ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

(6) Saddle Making

2005-09-30 00:31:31 | エラゴン・Paolini
多少は慣れてきたかな。少しずつですが,読み易くなってまいりました。

Bromは,Eragonが盗んできた皮で,Saphiraに乗る為の鞍を作ってくれます。Saphiraが成長してもいいように,紐を少し長めに取りました。

次の日,彼らはCarvahallを出発。Bromはまず馬が必要と言います。EragonはSaphiraに乗っていくと言いましたが,Saphiraは人に見つからないようにしなくてはならないので,ダメとの事。

Therinsfordを前にしてキャンプをした時,Bromが突然木で作った剣のようなもの(要は木刀)をEragonに投げて,かかってこい!と言います。EragonはBromに全然敵いません。彼は頭から血を流していましたが,Bromは,容赦なし。くたくたに疲れきってしまったEragonを見て,Saphiraは,こんな仕草をしていました。
Saphira let out a long, coughing growl and curled her lip until a formidable row of teeth showed.
「何だよ。」というEragonに,Saphiraは,
It's funny to see a hatchling like you beaten by the old one.
要は彼女は笑っていたのだ!(笑)

TherinsfordはCarvahallより大きな村(町?)でした。Therinsfordの入り口に差し掛かった2人をいきなり引き止める男。「この橋は俺のものだ。金を払いな。」Eragonは文句を言おうとしますが,それをさえぎってBromがお金を払います。Eragonは橋が彼らの物かどうかも怪しいと言うと,Bromは「世の中全ての馬鹿と争う事はない。ただ彼らがちょっと油断した時に騙せばいいんだ。」彼の手には財布がありました。(彼はつまずいた振りをしてすったみたい(笑))

彼らは,Therinsfordの厩に行きます。Bromは厩の主人Haberthから1番よい馬を買いたいといいます。Haberthはとてもためらいましたが,Bromは彼の1番のお気に入りSnowfireを買い付けます。そしてもう1頭をEragonに。Eragonは自分の馬にCadocと名付けます。


HoME7 II : The Fourth Phase(1)-(2)

2005-09-28 21:19:09 | Tolkien・HoME
(3) Three is Company
何気に書きましたが,この章のタイトルが決まったのはこの時です。
フロドに指輪の歴史を話した後,ガンダルフは「我々の旅を始める前に」と言って,「ちょっと見回りに言ってくるね」的な軽いノリで袋小路屋敷を出発。しかしこの「我々の旅を始める前に」は,正式版には入ってません。

フロドの出発の準備ですが,彼に同行するホビットは,出だしはハミルカー・ボルジャー,ファラモンド・トゥックと,「彼の親友」ペレグリン・ボフィン(既にトロッターとは別人)とメリー・ブランディバック,そしてサム・ギャムジーとなっているそうですが,詳細に誰がどういう行動を取るか,は,目まぐるしく変わるようなので略。(笑)

しかし実はここで大きな変化が訪れます。相変わらず,フォルコ・ボフィンになったり,ペレグリン・ボフィンになったりいろいろ変化する中,ついに,ピピン・トゥック,ペレグリン・トゥックという記述が登場します! (フレデガー・ボルジャーも出てきました) 長かったですね~,待ってたよ~!

考えてみれば,ペレグリン・トゥックという名前に決まるまで,実に多くの名前が登場しましたね。(笑) 実は,トールキンさんはずっと同じ,あるキャラクタ,陽気で(cheerful),無頓着(nonchalant),抑えられない(irrepressible),良識的で(commonsensical),平凡で(limited),ことのほか快適な生活を愛する(extremely fond of his creature comforts)ホビットを,オド,オロ,フォルコ,ファラモンド等,名前だけでなくファミリーネームも,トゥックになったりボフィンになったり,とにかくいろいろ名前を変えて書き続けていたわけです。

しかしそのキャラクタは,ここでようやくメリーの従弟,ペレグリン・トゥックとして落ち着き,「若いホビット達の成長」というLOTRの重要なコンセプトの1つを組み込む足がかりとなったのでした。

