ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire 感想

2007-04-15 22:00:22 | ハリポタ4巻
最初にいきなりトム・リドルの犯した尊属殺人を取り上げ,3巻までの子供向けファンタジー気分を一掃。そして,デス・イーターという,恐ろしいヴォルデモートのサポーター達が紹介されます。

話は一気に暗くなりますが,一方,この巻の構成は他の巻では見られないユニークな面白さです。毎年の学校行事を変更し,外国の魔法使いを招待して,数百年振りという行事を敢行,それぞれとてもエキサイティングなタスクを1つ1つ達成して,最後に辿り着くのは,全然期待してなかったけど(汗),ヴォルデモートでした。

1つ1つタスクを達成して最後にヴォルデモート‥,7巻もそんな構成になりそうな予感がしますね。という事は,4巻には,7巻の伏線となるようなヒントが隠されているのでは? と,余計なおせっかいを考えたくなります。(笑)

この巻の重要なポイントは,スパイですね。ヴォルデモートの忠実な部下が,ホグワーツの新しい先生に化けて学校に侵入しました。犯人は,しかし複雑な家庭の事情を持つクラウチ Jr.という人物です。最後まで白黒はっきりしなかったクラウチ Jr.。偽ムーディの化けの皮を最初に見破ったのは,これまたスパイ疑惑のスネイプ先生というのは何とも興味深いです。

ムーディ先生の「実際の許されざる呪文がどんな物かは6年まで見せるつもりはない」発言の意味を知った時は,超びっくりでした。本当に6年でDADAの先生が実技を「披露」したんだもの。(汗;)ったく,ローリングさん,お好きですね。(笑) しかし同じ法則があるのなら,ヴォルデモートが復活祝いに来なかった3人について触れ,スネイプ先生について言う「He will be killed, of course.」というセリフは非常に怖いです。(汗)

この巻で,スネイプ先生は元デス・イーターだけど,自分達の味方だという事を,ダンブルドア先生が魔法省に証拠を提出しているという事が明かされますね。しかし彼は,6巻で,ヴォルデモート,ダンブルドア先生,両サイドの懐深くに入り込む事ができる,驚きの二重スパイだったという事が判明します。もはや「どっちの味方?」という事より,「何が彼のゴールなのか?」を問うべきなのでしょうね。ダンブルドア先生は,最期まで,スネイプ先生は自分達のサイドだと言い張り続けています。スネイプ先生が「ゴールとしている物」が,きっと,ダンブルドア先生と同じなのだと思います。。。

シリウスという人物を改めて見ると,次の5巻では血気に逸り過ぎな面ばかり目立ってしまいますが,本来,論理的で頭のいい人という事がわかりますね。監獄は情報収集には最高の場所(汗)ですね。彼の情報は,推測の及ばない所は仕方ないですが,当る所はきちんと的を射てます。

ハリーは,よく「成長しないヒーロー」と言われましたが,4巻ではかなり大きく成長してますよね。魔法使いの世界では「成人している」お兄さんお姉さんと対等に戦い,良い結果を残してきました。クラムと対等に渡り合った場面もありました。よく,有名スポーツ選手などは,プレッシャーが力になる,と発言しますが,ハリーの場合も,まさにそんな事が言える年でした。

これからいよいよ問題作の5巻に挑戦です♪


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (28)

2007-04-15 01:16:23 | ハリポタ4巻
Chapter 37: The Beginning
前回の記事はこちら

ここにダンブルドア先生の名台詞中の名台詞があります。例の「what is right, and what is easy」ですが,全体を載せてみましょう。
"Remember Cedric. Remember, if the time should come when you have to make a choice between what is right, and what is easy, remember what happened to a boy who was good, and kind, and brave, because he stayed across the path of Lord Voldemort. Remember Cedric Diggory."
と,全体は,セドリックを悼みつつも,彼を称える言葉になっています。いや~いよいよ7巻の発売まで100日を切って,みょーにセンチメンタルになるんですが(汗),7巻の最後には,もうダンブルドア先生はいません。一体誰が,ヴォルデモートを「vanquish」したハリーを評価してくれるんでしょう? ひょっとして,この時ダンブルドア先生は,7巻の最後でハリーを賛辞すべき言葉を,もう言ってしまったのかもしれないな~,な,気になってしまいました。

しかしホントに,7巻の最後にしめくくりのまとめをするのは誰なんでしょうね?

