さて,ここから起承転結の転の始まりぃ。
やっぱり,コーベットシリーズにしては,進みが早いです。
ところで,王子とガベストンは,コーベットとラナルフを食事に招待する,と,言ったのですが,2人は台所で大して贅沢ではないご飯を頂いただけ。これって昼食?(イギリスの食習慣は私たちとはやや違うという事は知ってはいるんですけど‥‥)
さて,食事が終わると,コーベットは銀貨で執事をつかまえ,王子は本当はどうやってレディ・エリノアの訃報を知ったのか調査。すると執事は,知らせに来たのはゴッドストウの門番赤鼻,しかし王子はその前から知っていたという噂があるという事を打ち明けます。
するとここでガベストン,やあごめんごめん,王子様とちょっとお話があって,食事に付き合えなかった。(なんだやっぱりさっきの食事はご招待だったのね)ではウッドストックをご案内しよう,‥との事。
ガベストンが案内したのは,地下トンネル。どこかから気味の悪い唸り声。思わずナイフを掴むコーベット。彼らが案内されたのは,恐ろしい犬達でした。犬嫌いのラナルフは真っ青。コーベットはかつて戦場でこういう犬を見た事がありますが,やがて敵味方の区別が付かなくなってしまったので,王の命令で処分されたそうです。
そして,いよいよ本物の祝宴。王子の家来が集まっていたのですが,コーベット達を無視。しかし彼をがっかりさせたのはそういう雰囲気より,後から登場した王子とガベストンです。2人はお揃いの衣装で手に手を取り合って登場。ガベストンって王子の妻か~?みたいな扱いに愕然(笑)
コーベットは長居するとヤバいと察知。すぐに城を出る決意。すると,執事が準備してくれたものの,何故か手袋が片方だけ。彼らは城を出て歩き出しますが,後ろから唸り声。。。。コーベットさっとマントを捨て,ラナルフ共々走って逃走。先ほどの犬達が追ってきます。どうもコーベットの手袋が,彼らへのおみやげになったようで‥‥(^^;)
彼らはゴッドストウ修道院にたどり着きます。(近いんだ)赤鼻に門を開けてもらって,城壁に上がりましたが,まだ犬の声。アメリア修道院長が2人の副院長を伴い「何事ですか?!」コーベットは,ウッドストック訪問後,ガベストンの「愛犬」に追われてほうほうのていで命辛々戻ってきたいきさつを話します。
彼らは病棟に通され,翌日元気を取り戻したコーベット,これから武装してウッドストックに戻り,あの変質野郎の首をちょんぎってやる!と意気揚々。(笑) ラナルフ大喜び。。なんですが,ここで,主人に伝えるべき事がありました。
まず,ラルフ・マルトートという王からのメッセンジャーが来ているという事,そして,赤鼻のお友達の密猟好きな居酒屋の主人が,昨日コーベット達を襲った犬にずたずたに殺された事‥‥‥
仕方なく(笑)コーベットはマルトートに会う事に。この時コーベットが変質野郎の首をちょんぎってたら,この後のイングランドの歴史が変わってただろね。
マルトートは,メッセンジャーの制服が全く似合わない,りんごのほっぺをした(^^;)若い兄ちゃん。王からのメッセージは,ドゥ・クラオンが既に先起こしている,お前は何やってんだ,というような物。
まだウッドストックに行くんだといきまいているコーベットの所へ,シスター・アガサが朝食を持ってきます。彼女はコーベットの手を取り,どうかお気を付けくださいな,ガベストンはずる賢い男です。院長は,犬達は彼が放したのだろうと仰ってますが,私達には証明する手だてがありません。彼にあなたを襲う口実を与えてはいけません。
シスター・アガサの行為に思わずドッキドキ(笑)のコーベット,でも,彼女は正しい,と,思い,復讐は思いとどまる事に。そりゃそうだよな,Prince of the Blood(何故,the Blood?)の前で剣を抜いたりしたら,反逆罪になったって不思議じゃない。
コーベットは今度はもう1度シスター・エリザベスを訪問。ラナルフが作ったアヤシイ(笑)湿布薬を持ってって,これはベッドの足に毎晩塗ると,空気を清浄化して邪悪な者を追い払いますよ,と,てきとーな事を言って取り入り,事件当日のシスター・マーサの事,レディ・エリノアの事について,さらなる質問。そこへ修道院長が乱入。「何してるんですか,ここは女子修道院ですよ。あなたが国の遣いであろうと,修道女が年取ってようと,ここに入る事は許されません!」コーベット怒りを押さえて「シスターは友人です。私は国の代理人であると同時に名誉ある人間です。」質問が終わったら出ます,修道院長も質問があるのでお待ちください,と,言います。
その後,シスター・エリザベスは,修道院長にそのような事をおっしゃるなんて,勇気がおありなのですね,と言い,今まで誰にも言わなかったという秘密を教えてくれます。事件当日,修道院に隣接する森の中に,白い馬を含む何頭かの馬と,数人の乗り手を窓から見たのだそう。
再び修道院長に質問。しかし新たな情報は得られません。
コーベットはラナルフとマルトートが待つ出口へ。どうしても行くのですか~というマルトートに,君は王の命で私の所へ来たのだろう。だから私の言う事を聞いてもらうぞ。と,言って,ドアを狙って石弓を引くよう命令。すると弓はドアに当たらず,その前にいた鶏に命中(汗)マルトート,だから,私はただのメッセンジャーなんですよう;その代わり,王様は,私は乗り手としては最高だとおっしゃってくれたんですよ。。。。