ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 3-VI:The Siege of Gondor (6)

2006-10-23 23:58:20 | Tolkien・HoME
太平記や平家物語を愛読していてよかったわ。日本語の戦ボキャブラリには困らないもの。‥いや,独り言です。(爆)

<下書き>
(続き)‥そして,ついに嵐がやってきました。
翌日,土手道砦は陥落,ファラミアは必死の撤退を余儀なくされます。敵はペレンノールの城壁を破壊,どこからでも入れるような状況です。ナズグルは飛び回り,人々は逃げ回ります。
その時,都からドル・アムロスの大公が率いる部隊がガンダルフと共に出て行きます。彼らは敵を蹴散らします。そして都は篭城の準備です。ペレンノールの城壁は放棄されます。オーク達の一部は大胆にも警備の近くまで来て,人の首をぶん投げて行きました。
</下書き>

ここで一旦この下書きは終わり。
次の下書きでは,例の「ヒドイ事言って‥」(笑)のシーンは,こんな感じに。
<下書き>
「そうだ,本当にな。」とデネソール。「あ,いや。」と彼は首を振って素早く立ち上がってファラミアの頭に手をやり,「私の事を無情とは,あるいは,実際の私以上に無常な父とは思わないでおくれ,息子よ。(ますます言い訳がましいなあ(笑))私はそなたの兄もよく知っておる。愛は盲目ではない。あの物が来た時,あれがヘンネス・アンヌーンにいたらと思ったのだ。‥もし,あの事がはっきりしていたなら」
ファラミア「何がはっきりしていたなら,ですか,父上。」
デネソール「あれはそなたと同じように強い心を持ち,私心のないやつだ。あの物を持ってきて,奴隷のような状況で死んだのではなかったなら。ファラミア,ミスランディア,そなたもだ。そなたらの策略の間に,。。魔法使や戦士の情熱の愚かさとは違う,第3の道がある。」
</下書き>

さて翌日のミーティングですが,まだファラミアが,外側の守りを‥‥,と言ってます。さらに,パパのセリフとして有名な,"Much must be risked in war."も彼が言っております。(汗)‥それでは,驚愕の?親子の会話をお楽しみ下さい!(笑)

<下書き>
「‥戦争になればもっと危険を冒さねばなりません。しかし私は川もペレンノールも戦わずに屈するつもりはありません。父上が否定しなければ。(unless my father commands me beyond denial.)
「それは言わないぞ。さらばだ。そなたの判断が正しい事を祈っている。少なくても私の目に見える範囲ではな。さらば!」
</下書き>

おいおいおいおい,セリフがほとんど逆だよ~。(汗)

ここでさすがにトールキン父さんメモ。「ここは要注意だ。ファラミアにとって,ボロミアの代理として,単に父親を喜ばせる為の行為でなくちゃ。」

Through the Looking Glass (5)

2006-10-23 00:03:55 | BookClub
Chapter 7:The Lion and the Unicorn
この章名「The Lion and the Unicorn」は英国王室の紋章だそうです。Wikipediaの説明はこちら。ライオンはイングランド,ユニコーンはスコットランドを表しているのだそうで。英国王室の紋章はライオンだけが王冠を被っておりますが,スコットランドの紋章は,昔はユニコーン2頭の紋章で,現在はライオンとユニコーンですが,両方王冠を被ってます。

#つまり,「The Lion and the Unicorn」とは,「菊の紋章」とか「葵の御紋」とかとほぼ同意語って事ですね。これはなかなか勉強になります。

以前のこブログで,ユニコーンは偶蹄類か奇蹄類か?という議論で盛り上がり(笑),いや元々はケンタウロスは偶蹄類か奇蹄類か?という話から盛り上がったのですが(爆) (その辺りはこちらの記事及びコメントで)先ほどの英国王室の紋章の絵では,ユニコーンの足ははっきり偶蹄類の「チョキ」ですね。(笑)

sparknotesの「Questions for Study」には,Discuss the relationship between the red and white chess characters(赤と白のチェスのキャラクタの関係について討論しなさい)という問題があります。そう言われてみると,赤の女王様はかなり威厳があって偉そうだったけれど,白の女王様はどこか親しみのあるオバサン風(失礼!)だったし,皆の出来事は赤の王様の夢の一部(→赤の王様は相当エライ?)ですが,この章に出てくる白の王様は,皆をコントロールするのにやや苦労しているような印象を受けます。