その名演説の直後,ボーバトン,ダームストラングとのお別れシーンです。フラー,クラム,そして亡きセドリックともしっかり友達になっているハリーが素晴らしいですね。ロンがクラムと話をするハーマイオニーを覗いたり,サインをおねだりする所が‥‥。(爆) ハリーは,18才のお兄さんクラムと「対等」のライバルと認められたのに,このロンの子供っぽさは‥‥?(^^;) でもこれが本来の15才なのでしょうね。

ハリーはトーナメントの賞金を,F&Gに「投資」する事にしましたね。自分でキープする気がないのなら,きっとこれがベストの決断ですね。ここで初めてシリアスな双子を見ました。(でも5巻でもっとそれどころではないシリアスな目に遭いますが。。(汗))

ハーマイオニー,どうしてリータ・スキーターをダンブルドア先生に「提出」しなかったのか,いつもの彼女らしくない行為に,5巻の発売までちょっとドキドキでした。結局悪い事にはならずにほっとしましたが。。。。

上の以前の記事にも書きましたが,ハリーはあんなに辛い目に遭ったのに,シリウスに十分に付いてもらえず,十分な休養も取れず,苦しい膿を出し切らないまま,5巻に突入してしまうんですよね。それであの異様な怒りっぽさになるわけですね。。


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (27)

2007-04-14 01:37:51 | ハリポタ4巻
Chapter 36: The Parting of the Ways
前回の記事はこちら

フライさん,前の章でのベリタセラムを飲まされたクラウチ Jr.のような,抑揚のない声でハリーを表現してます。そこがハリーがひどくダメージを受けているという事が感じられ,とても痛いんですよ。(泣)

シリウスがハグリッドのかぼちゃ畑にいたのは。。ファングと知り合いなのでしょうか。当時はまだ,ハグリッドもシリウスの無実は知らないはずで,もし正体バレたら,大変!(笑) 前にも書きましたが,彼はハリーの正式な保護者なのですから,当日の朝(何かずっと昔の事のように感じますね)の,チャンピオンと両親(保護者)との会見では,当然呼ばれるべきでした。せめてウィーズリー一家が知っていたら,犬の姿で一緒に行けたのにねえ。。

‥とは言え,彼は,ハリーがセドリックを連れて帰った時には,すぐ近くまで駆け付けていたに違いありません。もしその時ダンブルドア先生が彼を見つけたら,あのシーンでファッジ大臣やら偽ムーディやら人々がごちゃごちゃいる中で,シリウスに万が一の事があっちゃいけないと思って,かぼちゃ畑まで退避させたでしょうね。

例の,ダンブルドア先生が,ヴォルデモートの復活の「材料」を聞く場面,彼はヴォルデモートがハリーに触れられるようになったと聞いて喜んでいるように見えました。ハリーは,お母さんが彼を守ろうとした力が自分の血にあると言ってます。その血をヴォルデモートが頂いたのです。Volemortは,自分を無償で守ってくれる「愛」を知りません。でも,その「愛」の力に満ちた血をもらっちゃったんですね。。。He will have the power the Dark Lord knows not.。。。予言の一節が頭に浮かんできました。あぁ~~~そう言えば,この日すなわちその血をもらってからのヴォ卿は,妙にセンチメンタルだし,寂しがり屋だし,多少は愛を知ったのか? まあ,7巻でわかる事ですが。。

ファッジ大臣の行動力がスゴイです。ディメンターを仕掛け,ダンブルドア先生を叱り飛ばし,ハリーを頭がおかしいと決め付けながらも賞金はちゃんと渡す,まあその迅速な決断や行動から判断するに,やはり彼は基本的に優秀な人なのでしょうね。後任のScrimgeourさんなんかより,よっぽど良い大臣だったと思います。でも,偏見が強く,インチキ三面記事に簡単に踊らされ,信じるべき人を間違え,しょうもない保身の為に向かうべき方向を間違え,‥‥もったいないですねぇ。。


