の血みどろの首をさらされ,カラスにおいしい白いほっぺをつつかれて,真っ黒にされてしまった人達には,ちょ~っと遅すぎましたがね~。

‥いきなり,いかにも英国,なブラックな文章!(笑)

で,王様は,ペストを患っていました。

私の持っているのは古本(この本,とても残念ですが,新品の正規版を手に入れるのは現在不可能なようで。。)なのですが,plague(疫病)と書いてある行の縁に「1350」と落書きがあります。

ちょうど「アルカサル―王城」にも描いてあった事ですが,1350年代に大流行したペストは,その後大流行は収まったものの,時々鼠を介して人を死に至らしめる事が,少なからずあったようです。当時の人々は,たとえ王族や貴族でも,びっくりするほど短命な人が多いのですが,殆どの場合,戦争か,ペストか,はたまたこのシリーズにあるような殺人,謀殺,いずれかだったのですよね。

‥王様は,体のあちこちに病の徴が現れ,ピチピチ(笑)だった王の印の指輪も回ってしまう位やせ衰えてしまいましたが,かつてフランスとの戦争で勝利した時の事を思い浮かべながら,誇り高く耐えていました。「立ち上がれば死なないんだ」と信じて,陣頭で指揮をしていた時を再現するかのように,勇敢に立ち尽くす姿は,LOTRのセオデン王を思い出させますね。

しかしそんな苦行に耐える事15時間,王様は,ついにクッションに倒れ伏してしまいます。

さあ大変,国は上を下への大騒ぎ。巨大な船並みの大きさの魚が上がるわ,北部の森に不思議な生物が現れるわ。。。。不思議な事が一杯起きたようです。(笑)

あんまり面白いんで,昼休み中は3ページしか読めませんでした。(爆)

実はエドワード3世という王様は,平均寿命一体いくつなのか心配になる位短命な人々が多い当時の世の中で,64才まで生きた人ですから,結構長生きと言えるし,その在位も50年(おそらく当時の人の一生より長いでしょうねえ(汗))だったので,この王様がいなくなるというのは,大事件だったに違いありません。

‥そして夕方の15分でさらに3ページ。

王が亡くなり,継ぐべきだった彼の息子エドワード黒太子(Edward, the Black Prince)は既に病気で亡くなっている為,その息子,リチャード2世が後を継ぐ事になりました。一方,先王の生き残っている息子達の中では1番上のジョン・オブ・ゴーント(John of Gaunt)は,ちょっと不満気です。

余談ですが,この時亡きドン・ペドロの娘コンスタンシアが彼の,そしてイサベルが弟エドムンド・オブ・ラングリー (Edmund of Langley)の奥方でございますよ。

‥という事を念頭に,いよいよ,物語が始まります。
ふん,ここからはミステリーなので,筋には触れない事に致します。


6巻既読前提の Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (6)

2007-02-23 00:12:32 | ハリポタ3巻
Chapter 8 : Flight of the Fat Lady (3)
ハロウィンの祝宴の食事は大変おいしかったそうですが,太った婦人が逃亡。ピーブスが教えてくれたんですね。ダンブルドア先生を怖がるなんて,らしくないけど,ルーピン先生以上のイタズラ(笑)でもされたのでしょうか。(もちろん,ダンブルドア先生に,だ(爆))

そんな彼も6巻の「あの日」は静かでした。(泣) どこで何をしていたのでしょうか。。

Chapter 9 : Grim Defeat
紫の寝袋のシーンです。後のテント等の話から,魔法使いの世界の寝袋は,中が広がっていて,結構快適に寝れるのかな,と,想像してしまいます。(笑) この寝袋の話と,続くスネイプ先生「念願」のDADAの授業は,3巻を初めて読む人にとっては,なかなかイミシンな所です。彼はルーピン先生がシリウスを入れたと思っていて,当てつけの為に狼人間を教えたのですね。

対スリザリンのはずが,ハッフルパフ。いみじくもセドリック・ディゴリー紹介のシーンとなっております。3人娘がセドリックの事を,見た目がよくて静かでいい男,と評価しておりますね。やっぱ「静かな男」は洋の東西を問わず好まれるんですねぇ。(笑)

試合中,ハリーはディメンターを通してお母さんの最期の声を聞く訳ですが‥‥,今回,ふと思ったのですが,実は彼女は,直接ハリーを殺そうとするヴォ卿の前で,パニックに陥った哀れな母親を演じて,わざと自分を殺させる事で,ハリーにかけたバリアをスイッチオンして,ヴォ卿を罠にかけ,逆にヴォ卿暗殺を企てた大胆な策士と見る事もできますねぇ。。。
いや,何故そう思ったかと言うと,5巻6巻で垣間見たリリーは,ジェームズを「ポッター!」と苗字呼捨て,ナメちゃんに曰く「面白い子」,とにかく元気なんですよね。たとえ死を前にしても「慈悲にすがる哀れな母親」ではないと思うんですよ。どちらかと言うと「巨悪に立ち向かう強い母」じゃないかなあ。。少なくてもあの声のシーンの前に,ハリーにバリア魔法をかけ,覚悟を決めて待っていたのではないかと思うんですよね。

