7月末の 信州へ(7) 霧の中のライチョウ-3
大黒岳で、雌親と雛。雄雌の番と二回もライチョウに出会ってすっかり満足。
大黒岳を下ります。
3時5分のバスに間に合うよう30分ほどゆとりを持って下ります。
↓ 霧が薄らいで、畳平から下のお花畑の木道が霧の中に金属のように光って見えた。
例年ならクロユリが見ごろなのに、今年は雪解けが早く一気に咲ききってしまったそうです。
30分という時間で今からお花畑を歩くにはきつい。
カミさんは売店を見るという。
私はバス停の周囲からわずかでも霧が晴れる瞬間を狙っていた。
魔王岳の登り口の左側から上の写真を撮っていて
ふと下に目を向けると、ライチョウが居るではないか。
大黒岳から下りて来たばかりであれとは別の個体だ。
すると三番は居るという事か。
乗鞍岳で初めてこんなにライチョウを見ました。↓
雛が四羽はいる。急いで売店にいるカミさんを呼び寄せた。
魔王岳の登り口の階段の横である。
観光客が下りてくるが言われなければ雛に気づく人はほとんどいない。
私が長いレンズを向けているので、
だんだん多くの人が気づいて、石段の手すりに集まって来た。
すると親が私たちの目の前4mほどの
岩の上に飛んできて我々の前に姿をさらしに来た。
これまで見た親より体が小さい。それに脚環がついていない。
若いメス親かもしれない。↓
観光客は喜んでスマホを向けているが、
これは雛を守るために、親鳥に気を引きつけようとする
親の防衛策だという事に気づく人は少ない。
三度目のライチョウに出会った時は
3時バスの出発時刻まで15分ほどしかなかった。
一本遅らせようと思ったが、この後は5時になってしまう。
霧が濃くなり撮りにくくなったのであきらめがついた。
急いでバスに飛び乗りました。