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (26)

2007-04-13 00:34:28 | ハリポタ4巻
Chapter 35: Veritaserum
前回の記事はこちら

ムーディ先生は何故かハリーにpeppery tasteな気付け薬を飲ませます。訳本にはコショウのようなって書いてあったのですが,この場面でコショウ? それはヒドイ(汗)

ハリー最初はぼーっとしていて,ムーディ先生にペラペラ喋っておりますが,彼がおかしいとわかると,途端にそれ以上余計な事は一切言いません。本当にいつもの事ですが,前の章であんな目に遭ってまだ残っている,ハリーのこの緊急事態への対応力,ホント奇跡ですね。爪の垢煎じて飲みたいですねぇ(笑)

最後に読んだのが随分前なので,すっかり忘れておりましたが,ムーディ先生は1度スネイプ先生の部屋への侵入を見つかっているんですね。やはりスネイプ先生,偽者とわかっていた可能性大ですね。ただ,さすがに「誰」とまではわかってなかったようで,「クラウチ!」と叫んでおります。 最初これを読んだ時,まあ~デス・イーター同士だから,お知り合いなのね,位に軽く考えておりましたが,スネイプ先生が予言を立ち聞きしたデス・イーターで,ベラ姐がロングボトム夫妻襲撃犯人グループのリーダーで,クラウチ Jr.はそのベラ姐のパシリだった(おいこら勝手にパシリと決めるな(笑))‥というのは,なかなか興味深いですね。

しかし,スネイプ先生も,あの時,あそこにハリーがいるとわかっていたなら,その地図を見せてくれれば,偽ムーディの化けの皮が剥がれるぞと素直に言ってくれればよかったものを。。。そうすれば,その後起きた幾つの悲しい出来事を止められた事か。。。。(泣)

クラウチ Jr.の打ち明け話から察するに,どうやら彼はロングボトム事件より以前から,ちゃんとデス・イーターだったようですね。で,ヴォルデモートの為に手柄を立てるのが夢だったと言っている所から,やっぱ彼はベラ姐のパシリだったのでしょうね(笑) ところで,彼が裁判でパパに必死に逃がしてくれと言ったのは,ベラ姐承認の計画だったのでしょうか?それとも,ディメンターに怖気付いての事でしょうか? ベラ姐は彼の事をどう思っていたのでしょう? いや何が気になるかと言えば,もしベラ姐が彼を可愛がっていたのなら,ファッジさん,7巻ではディメンターに要注意!ですぞ! これは,ディメンター返しでしょう。(汗)
ところで,ムーディ先生のトランク,素敵です。私も欲しい!(笑)


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (25)

2007-04-11 21:30:21 | ハリポタ4巻
Chapter 33: The Death Eaters
前回の記事はこちら

ヴォルデモートは,エイブリーというデス・イーターが何か罪を犯したと言って磔の呪いをかけていますが,6巻で,トム・リドルのお友達にもエイブリーという人がいましたね。という事はこれは息子? 友達の息子にそんな事しちゃうんですね。。。。

この章の多くの部分は,ヴォルデモートのセリフで占められているんですね。とても貴重な章だ。(笑) 彼はウソは言ってないだろうと思いますので,そのセリフは気を付けてチェックしなくてはなりません。

"in my service"で,3人亡くなったと言っていますが,ロジエール,クィレル先生,あと1人は誰の事を指しているのでしょう? 確かまだ複数のデス・イーターが亡くなっていたと思います。レグルス・ブラックは裏切り者なので,この数には入ってないかなあ。。。

戻ってない3人について,皆を裏切り怖くて戻って来れないのはカルカロフさんですね。忠実な部下というのは,クラウチ Jr.,自分から去ったのかな?と言っているのはスネイプ先生の事ですか。この辺りのヴォルデモートのセリフは,要注意かも,ですよ。