実は,ピピンの名前がようやく決まった事,今までいろいろ名前が変化した事が「とうとうと」書かれていて,結局何が言いたいのよ?!状態で(汗),まとめるのが大変で,結局今日1日の成果はこれだけ。でも,ピピンの位置付けがよ~くわかりました。

Eragon (5) Death Wacth

2005-09-27 23:54:54 | エラゴン・Paolini
この話の合間にHoMEを読むと,おそらくネイティブに言わせればアチラの方が数段難しいのでしょうが,私に取ってはHoMEの方が格段に読み易いです~。(汗)それはただ単にトールキンの文章にも話にも慣れているというだけの事なのでしょうか? 次の本(Eldest)はもっと読みやすくなっているのでしょうか? ただSaphiraはかわいいし,少しずつEragonに共感を持てるようにもなってきました。

Eragonは不思議な人たちが船に乗ろうとしている夢を見ました。目覚めると,彼はCarvahallのHealer,Gertrudeの家にいました。事件から既に2日経ったとの事。(彼は4日間朝ごはんを食べてない!) 彼はGarrowはどこ?と尋ねます。GarrowはHorstの家にいると答えるGertrude。

朝食の後,EragonはGertrudeに連れられてHorstの家に行きます。Horstの家はSpineの山々を見渡せる所にある瀟洒な家でした。Horstの妻Elainが出迎えます。しかしGarrowの容態はよくなさそうです。HorstはEragonに何が起きたかを尋ねますが,Eragonは本当の事が言えず,あの日急いで家に帰ったが何も起きず,次の日の朝,仕事に出ている間に事件が起きた,足の怪我については知らない,と説明します。

その夕方,EragonはSaphiraと(心で)コンタクトを取る事ができました。

その夜,ElainはEragonに泊まる事を許します。しかし,彼は夜中にふと目覚めます。彼はGarrowが横たわる部屋に皆が集まっているのを見ました。Katrinaが「お父さんと呼びたかった」と言うのを聞いて,Eragonは自分にはその権利はなかったのに!と愕然とします。

Garrowを失ったEragonは悲しみにくれます。Garrowを殺した連中に復讐したいと思い始めます。Eragonは,ElainとHorstの会話を盗み聞きします。Horstはもう少し経ったら,彼が何故Garrowを雪道の上を跡も残さずここに来れたのか,確かめるつもりだと言っています。これを聞いたEragon,やはりここは出るべきと思い,Saphiraに乗る為のサドル用の皮,Sloanの所から肉を少々盗んで,出発しようとすると‥

Bromがいました。彼はEragonの掌に生まれたばかりのドラゴンに触れた「跡」があるのを察知,彼がドラゴンについて質問に来た理由を知っていました。しかもBromは,Saphiraと話す事ができました。彼らはGarrowの家だった場所へ行き,ひとまずEragonがSaphiraの為に作った「家」で休憩。ここでBromは,かつであるドラゴンライダーの物だったという剣をEragonに渡します。その剣の名前はZar'rocと言います。そしてBromは話を続けます。Garrowを殺した2人組はRa'zacと呼ばれるのだそう。Galbatorixが出現するまではこの一帯にはいなかった連中で,おそらくはGalbatorixに仕える為に出てきた者達だろうとの事。彼らは飛び上がる事はできるけれど,魔法を使う事はできないそうです。

ここでEragonは,Bromにあなたは一体誰?と尋ねます。何故彼はライダーの剣をくれたり,Ra'zacの事を知っているのかとても不思議に思ったのです。しかしBromは,自分は人生の多くをCarvahallの外で過ごした語部じゃよ,とだけ言います。

ふむ,なんかSWを思い出しますが。そのドラゴンライダーは行方知れずのお父さんでBromが先生だったりしたら‥‥しかしどうやら,ファンタジーにはお約束のMentorキャラクタ(オビ=ワン,ヨーダ,ガンダルフやダンブルドア先生のようなキャラクタの事です)はこの話ではBromのようですね。



