先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

トヨタ自動車のコンセプトカー「LQ」新しい時代の自動車?

2019年10月29日 12時07分48秒 | 日記
 
 
東京モーターショウの印象、多くの人にとって、強くはなかったのか、記事が少ないように思える。EV 車もバッテリーの課題があって、対して出展されていなかった様だし、自動運転は、まだまだ時間が掛かると思われるから、これまた来場者の目を引き様なものはなかったと思われる。
 
その中で、新時代の愛車とうたった、トヨタのコンセプトカーが、面白いといえる程度か? ①AI を使って、車が乗車者に働き掛け、快適な運転をするとか、②安全運転では、自動運転レベル4を実現し、また自動車庫入れ、Head-Up-DisplayによるAR で安全運転を支援したりというもの。正直なところ、自動車にはあまり夢が無くなった感がする。
 
 
 
 
以下、トヨタのLQのWebサイトからの抜粋引用::::::::::::::::::::::::::
 
「LQ」の主な特徴と搭載されている技術は、下記の通りです。
  1. モビリティエキスパート AIエージェント「YUI」

AIエージェント「YUI」は、モビリティエキスパートとしてお客様一人一人に寄り添い、特別な移動体験を提供することを目的に開発されました。「YUI」は、常にお客様の表情や動作から感情や眠気などの状態を推定し、会話を中心としたコミュニケーションに加えて、覚醒・リラックス誘導機能付きシート・音楽・車内イルミネーション・空調・フレグランスなどの各種HMI(Human Machine Interface)を用いて働きかけ、安全・安心・快適な移動に貢献します。また、シーンや嗜好に応じた音楽の選曲・再生や、興味のある話題や施設情報を提供することで移動自体を楽しむことをサポートします。

今回、「YUI」の開発およびサービス向上のため、下記企業の協力をいただいており、将来は、お客様のスマートフォンなどクルマ以外の端末や他のサービスとの連携を進めることで、サポートする領域をより拡大していくことを目指しています。

  2. 安全・安心」、「快適な」移動体験に関わる技術

  1. 自動運転

    自動運転(SAEレベル4相当)機能を搭載しています。

     

  2. 無人自動バレーパーキングシステム

    駐車場において、乗降場と駐車スペース間で無人自動運転ができるシステムで、駐車スペースを探す必要がなくなり、ご高齢の方、お身体の不自由な方、妊娠中や乳幼児をお連れのお客様などアクセシビリティに配慮が必要な方に加えて、駐車が苦手な方の負担を軽減します。また、隣接する車両と20cm間隔で駐車できるため、駐車場の省スペース化に貢献します。

    車両に搭載した複数のカメラ・ソナー・レーダーに加えて、2次元路面マップを用いて車両の現在位置を特定するシステム、駐車場に設置したカメラ、自動バレー駐車を指示する管制センターを連携させ、駐車場内での入庫と出庫を無人で行います。車両のセンサーと駐車場のカメラが自動運転経路への他の車両や歩行者の進入を監視しており、他の車両や歩行者を検知した場合は自動で停車します。

  3. AR-HUDパナソニック株式会社と共同開発

    AR(Augmented Reality)表示ができるHUD(Head Up Display)によってHUDの情報表示エリアを拡大し、ドライバーの視線移動を低減することで安全運転を支援します。

    ウインドシールド越しに見える風景に、注意喚起情報(車線、標識など)や経路案内などの運転をサポートする情報を立体的にわかりやすく表示させることが可能です。また、車両前方7m~41mの奥行を持つ(230インチ相当)大画面表示によって、ドライバーの視線移動を低減します。

AR-HUD
AR-HUD
  1. 覚醒・リラックス誘導機能付きシート(世界初)

    ドライバーの状態に合わせて、シートに内蔵した複数のエアブラダー(空気袋)や空調機能によって、覚醒やリラックスをサポートし、運転に適した状態の維持に貢献します。

    ドライバーが眠気を感じている場合は、シートバック内のエアブラダーを膨らませることで背伸びのような姿勢をサポートするとともに、シート空調の冷風刺激によって、ドライバーの覚醒を促します。一方、自動運転モードなどドライバーがリラックスできるときは、シートバック内のエアブラダーを徐々にゆっくりと膨張・収縮させ腹式呼吸をサポートすることで、より深いリラックスを誘導します。

