Crowner's Quest: A Crowner John Mystery (Crowner John Mysteries) 価格:¥ 1,012(税込) 発売日:2005-04 |
ジョンの奥さんマチルダの家族,ドゥ・レヴェル家って,ハリポタに出てくるダーズリー一家みたいです。(笑)権威が大事だと考えている所とか。そこへ,ジョンの片腕でありボディガードのグウィン・オブ・ポルルアンが入ってきますが,Cornishであるグウィンには,ノルマン系のマチルダには差別意識があるようです。イギリスは日本と似たような島国と思っていましたが,いろいろな民族アリで,日本よりずっとフクザツなんですねぇ。
そこへ,事件のお知らせ。ジョンの同僚トマス・ドゥ・ペインがやってきます。彼は元々修道士ですが,ノービスの修道女を乱暴したかどで,辞めさせられたのだとか。。(実際は抱きしめただけらしいですが)どうやらロバート・ドゥ・ヘインというカノン(修道士)が亡くなっていたそうで。。。ちなみに,カノン(Canon)とはmonkよりは俗世に近い修道士だそうです。
現場は何とトイレ。ここで中世のトイレについて詳しい記述があります。(汗)木のベンチに穴が開いていて,その後ろにモノが溜まっていて,汲み取り式なのだそうです。ドゥ・ヘインはその「溜まり」の上に首を吊って亡くなっていました。
ここから,法医学のプロ,ナイトさんの真骨頂。(笑) 首の絞め跡が二重になっているとか,それが交差している事から他殺の可能性があると事細かに説明があります。ドゥ・アレンコンはドゥ・ヘインの知り合いで,彼は温厚で敵はいないと証言。
ジョンは,いろいろ調べた結果,ドゥ・ヘインは誰かに首を絞められ殺されたのだろうと結論付けます。さらに口を強く押さえた跡も発見。
ところが,ここで,彼の天敵(爆)義理の兄リチャード・ドゥ・レヴェル登場。優雅に,高飛車に,すぐに犯人を吊るすと宣言。。。しておきながら,何故自宅のトイレで首を吊った男が殺されたと断定できるのかね?と,ジョン・ドゥ・ウォルフを責めます。(ジョンはいつもコイツを殴ってやりたいと思っているのだそう(汗))リチャードは,ドゥ・ヘインが殺された理由を知りたいようですが,金目当てでないと見ると,途端に興味を失くします。
ジョンは,ようやく家に帰ると,パーティを台無しにされたと怒る妻に,言い訳で苦労します。(笑)