中国は12月8日に月面探査機「嫦娥(じょうが)4号」を発射し、28日後の新年早々の5日ころに月面着陸と言われている。地球からみえない裏側なので、軍事基地を作る恐れもある。と言うのは国連で、宇宙法を決めていて国家は宇宙を占有できないと定めているが、私人や民間集団の所有については明記していない。また資源の開発も言及していない。 それゆえ月の裏側で中国はなにを行うかと言う疑念を生じさせている。
中国は、日本時間のさる12月8日午前3時半前、四川(しせん)省の西昌衛星発射(せいしょうえいせいはっしゃ)センターから、月面探査機「嫦娥(じょうが)4号」を発射し、打ち上げは成功。
月の裏側に軟着陸(なんちゃくりく)しようとすると、探査機は当然自律的に一連の作業をしなければなりません。月の裏側は地球からは見えないので、地球上の管制センターとやり取りするために、今年5月に中継通信衛星「鵲橋(じゃくきょう、かささぎばし)」を別に打ち上げ手成功させている。
なお、 2003年にスタートした中国の月への探査戦略は三つの段階から成っていて、
(1)周回--07年と10年にそれぞれ「嫦娥1号、2号」を打ち上げ、月を撮影(さつえい)。
(2)着陸--13年に「嫦娥3号」を打ち上げ、無人のローバー(探査車)で月面調査。このローバーは原罪機能停止中。
(3)回収--月のサンプルリターン。19年に「嫦娥5号」(図3)を打ち上げる予定。
中国はアメリカと並ぶ、宇宙開発の2大大国になっている。