ところで,白の王様の2人のメッセンジャーは,Haigha(ヘイヤと読むらしい)とHatta(ハッタかな)というのだそうですが,‥‥Haighaはベタな「アングロサクソン的」な仕草でのろのろと振舞います。ところで,挿絵の中のHaighaって何故耳が長いの? Hattaは帽子屋だし‥と,ふと思って,‥‥子供の時からの愛読書なのに,今始めて気が付きました! 3月うさぎ(Hare)と帽子屋(Hatter)です! 註にも,HaighaとHattaは,それぞれ,HareとHatterのアングロサクソンの綴りと書いてありました。

「アングロサクソン」とは,辞書で引くと「典型的なイギリス人(英語)」というような書き方をしていますが,ちなみに,私がアングロサクソンと聞いてすぐ思い出すのは,あのトールキン教授が専門とした,いわゆる「古英語」。ここではいわゆる古式ゆかしいイギリス人,を意味しているのだと思います。そう言えば,HaighaとかHattaとかいう綴りは,指輪物語に出てくるローハン(言語的に古英語という位置付け)という国の,人や地名に何となく似ているような気がします。Brytta(昔の王様の名前)とか,Stybba(ポニーの名前)とかね。

その後Aliceは,喧嘩していた?ライオンとユニコーンに会いに行きますが,ライオンはイングランド,ユニコーンはスコットランド,を知っていると彼らの会話は興味深いです。Aliceは彼らにケーキを切り分けてあげるのですが,切ってから分ける事ができず,「分けてから切る」ライオンが2倍大きな切れ端を取ったと怒るユニコーン。。。なるほどねえ。(註によると,lion's share=大部分,不当に大きな分け前,というイディオムを示唆しているとも)


Through the Looking Glass (4)

2006-10-21 01:15:55 | BookClub
今日はHoMEシリーズをまた職場に置いてきてしまったので,そちらの分も頑張ります。(笑)(今せっかく面白い所をやっているんですけどね~)

Chapter 6:Humpty Dumpty
Book Clubの為にこちらのPenguin Classicsバージョンも購入しました。この本には,「Alice's Adventures in Wonderland」「Through the Looking-Glass: And What Alice Found There」と「Alice's Adventures Under Ground」の3つのお話が入っています。とっても親切で丁寧な註付き。

今日はお馴染みHumpty Dumpty。お馴染み‥なのですが,私がHumpty Dumptyというものを初めて知ったのは,この本を読んでからでした。元はマザーグース,だそうですが,元の詩は,結構残酷ですよね。ただ,この本では,最後の行が,壁から落ちたHumpty Dumptyを,Couldn't put Humpty Dumpty in his place again.(彼を元に戻せなかった)となってます。通常版,Couldn't put Humpty Dumpty together again.は日本語に訳せば同じ(私の日本語力では(笑))なんですが,ルイス・キャロル版より残酷に見えますね。(Penguin Classicsの註は親切だ!(笑))

しかし,お馴染みを,皆当然知ってるよね,というような書き方をするのは,後輩のトールキンも一緒だなあ,と,思わず微笑まずにはいられませんでした。

unbirthday(非誕生日=誕生日以外の364日)のプレゼントというのは,ちょっと意味は違いますが,何か指輪物語の冒頭のお誕生日パーティを思い出してしまいました。何故思い出したかというと,ホビットの世界では,お誕生日はプレゼントをもらうのではなくて,皆にプレゼントをあげる日,そして年がら年中,誰かの誕生日なので,いつもプレゼントをもらえる,という習慣があるんですよね。

後半,あのJabberwockyの詩を解説する所がありますが,Alice,よくあの詩を覚えたな~(いつも間違えて覚えているくせに(爆))と感心。それにしても,ハリポタでも,詩などを暗唱したり覚えたりするシーンが(4巻の風呂のシーンとか)ありましたし,後輩トールキンとC.S.ルイスはよく2人で詩で遊んでいたそうだし。イギリス人って詩の暗唱が,好きなんですかね。


Through the Looking Glass (3)

