ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter II : From Hobbiton to the Woody End (3)

2004-11-30 23:08:24 | Tolkien・HoME
昨日更新をさぼったので,今日は2日分です。ちなみに今読んでいる草稿は,かなり正式版に近いし,完成度は高い物のようです。それにしても,なかなかマーマデュークに会えませんね。。(楽しみにしているんだけど(笑))

キツネがお休み中のホビット達を見て独り言。「ホビットが家の外の木の下で寝るなんて聞いた事がない! 何かおかしな事が起きているのかも!」
翌朝,ビンゴは起きると首が痛い。彼は思わず,何であの美しい羽のベッドをフォスコおじさんにあげちゃったんだろう? 彼には木の根っこの方がよっぽどいいぞ(おいおい!)
ビンゴが他の2人を起すと,オドは「お風呂はもう暖まった? 朝御飯は9時半がいい~」ビンゴ,オドの毛布をはぎ取り,フロドの上に転がします。(笑)

朝食終了後,彼らはジグザグの道を抜けてブランディワイン川に向かいます。
オド,"The road goes on for ever..."とつぶやくと,フロド(ビンゴではなく)が,例の"The Road goes ever on and on ..."の詩を口ずさみます。

しばらく行くと,‥ついに黒の乗り手の登場です。今度は,黒い馬,黒いフード,顔は全く見えません。そして彼はビンゴの傍に来ると(ビンゴは指輪で姿を隠しているだけ)くんくん♪臭いを嗅ぎます。

やがて黒の乗り手は行ってしまいましたが,ここでフロドが妙な事を言います。彼は,その年の春,シャイア北部の沼地に行った時,彼等(の仲間)を見たようです。その乗り手は,ホビット庄という場所を知らないか,またそこに住むバギンスという者を知らないか,と尋ねたそうです。
ビンゴは,それは言って欲しかったなと言い,ガンダルフがいたらよかったのに,と言いますが,2人に旅を続けたいかと尋ねると,フロドは「もちろん!」オドは「おじさんの行く所ならどこでも」と答えます。(でも食べ物が気になる様子(笑))

彼らは旅を続けます。大きな木の下で食事を摂りますが,そこでまた馬の蹄の音を聞きます。3人は一旦隠れますが,急がないとバック郷でマーマデュークと会う約束をした時間に間に合いません。
彼らは先を急ぐ事にしました。フロドが「もし『彼』にボルジャー=バギンスさんはどこ?と聞かれたら何と答えるの?」と尋ねるとビンゴ「ホントの事言っていいよ。『どこにもいない(Nowhere)』って」

Woody Endに入ると,星が出てきて,彼等は警戒心も解け,元気になってきました。
ここであの詩の登場‥‥って,何の詩だって? ですね。(笑)

Upon the hearth the fire is red,
Beneath the roof there is a bed;
......
Home is behind, the world ahead,
And there are many paths to tread
Through shadow to the edge of night,
Until te stars are all alight.
.....

そうですそうです。この最後の段落の所が,ROTKでピピンが歌っているあの歌です。(実はこの詩の和訳がこのBLOGのタイトルにもなっています)この時期から既にあの部分はあったのですね。

歌の最後に,オドは,「さー,ベッドだ♪!」と大声で歌ってフロドにたしなめられます。実はまた蹄の音が聞こえたのでした。
ビンゴは,今度は何者なのか確かめたいと言って,指輪をはめて道に出ます。やがて黒い陰が近づいてきます。影が例によって♪臭いを嗅いで地面にかがんで,ビンゴに向かって這って近づこうとした,その時,突然,笑いと歌の混じったような声が聞こえ,影は慌てて立ち去りました。
フロドはすぐさまエルフの仕業とわかり,大喜び。3人はエルフを捜し始めます。
Gilthoniel! O Elbereth!
の歌が聞こえてきました。

エルフの一行は立ち止まり,中の1人がビンゴに声をかけます。彼はホビットが3人夜道を歩いているのは珍しいと言い,裂け谷のエルフ達から話は聞いていると言います。
彼はフィンロド家のギルドール・イングロリオンと名乗ります。

