詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

「天皇制ー古代史から考える」(3)

2011年10月10日 | 提案提言
「天皇」「日本」という呼称が生まれたのは天武天皇からという。
だからそれ以前の時代では、「天皇」「日本」という呼び名は適切ではないのだが、それでは、一般常識とも違い、煩雑になってしまうのでカッコ付きで表現したい。

百済系の天智「天皇」の後継「天皇」を倒して壬申の乱で即位した新羅系という天武天皇だったが、その権力はその後皇后を輩出した藤原氏が中心の公家層へと渡ってゆく。
天武天皇以外は伊勢神宮へと参拝していないので、それ以後の天皇家が違う血統になったのか・・明治以降は伊勢神宮へと参拝するようになったので、そのどっちかに血統の断絶があったのかもしれない。
持統天皇の血統も同様のようだ。(記紀で何度も強調されているように古代では自分の先祖霊以外を祭る神社を参拝するのはタブー)

戦前までの千数百年間、西日本の「天皇制」の実態はというと、藤原氏中心の公家層というのが正しい。
ただ、記紀にはほとんど登場しないこの藤原氏の起源に定説はない。
藤原氏と関係が深い神社(春日大社、香取・鹿島神宮)の神の使いが鹿である点から考えると、鹿がトーテムのかなり北方系氏族と推理可能だ。
死後白鳥になって北へと飛んでいったヤマトタケル等の皇族同様に・・
約一万年間の縄文時代同様に、蛇が支配層のトーテム(出雲等)だったものが、いつの間にか鳥等の多彩なトーテムに置き換えられている。
天皇家の紋については、古いの紋が日月紋であり、伊勢神宮の主神が北斗七星だったり、最大の儀式の大嘗祭(新天皇が天皇霊を受け継ぐ)での星の重要さからも・・
その後この紋がそぐわなくなったので、桐や菊に代えられたのではと推測する。

記紀から判るいくつかのポイントはー
(1)もともとのこの列島の大王は、スサノオやその後継の大国主系であり、それからの権力の簒奪は記紀の作者や記紀を編纂させた権力者も容認している点から、つい最近の事件であり、その頃の常識だったらしい。
(2)「神武東征」を歴史的に当てはめると、このスサノオ系の出雲氏族には物部氏が当てはまり、東北へと敗走した物部氏が後の東北の諸王権と繋がるのかもしれない。
(3)「コマ」というのが高句麗系の総称だが、この列島の最終的な覇者になった百済系は、「朱蒙」にもあったように、もともとが高句麗系と同属が建国した国。
(4)高句麗とは、古代朝鮮三国(高句麗・新羅・百済)の中では、最も文化の高い国であり、隋・唐とも互角の国だったし、東北関東へと優秀な馬を持ち込んだも彼らで、そのルートは沿海州・樺太・北海道という対岸が見えるルートだった思われる。(対馬海峡は対岸が見えず馬輸送には危険すぎる)
その滅亡後支配層の半分が「渤海」を建国し、残りが日本列島へと渡ってきた歴史事実があるが、渤海が”同族の国”と日本を呼び、数百年もの間平安時代に朝貢してきた理由だろう。
もともとは同属だった百済系と高句麗系は言葉も文化もほとんど同じで親近感があったろうと思う。
後に百済系が平家新羅系が源氏となるが、関東での武士王権は、以前同盟関係にあった新羅系と高句麗系が主体だったのではと思う。

平清盛をみても、平家は西日本に偏っていて、倭人の伝統を受け継ぐ交易海洋民という性格が強い。
これは、後に百済となる地域にも倭人が住んでいて、海洋交易としての伝統を受け継いだのが後の百済や平家となったという関係からの百済急援軍の派遣や、その敗北後の新羅系天武天皇の反乱即位であり、
後の関西天皇王権は倭人と百済系勢力、関東武士王権は高句麗と新羅勢力という風に本州の二大王権のせめぎ合いが日本史の底流にはあるのではと思う。
そこに、明治までは天皇の参拝がなかった・・という伊勢神宮の秘密もあるのかもしれない。



「天皇制について」(2)

2011年10月10日 | 歴史
今も昔もそれは、硬直化した閨閥化制度と表現可能だ。天皇(古代では姻族の藤原氏)にいかに近い血筋かが、そのピラミッド構造での地位になる。それでは血が濃くなりすぎての弊害はどう防ぐのかというと「婿取り」がある。戦前陸軍が独裁したのは皇族将校と成績で出世が決定するという硬直化制度をもたらしたものは、能力主義とは正反対のものだった。

