８月１３日（水） 信州へ カミサンの実家

　”庭のブドウ”

　１０日の法事が終わって、その日はカミサンの実家のお世話になった。

　カミサンを襲った悲劇。
朝５時頃目が覚めたらカミサンがいない。トイレにでも行ってるのかなと思っていた。

　「やられちゃった」の声に目が覚めた。７時だ、気持ち良く二度寝していた。
「目が見えなくなっちゃった」。見ると顔中ぼこぼこになっている。
畑でブヨに刺されたのだ。

　土いじりが好きなカミサンは早起きして畑の草取りをしていた。
朝晩はブヨが多いので気をつけるのはこのあたりの農作業の常識だという。

　腕や足は防御していたが顔は死角だった。
しゃがんで作業したのではなおさらである。

　蚊のように刺されてもすぐ痛くならないという。
どうも目が見えにくいと思った時は、上まぶたがはれ上がっていたのである。


　

カミサンの悲劇

　”裏庭からの風景”

　両目まぶた、コメ噛み、鼻筋の目脇、上唇。
よくまあここまで気づかずにいた者である。

　上唇はドラエモンに出てくるスネオのようだ。
義兄たちは用事で出かけるので、留守番を兼ねて居させてもらう。

　氷で冷やしてみたりしながら取りあえず安静に。
「この周辺の写真でも撮ってきたら」。

　言われなくてもそうしようと思っていた。
カミサンの生まれ育った土地。

　心をこめて撮らせてもらいます。

.

　”裏庭からの風景”

　少年の日の夏休みを彷彿させる風景だ。

.

　火の見があって、公民館があって、その脇に物置だろうか作業場だろうか。
夏の花がまぶしい。

.

ノウゼンカズラ

祭りの通り道

　７年に一度の諏訪の御柱祭は有名だが、一年遅れでこの地域でも御柱祭がある。
この道はそのメインルートである。

　この道幅で、あの巨大な柱と沢山の引き手と見物人をよく飲み込めるものだと思うが、祭りの熱気はどこも傷つけずこの道を通っていく。

.

.

病院行き

　炎天下を撮り歩き帰るとカミサンはまだ横になっている。
腫れはおさまりそうにないという。

　医者に行った方が。どこに行けばよいか。
近くの義弟に電話すると奥さんが居て、一緒に病院へ行ってくれるという。

　「こんな顔になっちゃって」とカミサン。
「元の顔知らない人はこんな顔かどうか分からないよ」憎まれ口をききながら一先ず病院へ。

　そこは３０数年前、カミサンが初めてのお産をした病院だった。
「まあ美人がこんな顔になっちゃって」。医者も如才ない。

　すぐにお尻に注射され、その場で飲み薬。
今の季節こういう患者は多いらしい。

　「家の親戚だから」と義弟の奥さん。
皆が顔見知りの地方は暖かい。

　迎え盆の今日、落ち着いてはきたもののカミサンの悲劇はまだおさまっていない。