ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME9 VI : The Steward and the King (2)

2007-04-18 00:00:04 | Tolkien・LOTR
実は次に読まなくてはならない本があるのですが,待っている期間が中途半端で他の本を読むほどの時間がないので,当面,こちらを読んで参ります。

ミナス・ティリスを意外な人が訪ねていました。
<下書き>
。。そして彼はモルドールの奴隷を解放し,Lake Nurnenの辺りの土地を与えました。最後にやってきたのは,緑の葉の衣服をまとった,Wild Woodのガン=ブリ=ガンと2人のリーダーです。彼らは王を称える為に来ました。彼らは額を足に付けて挨拶しましたが,彼は彼らを立たせて感謝して,ドゥルアダンの森を彼らに与え,彼らの許可なしでは誰も入れない事にしました。
</下書き>

アラゴルンとガンダルフが裏山で白の木の苗木を見つけるシーン,ガンダルフは指輪の話はしませんが,(言葉遣いは。。王様に対してだから丁寧にしておこうかの(笑))
「たくさんのものが救われましたが,去っていくものもあります。そしてここから見える国々は,あなたが導くべき人間の物となります。ここから人間の時代が始まります,が,外の種族は,去って行き,衰退し,消えて行くでしょう。」

そして彼らは苗木を見つけます。
ガンダルフは,多分鳥が運んで来たのでしょうな,そしてこの木はあなたのご先祖の血統よりずっと古い物ですよ。。と,言ってます。

。。下書き当時は,まだエルロンドはアヌミナスの笏を持って来ていませんでした。ここで初めて彼の奥さんがガラドリエルの娘ケレブリアンという事になります。彼らの娘の名前は相変わらずフィンドゥイラスでしたが,ファラミアのお母さんの名前がRothinelからフィンドゥイラスに変更され,ようやくアルウェン ウンドーミエルが出てくるんですね。

久しぶりにBBC版LOTR (11)

2007-02-18 19:11:17 | Tolkien・LOTR
今日はディスク12を聴きました。
前回の最後近くの,フロドとサムがオークにこき使われるシーンの続きから始まります。声で聞くと,次第に消耗するフロドと,逆にどんどん逞しくなるサムが,くっきり対照的ですね。彼はついにブツブツ(笑)もう戻らないと,決意を語っております。

ここで,いよいよお楽しみ(笑)の,療病院のファラミアとエオウィン,でございますが,管理人さんを通して知り合ったという過程を省略している為,"It would ease my care, if you would speak to me, or walk at whiles with me."が唐突(原作でも唐突ですが(笑))に出てしまいますので,それに続くエオウィンのセリフ"How should I ease your care, my lord?"がついつい「あなた一体何期待してるの?!」と聞こえてしまいます。(爆)
その後エオウィンは,自分は武器を持った身でファラミアを癒す事などできないと説明しております。ロマンチックな場面も,ですが,今にして思えば,こういう所を特に映画にちゃんと入れて欲しかったですねえ。。。

フロドとサムに戻って,うさぎのシチューの事などもう思い出す余裕もないフロド。サムはついに,鍋やら予備の剣やらを投げ捨て,文字通りの不退転の決意を表明します。。が,ここの効果音が特に素敵です。(笑)

黒門前,サウロンの口の登場です。原書ではバラド=ドゥアの「lieutenant」だそうですが,上官代理、副官、次席,という意味なので,文字通り「目」しかないサウロンの「口」なのでしょうかね。(いや,映画でのあの卑屈な姿からは,そんなちゃんとした身分の人とは思えないので。。(汗))そして西軍の部隊がサウロンの気を引き付けている間に。。。

サムはフロドを連れて山を登りますが,そこへゴラムが。。。! その後,比較的静かに争っているので,細かい事がわかりにくいのですが,突如,フロドの悲鳴。そして狂喜乱舞のゴラム。。。