フロドが黒の乗り手について尋ねますが,エルフはそれについては話さないと言い,彼等に一緒に来るように言います。ギルドールはベッドと夕食を提供するよとイミシンにオドに言います。オドはおろおろ(笑)。「エルフの耳にはご注意!」とギルドール。

エルフ達は彼等を連れて歩きます。やがて一行は森間村の近くまで来ます。そしてエルフ達はホビット達をもてなしてくれます。しかし彼らは,「自分達の家だったら,もっと一杯もてなしてあげられたのに」と言います。

The Hobbit CD : A Turning Point

2004-11-30 22:42:15 | Tolkien・Hobbit
***LOTR既読もしくは映画鑑賞済み前提です。***
私は先にホビットの冒険を読みましたので,LOTRの話の内容は知らなかったワケで,初めてこの章を読んだ時,へっ,これがあの有名な指輪?と,おそるおそる周りに確かめたほどです。(周りも知らなかった(汗))
で,この章に出てくる「ヘンなヤツ」が,あんなに最後までついてくるとはもちろん思ってもいませんでした。私は最初に読んだ時,マジで,アイツは,ハリポタに出てくるルーピン先生のペット?「グリンデロー(水魔)」という生物に違いないと思いました。(笑)(だって身体的特徴とか似てるんだもの(爆))

実はこの章は,ご存知の方も多いと思いますが,LOTRの出版後に,LOTRと矛盾しないよう改訂されてしまったんですよ。最初はどのようなお話だったか,知りたいですね。(HoMEのどっかに載ってないんでしょうかね?→読んでるくせに横着な私(爆))

Chapter 5: Riddles In the Dark
さて。。ビルボは気が付くと,真っ暗闇の中にいました。見える物と言えば,岩盤の床だけ。彼は何か指輪のような物が転がっているのを感じて,何も考えずにポケットに突っ込みます。
ビルボはトロルの蔵から持ってきた短剣(=つらぬき丸。この時点でまだ名前を付けてない)の事を思い出します。(ゴブリンが近くにいると青白く光るという性質はここで紹介されるんですね!)彼は地下の湖のような所にやってきました。

湖の中のぬるぬるした島の上に,ある生物がいました。彼の名前はゴラム。実は彼はゴブリン達にも恐れられる存在でした。彼はビルボに気付き,そっと近づいてきます。そして突然ビルボの傍に出てきます。ビルボは驚いて短剣(つらぬき丸)を取り出します。彼が短剣を見てちょっと礼儀正しくなったので,ビルボは外へ出る道を尋ねます。するとその生物は,なぞなぞをしようと言います。

そしてお互いになぞなぞを出し合いますが,私にはビルボの問題の方が難しく感じました。ゴラムの問題は,答えが,「山」「風」「闇」「時間」「魚」,と,彼の生活に密着したものばかりなんですね。(笑)
最初に読んだ時,ゴラムが時々ふるさとの穴とかおばあちゃんとかを思い出しているのをもっと注意深く読んでいたら,彼が「グリンデロー」ではあり得ない事がわかっていたはずですね。(汗)
最後にビルボが,正解が「指輪」になる問題を偶然出し,それにゴラムが答えられない,というのは,何とも皮肉。まるでビルボ,ゴラムと指輪の関係を象徴するかのようです。

最後の問題に答えられなかったゴラムは,いよいよ怒り出します。
ゴラムは(まだ指輪が自分の住処にあると思っていて)指輪を取りに行きます。しかし見つける事ができず,ビルボに盗まれたと思って戻ってきます。ビルボはこの時偶然指輪をはめてしまいますが,彼はここで,この指輪の機能を発見します。どうもゴラムには彼の姿が見えてないようなのです。

そこでビルボはゴラムについていく事にしました。ゴラムはやがて知らず知らずのうちに,出口の近くまでビルボを「案内」します。ビルボはこの時,ゴラムが危険な生物で自分の命が危ないと知りながら,憐れな奴と思って,殺さなかったんですね。

ビルボは最後にゴラムを飛び越え,逃げ出そうとしますが,そこでゴブリン達はビルボの「影」(影は消えないのね(笑))を発見。急いでドアを閉めようとしますが,間一髪でビルボは脱出に成功します。この時,ドアに挟まって,チョッキの真鍮のボタンを全部飛ばしてしまいました。(この事件のせいで,このボタンは有名になりますね)

ROTK SEE 6分間フッテージ観ました!