2006-10-20 01:01:15 | BookClub
Chapter 5:Wool and Water
この章で楽しみにしていたのは,白の女王様が羊に変身してしまう所。一体どうやって声が羊に変わるのか(翻訳版の,べえぇぇぇぇぇぇ!が印象に残っていたので(笑))と思っていたら,Aliceの「指は良くなりました?」の質問から,「ずっとよくなった」much betterから,
"Much be-etter! Be-etter! Be-e-e-etter! Be-e-ehh!"
だったんですね。全然,自然。確か日本語版は,ずっとよくなった,ずーっと,ずーーーーっと,べえぇぇぇぇぇぇ!という感じで,何故いきなりべえぇぇぇぇぇぇ!なんだ?と思ったのですが。(笑)

で,話は前後しますが,白の女王様の迷?セリフ(爆)炸裂で,これも楽しいですね。
「昨日のジャムと明日のジャムもあるが,今日のジャムはないのじゃ。」(だって,Two pence a week, and jam every other day.,だからだそうです。(爆))

年齢を尋ねられたAliceが"I'm seven and a half exactly."と答えると,You needn't say exactually,,exactuallyって辞書にないので何かと思ったら,exactとactuallyが合体したものだそうです。(汗)

で,不可能な物を信じるには訓練が必要なのだそう??(笑) 女王様は若い時には,1日30分訓練したのだそうです。時々朝食前に6つの「不可能」を信じたのだそうです。

‥さて,女王様が変身?した羊ですが,突然店がボートに,編棒がオールに変わり,「Feather!」って何の事かと思ったら,ボートを漕ぐ時オールをひっくり返す動作の事とか。なるほど,羽,ね。ついでに,カニを捕まえる(catch a crab)とは,オールが何かに引っ掛かる事。後でAliceは,カニはいたのかしら?と盛んに不思議がっていましたが,確かに,たくさん「捕まえました」ね。(笑)

章の最後にAliceが卵を買おうとしますが,"Fivepence farthing for one."? ちょ~っと待った~~~!!(爆) その単語,すっごい見覚えあります。Westfarthing,Southfarthing,‥etcと言えば,指輪物語でお馴染み,シャイアの地名,西四が一の庄,南四が一の庄,‥ではないですか。farthingって(昔の)通貨の事で,1/4ペニーだったんですか。(だから「四が一」なんですね)ふ~~ん,勉強になりました。

ちなみに「卵」は,次の章で活躍。(笑)


HoME8 3-VI:The Siege of Gondor (5)

2006-10-19 20:57:19 | Tolkien・HoME
その夜,宿泊所に戻った2人。ガンダルフはこう言ってます。
<下書き>
「ファラミアの知らせは思っていたほど悪くない。フロドは昨日の朝はまだ遠くにおる。敵は指輪なしで急いで戦いを始めたのじゃ。わしらが持っていると思っておるな。わしが止める事ができれば,やつの目はやつの国を離れ,希望が生まれる。ローハンでアラゴルンにそう話した。しかしすぐにはそうならないじゃろう。何か他の事が起きているようじゃ。」
</下書き>

この後,また例によって(笑)ますます原稿が読みにくくなるそうです。

<下書き>
「殿は息子殿をひどくこき使っています。今や彼は死に直面する仕事をしなくてはなりません。」(インクで追加:しかしファラミアは自分の意思で行きます,そして会議で大将達を最も動かしたのも彼でした)会議では,南からの脅威にあまりに弱いので,人を配置する事に決まります。しかしファラミアは外側の守りも捨ててはならないと言います。敵は川から攻めてくると見ているのです。北からの部隊は,沼地のせいで来れません,レベンニンは船なしでは広過ぎます。そこで彼はまた出掛けて行きました。デネソールが与えた,オスギリアスを守る僅かな手勢を連れて。(インクで追加:デネソールは「しかしあまり長く守るのでないぞ。そなたが10倍の敵を殺しても奴らはもっと大勢いる。そして撤退する時は危険だ。そして忘れてはならぬ,北は危険だ。黒門からはまだ軍勢が送られてない。」)

彼が出てほどなく,斥候が大軍が近づいている事を知らせにきました。ある軍勢がオスギリアスの東に迫っているとの事。(インクで追加:そして恐怖の黒の総大将,ミナス・モルグルから)
次の日には,ファラミアはペレンノールの壁まで撤退,しかし長くは持ち堪えられず,多勢に無勢。
(人々は)「ミスランディアの助けもうまく行ってないのだろう。彼はオスギリアスに応援に行っているのだが。」「いやいや,彼は何もできない。彼は大将ではない。」