ここで,かねてから気になっていた,アンディ・ラウが言ったというこの言葉を思い出してしまいました。

「ハリウッドは,因果応報というアジア的感性を永遠に理解しないだろう」

今ちょうどHoMEでその辺りを読んでいてよくわかるのですが,トールキンは,指輪とゴラムの最期を,サムに指輪もろとも突き落とさせる事にしたり,ゴラムが悔いて自殺するようにしたり,いろいろ考えた末,指輪を取って狂喜乱舞の果てに落ちてしまう。。という事にしたようです。「アジア的感性」的には,なかなか素敵な結末ですね。しかし,映画のアレは? フロドは指輪を奪い返そうとしたのですか? それともゴラムを突き落とそうとしたのですか? しかもPJは「皆が賛成したからそうした。」ですから,今更ですが本当に考えさせられてしまいます。

。。。原作通りのBBC版はいいなあと思いました。(^^)
例によって効果音も安い(笑)のですが,この効果音は最高だなあ。

‥そうだ,指輪棄却の後,サムの方が後に目覚めたんだ。すっかり忘れてました。(大汗)

ミナス・ティリスの城壁にいるファラミアとエオウィン,口数の多いわりになかなかずばり言わない(笑)ファラミアに,エオウィンが"I do not play at riddles. Speak plainer!"これなかなか好きなセリフなのですが,BBC版でも出てきませんでしたねぇ。。。。
原作では,ファラミアは戴冠式以降はセリフはないのですが,ローハンでの婚約発表の時にちゃんとエオメル王に応えたり,ホビット達(フロド)にさよならを言ったりしてくれるのが嬉しいですね。

アルウェンの興し入れの音楽がとても美しいですね。ただ,いつも気になっているのですが,アルウェンの声がちょっとお年を召しているような。。。

メリーが王様の埋葬のシーンで,弔辞を述べている所,原作にもあるのですが,短いながらも感動した所だったので,BBC版でちゃんとピックアップされているのがよかったなあと思いました。ただ,残念なのは,ギムリとエオメルの「誰が1番美しいエルフか論争」が入ってなかった事ですが。。(爆)

久しぶりにBBC版LOTR (8)

2007-02-12 11:27:52 | Tolkien・LOTR
ディスク9は1番好きな所です。聴くのをサボっていたわけでなく(^^;),すっかり聴き惚れておりました。

何故お気に入りかと言えば,大将が出てくるから?というのもありますが(^^;),それだけでなく,ここでは,全ての主要登場人物が,クライマックスに向けて移動していく様子が描かれているのですよね。原作ではバラバラ,映画ではさらに引き伸ばされております(汗)が,時系列に切ると,こんなに緊張感のある構成になるんですね。

まず,フロドとサムがファラミアに捕まる所から。今回BBC版を聴いていて,ボロミアが指輪を奪おうとするシーンでは,フロドは彼を嫌っているのではなくて心配しているような声のトーンでしたが,その態度がここにも一貫して貫かれています。フロドがとても大人なのがBBC版の特徴ですね。
ファラミアは口数が多い!(笑)おかげでとても早口になっております。ボロミアのボートの話をする時,バックに流れている音楽がいいですね。映画版でボロミアがエルロンドの会議で発言する時にバックに流れる音楽と似ています。
サムがうっかりボロミアの事を喋ってしまうシーン,フロドは咳をしております。(笑) 原作にはそんな事書いてありませんが(単純にサム!と言うだけ)Transcriptによればフロドはワインでむせたそうです。(そんな事聞いているだけじゃわからんって(笑))
ここでサムが,踊る子馬亭でピピンが馳夫さんに言ったのと同じあの諺"Handsome is as handsome does."を使いますが,ここの「handsome」は見た目の話ではなく,「行いが立派な事」の意味。これに続いて例の有名なセリフ,"Now's a chance to show your quality."が出てきます。
指輪の話をした後,フロドが体調を崩してしまいますが,これは,要するにファラミアにまで脅されて緊張したのと,ボロミアの事での誤解が解け,ほっとして力が抜けたという事でしょうか。"Well, Frodo, at last we understand each other."(原作と映画は「each other」ではなく「one another」,one anotherの方がボロミアも含めて三者で,という感じが出ているように聞こえますが。。(汗))が効いてます。何度も言われた事ですが,改めて,映画ではこのセリフが,ヘンな所に行ってしまいましたね。

