先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

大学の授業料

2017年07月09日 12時14分24秒 | 日記
国立大学も私立大学も授業料が以前に比べると高くなっている。これは国立大学の場合は2004年に法人化され、国立大学の運営費は、国の「運営費交付金」が出されている。2016年度で約44%を占めている。そもそもが受益者負担へと政策が転換されている。

私立大学は「私立大学等経常費補助金」があるが、支給金額が少なく、収入の多くを学費で賄っていて、一方で人件費や設備費、研究費などの経費が年々かさんでいるため、私立大学でも授業料の値上げが続いている。


写真・図版:プレジデントオンライン

2018年には、18歳の人口が100万人割れをし、以降、大学入学者が減ってゆく。私立大学、とくに知名度の低い大学は、手いわれをし、大学運営自体が厳しくなる。

そもそもが、高等教育も国家が責任もって行わないと、国の先が無くなる。日本の将来は、高齢社会になるだけでなく、生産性が低いのに改善の見込みがなく、技術立国なのに、最近、色々な分野で日本発の技術が無くなってきている。現在でも日本の有望な技術は何にもない。

大学においても、若手の準教、講師、助手は、研究費を自分で工面せねばならず、そのために50%の時間を費やしていて研究時間の半分が消えている。


裕福な家庭の子女のみが大学に行けるシステムは廃止し、優秀な学生ならだれでも大学に行けるようにしないと日本の将来はない。

欧米や日本の高級車は中国から輸出される!

2017年07月09日 09時20分16秒 | 日記
いつの間にか、世界の高級車は中国からも輸出される様になっている。

いままで、中国車の輸出先は低価格帯のモデルが大半を占め、イラン、インド、ベトナム、エジプト、チリで、2016年、自動車とSUVを含めたトラックを合わせて約71万台輸出。2010年当たりから100万台が輸出されている。個pれからは更に高級車が加わってゆく。

中国から世界の高級車の輸出状況をForbesが纏めている。それに加えて、状況を纏めてみた。

①ボルボは、中国の吉利汽車の一事業部になっている。既にボルボ・ブランドは世界中に輸出されている。

②GMのビュイック、キャデラックも中国製造車が米国に輸出されている。ビュイックのコンパクトSUV「エンビジョン」、キャデラック「CT6」ハイブリッドが中国製になっている。

③BMWは1,2月前に、中国政府と製造協業の契約を締結したばかりなので、中国での製造車の輸出計画はこれからであろう。
ちなみにBMWの米国での販売台数は、31万台だったが、中国での販売台数はBMWグループ全体(BMWとMINI、ロールスロイス)で合計51万6000台に上っている。


④フォードは2019年までに、中国で高級車「リンカーン」のSUVの生産を開始するとの計画を発表。

⑤VWは既に中国に沢山の工場を建設したが、中国での製造車を輸出する計画は不明。中国でのVW車販売台数は300万台になっていて、3千万台の新車市場がある中国でのシェアーを上げることに専念している気配がある。


トヨタと並んで世界最大の自動車メーカーであるから、その動向は要注意と思う。

⑥日本勢もVWとおなじで中国製造車の輸出は不明ではあるが、おうべいのメーカーが、中国で製造した車を中国から輸出する方向にあるので、いずれ、検討せざるを得ないであろう。また、中国での製造工場は以下のようであるが、VWが8工場を作った事に比べると、少々出遅れ感がする。



上記に加えて、当然、中国独自ブランドの輸出にも力を入れて24万5000台になっている。いずれ、中国独自ブランドが幅を利かせるであろう。2017年5月の中国での自動車販売台数が出ていた。中国独自ブランドのシェアーは40%で、中国政府これを、上げて行く政策を取るであろう事は身に見えている。10年20年すると中国は自動車王国と言う事になるのだろうか?



7月8日の米中会議

2017年07月09日 03時08分20秒 | 日記
G20後の米中会談では、北朝鮮問題での具体的話は無かった。

 両国間には保護主義的と批判を受けるトランプ政権の通商政策や、中国による鉄鋼の過剰生産問題などの経済的な課題も山積しており、これらの問題でも意見交換を進めたとみられる。

 習主席は両国の協力関係を推進するため、貿易不均衡是正に向けた「100日計画」を推進させると表明した。トランプ大統領は両国間の貿易について「ご承知のように、米国内では非常に大きな問題だ」と指摘したとのこと。

  中国は、北の核化(核爆弾の保有だけでなくそれを他国に打ち込むICBM保有)を阻止しようとは思ってはいないのでは? 北の核兵器が使用可能レベルになっても、反中にはならないし、アメリカに脅威となる国家が誕生したとほくそ笑んでいるのかも。

  国連の安保理事国、米英仏中露の5カ国は核化していて、他に核爆弾を所有しているとされる国はインド、パキスタン、シリア、イスラエル、イラン、ミャンマー それに北朝鮮。そのうちインドは人工衛星を内上げているから、他国に核爆弾を撃ち込める技術を確立しているだろう。結局、既存の核兵器所有国の核兵器開発を止められなかった。

  そう言う事を考えると、此処まで来た北の核兵器開発は止め様もなく、方針転換して、太陽政策と、臨戦対策で臨むしかないのではないかと思ってしまう。