  1. その他の先進装備・技術
  1. 新しいHMI機能

    これまで車両と乗員が情報をやり取りする接点ではなかった車両のルーフやフロアマットをHMI領域として活用し、乗員に直感的でわかりやすく情報を伝えられます。ルーフやフロアマットの中にイルミネーション機能を搭載することで、自動運転モードと手動運転モードで異なるカラーを点灯させたり、「YUI」が話しかけている乗員のフロアマットを発光させたりすることが可能です。

LQ

また、ヘッドランプに内蔵された100万個の微小なミラーの切り替えによって、複雑な図形や文字を路面に描画することができるDMD(Digital Micromirror Device)式ヘッドライトによって、ドライバーに路面状況を知らせたり、車内外のコミュニケーションが可能となります。

LQ
  1. 有機ELメーター(トヨタ初)

    メーターにトヨタ初となる有機EL(Emitting Diode)ディスプレイを採用しました。高い視認性を確保しながら、ディスプレイを大きく曲げることで先進的なインパネ造形を際立たせます。

  2. 大気浄化塗料

    オゾンを酸素に分解する新開発触媒塗料をラジエーターファンに塗布することで、車両走行時に、光化学スモッグの原因となる地表付近のオゾン(対流圏オゾン)を分解*3します。

    “走れば走るほど、空気がきれいになるクルマ”(マイナスエミッション技術)として期待しており、今後は市販車両への搭載を検討しています。

*3 1,000Lの大気中に含まれるオゾンの約60%を1時間で浄化する効果を確認(トヨタ測定)
  1. デザイン

車両デザインは、キャビンを前に出した未来的シルエットとし、車両中央にある「YUI」を起点に車両内外をシームレスに連続させる「INSIDE OUT」をデザインテーマとして採用しました。

内装では、エアコンの吹き出し口を乗員から見えない場所に配置するインビジブルレジスタを採用することでインパネ周辺の凹凸が少ないシンプルな造形となっています。また、センターコンソールは、トポロジー最適化という設計手法と3Dプリンター工法の組み合わせにより、強度確保と意匠に分かれていた構造を一体化し、お客様から見える支持構造体を減らすことで、先進的な車内空間の実現に貢献しています。外装では、ドアの下部もガラス面とすることで、ドア部分と車内空間がシームレスにつながり、より洗練された造形となっています

LQ 主要諸元

全長/全幅/全高 4,530mm/1,840mm/1,480mm
ホイールベース 2,700mm
乗車定員 4人
パワートレーン EV
車両重量 1,680kg
航続距離 300km程度
 

世界経済のリセッションは当面ない?

2019年10月29日 11時31分36秒 | 日記

日経ビジネスが、アメリカのリセッションについて、経済指標を解析し、まだ先ではと解説していた。なるほどと思う。

好景気が長く続いているアメリカも、リセッション入りと言う話はよく聞く。加えて、中国も、不動産バブルがはじけたとか、景気テコ入れ策が取られ始めて、そうかもしれないかとは思う。家計における可処分所得に占める借金の利払い費などの比率は、ヒストリカルに見て低い水準にあり、米家計・非営利団体における資産と負債のバランスを見ると、両者の差である純資産(net worth)は右肩上がりであるから、直ぐのリセッションはないと言う判断である。しかし、好調が続いているので、何時ターニングポイントになるかわからないからリセッションは注意深い監視が要るだろう。

 

アメリカで、経済の兆候を見るのに良いとされているミニソタ州の失業率、少しあっかする傾向があると言う。

 

米国の家計の可処分所得に占める借金の利払い費などの比率は、ヒストリカルに見て低い水準にある。19年4~6月期のDSR(デット・サービス・レシオ;可処分所得に占める住宅ローン・消費者ローンの利払い費比率)は9.69%。これに自動車リース、賃借、自宅保険料、資産課税を加えたFORは15.03%にとどまっている



米家計・非営利団体における資産と負債のバランスを見ると、両者の差である純資産(net worth)は右肩上がりであり、個人消費に資産効果が及びやすいことが分かる