2004-11-30 22:34:09 | Tolkien・映画
***ROTK SEEネタバレです。***
4分はインタビューだろうと予測したのは言い過ぎでした。まあ3分位かなっ(^o^)

Comic Conに登場した物と同じようですが,私はあまり(少なくてもちゃんとした状態では)観た事ないので,嬉しかったです。全体で,今まで全然見た事のないシーンは,1分位でしたかね~。でも,貴重な新しいシーンがたくさん(1つ1つは短いですが)観れました。例えば十字路とか,サムが空を見上げて晴れ間を見つけて感動する所とか,メイキングですがアラゴルンとギムリの究極の「○突き」とか。

初めてではありませんがボロミアの○○などはインパクトありますね~。(笑)

SEEでメリットがあるのは誰かとよく議論されていますが,このフッテージでは,1番の恩恵を受けたのは,ギムリだと思います。かわいいシーン満載です。

糸つむぎ

2004-11-28 22:51:27 | ハリポタ6巻
***6巻強力ネタバレ要注意。***
悪ふざけ予測シリーズ,章名シリーズその3。

Chapter 2 : Spinners End
Chapter 6 : Draco's Detour
Chapter 14 : Felix Felicis

Chapter 2 : Spinners End
これはまず,「spinnerって何?」というのがミソですね。
spinnerの意味を調べるには,直接spinnerという単語を見てもいいのですが,spinという単語に一体どの位意味があるのか,から調べてみます。

spinという単語自体には,「回転,一走り,落下,下落,錯乱」というような意味があります。

次にspin+αの熟語を調べ,spinnerになる得るものを出してみます。すると「脱水機,ろくろ,車輪,情報操作,地球の自転,金庫のダイアルを回す,銃の弾倉,ダイヤル,皿回し,ルーレット,魚雷,糸つむぎ(紡績機),きりもみ落下」と,いろいろ面白い物が出てきました。

もう1つ,endという言葉がついていますが,これはお馴染みの終了,終わる,終わらせる,の他に,限度,末端,結末,目的というような意味もあります。

Spinnersと複数形で,Theが付いてないので,spinnerは特定のspinnerではなく,複数あるものなのですね。Endの方は動詞なのか名詞なのかはこれだけではちょっとわかりません。

以上の事を踏まえて,では"Spinners End"って一体何なのか,予想してみます。(例によって当たる見込みは薄いのでアテにしないで下さいね)

  1. Privet Drive周辺の脱水機が一斉に動かなくなるという事件が起きる(^o^;)(脱水機+終了)
  2. 魔法省が前年行っていた情報操作が終焉を迎え,きちんとした魔法大臣が登場する。(情報操作+終了)(美しい!)
  3. Voldemort側かDumbledore側かは定かでないが,何か新しい武器のようなものが出来上がる(ろくろ+終了)
  4. 上とは逆に今まで順調に生産されていた「何か」が止まる(紡績機+終了)
  5. ある種族の人達の運命が決まる(ルーレット+結末)


これは全部大ハズレかな(笑)


Selected Short Stories : The Decoration

2004-11-28 21:56:41 | BookClub
世の中には"predominant instinct"(卓越した本能)を持っている人がいるという,ちょっと大人のお話です。(modified 12/4 (^^;))

Sacrementさんは,子供の時から「勲章好き」でした。彼は小さな時真鍮の勲章をいつも胸につけていて,お母さんに手を引かれて,とっても得意になって歩いていました。しかし学校では平凡な生徒で,バカロレアも取れませんでした。
彼は大人になってからはかわいい奥さんをもらい,お金持ちの住む地域に住みました。しかし,彼は周りで勲章をつけて歩いている人達がどうも気になって仕方ありません。ある日彼は奥さんに,どうしても勲章が欲しいんだけど,何か方法はないかねと相談します。奥さんは,あなたは何か勲章に値するような事をしたの?と聞きますが,彼は奥さんが大臣に繋がりのある代議員のRosselinさんと知り合いと言う事を思い出し,奥さんに,Rosselinさんに話をしてくれないかと頼みます。
幸いRosselinさんは話を聞いてくれて,あなたはどういう事をしているのですかと尋ねますが,さて,バカロレアすら通ってないSacrementさんは,一生懸命アイディアを考えます‥‥。