どうもこの時を境に,ハリーのクィデッチへの情熱が,次第に薄れて行っているような気がします。何故なのかなあと不思議に思っていたのですが,初めて負けた事,ニンバスを失った事もあるのでしょうが,後にダンブルドア先生が言う大事なテーマ,「what is right and what is easy」も関係あるのかな。ハリーにとってクィデッチは,父親から受け継いだ才能で,苦労する事なく,簡単に手に入れた名声だから,あまり執着する物ではないのでしょう

ところで,何故クィデッチ競技場にディメンターがいたのかと考えてみたら,シリウスがそこにいたからなのでしょうかね? そんな事も今頃発見。(笑)

Chapter 10 : Marauder's Map (1)
忍びの地図そのものの登場の前に,ハリーと,地図を作った張本人の1人ルーピン先生とのやり取りが入ってます。ルーピン先生の声,いつ聞いても素敵だなあ。。

双子がハリーに地図をプレゼントしてくれるシーン,徹底的におちゃらけフレッドと,ちょっと真面目なジョージの性格の違いを把握していると,どっちが喋ったという前に,どっちのセリフだったかはっきりわかって,すご~く面白かったです!

しかし彼らもこんなエライもの,よくこの年にハリーにくれる決断をしてくれましたねぇ。。


久しぶりにBBC版LOTR (12)

2007-02-22 23:34:20 | Tolkien・HoME
ディスク9も好きですが,13はまた格別です。
なにせ,BBC版LOTRを聴くのは,これを聴く為と言っても過言ではありません。(笑)

木の鬚は,新しい時代から取り残されているようで,寂しそうですね。HoMEの初期の下書きでは,黒門前の戦いにエントも参加する予定だったと思いますが,もし参加していたら,何らかの形で一緒にお祝いしていたでしょうから,ここでこんな寂しさを味わう事はなかったはず。‥なるほど,この,何ともな時代に取り残された寂しさ,を,表現したくて,エントを指輪戦争に参加させなかったのですね。

レゴラス,ギムリは,まるで1年か数年に1度の同窓会位のノリでさよならを言って去って行きますね。確かに,よくよく考えてみれば,彼らはその後中つ国ではサム,メリー,ピピン,アラゴルンに会えただろうし,大海を渡った後にはガンダルフやフロドと再会できたかもしれませんし,まあ,いっか。(笑)

アラゴルンが去るシーンはとてもカッコよく,感慨深くで大好きです。育ての親エルロンドとは今生の別れとわかっていて,お互いにクールに別れを交わす所がまたなんとも。。フロドとサムにはまた余計な冗談(笑)を言ってくれる所が暖かくてよいですねぇ。そしてあのバッチィ馳夫さん(笑)も,今や白いマントが似合う男に。風になびくマントが炎のよう‥‥,トールキンさんの想像力‥‥! 1度映像で観てみたいですね。

馳夫さんが王様になったと聞いた時のバタバーさんの反応,いつ聞いてもいいなあ。(笑)

不穏なシャイアに帰って,ひときわ勇ましい声を上げているのはメリーですね。今回は,最初から,メリーとピピンの声がかなりはっきり聞き分けられました。

ガラドリエル様のおみやげをシャイアに撒くシーンの音楽が美しく,うっとりしますね。

最後の旅にサムを連れ出そうとするフロドと,ローズのやり取りを聞いていて,ローズってホントによくできた女性だなあと思いました。男性から見て都合の良い女性(笑)ですが,女性が見ても,こんな人になれたらいいなあと思えるような,優しい人ですね。

‥ラストは特にいいなと思います。いつもここは惚れ惚れ。
ビルボの詩の朗読と,いつも短気な(笑)ガンダルフの,珍しく優しい声。
船が出港するとそこで歌が流れてきますが,"Guided by the lonely star, ..."♪という歌詞がとても素敵で,う~む,原作本文ではありませんね。おそらく,何となく記憶にあるので,ビルボの最後の詩の一節だと思います。(今その本が深い所に埋まってて確認できませんが(笑))

サムの最後のセリフ,"Well, I'm back."は,単に最後の旅から帰ってきたという意味というよりは,指輪の旅がここでようやく終って,全てが元に戻ったという事を意味しているんだなあと改めてわかりました。全てが元に,‥ただ,フロドは1人帰れなかった。。フロドが指を1本失ったのは,これを象徴していたんだ,と,今回初めて気付きました。始めてLOTRを読了してから5年近く。今頃気が付いたか(笑)

HoMEには描かれているエピローグを,正式版に載せなかったのは,このラストの静けさをぶち壊しにしたくない,フロドが戻れなかった事の意味をじっくり考えて欲しい,というメッセージを感じました。