ガンダルフは負傷者達を連れて帰ってきます。「土手道では敵を随分倒したぞ。やつらは船を用意してイシリアンからオスギリアスに渡ったようじゃがな。しかし,恐れていた男がやってきた。」「冥王ではないでしょうね!」ピピン叫びます。「いや,やつは勝った時にしか出てこないのじゃよ。やつは軍勢を武器のように使っているだけじゃ。わしはあんたが遭遇した事のある人物の事を言っておる。アングマールの魔王じゃ。黒の乗り手の大将と呼ばれておる。(やつにとってわしは強敵ではないが,力は同等じゃ。何故なら,彼はかつて仲間だったのじゃ。)今や彼の怒りは頂点に達し,人々は彼から逃げておる。‥‥(続く)
</下書き>

何? 魔王はガンダルフの仲間だった? それは初耳じゃ!(笑)

ここでは,ファラミアの超~有名なあのセリフ,"But if I should return, think better of me!",は出てきません。そんな必要のある状況でもなさそうですよね。下書きのファラミアはとてもクールです。いやそれ以前に,パパのパーソナリティが全然違います。それと昨日もそうでしたが,またまた父子のセリフ入れ替わり。本番ではパパが言うセリフをファラミアが言ってます。(外側の守りも捨ててはならない,とか)

しかし,一体どこから正式版のあのベタな状況が(それでも原作は映画ほどはベタではありませんが(笑))出てくるのでしょうね? ひょっとして,某○ルニアおじさん(爆)の影響もアリなのでしょうか?(あの人自己犠牲話が大好きだそうだからね)

HoME8 3-VI:The Siege of Gondor (4)

2006-10-18 23:29:41 | Tolkien・HoME
今日は2日分です。

<下書き>
(続き)ガンダルフは行ったり来たり。「昨日の朝? ここからどれ位の距離で別れたのじゃ?」
「約75リーグです。しかし私は敏速です。(速!!)‥

(‥ちなみに,正式版ではヘンネス・アンヌーンからミナス・ティリスは,25リーグです,念の為(爆))

‥昨夜オスギリアスの川の此岸に人と馬を配置し,4人で戻ってきました。私はよくない事をしたでしょうか?」
するとデネソール「よくない事だと!?」突然目が輝き出します。

(あ~そう言えば,正式版の翻訳版のこの辺りのこの親子の会話,とても難しい日本語で書かれていましたね。私はとてもそのような格調高い日本語は使いこなせませんので(汗),失礼して,普通の日本語で。。。)

「何故,そのような事を尋ねるのだ? そなたは私の判断が必要か? そなたの振る舞いは分相応に低いぞ。しかし私から見ればそなたは道をはずれて久しい。うまく慎重に話しているつもりであろうが,そなたの目がミスランディアを見ていたのを私が見てなかったと思うか? どれだけ話す事ができるか計っておったな? 息子よ,父は年取っておる,しかし老いぼれではないぞ。私はまだ,見る事も聞く事もできる。そなたが言わなかった事もわからない事はないぞ。なぞなぞに答える事もできる。ボロミア(の死?)の‥‥についても,わかったぞ。」
ファラミア「父上,もしお怒りなら,他に私に何をしろと?」
デネソール「お前は私が期待していた通りにやっている,私はお前を知っておるからな。いにしえの王のように立派で寛大でありたいと思っているのだろう。。しかしこのような暗闇の時はそのような優しさは死を招くだけだ。」
ファラミア「ならばそれでよいでしょう。」
デネソール「それでよい? そなたの死だけでは済まぬのだぞ。そなたの父とこの後国民そなたに統治されるべき国民の死をも招く。ボロミアはもうおらぬ。」ここで彼は喋るのを止め,杖?を掴みます。
ファラミア「では,我々の立場が入れ違っていたらよかったとおっしゃるのですか?」
デネソール「そうだ,本当にな。"Yes, I wish that indeed." もしくは,‥いや,‥」と突然立ち上がり息子の方に手を置き「私の事を無情とは思わないでおくれ,息子よ。愛は盲目ではない。そなたの兄もよく知っておる。あれがそなたの立場であってくれたらと思っただけだ。‥もし,あの事がはっきりしていたなら」
ファラミア「あの事とは何の事ですか,父上」
デネソール「あれはそなたと同様強い心の持ち主だ。あの物を私の所に持ってこようとし,奴隷のような状況で死んだのではないかどうかという事だ。あの物の力を使う事で勝利を得る事ができるのだ,ミスランディア,そなたは私の考えがわかるかもしれぬが。。」ガンダルフ「私が殿についてわかっておるのは,殿は私の心をわかってないという事です。」
デネソール「お好きなように。しかし,私はそなたと同じ位の知恵は持っているぞ。使うつもりはない。しかし,この時期に,そのようなか弱きものをモルドールに送る事,息子がそのような重荷を持たせてキリス・ウンゴルに送った事はばかげていると思う。」
ガンダルフ「では知恵とは?」
デネソール「どちらも正しくない。作った者に渡すのは我々の破滅につながるからやらない。それを持っているのだ。彼が勝ち,我々が死ぬまでずっと隠しているのだ。この塔の奥深くに。それなら恐怖に怯える事もない。」
</下書き>