場面変わって,死者の道にアラゴルンを送り出すエオウィンです。セオデンには一切本音を言わないエオウィンが,ここでアラゴルンには,(私と同様)皆もあなたと一緒に行く義務はないのです,彼らはあなたを愛しているから一緒に行くのです! と本音を。。
それに続いて,死者の道を越えるアラゴルン,レゴラス,ギムリ達の様子が描かれています。どうもこの3人でも,死者の王(笑)でもない声がすると思ったら,ハルバラドなのだそうです。アラゴルンの「エレヒ」の発音がカッコいい~~♪ 角笛の音が他の人の角笛と違いますね。(他はボロミアでもローハンの騎士でもメリーでも一緒だったと思いますが(汗))

次はレンジャーさん達がゴラムを捕まえる,のシーン。映画との違いがくっきり。フロドは完全にレンジャーを信頼していて,逆にゴラムをなだめておりますね。BBC版では何故かゴラムが人殺しだとは言っておりません。で,お別れのシーン,私は,原作の,ファラミアがあっという間に去っていって,フロド,サム,ゴラムが3人取り残されている所が,これから待ち受ける運命の過酷さを象徴しているようで,とても印象深かったのですが,映画でもBBC版でも,描かれなかったなあ。。。

一方ゴンドールに到着したガンダルフとピピンです。デネソール侯に拝謁する前,ピピンを子供のようにいろいろ言い聞かせているガンダルフがおかしいです。(笑) 最後に"If you've walked all these days with closed ears and mind asleep, wake up now!"これ,原作通りのセリフなんですね(爆)
デネソール侯の声はセオデンと全然違います。言葉遣いも違うような気がします。セオデンの言葉遣いは,エオメルやエオウィンと変わらないのですが,デネソールはボロミアやファラミアとは違う言葉遣いです。いつも気になっているのですが,ボロミアが生きていた時代も,2人の息子達と楽しい家庭生活を送っていたとはとても思えませんねぇ。でも,ピピンには何となく愛情を持って接しているようですね。ピピンにパランティア覗きをさせたのは,デネソール侯とのつながりを作る為だったのかな?と思えてきます。

またローハンに戻り,馬鍬砦に到着したセオデンを騎士姿で迎えるエオウィン。BBC版ではゴンドールからの遣いをエオウィンが先に受け取ってしまうのですね。映画の改変(烽火だけ)もスゴイと思いましたが,BBC版の改変も,珍しく,結構大胆ですね。

モルグル谷に向かうフロド一行,「お茶の時間があるようなきちんとした場所じゃないよ」というセリフが入ってますね。♪(そんな時にお茶を忘れないイギリス人‥) 十字路で,古い時代のゴンドール王の像の頭に花が咲いているのを見て,まるで星の王冠のようだと,ちょっと明るい伏線を感じております。

で,最後にまたローハン。王様に置いて行かれたメリーを拾うのは「エオウィン」でなく「デルンヘルム」。映画のエオウィンはいかにもの女戦士で,かわいいと言えばかわいいのですが,「デルンヘルム」も映像で見てみたいなあ。。。
ローハンの騎士達がセオデンに率いられて出発するこのディスクのラスト,音楽もカッコよくて,とても好きです~♪

久しぶりにBBC版LOTR (7)

2007-02-02 20:10:39 | Tolkien・LOTR
急がなくてはならないのはこっちではなくて,ハリポタの方だが。。(笑)

ディスク8は,TTTの前半,後半,ROTKの前半が目まぐるしく入れ替わる,忙しい回ですね。死者の道なんてついこの間HoMEで見ていたのに,サルマンやイシリアンの話はすご~く昔に読んだのでちょっと不思議。。。

