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気の向いた時にその日聴いてたCDやら最近観た映画やらを取り上げてソレについてアレやコレやと…

【CD紹介#65】Jun Yamabe&Enitokwa"Bisai"

2008-03-06 01:58:17 | Music_Domestic
前回の記事で、 「Music~」 というカテゴリの記事が99まで 積み上がりまして。
そして、今から 書くので 100。3年近くかかって、CD紹介の記事と1日1枚生活の
ご報告とで 100。まぁ ブログ書いてる当人としても だから何か(し)なきゃな、って
なるような節目という節目でもないか。とか思ってて。でも こうして書いてるのって、
まるっきりスルー、ってんでもない、と。そんな感じの中で 今回紹介するのは、
遠くギリシャのレーベル、Klik Records(※)より届けられた、山辺 純(元Mexico。
一昨年発表の 3rd."Bit Suite"(2006年)を最期に、本名での 活動へと移行) と、
大阪を中心に活動する Enitokwa の スプリット仕様Album、

Jun Yamabe&Enitokwa"Bisai"(2007年)

です。

この盤は Enitokwaについては事前情報を殆ど入れなかったんで、元Mexicoのヒトの新作にあたる
部分目当てで買いました。と書くと、そっから 今回のスプリット仕様に対する俺の最初の印象は
そのものズバリで書かなくともご理解いただけるかと(Jun Yamabe名義で"微細"というAlbumを
作っているとの情報が入ってきたりもしてたんで、ね)…でしたが、一部 例外有りですが、
両名の作品を交互に配置したコトによって、このAlbumが面白いモノになったモンだから、
今となっちゃぁ文句なしです。

Jun Yamabeによる #1"0903"は、Albumの1曲目に置くには バッチリの浮遊感のある曲。
続く Enitokwaの#2"Expanding"も そんな曲。って冒頭から スプリット仕様にした結果として、
幕が続けて2回アガるという。あまりヨソじゃお目にかからない事態。
続く #3"Misogi"は元々、"微細"(Jun Yamabe単独による作品として作られていた方。)の
1曲目に収めるべく作られた曲(のハズ。確か)。リバーブのかかった クラップが何とも
耳心地イイ テックハウス(Yamabe楽曲)。#4"Re-Source"(Enitokwa楽曲)は 弦楽器風の
音色を使ったリフが印象的な、これまたテックハウス。生ドラムの音を用いた#5"Kazari"
(Yamabe楽曲)もダンス・トラック。中盤では#6"The Exit"(Enitokwa楽曲)で BPMがグンッと
落ち、ビートレスな #7"Ayatsuri"(Yamabe楽曲)へ。という流れ。
終盤、#8"Summer Set"、#9"Medita"と2曲Enitokwaによるダンス・トラックが2つ続いて、
最期#10は Yamabe楽曲"Akashi"。

収録楽曲が制作された時点では Jun Yamabe/Enitokwaの楽曲を交互に並べてく、という
決め事がなかったのにも関わらず、思いがけず 展開バッチリ。なんですよね。ALbum1枚で。
スプリット盤となると、比較対象が併せて入ってるコトで、収録されるヒトらそれぞれの色が
クッキリと出るばかりで、今一つまとまりに欠ける、ってのが 常だったりしますが、全然
そんなコトない。今作に関しては。むしろ、"Bisai"収録の Jun Yamabe楽曲で 音の響きが
重視された結果、ビートが後退した(ように 聴こえます)分を、Enitokwa楽曲がフォローしてたり、
と 相互に補完する関係が成り立っている、という。そんなワケで、面白いモノになってます。
このAlbum。未聴の方は 是非!!

※:Klik Recordsから発売された経緯ですが、同レーベルが"Big In Japan"という 新進日本人
アーティストの楽曲を集めた企画盤を出したのが縁で、同作に楽曲を提供したJun Yamabe、
Enitokwaに再度 声がかかりスプリット盤が作られた、ということのようです。


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