えええ~~~~!!;って何が驚いたかって,デネソール侯のファラミアへの言い訳,見ました? 例のあの有名な(ひどい)セリフ,"Yes, I wish that indeed."。トールキンさんは1発で決められなくて,「あ~いやいやいや,ごめんごめん,ヒドイ事言っちゃって」(笑)だったんですね。(だからファラミアがちょっと反論する必要もありませんが(^^;))

でもお陰さまであのセリフの裏にあったデネソール侯の真意がわかりました。ファラミアを陥れたいなんて全然思ってなくて,純粋に,ボロミアが生きていればよかった,と思っていただけなんですよね。

<下書き>
彼はファラミアの方を向いて「オスギリアスからの情報は?」「先ほども言いました通り,イシリアンの部隊を配置してあります。最初に襲われそうです。」彼は立ち上がると急にくらっとして父にもたれます。「そなたは疲れている。Men Falrosからの道のりと恐ろしい翼の話をしておらぬだろう。」「それは話したくありません。」「ではしなくてよろしい。もう寝なさい。まだ今晩は我々の矢の届く範囲には敵は来ないだろう。明日は新たな会議が必要だ。」
</下書き>

へぇ~,また正式版と微妙に似て非なる下書きですね。親子のセリフが一部逆になっているし。また,正式版は,翌日はもっと厳しいという事が強調されていたような気がしますが,下書きは,少しのんびりしております。

さて,暫くの間,「ヒドイ事言っちゃってごめん。」(笑)で行くようですので,正式版と違う父子の会話が楽しめそうですよ。今日は時間なので,また明日。

Through the Looking Glass (2)

2006-10-18 00:18:52 | BookClub
1度に3つの章行っちゃいます。

Chapter 2:The Garden of Live Flowers

実にさまざまな本があるので,amazonで同じものを捜すのは大変苦労しましたが,私が持っているのはこの版です。持ち運びにはなかなか重宝しますよ。

Tiger Lily(トラユリ?!)って何!?と思ったら,オニユリでした。(笑)

この章もまた日本語版を覚えていた箇所が多かったので,花達がAliceの事をあれこれ言っている場面,辞書を引かなくてすんじゃいました。(笑) もちろん「考えている間はおじぎをするのじゃ。時間稼ぎになる。」という女王様のセリフ,しっかり覚えておりました。私も,これは使えるアイディアかもしれないと思います。(爆)

ところで,ご存知の方はご存知とは思いますが,愛読書だった割りには今まで全く気が付かなかった話をいろいろ聞きました。まずは,Aliceシリーズには,実はいろいろな「含み」があるという事だそうです。へぇ~,いわゆるアレゴリーなのでしょうか? まあまだ詳しい事はよくわかりませんので,またわかった時点でご報告するとします。そしてもう1つ,これは聞き捨てならないのですが,最近の研究で,ルイス・キャロルは,ひょっとすると○クやっていたんじゃないか?という疑いがあるそう。ちなみにsparknotesでは,露骨には書かれていませんが,ルイス・キャロルの日記には,不可解な,激しい自責の念がつらつらと綴られていて,これは一体何だったんだろうねぇとイミシンに推測しております。

そう言えば,Aliceは起承転結もよくわからず,はっきりした悪役がいるわけでなく物事の良し悪しを問う話ではないようで,よく考えてみると,善悪を分けるのが好きな西洋人が描いたにしては不思議なな話だったりしますね。