ひよどり越えのシーンをたっぷり聴く間もなく,ギムリに再会。彼はすご~くいいもの(燦光洞)を見つけて,さっそくレゴラスに報告してますね。そして皆さん,喜び勇んでアイゼンガルドへお出かけ。モリアの時とは違って随分物見遊山的な旅ですね。メリピピと再会。

この先のサルマン,グリマとの対決がたっぷり描かれてますね。セオデンのセリフはROTK SEEの物とよく似てます。サルマンの甘い声に,へぇぇ~なレゴラス,ギムリ。私も驚きましたが。(笑)

今回,ちょっとびっくりした(今更初めて発見した)のは,ピピンのパランティア覗き。ピピンは事前に特別何かにこっそり興味を持っていたわけでもなく,ガンダルフは,グリマが落としたパランティアを,気に止める様子もなく,その後ピピンは全く普通に拾いに行くんですよね。で,ガンダルフと木の鬚が普通に会話を交わしている間に,事件発生! 合間,合間に聞こえるヘンな声は,ピピンの声色でなく,ホントに誰か違う人の声ですね。(汗) 珍しく,BBC版が映画以上に思いっきりな改変を遂げた所,でした。(汗)

あっという間にピピンを連れてミナス・ティリスへ走り去るガンダルフ。パランティアがあればフロドの様子がわかるのに,と言っているピピン。(汗) 裏では黒門を通れず,キリス・ウンゴルに回るフロド,サムとゴラムの長い会話。指輪の歴史を語り,何とか論理的にゴラムを諭そうとするフロド。でも指輪がフロドをじわじわ蝕んでいるのが,イアン・ホルムの熱演の端々に出始めております。うまいなぁ~。

ローハンにはハルバラドの一行のレンジャーが到着。でもエルロンドの息子達は,‥いないのね。アラゴルンは死者の道を進む事を決意。レゴラスとギムリは連れて行く事にしますが,メリーは忘れられ(汗),で,ちゃんとセオデンに忠誠を誓うシーンが入ります。セオデンも暖かい声で,喜んでお受けするとお返事。

アラゴルンは,アイゼンガルドのパランティアでサウロンにタメ口(笑)で呼び出し。

また場面が切り替わり,イシリアンのフロド,サム,ゴラム。ゴラムが捕まえたウサギでサムがシチューを作る場面です。そうこうしているうちに,彼らはイシリアンのレンジャーに捕まってしまうのですが,本日最後の声がファラミアですかね。最後にちゃんとクレジットされていたのが嬉し(笑)。

久しぶりにBBC版LOTR (6)

2007-02-02 00:49:54 | Tolkien・LOTR
何かこの辺りを聴いていると,3つのお話を,時系列にまとめているのですよね~ご苦労様~とつくづく思います。(^^)

ガンダルフの復活の直後,何が入るのかと思ったら,エント達がの寄合に入ってますね。

復活したガンダルフに出会った凸凹トリオはエドラスへ。ハマがお出迎え。レゴラス,アラゴルン,ギムリはブツブツ(笑)文句を言いながらしぶしぶ武器を置きます。原作でのこのシーン,楽しくて好きですが,BBC版はよく再現してますね。映画ではレゴラスやアラゴルンはあまりにも当然の如く素直に渡していて(アンドゥリルじゃないからな(汗))ちっとも面白くありませんが,何故かギムリだけ,目が原作の名残りを表していましたね。

ここに来てちょっとトラブル。エドラスで,誰が誰の声だかわかりませんっ;(笑)
でも,エオメルやエオウィンがローハン語でセオデンを称えるセリフはちゃんとあるんですよね。

グリマも一緒に馬に乗っていこうよというセオデンの声。。グリマもローハンの騎士なんですよね。きちんとローハンの鎧を着たらどんな感じになるのか,ちょっと見たかったな。

