お見舞い
7月28日(土)。ヘンテコなコースの台風12号が関東東海に上陸して大雨の予報の日である。
病院は土曜日で休院。警備室で記帳してから院内に入ると
照明も落としてしんとした受け付けホールに出る。
姪と姪の娘と孫二人が待っていた。
「リハビリがもう終わる頃ですから入っても良いですよ」。
部屋の一番奥に義姉がいた。
どうやら私たちが来ることは伝えてなかったようである。
柱の影から姿を現した私に「あれ」と目を丸くして驚いていた。
「姉ちゃん・・」、カミさんが近づき手を取った時は
カミさんは涙声になり顔をゆがめていた。
古希を過ぎたとはいえ、姉妹は姉妹である。
一瞬きょとんとした姪と娘、「私たちももらい泣きしちゃう」と涙を浮かべた。
二人のひ孫たちは人が増えてはしゃぎまわっている。
一週間ほど前に姉の入院の知らせを聞いて以来、
ずっと気に病んでいたカミさんの気持ちの糸が切れたのだ。
幸い大きな後遺症も残らず退院を迎えられそうであった。
リハビリ室を出て自力でソファーまで歩いて来た。
ここはしばし二人に時間をゆだねた。
松本城
お見舞いを終えると気分が軽くなった。
病院から出ると台風はどこへやら、ぎらぎらに暑い。
私は松本城は車から見て通るだけで一度も下りて見たことがない。
残り時間は松本城を散策することにした。
築城の歴史は戦国時代にさかのぼるという。
ここは弓を射る窓か。
弓を構えた武士の気になってみた。
現代の戦争も同じなんだろうな。
↓ 外国人の観光客が多い。
パンフレットを片手にすいすいと目的の場所に向かうのに、
私たちは、どう歩いたらお濠を一周できるのかとうろうろ。
まるで私たちがお上りさんの様だ。
今夜から明日にかけてが台風通過のピークという。
今日一日は降られずに済んだ。
松本に宿をとり明日の天気に期待だ。