テンプレート‥

2004-11-28 17:17:35 | 雑談
このごろ何かころころとテンプレートを変えてすみません。(汗)
テンプレートがたくさんあるもので,つい‥‥。(^^;)

私は,何の脈絡もないテンプレートを使う事もありますけど,なるべくLOTRに関係ある物を使おうとしてます。たとえば,「月」と「太陽」のテンプレートはミナス・イシル(月の出の塔),ミナス・アノール(日の没りの塔),「白ゆり」というテンプレートはエオウィンにちなんで使っていました。
今日は「赤ワイン」というテンプレートを使ってみました。これはミナス・ティリスの執政家の食卓,あるいは,踊る小馬亭のバタバーさんが,ゴンドールの王様は「金の杯で葡萄酒をお飲みになっている」に違いないと思い込んでいる所から。(どちらも映画では観れないシーンなんですねぇ‥‥)

ハロウィンからクリスマスにかけて何かが起きる?

2004-11-28 00:17:44 | ハリポタ6巻
***6巻強力ネタバレ要注意。***
悪ふざけ予測シリーズの,6巻章名シリーズその2です。

Chapter 2 : Spinners End
Chapter 6 : Draco's Detour
Chapter 14 : Felix Felicis

Chapter 14 : Felix Felicis
今日はこの章に挑戦してみようと思います。

まず,Felix Felicisって,何なのでしょう?
人の名前のように見えますが,で,確かにイニシャル揃いの名前はハリポタシリーズに多いのですが,それはみんな教科書の著者とか(例:Bathilda Bagshot),Howgarts創設者達(例:Godric Gryffindor)とか,ちょっと古い人の名前である事が多いんですね。

しかし,ひょっとして新しいDADAの先生か,もしくはDADAの授業に関係あるものかもしれない,と思いまして,過去の巻のDADAの先生初授業のシーンが,それぞれどこにあったかを,調べてみました。

1巻 Chapter 8 : The Potions Master
2巻 Chapter 6 : Gilderoy Lockhart
3巻 Chapter 7 : The Boggart in the Wardrobe
4巻 Chapter 14 : The Unforgivable Curses
5巻 Chapter 12 : Professor Umbridge

これを見てわかったのですが,DADAの先生初授業が1番遅かったのは4巻で,14章なんですよ。でも実は4巻は,Quidditch World Cupや,Triwizard Tournamentの紹介のような大きなイベントがあったので,授業の始まるのはちょっと遅れ気味だったんですね。(と言ってもカレンダー的には全然遅れてないんですけどね(笑))1巻もまた,学校が始まる前のエピソードが多かったので,全体の短い割りに初授業は遅いですね。
しかし,そうでない年は,今まで1番長かった5巻でも12章なんですよ。で,しかも,6巻は5巻よりはずっと短くなると言われています。

従って,もし6巻のこの14章が,DADAの新しい先生の紹介シーンだとすると,学校の始まる前に,かなりたくさんのイベントがあるという事になります。

さて,今度は14章って一体どの辺りの季節なのか,という目で見てみましょう。6巻は4巻5巻よりはかなり短くなるという話です。すると全体で30章位なのでしょうか。という事で,過去の本で,全体の真ん中マイナス1の章は何だったかをさぐってみます。

1巻 Chapter 8 : The Potions Master
2巻 Chapter 9 : The Writing on the Wall
3巻 Chapter 11 : The Firebolt
4巻 Chapter 17 : The Four Champions
5巻 Chapter 19 : The Lion and the Serpant

う~ん,これは意外と面白いかも。実は2巻と4巻は,どちらもハロウィンの話なんですね。3巻はクリスマス,1巻はハロウィンより前,5巻はハロウィンとクリスマスの間位の話です。

という事は,6巻の14章というのは,ハロウィン~クリスマスの頃の出来事の可能性が高いですね。また過去の例から,どちらかと言えば,クリスマスよりハロウィンの方に近そうです。
クリスマスとかハロウィンと言うと,急に頭に浮かんでくるのは,Fred & Georgeの事です。ひょっとして,何か彼らに関係のある話かもしれないと急に思い始めました‥‥。

‥という事で,結局何もちゃんとした予想はできませんでした。すみませんです。(爆)


たったの1日で完売?