HoME7 II : The Fourth Phase(1) - (1)

2005-09-27 23:33:51 | Tolkien・HoME
またまた,ビルボの誕生日に戻ってまいりました!(汗)
このフェーズは書き直しでぐちゃぐちゃになったそうです。しかしどんな修正があったのか,頑張ってまとめてみようと思います。

(1) A Long-expected Party
実に6回目の草稿になるそうですが,まずペレグリン・ボフィンの話はカット。(汗) ビルボは暖炉に手紙を置くだけになり,ガンダルフはお山の下ではなく,袋小路屋敷でビルボとお話。ビルボ出発当時は彼もガンダルフも指輪については実はよく知らず,彼の出発の理由は「疲れ」。(ガンダルフが言ってた,あんたの本は誰も読まない,は削除(笑))

そして,ビルボが指輪を置く時,ガンダルフとちょっと言い争いになる場面が入ります。まだ指輪を持っていると言うガンダルフ,封筒に入れた指輪をビルボが落とした時にさっと取り上げる有名なシーンがここで登場。(映画は少し違いますね) ドワーフ達の名前はなくなり,ガンダルフは封筒を直接フロドに渡します。

(2) Ancient History
このフェーズで,デアゴルの殺人とOrodruin(=滅びの山)の名前が初登場します。
フロドの親友は,フォルコ(ファラモンド) トゥック,メリー,ペレグリン・ボフィン(≠トロッター,名前だけは残ったか(汗))ハミルカー・ボルジャー(=おでぶちゃんのボルジャー)に変わります。

ゴラムとはホビットと共通点があるようには思えないというフロドに,ガンダルフは,ビルボとゴラムとの間にはゴブリンやドワーフやエルフより近い関係があった,と説明します。またゴラムには指輪を離したくない気持ちと同時に,彼は指輪を持つ事によって,悲惨な思いをしていたので,誰かに同じ悲惨な思いをさせてやろうという意図もあったのだと話します。ゴブリンに渡さなかったのは,彼がゴブリンを恐れていたから。

もしかすると,もし「バギンス」という指輪には最も似つかわしくない人物に渡らなければ,ゴラムは指輪を手放したら死んでいたかもしれないとも。ビルボが指輪を持った事は,指輪を作った人物の全く意図しなかった事で,ガンダルフはBilbo was meant to find th Ring, and not by its maker.と解釈します。(下線部は私は今まで知らなかった説だわ)そしてフロドにYou were also meant to have it.それはもしかすると,心強い考えかもしれぬ,あるいはそうではないのかもしれぬ,と言います。

Bilbo was meant to find th Ring.は有名はセリフですが,このセリフに,指輪を作った人物が予想しない事だった→(だからゴラムも死なずに済んだし)希望があるかもしれない,という意味が込められていたのは初めて知りました!

この後ガンダルフは,実際ゴラムに会った時の様子を話します。例の,彼は嘘つきで実際何があったのか知るにはいろいろコツがいるという話ですが,ゴラムが誕生日に指輪をもらったと言っていたという事を,本当にそんな事があるのか?とかいろいろ分析している部分で,誕生日プレゼントだと言えば,とりわけホビットには通用するだろう,と書いてあるのを見て,私は今頃「はっ!」と気が付きました。

何故この話がビルボ(とフロド)の誕生日パーティで始まったのか,何故わざわざホビットの誕生日のしきたりを長々と説明したのか,それは,ゴラムの指輪が「誕生日プレゼント」(嘘だとしても)だったからなんですね! 超~有名過ぎる話? いや~今頃こんな事に気付いて,ホントにすみません! でもとても感動したもので‥(爆) ビルボとフロドの誕生日と,ゴラムの言う所の誕生日プレゼントである指輪との対比ですか‥‥。

おかげで7巻の最初の10章は簡単に終らせるつもりが,ちっとも進みませんでした。(汗)