カルカロフさんについては「He will pay.」と言ってます。実際彼は,ディメンターの○○に遭ってしまいました。一方,スネイプ先生については「He will be killed.」と言っています。これは,怖いですよ; 6巻で,スネイプ先生はこの後ヴォルデモートの所に戻った事が確認できますね。しかも大きな仕事を成し遂げましたので,「He will be killed.」はすっかり忘れていましたが(そうやって忘れさせるのがウマイ),‥‥覚えている方もいらっしゃるでしょうか,ムーディ先生の「許されざる呪文がどんな物かは6年で。。。」こんな予言がされていました。実際その「実技」をしたのがスネイプ先生です。。。。いや~果たしてどうなのか,これ以上は言えません(汗)が,1つ救いは,3人のうち,カルカロフさんとクラウチ Jr.は,ディメンターの○○でしたが,スネイプ先生の場合は,万が一の場合,少なくてもそこだけはきっと違う,という所でしょう。。。(泣)

Chapter 34 : Priori Incantatem
前回の記事はこちら

この間,ついに購入した携帯版の翻訳版のあとがきに,「行くぞ!」に感動しながら訳されたというお話が載っておりましたので,この場面を楽しみに聴きました。原書では,
'Do it now,' whispered his father's voice. 'Be ready to run ... do it now ...'
'NOW!' Harry yelled; ....
となっております。

私は,同じこの章の,
Just answer 'no' ...
I won't do it, I won't say it ...
Just answer 'no' ...
'I WON'T!!'
And those words burst from Harry's mouth; ...
が好きですよ。


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (24)

2007-04-10 00:42:04 | ハリポタ4巻
Chapter 31 : The Third Task
あ~すみません,大事な章ですが,仕事が忙しくてじっくり書いている暇がないので,ここここ。でも,我ながらよくまとまっていますよ。(笑)

以前書かなかった事を書いておきましょう。
家族が会いに来るという所ですね,今回ここ聴いていて,本当ならここでハリーに会いに来るべきなのは,‥‥「シリウスだよ!」と思わず心で叫んでおりました。

スフィンクスのなぞなぞ,今頃初めて気が付いたのですが,伏線でしたね?! スパイって。え~そんなの今頃気付いたってバカにされそうですが(笑) しかしこの出題者,「スパイ」を見破ったスネイプ先生だったのでしょうか。(笑) そうそう,彼は1巻でもなぞなぞ出しましたよね! まさか?ハリーに最後のチャンスのメッセージだったのでしょうか?

Chapter 32: Flesh, Blood and Bone
前回の記事はこちら

以前の感想を書いたのは,GOF映画公開前ですね。映画でのこのシーン,セドリックは,突然頭痛に襲われたハリーを心配し,庇おうとして殺された事になっていて,実はほっとしました,が,実際は"Kill the spare!"(その予備の奴を殺してしまえ!)という,何とも冷酷な命令でセドリックは殺されてしまうんですよね。

後でダンブルドア先生が,このヴォルデモート製造法を聞いて,ちょっと目を輝かせますが,ハリーに義理のあるワームテールの肉を使ったという所辺りが嬉しかったのでしょうか? ダンブルドア先生は,また,いつかハリーはワームテールを助けた事を嬉しく思うじゃろう,と,予言めいた事も言っておりました。もしかすると,ワームテール自身がハリーに恩義を返すのでなく,ヴォルデモートに宿る彼の肉が,‥‥‥なのかもしれませんね。


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (23)

2007-04-07 00:03:58 | ハリポタ4巻
*** 原作に載ってない非公式情報あります ***

Chapter 30: The Pensieve
前回の記事はこちら

いつも1章であちこちのシーンが入るハリポタ,この章は珍しく,校長室のペンシーブ1つです。

ハリーが見たのは,たった3ヵ月後に自身がヒアリングにかけられる事になる,魔法省の一室。たった3ヶ月!なんですね,ホントに!