2004-11-27 02:24:55 | Tolkien・映画
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」コレクターズDVD ギフトセット,たったの1日で完売。

そうなのですか。私は最初から参加しておりませんでしたが。
私はUK Amazonで購入予約しております。£27.22,現在日本円で約5,293円,日本版の約1/3の値段です。しかも,来月にはROTK SEEを鑑賞できます。いい事ずくめです。
それにしても,何故5000セットしか売らないのでしょう? 何故,日本のamazonでは売らないのでしょう? しかも何故2月まで発売できないのでしょう?
私はたまたまLOTRについては,頭の全てのデータベースを英語で持っている上に,某日本ではマイナーな俳優が演じるキャラのファンである為に,DVDに関する環境は整っていて,UK版で全然構わないのですが,ずっと日本版を読んできた正統派ファンにはあまりにキツイ仕打ちですよね。

29日には,US公式サイトで6分間のフッテージが出るそうです,が,6分。。。新しいシーンは一体どの位なのでしょうね? 私はPJのお話やインタビューなどで4分位は割かれてしまうと踏んでますけど。。。

The Hobbit CD : The Last Homely House

2004-11-27 01:44:56 | Tolkien・Hobbit
Chapter 3: A Short Rest
ビルボ,ガンダルフ,ドワーフ達は,しばらく広い荒野の緩やかな坂道を進んでいきます。ガンダルフの髭が道を指し示したような事を書いてありますが,便利ですね。彼らはやがて狭い谷間に入り,やがて裂け谷に到着。

最後の憩館の主エルロンドは,たくさんの物語に語られる英雄の1人です。彼の家はパーフェクトだそう,で,物語を語るにも歌を歌うにもよい場所,とあります。食べ物などもたくさん頂きました。
エルロンドは,ガンダルフとトーリンがトロルの住処から持ってきた剣を見ると,それは昔ゴンドリンという国で作られたもので,それぞれ,グラムドリング,オルクリストという名前という事を教えてくれます。面白い事に,何かある度に袋小路屋敷のおいしい物を思い出すビルボですが,最後の憩館にはずっといたいなあと思うんですね。
エルロンドは夏至の夜にはなれ山の地図を見ます。月明りに浮かび上がった文字(こういう仕掛けの文字はモリアの入口にもありますね)を読みます。それには,
"Stand by the grey stone when the thrush knocks and the setting sun with the last night of Durin's day will shibe upon the key-hole."
と,ガンダルフがスラインにもらった鍵の使い方そのものが書いてあるのですが,誰も気づいてない?ようです。てゆうか,トーリンが,"Durin's day!"と聞いて激しく反応したんですね。トーリンによると,ドゥリンの日とは,ドワーフの新年の事で,秋の最後の月の事,のようです。
夏至の夜と言えば,アラゴルンとアルウェンの結婚式のあった日ですね! この頃,エルロンドの家に10才のエステル君が住んでいたはずですが,10年後に出会う運命の女性と,78年後のこの日に結婚するなんて,まさか夢にも思ってなかったでしょうね。

Chapter 4: Over Hill and Under Hill
最後の憩館を出ると,霧ふり山脈に入り道は険しくなります。ここはかつて悪い支配者が邪悪な生物を住まわせた場所。ガンダルフやエルロンドでも迷う事があります。

険しい山道で,彼らは嵐に見舞われましたが,フィーリとキーリがちょうどよい洞穴を見つけます。ガンダルフはその洞穴の安全性を疑っているようですが,とりあえず休む事にしました。グローインとオインが火を起して皆休みますが,ビルボは気が付くと,ポニー達が次々と消えていきます。彼は大声(ホビットなりの)をあげました。彼らは洞穴の主のゴブリン達と戦います。ガンダルフがいません。