Eragon (4) Flight of Destiny

2005-09-26 23:33:28 | エラゴン・Paolini
iTunesで,作者のChristopher Paolini御自ら,Eragonの次のEldestの触りを朗読している無料のトラックを見つけてダウンロードしました。びっくりしたのですが,彼は弱冠21才にして,朗読もとても上手です。Eragonはどう発音するのかと思っていたら,カタカナにすれば単純に「エラゴン」ですが,英語のAragorn(決して日本語のアラゴルンでなく)にそっくりな発音なんですね。またSaphiraは「サフィアラ」です。

Roranが自分の計画を父に話す時が来ました。彼が「Therinsfordで働く」と言い出した時,Garrowは一瞬考えているようでしたが,あっけない位簡単にOKが出ました。

その頃Saphiraはどんどん言葉を覚え,いろいろ思慮深い意見も言うようになりました。ある日彼女は鷲を捕まえましたが,放してしまいます。「空のハンターは捕食されて終わるべきでない。最期を迎えるのは地面ではなく空でありたいものだ。」

(生後1ヶ月かそこらとは思えん(笑))

Eragonは,Roranの決心のおかげで,Saphiraの事を家族に話す機会を失くしてしまいましたが,Saphira自身もその時点では紹介される事には否定的でしたので,とりあえずそのまま秘密にする事にしました。

EragonはRoranを送ってHorstの家まで行きます。彼はその時Horstに,青い石を探す見知らぬ2人組がいると聞きます。Eragonはその帰り道,Sloanが2人組に情報を提供しているのを立ち聞きしてしまいました。Eragonは2人組に見つかってしまいますがその時Bromが現れます。Bromは再度,誰にドラゴンの話を聞いたのかと尋ねますが,Eragonは答えず急いで家に帰りました。

EragonはGarrowに全てを話そうと思いましたが,その前にSaphiraを連れてこようと思います。ところが2人組の話を聞いたSaphiraは恐れ,突如暴れ出します。彼女はEragonを乗せ,そのまま飛び立ちました。彼女はSpineに向かい,しばらく飛んだ後,ある所に降りて,そこで2人は一夜を明かします。Saphiraが来たのは,彼女の卵が見つかった場所でした。EragonはSaphiraを説得して家に戻りますが,家が破壊され尽していました。台所で建材の下敷きになっているGarrowを発見,すぐにCarvahallに運びます。EragonはSaphiaraを降りてGarrowを引き摺って歩きますが,そこでBromに会い,ブラックアウト‥‥。


Eragon (3) Saphira

2005-09-24 22:49:53 | エラゴン・Paolini
著者のChristopher Paoliniってどこの出身だか調べようと思って,試しにIMDBを覗いてみたら,‥いました。1983年11月モンタナ州生まれ。21才。アメリカ人なのですね。名前と,文章の感じからそうではないかと思ってました。それでゲド戦記に雰囲気が似ているのかも?
Paoliniは15才で在宅で高校卒業を認定された(つまり,頭いい)けど,まだ大学に入るのは早いと思って,その間に書き溜めた小説がこれだったんだ。来年には映画もリリースされますね。何と,Brom役にジェレミー・アイアンズ!(最近はヴェニスの商人アントニオ,キングダムオブヘブンのティベリウス),これは驚き~! なんと,ちょうど,Bromってジェレミー・アイアンズみたいだなって思っていたんですよ。そして,Galbatorixにジョン・マルコヴィッチ! こ,これは,‥‥この本,読み終わらなくては! 急にやる気が出てきたのでした。(笑)

ドラゴンは前腕ほどの長さしかありませんでしたが,既に威厳と気品がありました。うろこは石と同じ深いサファイア・ブルー。ドラゴンは部屋を探検するように飛び回り,家具にぶつかってはキーキー鳴きました。Eragonはそっとドラゴンの背中から脇腹に触ると,突然衝撃が走って,彼の掌には白い跡がつきました。しかししばらくするとそういう衝撃も収まり,気が付くとドラゴンはお腹が空いた様子でキョロキョロ。Eragonは肉を持ってきて小さく切り分けて一片一片食べさせました。ドラゴンは最後のかけらをちょっとためらってから食べると,Eragonの腕にあがって丸くなって寝込みました。