戦後もまた同様だ。
能力を判定するのではなく受験テクニックだけを問う入試制度が諸悪の根源だ。
何故なら、最近はいよいよ富裕な親が子供に受験テクニックを身につけさせるために、膨大な投資をしなければならない。
すなわち、大金持ちの子弟しか東大合格は難しくなりつつあるからだ。

東大法科卒元エリート官僚の知人がいたが、卒業時の成績でほぼ将来が決まってしまうとか(戦前陸軍の場合は入学時での順番で将官クラス、佐官クラスが決定)。
その知人の場合は、その娘の親の先輩官僚との折り合いが悪くなってエリートコースから脱落だったというが・・

いざどの程度まで出世するかの目処がつくと、早くツバをつけておこうとする政官財や先輩官僚から縁談の話しがあちこちから持ち込まれるという。
将来出世可能な官僚にはより多く・・
今ではそれがシステム化して、若手官僚達に見合い写真が回ってくるとえげつなさは、日本独自の閨閥化(新たなる「天皇制」)ではないのかと思う。

次回は、古代まで遡って「天皇制」を歴史的に考えてみたい。

最新の詩  欲望

2011年10月09日 | 

欲望は
空の色よりももっと際限がない

君を好き勝手にしたいとか
いますぐ死んでしまいたいとか
君を殺したいとか
この世界を破滅させたいとか

でも欲望がなくなったら
もうぼくは生きてはゆけない

欲望のままに
明日も生きてゆくだけなのか・・

鍋焼きうどん&最新の詩

2011年10月09日 | 
鍋焼きうどんは、どうしてだかいつも休みの日の父が作る役割りだった。
葱と鳴門巻きと卵が入っているだけだったのに、いまでも忘れない味・・

  最新の詩  

ちいさな花が道端に咲いていた
名もわからない赤いちいさな花だったのに

それはいつまでも忘れられない花
ぼくの心にも咲いていたちいさな花だった

憤りのためにいよいよ鮮烈
いよいよ美しくなってゆく赤く花だった

合鍵を作るのやテロや強姦は日常茶飯事になりつつある

2011年10月09日 | 提案提言
合鍵を作るという話しは日常茶飯事だった。
トヨタ系上司も創価学会系上司もそれを自慢していた。(粘土を使うとか)
その後彼らが何をやっていたのかは知らないが・・

カルト襲撃テロや強姦も多い。
岡田奈々・田村英里子が襲われたことを思い出す。
宅配業者を装いガムテープ・手錠・カメラを持ってた二人組が、性的暴行のため宅配業者に扮装の強姦魔から逃れられたのは山口智子だった。
偶然に恋人で現在夫の唐沢寿明が部屋にいたので・・

二十世紀最高の物語と思うガルシア・マルケス『百年の孤独』

2011年10月09日 | 提案提言
二十世紀で最大の作家、最も面白い物語はガルシア・マルケス『百年の孤独』と思う。
寺山修司が推薦して読み始めたこの作品を、どうして中断したんだろうか・・といまでも悔んでいる。

書詳で面白かったのはー「ここ」

司馬史観と天皇制(1)

2011年10月09日 | 提案提言
司馬史観と天皇制についてもっと考えてみようと思ったブログ記事『噂の真相 佐高さんの”筆刀両断”』はー「ここ」
この中の、「司馬遼太郎に欠けているのは天皇制への追及」というという指摘はとても面白かった。そこがまさに司馬史観が政官財のトップには都合が良く支持されてる理由だろうか・・これから天皇制と司馬史観ついて少しずつ書く予定なり。

司馬遼太郎の対談やエッセーには、西日本の王権「天皇制」(その他にも関東武士王権、琉球王権、平泉三代等の東北独自王権、王権のない先住アイヌ民族等がどの時代でも並立)は、「朝鮮半島からやって来て最後の覇者のが天皇家」と明言した坂口安吾ほど明快ではなかったけれど、司馬氏には類似した発言は多い。
けれどもそれらが作品化されたものは皆無なのは何故なんだろうか?