最後にもう1回,最後のトラックを聴いて,また,今頃(笑)気付いたのですが,ローズはやっぱしすごい女性です。サムが1人で帰ってきた事に全く驚いておりません。

6巻既読前提の Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (5)

2007-02-21 00:26:18 | ハリポタ3巻
一気に50ページ進んだ昨日と比べて,今日はお昼休みに読んだので,5ページ位かな?(汗)

Chapter 8 : Flight of the Fat Lady (2)
ホグスミードに行けないハリーを待っていたのは,ある意味「ご褒美」ですね,ルーピン先生との一時。ルーピン先生とシリウス・ブラック,スネイプ先生,ジェームズとの関係を考えながら読むと,‥いや~今読むと,ホントにイタイですねぇ。。。元々彼とスネイプ先生との間は,そんなに決定的には悪くなさそうですよね。スネイプ先生が薬を作ってくれたりしてるし。まあ,ダンブルドア先生からお願いされたのかもしれませんが。

この当時,ルーピン先生でさえも,本当にシリウスを殺人者と思っていたのでしょうか? 確かに,仲良し4人グループのうちの2人を殺したと思わせられれば,仕方ないのかもしれませんが(あ~それでさすがのスネイプ先生も,ちょっとかわいそうに思って,薬作ってくれたのかな(笑)),それにしても,シリウスがそれをやったとストレートに信じたのでしょうか? 少しでも「そんなはずはない」と思わなかったのでしょうか?

ふむ,スネイプ先生は信じてもシリウスは信じないハグリッド,親友を殺人者と思っていたルーピン先生。一体何故,皆こんなにシリウスを信じないのか,まだまだ私達の知らない秘密の臭いがしますね。ますます興味津々でございます。


HoME9 I:The Story of Frodo and Sam in Mordor (4)

2007-02-20 00:22:30 | Tolkien・HoME
歩みがのんびりになっております(まだ始めて5ページ目)が,ここはとても興味深いので,じっくり読もうと思います。多分,この先の,もっとちゃんとした下書きより面白いですよ~~。

<Outline>
((II)続き)ガンダルフはもちろんフロドが成功し,指輪が葬られた事をわかっている。グワイヒアを送って様子を見させる。何羽かは炎で落ちる?《ひぇ~~》 しかしグワイヒアはさっと舞い降り,サムとフロドを拾って戻る。アラゴルンら再会で大喜び。特にメリーとピピン?
</Outline>

クリストファーさんは,いつの下書きがわからないけど,と,また別の下書きを付けてます。

<Outline>
Ganfdalfは指輪が炎の淵に到着したと知る。突然サウロンは指輪が危機に陥った事に気付く。彼はフロドを見る。最後の絶望的手段として,彼の軍をフロドの方へ向け,止めようとする。同時に魔王を山に送る。全ての筋書きは明らかだ。

ガンダルフは,グワイヒアにオロドルインに飛ぶよう命じる。
</Outline>

さて,次の下書きは,文章としては不完全な部分が多いですが,トールキン父さんが,1944年10月頃に書いたと思われる物だそうです。当時は,5巻(翻訳版8巻)の下書きを書いていて,HoME8巻の中で,まだファラミアがペレンノール以降も元気に活躍する事になっていた当時の物だそうです。

<Outline>
(III)
彼らは11日にイシリアンに入る。エオメルとファラミアはミナス・モルグルを調査する。残りは北へ向きを変え,モランノンへ向かう。エミン・ムイルからエントとエルフも参加。12日に古戦場でキャンプ,サウロンのメッセンジャーと交渉。ガンダルフ拒否。

サムは11/12日の夜にフロドを救出。モルドールへ下る。
(ゴラムは彼らの後を付ける。彼らはキリス・ゴルゴルに兵が集まるのを見て,しばらく隠れ,その後進む。ゴラム,後を付ける。→この部分は削除され,次の文に入れ替え)

フロドは高い塔から玻璃瓶を掲げる。まるでエルフの目のようにイシリアンの白の軍が見える。反対側にモルドールの秘密の巨大な部隊を見る。サウロンはゴンドールでの敗戦の為にフロドを捕まえるのが遅れている。

滅びの山はキリス・ゴルゴルの内輪にある。しかし暗闇が全ての地を覆っていて,彼らに見えるのは山の火とバラド=ドゥアの目だけだ。彼らは道を見つけられない? 12日にようやくキリス・ゴルゴルと同じ高さのスロープに着く。そこで大きな部隊を見る。これ以上行けない。13日まで隠れる。ゴラムが付けてくる。突然部隊がいなくなる。サウロン自身が戦いに出る。彼らは平原を渡り山へ登る。フロドは白の部隊が退却させられているのを見る。
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サウロン御自ら戦いに,という所がすごいです~!

Run!Run!Run!