Eragonは家族に見つからないように,家から少し離れた森の中にドラゴンの家を作りました。ドラゴンを置いて帰ろうとすると青い目がじーっと見ているのを感じました。次の日,肉を持っていくと,ドラゴンは木の枝から舞い降りてきました。床には少し羽が散らばっています。自分で餌を捕れるんだと少し安心。男の子か女の子か確かめようとすると,鳴いて嫌がりました。(笑) 2週間もすると,ドラゴンはEragonの膝の高さまで成長。だんだん森はドラゴンの引っかき傷やらトイレのあとやらで,もうGarrowやRoranにバレるのは時間の問題です。そこでEragonは彼らに打ち明ける事を決意します。が,その前に,Bromに会って何か話を聞いてみようと思い立ちます。

ところがその旅立ちの日,ちょっとおいとまをしにドラゴンに会ったEragonをびっくりさせるような出来事が。。。何とドラゴンが話しかけてきたのです「‥Eragon」

RoranについてきたEragonはBromを訪ねます。Eragonを歓迎するBrom。(EragonとBromは友達と書いてあったな)Eragonは,ドラゴンライダーの歴史について訪ねます。Bromは全部話すと次の秋までかかるよと言いますが,一応概略の歴史を話してくれました。Eragonは,初めてドラゴンに乗ったElfの名がEragonという事を知ります。そして,ドラゴンのうろこは宝石のように輝くって聞きましたよと言うと,Bromは急に疑わしげに,「誰に聞いた?!」Eragonは慌てて,思い出すような振りをします。そして,ドラゴンにはどういう名前があるのですか?と尋ねると,Bromは幾つか過去のドラゴンの名前を教えてくれます。

帰り道,Roranは,結婚する為にしばらく家を空けようと思う,と,Eragonに打ち明けます。彼は嫁を娶ったら帰ってくると言います。

ドラゴンの所に帰ってきたEragonは,名前をつけようと言います。最初挙げたいくつかの名前に,ドラゴンは「No」。「Eragon」(がいい?)Eragonは,それは自分の名前だからダメと言います。やがてEragonははっとします。「君は女の子?」するとドラゴンは「Yes」女の子だったのか。そこでEragonは,今度は女の子の名前を挙げます。最後に挙げた名前「Saphira」ようやく彼女は気に入ってくれました。


Eragon (2) Dragon Tales

2005-09-24 22:15:06 | エラゴン・Paolini
指輪とかハリポタとかと比べる人が多いですが,序盤を読んで感じたのは,雰囲気や言葉の使い方は,むしろゲド戦記に似ているなあと思いました。(主人公の気質は違いそうですが)

Eragonの母の名はSelena。彼女はある時,妊娠して,兄弟のGarrowとMarian夫妻の家にやってきました。そしてEragonが生まれると,この子を育てて,と無理矢理押し付けて,去って行きました。Marianは早くに亡くなりましたが,亡くなる前に,Eragonに彼の親の話をしました。しかし彼の父親は誰だかわからないそうです。

Garrow,Roran,Eragonは,行商人の集まる市場に買い物に行きました。GarrowはEragonを連れて,Merlockという行商人に青い石を売ろうとしますが,彼はその価値がわからないと言って,南の地の商人に聞いてみては?と勧めます。その後彼は,この頃Urgalsが増え,Shadeが姿を現わして物騒になった為にここへ来るのが遅れたと話します。

Garrowが他の買い物をしている間,Eragonは,商人達が最近王様(Galbatorix)は我々の国を脅威から守れないからいっそ追い出してしまえと悪口を話している(彼はこれには賛成しかねる)のを聞いたり,RoranがKatrinaとキスしているのを見かけたりします。彼らはHorstと一緒に食事を取って,その後Bromという吟遊詩人のドラゴンの話を聞く事にします。

