7月末の 信州へ(4) 霧の乗鞍岳へ-1
7月29日(日)。
前夜から朝にかけて台風12号がもっとも猛威を振い通過する。
と言われた日の朝だ。
夜中に時々外を見るが風も雨もひどい様子はない。
テレビをつけるとかなり南側をかすめて紀伊半島に近づいている。
どうやらこの辺は直撃しなかったみたいだ。
乗鞍岳は雨は無くなった。
ただそこまでの道路はどうだろうか。
時間とともに台風は遠ざかるから。
良し、乗鞍岳に行きましょう。
”バスからの雪渓”
「今日はBダイヤです」。「上は風が強く濃い霧です」。
Bダイヤとは平常より本数を間引いているという事だった。
台風一過で天気は良くなるばかりだ。
私たちはその時、風があって霧が濃いという事を
頭でイメージできなかったのです。
↓ 畳平バス停に着きました。
凄い霧と、風。
気温は12度位だったろうか。
この霧が限りなく霧雨に近い霧だ。
とにかくみんな土産物店の中に飛び込んで服装を整える。
「ズボン持ってこなかったの!」
短パンの小学高学年くらいの女の子が、
店の中で、寒さにしゃがみ込んでしまっている。
↓ 木道のお花畑に下りていく道は霧の中。
監視員がずっと立っています。↓
私たちお互いに、膝や、足が痛くて、
医者通いしたり愚痴たらたらの二人。
なのにこんな場所に来てしまった。
景色が見えなくてもOK。
この涼しさと、足元で高山植物を見ながら歩ければ。
歩き始めましたが、風がよろめくほど強い。
「ちょっとこの花撮れる?」
「私しゃがめない」。
右に同じ。
標高2700mでこんな弥次喜多道中が始まりました。
↓ チングルマ。