彼の問題意識は、何故陸軍がまるで他国の進駐軍よりも過酷な軍部独裁だったのか、まるで日本人を植民地のように支配した原因はどこに・・という関心が強すぎたのかもしれない。
自分の戦車隊指揮官(おまけに部下は九州人がほとんど)という陸軍体験から・・

しかし、そのために必要なのは、明治期に古代天皇制とヨーロッパの絶対君主制が合体したと言われる明治期「天皇制」(天皇が飾り物という点では戦後も同じ構造で、古代から明治までは公家層を形成した皇后の閨閥藤原家。明治以降は官僚層が実質的な支配層)の理由の解明がまずなされなければならないと思う。

日本社会で最大の疑問である「天皇制」理解のためには、それらの歴史的・構造的が考察こそが、必要不可欠である。

増税や数百億円かけての公務員宿舎・地方合同庁舎建設よりも急務なのは

2011年10月09日 | 大震災・原発事故
(1)原発事故周辺地域をグランドゼロ地に指定し、その地下深くに福島の核廃棄物、汚染物を封じ込めることと→廃坑跡を利用した地下ダムと、原発周辺をコンクリートで覆って地下水・海汚染を防ぐべき

(2)全国からシニアの国民を雇って、福島のシニア住民と一緒になって福島除染を国家事業として進める→復興特別公務員として十数万人採用し、何度か僕が提唱した「時間貯蓄ボランティア銀行」と「原発復興地域通貨」を試みるべき。

(3)福島在住の母子を放射線被ばくの危険のない地に集団疎開させ、これをその他の地方行政と一体となって国策としてすすめること→数百億円かけての公務員宿舎・地方合同庁舎よりも疎開地建設の方が急務・・
が肝心だという記事『放射線被ばくを舐めているこの国の指導者たちを国民は拒否すべきだ』はー「ここ」


革命の時代ー燎原の火のように怒りよりも静かで激しい「憤り」運動が世界中に 広がりつつある

2011年10月08日 | 政治

中東の「緑の革命」から始まった怒りの連鎖や革命が、静かで激しい「憤り」の運動が、じわじわと世界中を燎原の火のように焼き尽くしつつある。
米国デモ「ウォールストリートを占拠しろ」「私たちは99%」というスローガンは世界中の誰もが支持可能だ。
フランスでの「憤り」運動報道を観るとさらにそう思う。

日本ではさらにその上、いつ収束するのかもわからない原発による核汚染と東北切捨てや増税や国もう国として終わってしまうTPP(同じような経済協定を結んだメキシコはあらゆる産業を破壊されて米国への違法移民として越境するしかなく、カナダは米国企業の訴訟によって行政が解体されつつある)
原爆に次ぐ原発での人体実験や、核兵器・原発廃棄物のごみ捨て場とされてゆく日本でいいのか!

さらには、ぼくの故郷北海道で冷血動物政治屋町村とつるんだ利権まみれ馬鹿女知事による・・
違う原発型での、プルサーマル原発による人体実験へ陰謀(何故不審火事や事故を連発する韓国企業が修理担当なのか?)や、遺伝子組み換え植物による北海道から安全な食料の破壊工作!

日本人いつまで場へと引かれてゆく家畜であり続けるのか?
むしろ米国から学ぶべきなのはー『虎の子空母もリストラ検討「ジョージ・ワシントン」対象-財政赤字で逆風・米海軍』はー「ここ」

それにしても、首都のすぐ近く(横須賀)で核兵器・原発燃料を作ってる国なんて他にあるのか?(GE社と日立・東芝の合弁会社だったはず)
そう痛感してまた聞いてる歌はー「ここ」

『パッチギ』をさらに昇華させた青春映画『GO』(2001)

2011年10月08日 | 映画
俳優陣の山崎勉!と大竹しのぶと山本太郎と窪塚佑介等の豪華さに目を奪われるけど・・『パッチギ』よりもさらに、この国の差別や社会に切り込んだ映画と感じた。
より内面化され、より普遍化された憤りへと昇華されつつある。

平成の日本映画の中でベスト10に入れたい映画、無料テレビギャオの『GO』(2001)
はー「ここ」

税収を大幅アップする性労働者改善策と徴税策&アイヌ民族関連のブログから

2011年10月08日 | 提案提言
(1)高給官僚にも売春蔓延らしい。
『女子高生買春容疑で46歳内閣府職員逮捕』はー「ここ」
SEXは、強姦や変態的行為以外は、お互いにとってほとんどの場合気持ち良い行為であり(もちろん例外もあるけど)・・SEX自体を否定的に決め付けるような「みだらな行為」という表現ははなんとかならないんだろうか?
一般人よりも公務員や官僚犯罪の罪が重い点は、そのお金が税金からの高給という点であり・・「不埒の行為」と言う方が適切なのでは?