Chapter 3:Looking-Glass Insects
Aliceはいよいよ列車に乗り込みチェスの国へ‥! と思ったら,切符を要求する車掌さんと周りのヘンな乗客とのコーラスは,英語で読むとちょっと辟易しましたが,鏡の国の虫の話はなかなかツボでしたよ。Aliceとお話していたのは,Gnat(ブヨ)。horse-flyとはアブの事ですが,ロッキングホースになっていたり,dragonflyはトンボの事ですが,snap-dragonというと干しぶどうつまみの事。だからsnap-dragon-flyはプラム・プディングになってしまいます。(笑) で,Butterflyはもちろん蝶の事ですが,Bread-and-Butterflyになります。日本語ではあまりピンと来なかったのですが,初めて英語で見て,結構ウケました。

Chapter 4:Tweedledum and Tweedledee
太った双子のオジサン?TweedledumとTweedledeeの登場でございます。実は今日初めて気付いたのですが,彼らは,Aliceが最初に詠んだ詩,
Tweedledum and Tweedledee
Agreed to have a battle;
For Tweedledum said Tweedledee
Had spoiled his nice new rattle. ...

の通りに振舞うんですね。"rattle"は,翻訳版では「がらがら」(笑)と訳されていますが,お喋りと言ういう意味もあるんですね。

足の生えた牡蠣の詩がとてもかわいくて,(牡蠣もおいしそうで(爆))好きです!

Aliceが,皆が赤の王様の夢の一部と聞かされてショックを受けるシーンがありますが,これは私もちょっとドキッとしました。


HoME8 3-VI:The Siege of Gondor (3)

2006-10-16 23:26:11 | Tolkien・HoME
<メモ>
ガンダルフはファラミアを助ける。ファラミアはピピンを見て驚く。ガンダルフが紹介し,ピピンも一緒にデネソールの会議へ。そこでピピンはたくさんの事,ファラミアがオスギリアスへ行く事を承諾したくだりなども,耳にする。デネソールもファラミアもガンダルフのナズグルに対するパワーに驚嘆する。ガンダルフはまだアングマールの魔王が現れてないのでそんなに悪い事態ではないと言う。彼は自身が(ヌメノールからの?)命令に従ってない事を明かす。「わしは長い間あやつから身を隠しておった。あやつも主人の力が弱まっている間,隠れていたからじゃ。しかし現在は今まで以上に不吉なものになっておる。若く勇ましい者に倒される運命じゃがの。ずっと先の事じゃと思うが。。」
彼はフロドとサムについて聞く。そしてファラミアがどのように3人でTol Varad(Defended Isle)を越え,他の者をペレンノールの門に配置してきた等。
後半はペレンノールの占領後の様子,戦いの様子,門の陥落について書かなくては。。
</メモ>

へぇ~,ガンダルフは最初はこんな事を言っていたんですねぇ。。

この当時は,ピピンが初めてファラミアを見た時『アラゴルンみたいな雰囲気な人』と思った辺りは抜けているそう。(あれ?ピピンそんな事を思っていたという事をすっかり忘れていた私(笑))

次は,ファラミアがフロドとサムについて語るシーンの,初期の長~い下書きです。正式版に近い所もあるそうですが,面白い違いもあるそうですよ。

<下書き>
フロドとサムの話になると,ピピンはガンダルフの手が震えているのに気付きます。彼はその老いた手を見て,ガンダルフでも恐れる事があるんだ,と気付きます。ファラミアは,フロド,サムと別れ彼らがキリス・ウンゴルに向かったと話した所で声を落とし,首を振って溜息をつきます。しかしガンダルフは跳び上がり,「キリス・ウンゴルにモルグル谷じゃと!? いつじゃ? いつと言ったか? 話せ。いつ彼らと別れたのじゃ? モルグル谷にはいつ頃付きそうじゃったか? いつから暗闇が始まったのじゃ? わからぬか? そこで全てが失われたかもしれぬのじゃぞ。」
ファラミア「昨日の朝です。ヘンネス・アンヌーンからミナス・モルグルからオスギリアスに行く道と交差する所まで約7リーグです‥

うんちく:1リーグ=古代ケルト社会に端を発するとされる、人間が1時間で歩ける伝統的な距離の単位。(約4.8km)ちなみにリーグは非SI単位ですので,公の場では使えません。(笑)