Bromはドラゴンライダーの話を始めました。昔,Galbatorixという少年が,あっという間にドラゴンに乗る技術を覚え,2人の友人と一緒に北へ向かったそうです。自分の力を過信したGalbatorixは,そこで待ち伏せされ,友人とドラゴンは殺されてしまいます。彼は命からがら逃げて帰り,またドラゴンを要求しますが,評議会?(Council)は彼の本質を見抜きこれを拒絶。逆恨みしたGalbatorixは味方してくれるライダーを見つけ,Shadeに闇の秘密を学び,「elders」を殺しまくります。やがて彼は相棒を殺し,今度はMorzanという人に出会い,さらに2人で闇の秘密を学びます。その間に彼の新しいドラゴンShuruikanも成長し,仲間を12人集め,暴れます。Vrealという人が,これに対抗し,もう少しの所でGalbatorixを殺せるという所でためらい,逆に殺されてしまいました。その後Galbatorixは,勝手に自分はAlagaesiaの王だと宣言しています。

話が終わるとGarrowはEragonとRoranに,Bromがこの話をした事が国に知れたら,彼は殺されるよと言います。

家に帰ったEragonは,青い石を叩いたりしていろいろテストします。その夜石はキーキー唸ってうるさかったので,彼は森に戻す事を決意しました。ところが,すると石にひびが入り,やがてひびの間から小さな頭が出てきました。

生まれたてのドラゴンが可愛い‥


HoME7 : I Gandalf's Delay

2005-09-24 12:19:07 | Tolkien・HoME
いよいよ待望の7巻に入りました。この巻は,「The Treason of Isengard」と名付けられています。表紙の絵は,よく見ると,‥エドラスですね。
この巻に描かれているのは,「The King of Golden Hall」までなんですが,約半分の10章までは,前回の繰り返し(汗)なので,なるべく簡単に駆け足で行こうと思います。

(1) 1939年暮,トールキンさんは,裂け谷以降の話を進める傍ら,前半の話をまとめ,1巻(FOTRの前半の事)を出す準備を固めます。ここで彼は「ガンダルフの遅れ」について話を詰めます。今までの下書きでは,ガンダルフがシャイアから裂け谷へ移動した時間と,フロドが移動した時間とは大して変わりはなかったですね? これを,正式版のあの壮大な時間差に変えようという作業です。その為,まず,彼は,黒の乗り手が何なのかを知るけれど,サウロン(木の鬚)に捕まってシャイアに戻るのが遅れます。彼は何とか逃れ,フロドを追いますが,さらに遅れます。

(2) トロッターの設定。トロッターは裂け谷に住む人間で,本名はアラゴルン。最初のアラゴルン像は,エルロンドの子孫?あるいはTurinの子孫?(いやでもTurinの子孫というのはありえないでしょう)レンジャーの振りをするハンターか放浪者。ビルボとお友達になります。彼はゴラムを見つけます。彼の父はAramirと言います。(なんかどっかで聞いたような名前?)人間なので,木靴の理由はもはや必要ありません。
彼を人間にした事で,ペレグリン・ボフィンというホビットは不要になります。(寂)

(3) フロドの友達はどうするか? こんな案があったそう。メリーは裂け谷まで。ペレグリン・ボフィン(Perry)は堀窪まで。

(4) 堀窪に残すホビットはHamilcarかFledegarという名前にする。ガンダルフはブリーでもフロドに追い付けない事にする。黒の乗り手の王は,魔法使い! 彼らがガンダルフを捕まえる。

(5) トロッターはエレンディルの子孫で,レンジャー。モルドールで拷問される。

‥なんかまとめると,ひどく矛盾したメモのようになってますね。(汗) それだけトールキンさんもぐちゃぐちゃ変更していたということで。。。。要は,大きな変更の1つは,ガンダルフの行動です。今までずっと,シャイアからはフロドと数日違いで動いていたガンダルフの行動を大きく変えようとしています。