カルカロフさん,何人かのデス・イーターの名前を平気でポンポン挙げてしまいます。これがシリウスが話していた「取引」という奴でしょうか。6巻で彼にディメンターを仕掛けたのは,この時名前をばらされたアントニン・ドロホフなのでしょうかね? しかしそんな事を平気でバラすなんて,カルカロフさんは,きっと大したデス・イーターではなかったのでしょうね。それに比べて,スネイプ先生はすごい。両サイドにオープンになっているんですね,二重スパイだということが。しかもダンブルドア先生を殺しても,依然と解けない,本当はどっちの味方?

本物のムーディ氏が登場。まだ目は悪くなっていませんが,ハナは既に欠けてます。(笑) ロジエール(CDではロージアと発音されてる)にヤラレタと言ってますね。この辺りの情報,クラウチ Jr.は正確に把握していたのでしょうか?(そうでないと偽者とバレるからね(笑))

ちなみに,アントニン・ドロホフはプルウェット兄弟を殺したと記録にあります。ハリーの生まれた頃力のあった一族だそうですが,滅ぼされたとありますね。(非公式情報ですが,プルウェット家はモリー母さんの実家という話もあります。) そんな事をやる人なら,カルカロフさんに平気でヒドイ事をやりそうです。

バグマンさんは。。。ウィンキーは悪い魔法使いと言ってました。確かに,「いい人」ではなさそうです。

そして問題の,クラウチ Jr.,ベラトリックス等の裁判,ロングボトム夫妻襲撃事件です。この事件は,ポッター夫妻殺害事件より,少し後にあったんですね。いつもダンブルドア先生の傍にいたムーディを,今回は確認する事ができません。彼らを逮捕する時に目を傷めたのでしょうか? Jrは,自分はやってないと言い張っておりますが,本当だったのでしょうか? 彼は,ハリーを勝たせる策略とは言え,ネビルに,将来の夢につながるような本を与えていましたよね。。。

ところで,「ペンシーブを覗いている人をはたから見ると,どういう風に見えるか?」ってとっても気になるのですが,それって私だけ?(笑) ペンシーブの中に入ってしまっているのか,それとも頭だけ突っ込んでいるのか(爆)。。。追記:煙突飛行粉の場合は頭だけ転送先に出して話をする使い方をすると,首から下は転送元の暖炉に残っているっぽいですね(→5巻でハリーが蛙婆に引っ張り戻されてる(笑)),それにしても暖炉に頭だけ出るのも不気味だけど,下半身だけ残るのもシュールだわ!(爆))


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (22)

2007-04-06 00:28:42 | ハリポタ4巻
Chapter 28: The Madness of Mr. Crouch
前回の記事はこちらこちら。前とは違う事を書こうと狙ったのですが,結局書いてみると,なかなか違う事は書けませんねぇ。。。(笑)

ハーマイオニーは,日刊予言者新聞を購読する事を決めましたが,それにしては。。のふくろうの数。週間魔女に載ったでたらめな三角関係の記事の為に,彼女に届いた嫌がらせメールでした。ふくろう便は,このように匿名攻撃もできるんですね。現代のネット社会を批判されているようにも聞こえ,耳が痛いです。

ハーはハグリッドと自分をこんな目に遭わせたリータへの復讐を誓います。思えば,この話,次の章でハーマイオニーはイースターにモリー母さんから小さな卵しかもらえなかったり,この巻の終わりの方になって思わぬ態度を取られたり,と,ずっと後を引くんですよね。

ニフラーの授業,まだハグリッドとマダム・マキシームの仲は元に戻ってないようですが,彼女は密かに馬車の窓からハグリッドを見てます。こんなマダム・マキシームは,かわいいですね♪

そして,あっという間に5月です。

最終タスク説明会の後,何やらおせっかいしたげ(笑)なバグマンさんを追い払って,ハリーとクラム,「大人の男」同士の交渉。(笑) ここでクラウチ父登場,ですが,何か様子がヘン。何か息子について愚かな事をした,ダンブルドアさんに会いたい。。。。いつものように,緊急事態に冷静で的確な対応をするハリーに比べ,全くイマイチのクラム君。これじゃ7巻のDADA教師を期待するのは無理?(笑) 彼は,蝶よ花よ(^^;),じゃないけど,エリートとしてただの世間知らずに育ってしまったのでしょうか?