死者の沼地に出てきたフロド,サム,ゴラム。エルフのお菓子を食べれないゴラム。昔の戦いで亡くなって沼に埋まった戦士達(でもフロド落ちなかったのね),ゴラムの動きを怪しむサム,ナズグルにおびえるゴラム,‥‥この話って,以前からつくづく思っているのですが,フロドルートはとても,「不公平」ですよね。他のルートなら,途中でおいしい食べ物にありついたりする機会があったのに,フロドルートでは唯一ファラミアの所でもらった食べ物だけ。(しかもそれは,ワインは別としてやっぱりちゃんとしたお城などで頂く料理に比べたら,保存食っぽかったりするし)(しかし言う事は食べ物だけかい?私ったら(爆))

ヘルム峡谷にはちゃんと「主」(ギャムリング)がいるんですよね。映画ではギャムリングは王の執事みたいな感じに収まっておりましたが。。城壁の上のレゴラスとギムリ。ジョン・ハウの絵にもありますが,なかなか名シーンです。あっという間に戦いが始まり,安っぽいオークの掛け声が何とも味があっていいな~~(笑)

ガンダルフはヘルム峡谷に合流せず,エルケンブランドを呼びに行く途中でファンゴルンで寄り道。う~~むここら辺は正式版の原作を覚えておりません。そろそろチェックが必要だな。(汗)

「聖火ランナー」があったかどうかわかりませんが(^^;),ヘルム峡谷の城壁が爆発するシーンは実際あるのですね。でも,落ちたのはアラゴルンではなくてギムリです。アラゴルンの交渉決裂で,いよいよセオデン王が皆と出て行くと,ガンダルフがエルケンブランドと一緒にひよどり越え。。。。。

ここでディスク7終了です。

久しぶりにBBC版LOTR (5)

2007-01-31 23:02:54 | Tolkien・LOTR
今日はディスク6,ボロミアの死から,エオメルとローハンの騎士達との出会い,木の鬚との出会い,ゴラムとの出会い,ガンダルフの復活まで,盛りだくさんです。

冒頭のアラゴルンとボロミアの会話,"Few have gained such a victory.",というセリフを聞いていて,‥‥そうだ,原作では,明示的に指輪の誘惑に勝ったのは,ガラドリエルと執政家兄弟だけで,アラゴルンが指輪の誘惑に勝てる人間という事が証明されてない。映画でこの直前,アラゴルンをフロドに会わせるように改変したのはその為だったか。‥そんな事に今頃気が付く私。(でも映画でのアラゴルンは簡単に勝ち過ぎ)

ボロミアを船に乗せようとしている辺りで,何故かなべやかんをガチャガチャするような音。ボロミアの武器も随分安っぽいもんだと思っていたら,違いました。(笑) それは,オーク達の武器をチェックしている音でした。ここでアラゴルンは彼らがアイゼンガルドから来た事を確信。

アラゴルン,レゴラス,ギムリの凸凹トリオが,たった3人で"The Three Hunters!"と雄叫びを挙げる所,何度聴いても,好きです。(笑) 実際は,アラゴルンが先に"Forth the Three Hunters!"と言い,2人がそれに応えているのかな?

メリーとピピンを運ぶオーク達の顛末は,原作を読んだ時は随分長くて大変だったと記憶しているのですが,やけにあっさりと退治されてしまいました。(汗)

エオメルの声がカッコいいですね。でも,それ以上に,頑固に踏ん張るギムリと彼を守ろうとするレゴラスが超カッコいいです♪ さらにホビットをバカにしようとするエオサインをエオメルがなだめる所も確認。

この後,メリー,ピピンと木の鬚,フロド,サムとゴラムと話が続きますが,今回自分的にも変ったなあと思ったのは,ホビットのシーンをいつになく素直に楽しむ事ができるようになった事です。もう何度も何度も書いてますが,私はFOTRの映画から入ったんです。映画だけ観た人は,圧倒的にアラゴルンかボロミアのファンが多いです。。。やはり,映画から入ってしまうと,なかなかホビットに入れ込みにくいのかなあ。。?(汗) でも,そうは言っても,私はホビットの冒険はちゃんと先に読んだんですけどねえ。。。。