もう1つは,ペレグリン・ボフィンというホビットがいなくなり(でも名前はキープしてある),代わりにトロッターはアラゴルンという名前の人間になり,ここでついに元の指輪所有者エレンディルの子孫,という案が出て参ります。そして,何かよくわかりませんが,彼は放浪者,なのだそうです。ただ,「木靴の理由はいらなくなった」とあったり,やっぱりモルドールで拷問されるという記述があったり,その辺はまだ固まってなかったようです。

しかしまだ,サルマンというキャラクタがいなくて,相変わらずガンダルフを捕まえるのは木の鬚だったり,まだまだ肝心のフロドの友達のホビット達の行動が固まってなかったりもしますね。ペレグリン・トゥックもまだ相変わらずいませんしね。

Eragon (1) Plologue & Discovery

2005-09-23 12:26:56 | エラゴン・Paolini
*** ネタバレですので注意ご注意下さい。 ***

さてまずこの本をどうやって読んでいこうか,なのですが,全体で約500ページ,試しに比べてみたら,ハリポタ5巻UKハードカバー(766ページ)と,1ページの大きさと字の大きさがだいたい一致。つまりは,あの超大作(笑)の2/3なんですね。
問題は,どういう周期で感想を書くか,です。実は指輪やハリポタとちょっと違って,章はあるけれど,章番号もふってなく,オニのように章が多い!(全部で60章!)しかも章ごとに長さはマチマチで単純に分けられそうにありません。‥そこで,だいたい20ページごとに区切り,25のパートに分ける事にしました。話の区切りで切っているのではないので,時々キレが悪くなるかもしれません。(汗)

という事で,まずは最初のパートです。

Shadeという,赤い髪と栗色の目の他は人間にそっくりな人物が,Urgalsという種族の人達(何か恐ろしげ)と一緒にいます。彼は森で3人のElfに出会います。彼は2人をあっという間に殺すと3人目,黒髪の美しいの女性のElf,から,その石を奪おうとするのですが,彼女は魔法?で石を消し,間一髪でShadeはそれを奪う事ができませんでした。Shadeは何故か彼女を殺さず,彼女を連れて立ち去ります。

(ここまで読んで,Shadeは悪い人なんだな,となんとなく理解)

一方,Spineという山岳地帯に鹿狩りに来ていたEragonという少年は,鹿を捕まえようとしたその時,何かが爆発し,その跡から青い石を見つけ,持って帰る事にしました。

EragonはCarvahallの奥に住む15才の少年でした。彼の家は貧しく,肉を買うお金にも不自由してます。肉屋のSloanに,拾った石で肉を売ってくれと言いますが,Eragonを嫌いなSloanは断ります。その時,Sloanの娘Katrinaと鍛冶屋のHorstが現れます。Horstは,Eragonに後で自分の所で働いて出世払いしてくれればいいよと言って肉を買ってくれます。

Eragonは谷の1番奥に住む,叔父のGarrowに,従兄のRoranと一緒に育てられました。RoranはKatrinaが好きで,Eragonは2人の仲に密かに協力してました。家に帰ったEragonは,何故Sloanは意地悪なのか尋ねます。Eragonが生まれる1年ほど前にSloanの妻IsmiraがIgualdaの滝を越えて行ってしまい,彼はそれ以来Spineに行かなくなったそうで,それがEragonへの意地悪の原因に関係があるのではないかという事のようです。

最初のパートを読んだ感想は「読みにくーい!」
‥なんですが,心肺ゴム用じゃなくて心配御無用。ハリポタだって,指輪だって,最初は,読みにくかったのです! (‥と自分に言い聞かせる) そして,ハリポタはトロールとの戦い(10章)指輪は馳夫さんの登場(9章)まで,面白い話とは思ってなかったんだもの。



HoME6 : The Return of the Shadow 感想

2005-09-22 00:39:13 | Tolkien・HoME
ふう~っ,やっと読み終わりました。去年の11月から,1年近くもかかったんですね。今更感想と言っても,実はかなり忘れている所もあるんですが‥‥。

あのJ.K.ローリングさんが最近インタビューで,「映画のキャラクタを思い浮かべて書いているのですか?それともご自分のイメージで書いているのですか?」と聞かれて,「私は今も私のイメージのハリー,ロン,ハーマイオニーを描いているわよ。それは著者の特権よね。」というような事を言っていました。映画を容認しているローリングさんですら,こう言っているのですから,トールキンさんはもちろん(言うまでもなく)確固としたご自分のイメージで描いていたに違いありませんが,一体,どんなフロド,ビルボ,ガンダルフ,トロッターだったのでしょうね?