ビルボとドワーフは,ゴブリンに捕まってしまいました。ゴブリン達は彼らの荷物を奪い,ポニーやロバを食べてしまいました。ここでトールキンさんのテクノロジー批判というかテクノロジー嫌いが炸裂。(笑)人間が戦争で使うようなエンジンや爆薬は彼等の発明したのかも,と。彼はLOTRでもサルマンをテクノロジーを象徴するものとして,最初に悪に誘惑されるものと描いてますね。その一方で,パランティアなどは邪悪な使い道もあるけれど,ピピンのような若い人が新しい使い方を思い付いていくものだという事もわかってます。

話が逸れてしまいましたが,トーリンがオルクリストを出すと,ゴブリン達は興奮し,怒り出します。ここでガンダルフが救助に現われます。トーリンのオルクリスト,ガンダルフのグラムドリングのパワーでなんとかゴブリン達と渡り合います。
そしてなんとか逃げ道を見出して脱出の途中,後ろからいきなり襲ってきたゴブリンに慌てたビルボは岩に頭をぶつけて気を失ってしまいます。

Chapter II : From Hobbiton to the Woody End (2)

2004-11-27 01:06:37 | Tolkien・HoME
今日は,トールキンさんの書いていたものが,ついに「続ホビットの冒険」でなくなった,貴重な瞬間を見る事ができましたよ。

‥フロドが「蹄の音が聞こえる」と言います。ビンゴは「すぐに隠れた方がいい」と言い,オドとフロドは道の下の穴へ,ビンゴは指輪で姿を隠します。近づいてきたのは白い馬でした。鞍の上には何やら塊のような,灰色の服を着た小さな男が座っています。彼は頭をフードで覆い,目だけ出していました。
馬がビンゴの所に来ると,その男はくんくん臭いを嗅ぎます。彼は突然笑い出し,ビンゴの名を呼んでフードを投げ捨てます。それはガンダルフでした。(この当時ガンダルフは小さかったんですね)彼は隠れていたオドとフロドを呼び出しました。ビンゴも姿を現しました。
どうして自分達の居場所がわかったの?と聞くビンゴに,ガンダルフは,魔法を使ったんじゃなくて,丘の上から見ていたんだよ,と言います。

なんと,これが黒の乗り手の最初のアイディアだったんですね~。「臭いを嗅ぐ」という行為は,ガンダルフオリジナル(笑)だったんですね。

ところが,ここで,トールキンさんを思わぬアイディアの嵐が襲ったようです。前の章で,「話が勝手に意図しない方へ動き出した」というのは実はこの事だったんですよ。
そして原稿の「白い馬」は,突然「黒い馬」に書き換えられました。「灰色の服」は「黒い服」に,「目だけ出していた」は「顔を全て覆っていた」に変わります。

さあついに「脱ホビットの冒険」となりました。次はかなり進んだ長い原稿が出てきます。

Three's Company and Four's More
(クリストファー氏は,Four's Moreの意味はよくわからないと言ってます)
(ビンゴの誕生日パーティの後)オドとフロドがビンゴを待っています。オドは「ビンゴが食器棚にでも閉じ込められてなければいいけど」と言います。「心配する事はないだろう。」とフロド。
そこへ突然,笑い声が。何とビンゴは指輪で姿を隠していたのでした。そして彼は2人に「準備はできたか?」と尋ねます。「マーマデュークの所の所に寄って行くんだよね」とオド。でも「まず寝るのにいい場所を探そう」(やっぱピピンだ(笑))しかしフロドは,「夜のうちに少しでも進んでおこうよ。星の下を歩くのは楽しそうだ」するとビンゴは「フロドに1票」と言い,彼らは出発します。

そして彼らは緑丘陵を抜けてシャイアの南部に出て,ビンゴは農家の灯りに手を振り,途中で質素な食事を摂り,また歩き出し(オド気が向かない様子(笑))東街道から出て末つ森(おお,今度はWoody Endになってます!)バック郷へ向かいます。‥

それにしても,ビンゴはやっぱしコミックキャラですね。それに対してこの時点で既にフロドが1番賢そう。さて主人公はいつ,どうしてフロドに変わるんでしょうかね? ‥‥とは言っても,このまましばらくビンゴ主人公で続くようですので,様子を見ましょう。

Run!Run!Run!