木の鬚の," I do not sit down. I am not very ... bendable."は笑えました。間の取り方が何とも言えず。。

久しぶりにBBC版LOTR (4)

2007-01-30 22:53:33 | Tolkien・LOTR
通勤の片道でディスク1枚分聴ききれなかったので,今日もまた1日で1つ,です。
このパートは,ついこの間CDを聴いていたので,原作を結構覚えています。

ガラドリエルの視線について,サムとピピンは家に帰りたいのがバレたとか,ボロミアがミナス・ティリスの人間がどうのこうので何かアヤシイとか,アラゴルンが彼女の事を悪く言うな,なシーンがほぼ,原作通りに収められていました。ただ,ボロミアが何か考えていた?な所は省略。

指輪に反応するガラドリエル様,生の肉声だけの演技が素晴らしいですね。ケイト・ブランシェットも生声で聴いてみたいわ。既に大女優の貫禄を見せていた彼女を,ああいう扱いするのは,失礼ですよね。

贈り物のシーンは,ギムリがやけにクローズアップされていたと感じたのは私だけ?(笑) そもそもレンバスにかぶり付く所から,アンドゥインの急流に出るまで,ずっとギムリが目立ってました。

そーだ,贈り物と言えば,ボロミアとメリーとピピンはベルトをもらっていますが,西洋では「ベルト」は,まずズボンのずり落ち(笑)を防ぐより先に,剣等の武器を下げる為に使う物で,戦士とか権力の象徴なのだそうですよ。‥という事をこの話から学びました。また「Mother has the belt in my family.」と言う表現もあるそうで。その家はかかあ天下なのだそうです。(笑)
ボロミアは当然として,メリーとピピンがベルトをもらうのは,なかなか意味深い事です。でも,映画で,これを,既に持っているのにlわざわざ,ナイフに改変したというのは,もしかするとPJサイドは「ベルト」では意味がわからない人もいるのでは?と気を遣ってくれたのかもしれません。

アンドゥインでは,サムが「目や足の付いた変な木」の話をする所や,サルン・ゲビアで皆が慌てる所は収められておりますが,オークとの小競り合いとかレゴラスの新しい弓矢デビュー等はありませんでしたね。アルゴナスもあっという間に通り過ぎて,原作や映画のような感動を味わう暇がありませんでした。

で,もう湖です。
あっという間にミーティング。ボロミア,原作ではロスロリアンで言うセリフ「棄てるのは馬鹿げている。」をBBC版ではここで言ってますね。ここで1人になりたいと席をはずしたフロドと,ボロミアとの最後の会話。実は原作の朗読では,フロドがすごーく冷たく感じたのですが,同じセリフを喋っているのに,イアン・ホルムの性格なのでしょうかね? とても暖かく聞こえます。最後に「No!」と言って突っぱねる所も,ボロミアを心配している感じがよく出てます。朗読は,何を言おうとしているかわかってます,と,言っている辺り,嫌悪感が出ているんですよね。(汗)

BBC版フロドは結局,アモン・ヘンの幻影は観なかった?んですね。

最後に,メリーとピピンを助けようと飛んでくるボロミア。彼が角笛を鳴らした所で,終りです。

久しぶりにBBC版LOTR (3)

2007-01-30 01:15:47 | Tolkien・LOTR
ディスク4は,フロドがモルドール行きを表明してから,カラズラス,モリアを経てカザド=ドゥムまで。ちょっと長くて,通勤の片道では聴き終わらなかったので,結局帰りもずっと聴いてました。(笑)

裂け谷出発直前,サムが「ロープがない」と騒ぐシーンありますね。こういう徒歩の旅でロープ(ザイル)を持たないというのは失敗ですね。山好きとしては。(笑)

