２月１日（火） 晴れ

　 思わず今日の日付の後に「晴れ」と書きたくなった。
４日間の旅の足もとを支えてくれた、ロングラバーブーツに感謝して。

冬の北陸へ（１）－１

　　　”上信越道小布施ＰＡ”（１月２８日 午前８時１９分）

　写真を趣味とし始めた頃から、雪国への漠然とした憧れがあった。
しかしそれは最後まで憧れで終わるかもしれない。
そんな思いが年と共に頭をもたげはじめていた。
　そんな時、１月２１日ＢＳジャパンで
「にっぽん原風景紀行、川辺に栄えた漁師町　～富山県新湊～」を見た。
全てを見ていたわけではないがその映像を見て、ここに行きたい。
この空間に自分の身を置いてみたい。衝動に近い感覚に襲われた。
　「一人で行かせてくれ」。カミサンがウンと言うわけがない。
いわゆる観光でもない。富山のブリが食いたいわけでもない。
　天気は悪くてＯＫ。
思いつきの様でいて、かなり確信犯的な旅がカミサンつれて始まった。
　家を出たのが朝４時半過ぎ。関越道から、上信越道へ。
関東は晴天続きでも、やがて雪の中に突っ込むことになる。
　小布施ＰＡ。今日初めて日差しが見えた。
この先信州中野ＩＣから先はチェーン規制がかかっていると放送している。
　いよいよ雪国へ突入するぞ。

冬の北陸へ（１）－２

　　”中郷ＩＣ～新井ＰＡ間”　（助手席カメラマン）

　ワーすごい、撮っといて。
こんな言葉はすぐさま恐怖感に変わった。
　路面の車のわだちも見えない。
雪の壁までの距離感もつかめない。
車のハンドルがどっちらに向いてるか分からなくなってくる。
　それでも撮れ撮れといわれカミサンが怒り出す。
助手席でも撮るような心境にはなれないらしい。
　最初からカメラのＡＦは外してあるが、
なぜかこの時の写真はほとんどピンボケだった。
　でもピントが合っていたとしても
これと同じようにしか写らない。

冬の北陸へ（１）－３

　　”北陸道”

　関越に乗った頃から、
高田ＩＣから上越ＪＣＴ間が事故で通行止めの情報が入っていた。
　我々が行く頃には開通しているよと走ってきたが、一向に開通しない。
この雪の中、一般道に下ろされたらどうしよう。
既にカーナビは下ろしにかる。
ＩＣ直前に開通の知らせが入った。規制する人はいない。
カーナビを無視して直進。無事北陸道に入れた。
　積雪は山間部より少ないが、雪は相変わらずすごい降りだ。

冬の北陸へ（１）－４

　　”名立谷浜ＳＡ”

　これぞ冬の日本海の天気。
ここまで来たら嘘のように晴れた。
ここでお昼にブラックラーメンを食べる。
　土手の向こうは日本海がすぐそこにあるのだが、
ちょっとその土手の先まで、のちょっとの移動がままならない。

冬の北陸へ（１）－５

　　”帆船　海王丸”　（カミサン作マーク）

　北陸道小杉ＩＣで下りて、まっすぐ北上すれば今日の宿も目的地もすぐだ。
この旅は最初から観光の下調べが何もしてない。
途中のＳＡで寄せ集めた資料をにわか勉強。
　インター下りてから「海王丸パーク」の標識が出ているので、
天気も良いから観光らしきこともすることに。
　ところがこのあたりでも今年は大雪らしい。
普段は船にも乗れるらしいが、今日は臨時休業日。
外から眺めるだけ。その隣が海王バードパーク（野鳥公園）になっている。
　ところが「入り口」の標識から先の道は雪がかいてない。
　どこが道かもわかりません・・。

冬の北陸へ（１）－６

　　

　目的地、新湊の内川に着いた。
　この川沿いのたたずまいが来たかった風景なのです。
　少し日のあるうちに全体を見ておこう。

冬の北陸へ（１）－７

　降ってくる雪は構わないが、
積雪量は予想外に多かった。

冬の北陸へ（１）－８

冬の北陸へ（１）－９

　内川は上も下も海とつながっている川だ。
途中で淡水の流れ込む川があるのでわずかに流れがあるが、
潮の満ち引きでの流れもあるようだ。
　この川に、たくさんの漁船が係留されていて、
短い間隔で橋が路地のようにかけられている。
　

冬の北陸へ（１）－10

　天気が良かったのは着いたこの日の午後だけだった。
夕方までこの川のほとりを散策しますが、
　続きは明日に。