２月５日（土） 冬の北陸へ（５）－１

　　”東京から引っ越してきたという人”（１月３０日）

　旅の３日目、氷見。
前夜の風音の割には雪はさほど積もらなかった。
天気予報は昨日以上に今日も大雪との予報だ。
もう一度内川を撮って帰路につくことにした。
　氷見の市街地に向かって海沿いの道を走る。
人はほとんど見かけない道に一人歩く人を発見。
いきなり後ろに車を止めるわけにいかないから、
一旦追い越して、左脇に車を止め、通り過ぎるのを待った。
その人は車を追い越すとき車に向かって一礼して行った。
　私が車を降りると、相手は振り向いて、
「埼玉から来られたんですか」。と話しかけてきた。
車の所沢ナンバーを見たのだろう。
「そうです」と言うと、
「私は東京から十年前に引っ越してきたんです」。
という、所沢ナンバーで懐かしさを感じたのだろう。
　そのまま撮らせてもらった。

冬の北陸へ（５）－２

　氷見から射水市に向かう。
昨日通った道のはずだが、
降りだすと全然別の道のように見える。

冬の北陸へ（５）－３

　　　（助手席カメラ）

　橋を渡ると射水市に入る。
臨海部は目的地がすぐそこに見えていても、
海沿いには走れず大きく迂回することが多い。
「この道左に行った方が広い道じゃない」。
「そうだな」
カーナビが示す入り組んだ道を止めて左折した。
数メートル走って頭上に電車の架線があるのに気づいた。
「アー！」。パニックだ。
急いでバックで交差点に戻る。
　後で調べたら新交通システムの路面電車が通っている。
線路と並走する道かもしれない。
でもその時は線路以外は何も見えなかった。

冬の北陸へ（５）－４

　再び内川に着いた。
車を川の駅の駐車場に止め、
もう一度さっと内川を撮って行こう。
カミサンは川の駅の二階でコーヒーを飲んで待つことに。

冬の北陸へ（５）－５

　「埼玉から撮りに来たんです」と言うと、快く撮らせてくれる。
　物好きとでも思われているのかな。

冬の北陸へ（５）－６

　屋根のある橋、東橋から。
内川に着いた日、２８日の晴れの写真と比べてみてください。

冬の北陸へ（５）－７

冬の北陸へ（５）－８

　一時間も経った頃、雪が強く降ってきた。
車に踏まれ融雪水をたっぷり吸った雪に、
　ケーキのパウダーのように雪がかぶっていく。
電話が来た「まだ撮ってるの」。
「すぐそこにいるよ」。
私も熱いコーヒーを飲んで内川ともお別れです。

冬の北陸へ（５）－９

　　 （助手席カメラ）

冬の北陸へ（５）－10

　　

冬の北陸へ（５）－11

　
　親不知トンネルに入ります。
日本海がもっと見たい。

冬の北陸へ（５）－12

　　”名立谷浜ＳＡ”

　ここで休憩。
道路情報が流れている。
上越道が通行止めになっている。
　関越に回れば帰れなくもないと思ったが、
ここは無理しないで上越市に泊まることにした。
勝手知ったるチェーン店のビジネスホテルだ。

冬の北陸へ（５）－13

　　”キジ♀？”

　ホテルは国道８号線
関川に架かる橋のたもとにあるビジネスホテル。
５階の角部屋だ。
　カミサンがポットで湯を沸かし、
私がテレビをつけ、空調を確認し、
荷物の置き場も、着替えも事がスムーズに進む。
「私たちもこのホテル慣れちゃったね」とカミサンが苦笑する。

　「あっ、ヤマドリ？キジ？」
ホテルの５階の窓のななめ越しに、
雪上を歩く大きな鳥を発見。
　あたりは大分暗くなっている。

冬の北陸へ（５）－14

　５階で目の前が川だからさぞかし良い見晴らしと思いきや。
目の高さにこの看板はないよ。
　広い河川敷だから、さっきの鳥が出てきても不思議はない。

冬の北陸へ（５）－15

　関川に架かる、８号線関川大橋。
ここも風が半端ではない。
沸騰したケトルが鳴りまくる様な音だ。
　この翌朝この地域一帯で大停電があった。