前置きが随分長くなりましたが,これは下書きですからもちろん,正式版といろいろ違うわけです。

中でも1番衝撃的だったのは,何と言っても,木靴を履いたトロッターでした。アラゴルンの前身は,何と人間ではなくてホビットだったのですよね! しかも並みのホビットではなく,ビルボの冒険に憧れて,ついにはシャイアを出奔した,ペレグリン・ボフィンという並外れたホビットです。最初は笑って見ていた木靴ですが,実は悲しい過去があった事も判明。何と彼は,モルドールに入り込み,拷問を受けていたのでした。そうそう彼は裂け谷で食事の支度を手伝っていたりもしたんですよね。
ただとても残念な事に,おそらく6巻で彼とはお別れなんですよね。ペレグリン・ボフィンのリードする旅の仲間も,ちょっと見たかったですが。
それにしても,アラゴルンがホビットのトロッターの性格,気質を受け継いでいるというのが何とも面白いと思います。

そして,フロドというキャラクタの変遷振り。最初から真面目一方のフロドではなく,トールキンさんの子供達のおもちゃのキャラクタから取ったビンゴという人物でした。ビンゴはかなりビルボに近くて,ユーモラスな人でした。特に,ピピンの前身との大人気ない「2階問答」「風呂問答」,マゴットさんの家での「勝手にマグカップ飲み干し事件」「逃げる帽子事件」は大爆笑でした。実は昔,彼とビルボがマゴットさんの犬を惨殺した,というのも衝撃でした。でもこうして少しずつシリアスキャラに変わるフロドを見ていたら,難しいキャラなんですが,今までより理解が進んだような気がします。

フロドのお友達の決まり方がなんとも面白いですね。名前まで早々に正式版と同じものに決まったのはメリー。キャラクタとしての登場は早かったけど,いまだに正式名のついてないピピン(ファラモンド)。サムのキャラクタとしての登場はちょっと遅かったのですね。

後におでぶちゃんのボルジャーとなるキャラクタに起きた出来事も記憶に残ります。彼は堀窪にそのまま残らず,ガンダルフに連れ出されてブリーを越え,風見が丘の辺りでフロドと間違われて黒の乗り手に誘拐され‥‥一体何が起きたのでしょう? 裂け谷の辺りでいつの間にか行方不明になってしまいましたが,おかげでかえってミステリー度がアップしたじゃん!(笑)

ガンダルフが,特に最後の2つの章で,大人気なく短気なのが笑えました。ホビットの冒険の時代から全然変わってないガンダルフですね! こうして見ると,彼はバルログとの対決以降に変わったんだなあと実感です。

最後にちらっと出てきたボロミアの優しさも心に残りました。アラゴルンがいない状況で読んでみると,単独のボロミアとしてのキャラクタがよくわかりますね。この時点ではファラミアはまだ影も形もないのですが,このボロミアの態度に何となく彼の要素も含まれているような感じがします。ピピンの前身がファラモンド(似た名前)だったりとか,何か将来を予感させるようなちょっとした布石が打たれている所もツボです。その布石と言えば,結局ピピンは最終的にペレグリンという名前を頂きますが,これがアラゴルンの前身の名前だったという所,彼の将来のゴンドールとの関係を物語ってますね。

木の鬚とローハンがどうやら悪役らしいというのはちょっとショックです。しかもこの時点では,木の鬚は相当悪そうですよ。どうやらまだサルマンというキャラクタが確立されてなくて,いろいろな要素がごちゃごちゃになっているのだと思いますが。まあこれから7巻でどうなっていくのか楽しみです。

Run!Run!Run!