９月２１日（水） 台風の日 １

　　”川越伊佐沼”

　台風を撮りに出たのではないことを最初にお断りしておきます。
　川越の知人宅に行く日を前からこの日と決めてあったのです。

　前日に改めて電話をしたら、予定どうり来てと言うので出かけたのです。
　もちろん、こんな天気だからブログの写真は帰りに伊佐沼で撮るしかないと、
　準備万端整えて。

　用事は昼前には済んで帰り道、伊佐沼のほとりへ出ました。
　すごい雨と風。
　これは車の中から撮るしかないや。

　ところが窓が開けられない。
　運転席側がダメなら、助手席側、といきそうだが、
　どちらを開けてもすごい吹込み様だ。
　レンズを向けていられない。
　タオルで車内を拭き通し。これじゃ・・
　

台風の日 ２

　フロントガラスに雨が強く当たるので、
運転席側を開けた。
今なら撮れる。

　強い西風だ。西から明りが来て波の陰影が出た。

台風の日 ３

　ちょっと小降りになった。
　今なら外に出られる。

　ポンチョに傘さして。
カメラは例の雨合羽の足で作った
特製レインガードに入れて歩くことにした。

台風の日 ４

台風の日 ５

　三分の一週くらい歩いた。
さっき車の中から撮った場所まで来た。

　また風雨が激しくなった。
大体は撮った、車に戻ることにした。

　車近くまで来て、
沼の水面を雨と風が作る風紋を撮りたいと思った。

　風紋がこちらに向かってくる。
いいぞ。シャッターを押そうとした瞬間、
私の傘が後ろにのけぞった。

　シャッターは押せず、ビニール傘の骨が折れた。
レンズをのぞいてみたら。水滴がびっしょり。
車に入らねばレンズは拭けない。
　今日はこれまでだ。

台風の日 ６

　　”川越市内”

　途中でおそい昼を食べて帰路に着いた。
ラジオで、台風１５号は浜松付近に上陸したと伝えている。
今日は半日で帰る学校が多いみたいだ。

　帰りにいつもの公園ものぞいてみよう。
駐車場に車を入れた時はひときわ雨が激しかった。
靴の中は水の入った長靴状態。お腹もくちくなった。
ちょっと休もうと車の中で横になったら寝てしまった。

　はっと目が覚めると同じくらいに電話がかかってきた。
「何やってるの、早く買い物に行かなくちゃ台風来ちゃうじゃない」。

台風の日 ７

　もうすぐ自宅だ。

「すぐ着くから出られる用意しておいて」。
　カミサンは不機嫌な顔で玄関に出ていた。

　「バッッカじゃないの、こんな日に車の中で寝てるなんて」
　「こんな日に伊佐沼に行くことだっておかしい」。

　ことさら行ったわけではない。ついでに寄っただけだ。
　　私は、バッッカですから。

　午後５時、外は雨と風が猛烈に荒れている。