赤角山越えを諦めて降りて来た時出会ったWargの一行。映画では省略されましたが,ホビットの冒険から入った者としては,ここが何だかあの時の失敗のリベンジとも思えてきます。

以前聴いた時,水中の監視者にモリアの入り口に押し込められてしまうシーンが,ちょうど満員電車に押し込まれるタイミングとあまりにぴったしで大笑いだった事がありましたが,今回はドンピシャではありませんでしたが,ちょうど電車がホームに入って止まった瞬間でした。やっぱ,ちょうどそのタイミングになるんですね。(笑)

穴を飛び越えるのを怖がるピピンに手を貸してあげたのは,レゴラスの声でしたね♪
せっかくギムリの語るモリアの歴史が,声が小さくてよく聞こえませんでした。(汗)

効果音がちゃちい(^^;)にも関わらず,クライマックスシーンはすごく面白かったです~。ガンダルフは,BBC版でもBalinを「埋葬」しているんですね。

バルログを見た時,レゴラスが「ai,ai」ってどう言うのかとおもったら,「あい~~~,あい~~~,ばるろぐ~~!」(汗) これはオーランド・ブルームにはやらせられなかった?(^^;) でもやってみたら?,それも一興だったかも。(笑)

ボーリング(爆)のような効果音で,バルログと戦うガンダルフが,映画のガンダルフに全然負けてなくて,カッコよかったです♪

久しぶりにBBC版LOTR (2)

2007-01-29 01:05:37 | Tolkien・LOTR
今日は(と言うか昨日(^^;))ディスク3を聴きました。
ディスク2は,踊る子馬亭でフロドが馳夫さんに捕まり,バタバーさんがガンダルフの手紙を届けてくれて,ようやく打ち解けた所で,メリーが黒の乗り手がいた!と言う所で終わっておりました。BBC版では,トム・ボンバディルは省略されましたが,バタバーさんは丁寧に描いてますね。セリフも多いし。

その夜の黒の乗り手の襲撃を免れた彼らは,しだ家のビルの馬をもらって裂け谷へ向かいます。サムのギル=ガラドの歌とっても上手ですね。馳夫さんも,ルシアンとべレンの話をちょっとだけ。。(歌ってはいなかったけど)

彼らは,風見が丘で,ガンダルフが来ていた気配を発見。そう言えば,HoMEで,ガンダルフはおでぶちゃんのボルジャーを連れて堀窪から裂け谷に向かい,その風見が丘で襲われた,なんて筋書きがありましたねぇ。。その後おでぶちゃんがどうなってしまったのかという話は出来る前にボツにされたので,なおさら謎が深まりますが‥(笑)

しかしそこでナズグルの襲撃に遭い,刺されるフロド。その後グロールフィンデルが現れ,馬を貸してくれますが,裂け谷直前のブルイネンの浅瀬でまたナズグルに遭遇。。。原作だとこの辺り,とても長い(汗)のですが,BBC版では,その後,フロドはガンダルフに見守られて目覚め,サムと再会し,ピピンに"Lord of the Ring"とからかわれ,あっという間に,エルロンドの会議へ。

実は,エルロンドがフロドの傷を癒すというのは,後にアラゴルンがゴンドールに到着して皆を癒すという話の,大きな伏線になっているんですね。今更,気付きました。

エルロンドの会議もコンパクトに,新しい登場人物(ギムリ,レゴラス,ボロミア)を紹介しながら手際よく進みます。が,おやっと思ったのは,ビルボが,自分が行くと言い出すんですね。ガンダルフがさえぎりますが,そこでフロドが進み出て,自分が行くと言い出します。フロドがビルボの為に決心したという事が強調されるような話の進め方ですね?

