先端技術とその周辺

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酷評される中国のインドネシア新幹線建設

2017年07月04日 22時54分55秒 | 日記
WallStreetJournalや、Fibancail Timeなど、海外メディアが、中国がインドネシアで建設している新幹線を酷評していた。

「中国主導の高速鉄道計画は欠陥だらけ」(ウォール・ストリート・ジャーナル紙=WSJ)、「中国製の高速鉄道、前途多難なスタート」(ブルームバーグ)、「中国の55億ドルの高速鉄道計画が停滞」(フィナンシャル・タイムズ紙=FT)――。日本との受注競争を制した中国主導のインドネシア高速鉄道計画が、スタートからつまずいている。先月21日にジョコ大統領も出席した華やかな起工式が行われたが、工事は未だ手付かず。世論の批判や問題点を、主要欧米各紙も大々的に報じる事態となっている。

インドネシアの高速鉄道計画は、首都ジャカルタと第3の都市バンドン間の140kmを4駅で結び、総工費は約55億ドル(約6400億円)で、2019年の開業を目指す。日本との激しい受注競争の末、昨年10月に中国案が正式に採用された。


ただ、257,563,815 人 (2015年)と日本の2倍の人口があり、若い国だから、今後の成長が望まれる。



「ルートも駅の位置も日本案と全部同じで、違うのは金額の見積もりだけ」という当時のインドネシア運輸省幹部の発言に象徴されるように、最終的には「安さ」を取ったという見方が強い。国内世論では、日本案を採用すべきだったという声も目立っていたが、起工式を終えた今になっても、「安物買いの銭失い」になりかねないという懸念が強まっている。

わずか140kmなのに、新幹線が必要なのかと思うが、本島だけでも新幹線を走らせる計画もあるであろう。