しかし,何故かダンブルドア先生に取次ぎを拒否するスネイプ先生。喧嘩でもしたのでしょうか? ダンブルドア先生,ひょっとするとこの時,スネイプ先生のムーディ疑惑を聞かされていたのでしょうかね? 「fair warning」からはちょっと時間が経っているので,既に何度も聞かされたでしょうね。。。いや,何故そう思ったかと言うと,スネイプ先生の機嫌が悪い上に,ダンブルドア先生は,この時ハリーの話に妙に素早く反応し,その後の行動もかなり注意深いからです。

6巻を読むまでわかりませんでしたが,この時校長がハグリッドに飛ばしたのは,守護霊ですね。わざとらしく登場するムーディ先生。直前に逃げてましたね。スネイプ先生からクラウチがどーのこーのと聞いたと言っていますが,ホントにスネイプ先生の所まで戻ったのでしょうか?

それにしても,ハグリッド,カルカロフさんにすごい剣幕。ハリーにも八つ当たりです。

Chapter 29: The Dream
前回の記事はこちら

フレッドとジョージが誰かに手紙を出しています。何かよからぬ事を考えている風情です。

3人は,クラウチさんの事でムーディ先生に相談しますが,ムーディ先生うまく言いくるめ,ハリーに最後のタスクを準備するよう指示。ある人に教えて頂いたのですが,「最後のタスクで勝てなかったらびっくり」は,彼(クラウチ Jr.)の本音なんですね。(笑)

シリウスから,クラムと一緒にいるなんて,と,怒りの手紙。失神の呪文や,武装解除の術の練習を勧めます。これって,5巻でわかるように,魔法使いの戦いの定番なんですね。しかしその練習で使われて文句タラタラのロン。(笑) ミセス・ノリスを誘拐しようかなんて言ってるけど,クルックシャンクスを使おうと言わない所が‥(^^;)

トレローニー先生の授業は暑いです。その年の夏(→5巻)は暑くなると,こんな所からガンガン伏線張ってますね。(笑) カブト虫リータ潜入中です。(笑)
ハリーは,トレローニー先生の授業で,ふくろうに乗ってヴォルデモートの所へ行った夢を見ます。ワームテールが何か大きなミスを犯したとの事。磔の呪いに耐え切れず,そこで一緒に叫んで目が覚めるハリー。

4巻の冒頭以来,初めてハリーの額の傷が痛みます。彼はトレローニー先生の「経験による手当て?」を拒否,保健室へ行くと言って,校長室へ。

校長室の新しいパスワードは「ゴキブリ・ゴソゴソ豆板」なんですね。(爆)ひょっとして中に入っていた人に合わせた?(いやそれは言い過ぎ(爆)) 中からダンブルドア先生と,ムーディ先生と,ファッジ大臣の声。「ハグリッドが大丈夫だからってマダム・マキシームが大丈夫とは限らない。」と,いかにも常識的っぽい意見の言い方が,5巻のアレにつながるのだから,こわいです!


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (21)

2007-04-04 00:47:38 | ハリポタ4巻
Chapter 27 Padfoot Returns
前回の記事はこちら

この章は,見れば見るほどいろいろな情報が詰まっていて,いつ見てもとても面白い章です。

リータ・スキーターが勝手にでっち上げたハーマイオニーの愛の媚薬疑惑話題が出てきますね。愛の媚薬と言えば,6巻でいろいろ騒動を起こしましたが,中でもナメちゃんが何やらとてもイミシンな発言をしたのが印象的。その時ハリーが使っていた教科書は,元々スネイプ先生の物でしたね。2巻ではロックハート先生がスネイプ先生が作ったと言ったり,この章では,スネイプ先生がやたら出てきたりと,何だかスネイプ先生に縁があるようです。その心は‥,まあ,7巻を待つ事としましょう。(^o^)

さて,お楽しみのスネイプ先生の「fair warning」,今回は,新解釈も交え,久しぶりに,まとめて解説しましょう。スネイプ先生のセリフ全文を引用します。注目の所は下線を引きます。スネイプ先生がムーディ先生のウソを見抜き,ハリーに警告を楽しんでいる様子を,観察しましょう。
So, I give you fair warning①, Potter, pint-sized celebrity or not - if I catch you breaking into office one more time - Boomslang skin②, Gillyweed. Both come from my private stores, and I know who stole them③.