久しぶりにBBC版LOTR (1)

2007-01-27 10:01:08 | Tolkien・LOTR
FOTR CDはちょっと時間かけ過ぎで,1年かかってしまいました。(汗) ここでちょっと気分を変えて,既に5回位聴いているらしい(爆)ですが,ここでまた改めてBBC版LOTRを聴いてみます。

以前BBC版を聴いた時はTolkien・その他カテゴリに入れていましたが,これはやっぱしLOTRだろうという事で,今後(今後もまだ聴く気アリ(笑))はTolkien・LOTRカテゴリに入れます。

前回聴いたのは,2005年6月でした。約1年半前と言うか,殆ど2年前。まだまだ,映画の興奮も納まらない時期でした。今回は,その間にHoMEもかなり読み進んだし,脚本家Brian Sibley氏の別の著作「Shadowlands」の映画も観たし,原作も読んだし,で,またちょっと違う感想が書けるのでは,と,思います。

で,さっそく,ディスク1と2を聴き終わりました。

映画に比べて改変は少ないBBC版ですが,1番の大きな改変は,お話を,ビルボのお誕生日パーティからでなく,指輪の歴史から始める所だったんだなあと感じました。よく考えると,これは画期的な改変ですね。今後誰かがこれをドラマ化,映画化する事があっても,デファクトスタンダードになりそうですね。

本来の原作の裏で進行する,モルドールの動きを追っていくと,ナズグルのモチベーションと行動がとてもわかりやすいですね。ゴラムがモルドールで捕まって拷問を受け(でもサウロンの口が出てくるの? それは俳優さんを節約する為かな(笑)),指輪を持っているバギンスという人物がシャイアという所にいるとわかると,さっそくモルドールを出発。(原作ではその直後オスギリアスの橋でボロミアとファラミアを蹴散らし,)彼らはローハンやアイゼンガルドを経由して,サルマンとグリマに会って情報をゲットし,いよいよシャイアに近づいて行きますね。で,シャイアに近付くにつれ,二手に分れ,一方が直接シャイアでなく,まずガンダルフを狙った理由は,サルマンから得た情報から?だったんですか? サルマンはシャイアの事はよく知らないと言っておりますが,もし本当にそう言ったなら,それはウソですねぇ。トビィ翁印を愛用していたはずですから。(笑)

グワイヒアがとても饒舌なのにも驚きますね。(笑) 誰か特定の人の為には働かないとも言われているので,本からはかなり威厳のあるキャラクタを想像していたのですが,声とか口のききかたが,古臭い言い回しを使っているのに,何か庶民的。「べらんめぇ,サルマンの為に働くなんて御免だぜぃ」って言っているように聞こえるんですけど。(爆)

古臭い言い回しと言えば,古臭いのに,聞き取りやすいです。この頃は朗読CDも聞き取れるようになりましたが,こちらの方が俄然,よく聞こえます。小さなお子さんが聴く事も想定しているんですね。>Sibleyさん。

多少ツッコミ所と言えば,ガンダルフがアイゼンガルドを脱出した時期が,(多分)ずれているという事でしょうね。原作はフロドがトム・ボンバディルの家に滞在している時に,彼が夢の中でガンダルフがオルサンクの上にいるのを見ていますが,BBC版では,トム・ボンバディルがいないという事を差し引いても,ガンダルフはそれよりずっと前に脱出してしまっているようです。

ディスク2の後半は踊る子馬亭だし,1と2は,酒場やパーティのシーンが多いですね。最近,中世のイギリスを舞台にした修道士探偵シリーズを読んでいるのですが,この修道士を取り巻く当時のロンドンの庶民の人達が,パブとか酒場とかが大好きで,雰囲気がよく被ります。また踊る子馬亭でピピンやフロドがおちゃらけた事(笑)をしていますが,これもイギリスの大衆文化なんですよね。‥なんて事を考えていたら,かつてPJが,ホントは,フロド役にはイギリス人を希望していたという話を思い出しました。BBC版に漂う,イギリス~な雰囲気は,やっぱり,イギリス人でしか出せないんだろうなあと,酒場シーンから感じたのでした。

Run!Run!Run!