なおぼく自身の立場はー
オランダのように闇勢力の資金源にならないようにするために、麻薬も売春もギャンブルも国家が管理して、宗教や冠婚葬祭・贅沢品・ペット等からさえも税金を取るべきと考える。
その利点はー
①これらを隠れ蓑にした暴力団・カルト等の資金源にしない
②大幅な税収アップになる(消費税並みでも数十兆円)で増税どころか減税可能に
③特に売春面では、性労働者として泣き寝入りすることが多かった弱者の救済と定期的検査によって安全衛生面で効果がある

(2)最近面白い最新記事が多いアイヌ民族・先住民族関連のブログ
面白い最新記事が多い「アイヌ民族・先住民族関連の報道クリップ」はー「ここ」

特に面白かったのは、世界的な革製品メーカーについてのブログ記事『直してでも使いたい精神性 なでしこ戦士にも贈呈、ソメスサドルの技』はー「ここ」
朝鮮半島の人類的な文化遺産を救った・・反骨者柳宋悦の民芸運動についての記事もとても参考になった。

「Toccata & Fugue in d minor」と「氷の世界」(井上陽水)

2011年10月08日 | 提案提言
言い訳などもうする気にならない。
この曲の絶望的なすべてを、子供時代以来ずっと愛していたのだった。
それは、十数メートル下の・・給水塔の上から覗いた渦巻きにも似ていた。

◆今夜の子守唄は『Toccata & Fugue in d minor (BACH, J.S.)』ー「ここ」
◆「氷の世界」(井上陽水)はー「ここ」

『チャングムの誓い』を話数限定(約十話くらい)・期間限定で無料で観られる

2011年10月07日 | 映画
観よう観ようと思いながら、ついうっかり忘れてた。
無料テレビギャオで『チャングムの誓い』を話数限定(約十話くらい)・期間限定で無料で観られる。「ドラマ・アジア」部門で・・

無料テレビギャオで『チャングムの誓い』を涙ボロボロで視聴中・・いつだったか、ぼくの映画の師匠マッキーさんがコメントしてくれたように、イ・ヨンエのドラマと映画には駄作がないなと痛感している。日本の女優にたとえると、吉永小百合か・・

ずっと夕方からギャオで観ている『チャングムの誓い』からー”汗や真心から作られた物だけが人々を幸せにするのです”。
大金持ちが垂れ流す「自己責任論」や、官僚組織等が言う「働かざる者食うべからず」ではなくて・・汗を流し、心の底から世の中のためであれと作られた物こそ復権するべき時代だ!

「Occupy Wall Street(ウォール街を占拠)」デモ。宮沢賢治・易・玄米食・中沢新一

2011年10月07日 | 提案提言

「Occupy Wall Street(ウォール街を占拠しよう)」デモについて詳しいウォール・ストリート・ジャーナル日本版の記事『【津山恵子のアメリカ最新事情】立ち上がった「沈黙の世代」の若者』はー「ここ」
彼女の他の記事もアメリカ理解には欠かせないなと感じた。

『OCCUPATION BLUES』はー「ここ」全米でますます激しさを増しつつある「Occupy Wall Street」デモはほんとに迫力がある。歌詞はチンプンカンプンだけどこの曲もすばらしい。
日本でも、反原発と反格差貧困運動との合体が必要だ。
経団連~大銀行~東電へとのデモを!

宮沢賢治や易や玄米食等の菜食主義や河合隼雄氏と中沢新一氏対談についてのNY金魚さんの記事『「陰陽」の限りない非対称 (1) マクロビオティックスから9-11まで』はー「ここ」
◆皮肉たっぷりの抱腹絶倒の傑作『ビヂテリアン大祭』はー「ここ」
◆シャーマン的な賢治の詩的世界観『銀河鉄道の夜』はー「ここ」

易については、現在一番人気があり、映画『ランナー』『トータルリコール』等の原作者のSF作家フィリップ・K・ディック『高い塔の男』(大二次世界大戦で日独が勝利してこの二国の植民地とされたアメリカが舞台)がとてもわかりやすかった。
易については、賢治も高く評価していたが・・
詳しくはまた今度。