‥そして,もし彼らが南へ向かったのなら,恐怖の谷へ向かう道まで5~6リーグでしょう。しかし暗闇はその夜から始まったと思います。彼らが到着すると思われる時刻よりずっと前です。あなたが恐れるのはわかります。しかし敵はずっと前から戦争を計画しており,いつ実行するか決まっていたはず。旅人の動きとは関係ないはずです。」(続く)
</下書き>

Video PodcastをiTunesに登録するのはまだまだかな

2006-10-15 12:14:56 | 英語・一般
英語を安く勉強しようと思っている御仁には大変便利な世の中になったもので,CNN,BBC等大御所のPodcastも気軽にダウンロードできるようになりましたが,最近,それに加えてこういう大御所達が,こぞってVideo Podcastを出し始めております。これはなかなか面白そうと思って,さっそくBBCの幾つかのVideo Podcast(Ten Weekly,Newsnight等)をあさって,iTunesのPodcastに登録したのですが,待てど暮らせとなかなかダウンロードが終わりません。ウチはまだ普通の12MbpsのADSLを使っていて(実質約7Mbpsです),ついにひかりなんとか(笑)が必要な時代になったかな?と思いましたが,しかしよく見ると,Audio Podcastで30分位の番組でだいたい10Mb~20Mbに対して,Video Podcastでは70Mb位。まあ確かにVideo Podcastはファイルのサイズが大きいのですが,実質で7Mbpsの能力があれば,そんなに時間がかかるものではございません。で,普通に直接MP4ファイルをダウンロードしながらよく見ると,ビット転送レートが速くてせいぜい200kb/sなんですよね~。これってADSLが遅いせいではないですよね~。
という事で,Video Podcastは,当面,iTunesからではなく,週末の時間に余裕がある時に,直接ダウンロードして楽しむ事にします。


HoME8 3-VI:The Siege of Gondor (2)

2006-10-14 00:09:42 | Tolkien・HoME
これは鉛筆で残されていたメモ。
<メモ>
夕暮れ。光は遠くに。ガンダルフ,まだ希望はある,と。
翌日会議があってすぐにファラミアは出発。ピピンはBerethil(のちのベレゴンド)から彼はオスギリアスへ行ったと聞く。3/11に不吉なニュース。敵方に「破壊的な大将(Fell Captain)」が現れる。彼は分岐路で勝利し,ファラミアはRamas Coren(後のランマス・エホール)まで退却。
ピピンは3/9(話が前後しているので注意)にナズグルがペレンノールで,数人の騎士を追い回すのを見る。しかしガンダルフが出て行き,彼らを助ける。それはファラミア!("!"マークが付いておりますよ(笑))ぎりぎりセーフ。都は歓喜に。ファラミアはピピンを見てびっくり。
</メモ>

映画のあのシーンを演技指導したのは,以前「サムにフロドの手を握るように指導した」ガンダルフでしょうかね。(爆)(雑談です(^o^;))

で,いよいよ下書きですが,クリストファーさんによると,この辺りの下書きは,柔らかい鉛筆,その上にインクで上書き,さらに鉛筆で注釈,と,何やらスゴイ事になっているそうです。(笑) で,ピピンのお勤め開始シーンから。

<下書き>
デネソールは朝彼を呼び出し,仕事を言いつけます。そして彼は武器倉庫に行き,用意されていた服と道具一式を受け取ります。
他の機会なら楽しむ事もできるでしょうが,彼はすぐにこれは大変な事だと悟ります。羽飾りの仮面舞踏会ではないと。黒い鎖帷子は重荷のようで,翼付き兜も頭に重くのしかかってきました。帷子の上のチュニックやコートも黒でした。胸には木の刺繍があります。仕事の時以外はロリアンのマントを着る事を許されましたが(あ~そうだったですね,すっかり忘れてた!)今は放り投げてました。彼は下の暗い野原から目をそむけ,あくびをし,溜息を付きました。
</下書き>

この後しばらくほとんど正式版と同じに出来上がっているそうですが,ナズグルがファラミアを追い回し,ガンダルフが助けに行くシーンでお父さんは一旦筆を止め,またメモです。

このメモにはちょっと興味深い事が書いてあるのですが,ここで時間。また来週。

Run!Run!Run!