You were out of bed on the night my office was broken into! I know it, Potter! Now, Mad-Eye Moody might have joined your fan club, but I will not tolerate your behavior! One more nighttime stroll into my office, Potter, and you will pay.

Do you know what it is, Potter? It is Veritaserum - a Truth Potion so powerful that three drops would have you spilling your innermost secrets for this entire class to hear.⑤ Now the use of this potion is controlled by very strict Ministry guidelines. But unless you watch your step, you might just find that my hand slips⑥ right over your evening pumpkin juice⑧. And then, Potter ... then we'll find out whether you've been in my office or not.

①fair warningとは「公平な警告」という意味
②ポリジュース薬の材料ですね
③スネイプ先生は,誰が盗んだか知っていると言ってますが,ハリーとは言ってません。
④この文章から,ハリーに呼びかける所を抜かして,下線部だけを読むと,見事ムーディ先生に対する警告になる所に注目!
⑤上に同じ。さらにベリタセラムについての警告です。
⑥これは,25章でハリーが階段にハマった事,そして地図がスネイプ先生の手を「slip」した事を示します。。。
⑦通常素直に訳せば「お前が私のオフィスにいたかどうかわかるだろう」ですが,ハリーに関しては「お前が私のオフィスに入っていようがいまいが,わかるぞ」とも,解釈できますよ。

追記⑧pumpkin juiceってPolyjuice(ポリジュース)に何か似てません?(笑)そこんとこ合わせてこの文を読むと。。。また面白いですね! →「But unless you watch your step, you might just find that my hand slips right over your evening pumpkin juice.」この文章,ムーディ先生に対して,階段にハリーがいるのを見なかったら,私が先にその地図を見てお前の正体を知り,お前のポリジュース薬にベリタセラムを入れてやる所だった,とも解釈できます!

さらに,シリウスの証言,挙動にも注目すべき所が幾つかありました。
まず,クラウチ Jr.。捕まった当時は「19才より上に見えなかった」彼の事"boy"と言ってますが,当時シリウスだってせいぜい21才位でしょ。(笑) このシリウスとクラウチ Jr.との年の差から,Jr.と弟レグルスはお友達だったかも?疑惑がますます高まります。
スネイプ先生がデス・イーターだったとはっきりハリーに教えたのはダンブルドア先生でしたね,確か,シリウスはそれを知らなかったのでしょうか?それとも知らないフリをしていたのか,謎ですね。ただ,カルカロフさんが,スネイプ先生に腕を見せていたとハリーが言った時のシリウスのうろたえぶり,あたかも弟の腕の印を思い出したのかのような痛々しさでした。
シリウスはハリーに外をうろつくなと警告。あれれ?,気付かず通り過ぎる所でした。前年ならともかく,この年ハリーに対して特別な保護協定はありません。あれ~? シリウスは,予言の一部でも知っていたのでしょうか?


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (20)

2007-04-03 01:16:32 | ハリポタ4巻
Chapter 26: The Second Task
最近すっかり,以前のブログ頼みになっていますが(^^;),詳しいお話はこちらをどうぞ。

呪文学の時間,何故パーバティが帽子を被っていたのか,ちょっと気になります。(笑)

動物もどきの話をしているハーマイオニーとハリー。読者への大胆な挑戦にちょっとドキッ。この章の終わりに,実際動物もどき,リータ・スキーターが出て参りますね。4巻はトリックが多いです。

それにしても,第1タスクに続いて,ほぼ一夜漬け状態のハリー。しかも今度は一夜漬けよりもっと悪いぞ。(笑)


Run!Run!Run!