ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

久しぶりのThe Hobbit 18-19 #hobbitRAL

2011-04-24 09:50:52 | Tolkien・Hobbit
フィーリとキーリが伯父に殉じたくだりがわずかに1行なのが,ちょっと寂しい。

ビルボの目覚めのシーンって,後のLOTRでのフロドやサムの目覚めのシーンの原形ですね。でも,ガンダルフに起こされるのではなく,エスガロスの人間に案内されて会いに行くんだ。

そういう観点で見始めてしまうと,トーリンの最期は,ボロミアと,セオデンに重なります。ここでフィーリとキーリを殉死させてしまったので、メリーとピピンにはにああいう運命を用意したのかな,とか。。。

五軍の戦いは前年の秋。今は春。お土産話を楽しみに待っていたエルフさん,気が長い(笑) ビルボはここで,裂け谷ではいつも?居眠り,の癖がついたのね。もし映画で,当時9才~10才の,将来の馳夫さん,すなわち,エステルが出てくるなら,このタイミングかな,と思います。(^^)

死人占い師(=サウロン)を追い出したのは,great council of the white wizards。と,いう事は,サルマン様ご活躍?の,ように読み取れますね。

ビルボのホビット庄帰還後の,その後の様子が矢継ぎ早に伝えられておりますね。ずーっと以前に調べた資料によれば,バーリンはご存知のようにその後モリアに移って王となりますが,オークやバルログとの戦いで倒れ,オインとオーリがこれに殉じます。ダインははなれ山の王として指輪戦争を戦って戦死したそうです。それ以外のドワーフは,指輪戦争の後まで生き延びたようです。ってか生き延びたと思ってます。

グローインはご存知の通り,後のエルロンドの会議に息子ギムリを伴って現れますね。その時,ボンブールが太りすぎて6人の介護を受けていた事がわかりますね。

。。映画で,ドワーフ達のその後が示されると嬉しいですね。

久しぶりのThe Hobbit 15-17 #hobbitRAL

2011-04-16 21:34:45 | Tolkien・Hobbit
トールキン(だけじゃないかも)は、crowとravenを使い分けてるという話を聞いた事がありますが、まさにここ、バーリンが説明してくれてますね。
Those were crows! And nasty suspicious-looking creatures at that, and rude as well. You must have heard the ugly names thay were calling after us. But the ravens are different. There used to be great friendship between them and the people of Thror; ....


洞窟の入り口は、絵などで見ると、結構大きいと思いますが、わずか十数人で数日で、しっかり塞ぎ、かつ、新しく道まで作る事が出来たのですね。すごいスキル。(時節柄気になる(^_^;))

人間とエルフの部隊、トーリンを相手にせず、何故か目的地を前に大宴会。作戦なのか、ドワーフを甘く見ているのか…もっとも、実はこの時ガンダルフが参加しているんですよね。…て事は、やっぱり(ガンダルフの)作戦?

ビルボがアーケン石を持ってきた理由は、トラブルを止めたいが為。しかし友人は裏切れないから戻る、そして、何の未練もなく石を渡したビルボに、バルドとエルフ王、

as he went both the king and Bard saluted him with honour.


この辺り、指輪物語シリーズの全てのテーマが詰まっているような気がします。


翌日、アーケン石を前に常軌を逸したトーリンの罵詈雑言(^_^;)の数々をメモ(汗)

undersized burglar!

Curse him for his choice of you! May his beard wither!

What have you to say, you descendant of rats?



ダイン様の部隊が到着、バルド、エルフの王連合軍と押し問答をしている間にゴブリン部隊も到着。。という事で、言い争いどころではなくなります。。

ビルボの指輪について、
it prevents your head from being specially chosen for a sweeping stroke by a gonlin swordsman.

に、受ける。この当時は、まだそんなのんびりした事を言っていられたのですね。(^^;)

やがて連合軍が追いついめられ、誰もがすっかり忘れていた時に、突如現れるビルボの「旅の仲間」たちが突然登場! トーリンがヒーローになる瞬間、何度読んでも好きです。ここを読むためにこの本を読むと言っても過言でない

熊バージョンのビヨルンが来て、鷲達が来て…活躍できなかったビルボ。原作読み的には、変に無理しない方が自然で良いのですが、この辺り、映画でどうなるのか、少し心配な所です。

久しぶりのThe Hobbit 13-14 #hobbitRAL

2011-04-05 22:34:14 | Tolkien・Hobbit
ドワーフ達がドラゴンの力によって洞窟に閉じ込められ、数日真っ暗闇、魔法の鍵も効かなくなり‥という辺りのモチーフ、LOTRでモリアの入り口で怪物に閉じ込められたというお話でまた使われるんですね。(^^;)

ビルボは時折ヒーローらしかったり、ヒーローらしからぬ行為をしたり(^^;)、アーケン石を拝借してついに本当のドロボー。‥後々これがトラブルの元となるわけですね。

ビルボがコウモリか何かにぶつかって慌てて助けを呼んだ後で、助けに来たドワーフ達はあっという間に宝探しに没頭。トールキンの他の小説(シルマリルかその辺り)に、ドワーフという種族の特徴は「practical」と書いてありましたが、ここほどそれがはっきりわかる所はないですね。(笑)でもフィーリとキーリは最初に金銀のハープを見つけて早速演奏。どんな曲を奏でたのか、映画で見せて欲しいな。

この時からドワーフは、白雪姫の小人さんから、LOTRのあのギムリの姿へと変身したのですね。

その後正面口までの道は、LOTRの映画でのモリアの立派な坑道と被りながら想像してみました。正面口に小川。。なかなか良い景色ですね。しかし、ビルボはお腹が空いている(笑)安全な所へ登って、クラム登場!(笑)


一方、湖の町。その描写
From their town, the Lonely Mountain was mostly screened by the low hills at the far end of the lake, though a gap in which the Running River came down from the North.

からすると、湖とはなれ山の距離感は、旭川と旭岳位なモノでしょうかね? 旭川がスマウグに襲われたら(汗)確かに旭岳からでは気配を感じる事はできないでしょう。ちょうど石狩川もあり、実際増水して事故なども起きる事があるので、バルドの言葉もリアルに感じます。。

... growing ever huger and more bright ...

英会話学校の文法得意な生徒なら大得意で(笑)追及しそうな文章だ。しかし、私ゃこれはわざとだと思うけどな。(^^;) イギリス人て、しばしば、ノンネイティブな日本人にもはっきりわかる文法ミスを、小説や歌に確信犯的に入れてる気がする。。(良い例がビートルズのあの名曲‥and she don't care!)

しかし、スマウグが迫ってくる様や、急いで避難する人達、そしてスマウグの攻撃‥‥、つい半月あまり前に現実に起きた出来事と重なります。

バルドの手に残った1本の矢。
If ever you came from the forges of the true king under the mountain, go now and speed well.

先祖代々受け継がれたその矢は、かつてのドワーフ王の下に作られた矢だったのですね。
スマウグ退治後、バルドでさえ気になるドラゴンのお宝。(^^;)


さて、建造物というより元々の住処と、人口の1/4を失った湖の町ですが、‥避難先でいろいろな物資が不足したり、病気になる者が出たり‥‥そこへ森のエルフの援助開始。‥何かとても、現在の現実と重なってしまいますが、復興に向けて動き出す人々のこのたくましさは、応援したくなりますね(^^)

Run!Run!Run!